男装バレてイケメン達に狙われてます【逆ハーラブコメファンタジー】

中村 心響

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第二章 闘技会編

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そう。村で生活していた時、男衆がたまに村を出て街に買い出しに行くことがあった。そのついでにアルに一度本を買って来てくれた事があったのだ。


アルはその本をうきうきしながら何度も、何度も読み返した…その名も



*デートHow to本*
~イケてる彼の攻略法!~



などと、思春期の女の子がはまり込みそうな見出しが書いてある💧

多感な年頃のアルがはまらない訳がなかった・・・



デートと言う響きに憧れ、アルはずっと夢見ていたのだ・・・


しかも相手は大人の男・・・
男の人と二人きりで街を歩く=(イコール)デート。

アルはついついそう考えてしまう


アルにとって、取りあえず好きかどうかは別ものだった…

もちろんアレンの事を意識していないのかと言えば嘘になるが・・・


恋愛経験のないアルにとって、今のところはデートHow to本で学んだ知識しかない


…あ・・・でも、よく考えたら今のあたしは男の子なんだよな💧
アレンは男の子のあたしを誘ったんだから、綺麗にしようがどうしようが気にも留めていないはず💧

・・・まぁでも最低限の身嗜みは男でも必要だよね


アルは気を取り直しシャツの襟を正した



少し濡れた髪をオールバックにコーミングして・・・


…うん!──中々っ!
ええとこの坊ちゃんに見えるじゃん!!


元が品のある顔だちのアルはそれなりの格好をすればそれなりに見える。


アルはまた男の子になりきった

「あ、準備が整ったみたいですね‥ニコッ‥」

「お待たせしてごめん。

さすがに、アレンがその格好なら僕はあれで歩きたくなかったからさ」

詫びながら言うアルにアレンは微笑んだ

「そうですね、身嗜みは人として大事な事です

着飾る必要はなくても最低限の身嗜み・・・アルはやっぱり育ちがいい」

アレンはパチッとウィンクしていた





「なぁ、ロイ‥」

「ああ?」

「たまには飲みに行くか?」

「ああ‥そうだな……大会終わって久しぶりに時間あるし…」

「そうこなきゃっ♪

今日はおごってやるよっ!眠れそうにないだろ?今夜は💧‥」

「あぁ‥サンキュ!💧」

ルイスはずっと様子のおかしいロイドを気遣った

「よしっ!じゃ、夜迄にはまだ時間があるがせっかくの祭りだ。
店はもう開いてるから最近飲みに出ていなかった分飲み干すぞっ!」



ルイス達は久しぶりに肩を組み、行きつけの飲み屋

【ハイ・グラス】に向かった


「あ!?……あれ、隊長さん達だ…」

ちょうど支度を終えたアル達がザドルの家から出てくるとルイス達がやってきた。

そう、街で一番大きい飲み屋【ハイ・グラス】はザドルの家と目と鼻の先にあったのだ。

これがザドルが酒浸りになった要因でもある💧


「おっ! 今から街見て回るのか?お洒落なんかしちゃって」

傍まで来たルイスが言った

「うん。着替えくらいはしなきゃ‥レオにやられて服もあちこち破けちゃったし」

「まぁ、たしかにな。
ところでザドルとチビ達は?」

「後から行くってさ!」


「後から?──……お前ら二人だけで行くのか?」


聞き返すルイスの後ろでずっと黙って視線をそらしていたロイドが急に二人を見つめた。

「ええ、前から約束してたので」

アレンがニッコリと答える

前から約束っ💧!?
‥チッ‥やばいな…

アレンの言葉を聞いてロイドの顔つきが変わったことをルイスはすぐに勘づいていた

大会の時、アルに接吻しまくったレオに剣を突き付けた時とまったく同じ表情をロイドはアレンに向けていたのだ



「そ…っ…そかっ…じゃ、楽しんでこいよっ…俺達ここで飲むからっ」


ルイスは早々に切り抜けようと店を指差しながら早口で語り、ロイドを店に押しやった

「じゃあなっ──」

「はぃ‥あまり飲み過ぎないように…💧」

アレン達は挙動不審なルイス達の背中を見送る


‥今度は隊長さんも変になってるみたい💧

アルは首を傾げ手を振った。

「さぁ、では私達も行きましょうか!」

「うん!」

アルはアレンに嬉しそうに笑い返した。


ロイドは眉間にシワを寄せ、飲み屋の窓際のテーブル席からアル達の様子を食い入るように見つめる。


‥──っんで、そんなにっ嬉しそうなんだよっ!?


「落ち着けよ💧ロイ…」

ルイスはテーブルの上で堅く握りしめられたロイドの拳に目をやりながらロイドをなだめる


「何がっ?俺は落ち着いてる!!」

「……まぁいい、とにかく乾杯だ。
大会が無事に終わった事と犠牲者がほとんどなかった事に乾杯!」

二人は運ばれて来たグラスを手に取り乾杯して一気に酒を飲み干し追加を頼んだ

「──で、どうなりたいんだ?」

「どうって何が?💧」


ルイスは唐突に切り出していた。

「まだ言うかっ、お前っ!?
アルとどうなりたいっ!?あっ!?」

ルイスはロイドの目を覗き込む!
だがロイドはすぐに顔をそらした


「お前ってホンット嘘つけないよな・・・」

「💧‥//」

ルイスはつまみのナッツを口にほうりながら言った

「べつに、今のままでいいって言うならいいが‥さっきみたいにヤキモキするならヤバイだろ!?」

「…っ…べつにヤキモキなんてしてねーだろっ!?」


「落ち着けよ」


ガタッと立ち上がり、わめくロイドに店中の視線が集まった💧

気まずい表情でゆっくりと腰を下ろし、ロイドは小声で訴える


「…っ…べつにアルとどうかなりたいなんて思うわけないだろっ?

あいつは男だ!‥//‥」

否定しながら頬が染まる。

おぃおぃ💧赤くなりながら否定してんなよっ…


ロイドの様子にルイスはふぅーと溜息を吐いていた・・


「なんなら、抱いてみれば?」


「////──はあ!?…っ…なっ、!?馬鹿っ!何てこというんだよっお前はっ!!」


「‥💧冗談だょ」

「‥//‥っ…」

‥無駄だな‥コイツが自分の気持ち認めない限り話になんねー💧


「ロイ、俺今日マリーの所に行くけどお前行くか?」
何かを言う度にあたふたする。そんなロイドをルイスは誘っていた。

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