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第四章 伝説編
8話 石板のありか
しおりを挟む‥コンコン!
「──?…入っていいぞ」
ルイスの声に反応して扉が開く――
「あ、アルも居たの?」
開いた扉からひょっこり顔を覗かせたのはマーク博士だった。
「お、どうしたマーク?もしかしてもう解読できたのか!?」
マークは室内に入りルイスに困った顔をみせる
「それがね‥本は読めるんだけどぉ‥」
語尾を濁しながらマークは預かっていた地図を開いた
「地図に書いてある文字が途切れ途切れでよく解らないんだ💧‥‥」
「途切れ?‥‥あぁ、そう言えばフロイトが言ってたな…原書の方が古すぎて文字の消えてる箇所が多いんだよ……
取りあえず目で見える部分は正確に写したって言ってたが‥‥」
ルイスは頭を掻きながら答えた
「原書は?」
アルは原書をルイスに催促した。
「原書を見ても同じだろ?」
「古の文字は文字であって見た目は文字じゃない‥
もしかしたら、マークが見たら読めるかもしれない‥
途切れ途切れでも、うっすらと見えればだいたいのことは憶測で解るかも知れないし!!」
「……それもそうだな」
アルの意見にルイスも賛同する。ルイスは言われた通り、古の地図を机に拡げた。
・
「どうだ?」
古の地図と睨み合うマークにルイスは問いかける
「うーん‥‥」
マークは唸り声を発したまま答えなかった
そして、ぁ‥っと小さく呟き拳をポンと叩く。
「そうか!!」
「ん!?何か解ったのか?」
「うん少しだけね‥
ほらココ!」
マークはそう言って地図を指さす。
§神の従者に使えし者‥
従者の盾となり力となり知恵となりし者を誘(いざな)う‥§
マークはそう言って新しい地図に書き込んでいく‥
「そう書いてあるのか?💧」
「うん、このところどころについてる点みたいなのも古の文字なんだ!ほら、微妙に形が違うでしょ!!」
「‥‥‥汚れにしか見えん💧‥アル、お前解るか?」
「‥さあ‥💧」
「お前もただの人だな💧」
得意気に語るマークに困惑しながらルイスはアルに確認していた
「でも、わからなくて当たり前かも知れない‥」
「どう言うことだ?」
呟くマークにルイスは尋ねる
「わからないように書いてあるんだよ‥たぶん。
きっと謎解きだ!
この地図は普通に読めないように文字があちこち混ざってる!!」
「なんだそりゃ!?
普通に読めない文字のうえに謎解きまでしろってか?…そいつは参った…っ」
・
そうボヤいて頭を抱えるルイスをよそに、マークはとても嬉しそうだった💧
「他にはなんて書いてあるの?」
アルはキラキラとした目で地図を眺めては何かを書き込むマークに尋ねる
「えーっと‥
取りあえず、今わかるところは‥」
マークはそう言って書き出した文字を読みあげる‥
§‥愛を秘めし情熱の使者‥赤の守護神と共に従者に使え§
§‥力ある勇気在る使者
‥青の守護神と共に従者に使え§
§‥優れし知恵を備える使者‥緑の守護神と共に従者に使え§
「えーと‥あとね‥
“神の降りる泉”ってのも書かれてる!!」
「神の降りる泉!??」
マークの言葉をルイスは復唱する
「うんココに‥」
マークは古の地図を指差した。
「ここは‥確か泉じゃなくて沼地だったはずだが‥‥‥昔は泉だったってことか?」
「ここは‥今で言うどの辺りになるの?」
地図を覗き込んだアルはルイスに尋ねた。
「あぁ、ここが街の中心でお前達の家がここだ‥で‥この道をずーっと南に向かうと外れの方に広い草原があるんだが‥‥」
「草原?」
アルはルイスに聞き返す
「あぁ、行ったことがあるか?‥つっても何もないとこだがな」
・
「ロイがよく、相棒を遊ばせるのに行く場所だ‥」
「──…っ…」
ルイスの言葉でそこがあの不思議な声のした湖だとアルはわかった
「あそこは沼はなかった‥
その代わり湖があったよ、すごく綺麗な!!」
「湖?
‥‥おかしいな‥昔は沼だった記憶が‥‥‥」
ルイスは首を傾げ黙り込む‥
「‥‥よしっ!せっかく場所のはっきりしたところが見つかったんだ。下見がてらちょっと行ってみるか?マーク!お前も行くぞ」
「うん!!」
「え、今から!?💧」
張りきって部屋を出る二人に遅れながらアルは着いて行く。
「俺の馬はロイの馬ほど逞しくないから三人は乗れない💧」
ルイスはそう言ってアル達を馬車に乗せ自分は白馬を走らせる
草原につくまでマークは一生懸命、伝承の本と地図を眺めていた。
馬車が急に止まり目的地に着いたことを告げている。
アル達は馬車から降りると馬を近くの木に繋ぐルイスの側へ駆け寄った。
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