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夢物語編~

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突きを繰り返したかと思えば腰をゆっくりと練り動かす。

膣内の性感体全てを隈無く刺激するようなアサドの動きに愛美は泣きそうな表情で悶えて甘い声を上げ続けた。

「あうぅっ…だめぇっ…だめぇっ…ほん…とにもっ…苦しっ…きもちいっ…」

しがみつく躰が勝手に捩れ、アサドが動かす方向とは逆に擦り付けるようにせがんでくる。

アサドは色狂いしたように厭らしく快楽を貪り始めた愛美を見てはっと嬉しそうな笑みを妖しく浮かべた。

愛美の乱れきった姿にアサドの喉が上下に動く。

無意識に挿入を深めようと仰け反っていく愛美の背中を離すと、ベットに仰向けた愛美の秘部は繋がったままアサドの目の前で逞しい陰幹に抉られる姿を見せ付けていた。

アサドは熱を帯び、真っ赤にただれた肉襞を晒す愛美のそこを見つめ厭らしく腰を突き動かした。

「すごいなマナミ……まさかさっきからイキっぱなしか──」

「…っ…ううっ…もっ…わかんなっ…」

泣きながらくしゃりと顔が歪む。

気持ち良すぎてイッたのかどうかもわからない──

でも確実にさっきからずっと強くて甘い疼きの波が定期的にやってくる──

熱い中が痺れ肉芽は疼いて脈を大きく打ち返しているのが確かに伝わってきていた。

膝に抱かれていた形から仰向けに仰け反りベットに倒れたせいでアサドの隠幹が有り得ない角度から愛美の内部をこさぎ、突き上げる。



腰を前に押しやる度にジュッと蜜が漏れ、繋がりあった丸見えのそこは白滝のように空気を含んだ粘液を溢れさせていた。

興奮して腫れ上がった内部。

熱い愛美のそこは柔く包んではまるで指で刺激するようにアサドの陰幹を悩ましく刺激してくる──

本気で感じる女の躰は男のそれを翻弄しまくる──

咥内に含まれて舌で刺激されるよりもその感覚はとても強い快楽を与えて疼かせる──

「……っ…もうイクか……っ」

じっくりと攻めながらも自分の方が熱くて甘い絡み付きに果てそうだ。

アサドは仰け反ったままの愛美の躰を激しく揺さぶり始め、一定の動きを繰り返す。

果てを望む躰が無心に求め始める──

じわじわと昇っていく内部の熱。

肉芽は厭らしくヒクヒクと何度も呼吸するように蠢いている。

アサドはそれを親指の腹で掠めるように擦り愛美に強い快楽を促した。

「ああっ…ああっ…もっ…イッ…いっちゃ……うっ…」

「……っ…──」

肉芽を擦りその根元を潰すように捏ねる度に膣がぎゅうっとアサド自身を締め上げる。

アサドはその感触に強い息を吐きながら愛美を揺らし続ける──

アサド自身の猛りも張り詰めて徐々に果てへの高まりを知らしめてくる。
アサドは愛美に覆い被さるように腰を前屈みに折った。

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