男装バレてイケメン達に狙われてます【逆ハーラブコメファンタジー】

中村 心響

文字の大きさ
65 / 312
第二章 闘技会編

12話 楽しいパレード~S女の企み~

しおりを挟む


優勝者の発表と閉会式の挨拶が終わり、パレード開始の花火が打ち上げられる

街の大通りにはパレード行進のために警備隊が出動し交通整理を行っていた


「アル・・胸当ては大丈夫そう?」

ユリアがこっそり聞いてくる

「ん、さっき医務室で包帯もらったから応急処置したよ、多分大丈夫だと思う」

ユリアは安心してニッコリ笑った


パレードのスタート地点に集まると、きらびやかに飾り付けられた荷馬車が用意されている


‥派手だなぁ💧



「足は大丈夫そうか?」

アルが呆気に取られているいるとルイスが声をかけてきた

「うん、軽く捻っただけだから・・・ありがとう、心配してくれて・・
ところで、あれに乗るの?」

アルは派手な荷馬車を指差した


「ああ・・・目立つだろ💧実はザドル専用だ・・
あの巨体が乗れる馬はないからな」


見るとザドルがジョンを肩に乗せ馬車に乗り込んでいる、その後から子供達も続いて乗り込んだ

「あ、いいの?
あの子達まで乗っちゃって」


「ああ、べつに構わない。
こういう事はみんなで喜び合わなきゃな」


楽しそうな子供達をアルがじっくり眺めているとルイスが聞いてくる

「アル、お前は馬には乗れるか?」


「乗れない‥
‥ごめんなさい」


「いや、多分そーだろうと思ったよ。
じゃあ、ロイは今、無理だから‥俺の馬に一緒に乗ろう💧」

「うん、お願いします。

ところで‥ロイドはなんかあったの?さっき話し掛けたんだけど、きょどってたよ?」

「あぁ、ただの発作だ‥

そっとしといてやれ…
お前はとくに、近づかないようにしてくれよ」

「‥‥? わかった💧」

ルイスに釘をさされアルは頷いた

「よし、じゃあパレードのスタンバイするぞっ俺達は先頭だからな」

最前列の方では黒馬に乗ったロイドが準備を整えて並んでいる‥

「あ、ねぇユリアをロイドの馬に乗せてもらっちゃダメかな?」

「ん? あぁ いいよ。連れ行きな!
俺は先に並んで待ってるから!」


アルはルイスの了解を得ると馬車からユリアを降ろしロイドの元へ連れて行った


「あの──…ロイドっ!!」

「……──!」

振り向き様に目を見開き、自分を凝視するロイドにアルは少し脅えた💧

「……よかったら‥ユリアを乗せてもらえるかな?」

「‥あぁ‥‥いいよ」


快い返事は貰えたものの、ロイドはなぜか困惑気味の表情だ

アルはユリアをロイドに預けルイスの所へ戻った



… なんだろ・・・💧
まだ、“ちゅ~事件”が尾を引いてるのかなっ?


アルはレオとの一件でロイドが取り乱した事を知らない‥
そしてユリアをロイドに預けたことで何かが動き出すことも、今のアルには到底予測不可能だった


「何してる?・・ほらっ早く手を貸せっ」

自分の元まできて、なにやら考え込むアルをルイスは手を差し出しながら急かす

「あぁ、ごめんなさい」


アルは差し出された手を掴み何気なく馬に股がった


「―――‥💧」


「あれっ!?…////」


「お前‥

究極の馬鹿だろ?どうやったらこんな座り方になるんだ?」

ルイスの手を借り馬に乗ったアルは、なぜかルイスと向き合うスタイルになっていた💧


「ごめんなさいっ──乗り直しますっ」



「あぁ、もう降りなくていい。

支えといてやるから、このまま向き変えろよ」


アルはルイスの言う通りゆっくりと向きを変える


… ひぃ〰馬の背中ってけっこう高いっ



プルプル震えるアルをルイスは後ろからしっかり支えてくれた


「もう少し後ろっ」


ルイスはそう言うなり、アルの腰を掴みググッと自分の方に引き寄せる。急なルイスの動きに驚かされ、アルの口から“あんっ”とへんな声が洩れていた💧


「…… //// 」
💧こいつは‥


無意識に発した自分の声に、アルは気付いていない‥

ただ初めて乗る馬に緊張するばかりであった💧

アルのウエストに手を回したままルイスは片手で手綱を操る



馬のいななきと同時にラッパ隊が曲を奏でパレードが始まった!


「アル、はっきり言って今日の主役はお前だからな!
しっかり手ぇ振りながら愛想良くしてくれよ!」


「わかった!手を振ればいいんだね!!」


アルは体を強張らせながら馬の背から片手を離し周りの観光客に手を振った


― きゃー!!ディーア!


― いや~ん!かわいいっ


― おねが~い!こっちも向いてぇ!!


「はぃはぃっ…今度はこっちね」

アルは忙しなく手を振っていた。


大通りの脇にはカラフルなテントを張った露店が軒並みに連なっている

それは見ているだけでも子供達の胸を躍らせていた…


「お前ぇらっ!欲しいモンは決めたか?」


馬車に乗り込んだザドルが観衆に手を振りながら子供達に聞いた


「まだわからない!!」


ティムも手を振りながら答えた。ティムもマークもジョンも賑やかな雰囲気にキラキラと瞳を輝かせてすごく興奮している!


「がはははっ!!そうだなパレードが済んだらゆっくり見て回りゃいい!遠慮なんかするんじゃねぇぞ」


「うんありがとう、おじちゃん!!」


子供達は声を揃え元気よくお礼を言った

しおりを挟む
感想 20

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)

かのん
恋愛
 気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。  わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・  これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。 あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ! 本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。 完結しておりますので、安心してお読みください。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件

こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗@オートスキル第1巻発売中
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

【コミカライズ決定】勇者学園の西園寺オスカー~実力を隠して勇者学園を満喫する俺、美人生徒会長に目をつけられたので最強ムーブをかましたい~

エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】 【第5回一二三書房Web小説大賞コミカライズ賞】 ~ポルカコミックスでの漫画化(コミカライズ)決定!~  ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。  学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。  何か実力を隠す特別な理由があるのか。  いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。  そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。  貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。  オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。    世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな! ※小説家になろう、カクヨム、pixivにも投稿中。

処理中です...