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第二章 闘技会編
17話 ハローワークに行こう!
しおりを挟む「おはよう‥」
「おぅ‥なんだ?
やけにすっきりしねぇ顔しやがって?」
「うん、考え事してたら眠れなくなっちゃって…」
結局、昨夜は悶々と考え込む内に朝になってしまっていた💧うつらうつらと眠ったかどうか記憶も曖昧で頭がボーっとする‥
「はぁ~っ‥あれ?
ティムとマークは?」
溜息をつきながら食卓につくとティムとマークの姿が見あたらない
「マークはだいぶ前に飯食ったらすぐ出かけちまったぞ。ティムは今さっき出てったけどな」
ふ~ん、とだけ言うとアルは朝食代わりにトマトジュースだけを飲んだ
「なんだ、朝はそれだけか?」
「うん‥ちょっと太っちゃったから」
「朝ぐらいちゃんと食え!食って動き回りゃいいんだ。チビ達を見てみろ!
たらふく食べて動き回ってらぁ」
「うん、そうだね💧‥
あっ!そうだ―――」
…隊長さんに仕事の相談に行こうかな?そのついでに鍛練所で筋トレでもしようっと!
「ねえザドル。あたしもちょっと役所に行ってくる!ついでに鍛練所で体慣らしてくるから」
・
「おぅ行ってこい!夕方には帰ってこいよ。俺ぁ今日から仕事の夜勤見回りがあるからな」
「夜から仕事?わかった。夕方には戻るよ!」
アルはそう言うと運動するならこれだけでは足りないと、パンをかじりレモン水を作って出かけていった
「アレン、ご苦労様。
俺が休みの間、なんか変わった事があったかい?」
ルイスは役所の方に近況を探りに顔を出していた
「あ、ルイス殿。
変わった事と申しますか…小さな訪問者がお二人。ルイス殿に頼み事があると…
今日、また来るとは言ってましたから後でみえるのでは?」
「小さな訪問者が二人?
―――なんの頼み事だ?」
―カチャ!
「おはようございます!
‥‥あっ!たいちょうさんっ
たいちょうさんにお願いがっ!」
ルイスを見掛けるなりキラキラとした表情でマークが走り寄ってきた
「おはよう、元気だねマーク。俺にお願い事って何かな?」
ルイスに聞かれマークは姿勢を正した
「ボクにお仕事を下さい!・・・なんでもしますっ」
「し、ごと💧?
また、なんで‥‥?」
・
ルイスは困惑しながら尋ねる。
「頼りがいのある親父さんができたんだ、働く事ないだろ?しかもマークが💧」
ルイスが言うとマークはルイスにコイコイと手招きしてみせる。
マークの前にしゃがみ、ルイスは内緒話をしようとするマークに耳をかした‥
「──なるほどね。
偉いなお前?わかった!いいよ♪
そうだな?どんな仕事を任そうかな‥‥ん➰‥‥
あぁ!馬の世話と小屋の掃除でも頼むか!?ちょうど人手がいるんだった!そしたらロイドも調教に専念できるだろうし‥どうだ?出来そうか?」
「うん、ありがとう!ボクっがんばるよっ
あの‥あとね、お城のお庭のお花が少しほしいんだ……ダメ?」
「花?‥‥家に飾るのか? いいよ別に! 庭師に話しておくから好きなだけ持っていきな」
「ありがとう!」
「じゃあ今日からやってみるか?仕事を。ロイドも、もう来てる頃だし、ついておいで」
「はい!
・・・あ!そうだっ!」
ルイスに手招きされついて行こうとしたマークは何かを思い出しアレンの元へと走り寄る
「あのね、ボク思い出したんだけどっ、大会でお兄ちゃんが言ったやつね、
北と南もあるんだよ!」
マークは得意げな表情を見せる。
・
「それだけっ!んじゃ、またねっ」
「…っ…?」
アレンはマークの意味不明な助言にとりあえずニッコリ笑ってありがとうと礼を言って見送った💧
ルイス達が馬小屋に向かうともうロイドが支度をしている。ルイスはロイドに理由を話すとマークを預けた。
そこへ役所の者がルイスを呼びにやって来る。どうやら新たな訪問者がみえたらしい…
ルイスは役所の方に戻って行った。
「あっ、ルイ兄ちゃん!」
「お、ティム!今度はお前か💧?どうしたんだ?アルの事で何かあったのか?」
役所に戻るともう一人目の小さな訪問者が待ち構えていた💧
「オイラの出来そうな仕事ないか!?
働いてお金貯めるんだ!なんでもするぞっ」
「―――💧‥
ぷっ…
あるよっ!おいで♪」
ルイスはクスクスと笑いながら再びロイドの元へ向かった
「あ、ティムだ!」
マークがティムを見て叫ぶ
「あっ、マークも来てたのか!?」
そしてルイスはちびっこ二人をロイドに預ける。
「ここは託児所じゃないぜ💧?」
「そんなこと言わずに💧……じゃあ頼んだよロイド💧」
「‥‥わかった💧」
ルイスに頼み込まれしぶしぶとロイドは返事をするが、ティム達は小さい割に結構仕事ができた・・・
・
村で生活するために厳しく育てられたティム達にとって、馬小屋の仕事はまったく苦にならない‥
足手まといになるだろうと期待していなかったロイドはむしろ感心していた。
藁を担いだりフンを掃いたり案外、地道な重労働だがティム達はお金を稼ぐという喜びで楽しそうに働いている。
‥あぁ‥この子達は過酷ななかで生きてきたから強いんだな‥
アルも精一杯生きると言う事に執着してる。
だからザドルを立ち直らせる事ができた―――
なのに俺は‥自分の欲望さえもコントールできないなんて…。
一晩立って落ち着きを取り戻したロイドは自分のとった行動に改めて自己嫌悪に陥った
「ロイ兄ちゃん!この馬は赤ちゃんがいるのか?」
ひそかに落ち込むロイドにティムが馬小屋の方から聞いてきた。
「あぁ、再来月ぐらいには生まれるよ、運がよければ子馬が生まれる瞬間が見れる・・見たいか?」
「見たいっ!!」
ティムとマークは目をキラキラさせて返事した
「あぁ、だから生まれてくる子馬のためにも小屋をうんとキレイにしてくれよ!馬はキレイ好きだからな」
「うん、わかった!!」
新たな楽しみが増えた2人は、尚更仕事に精を出していた。
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