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第四章 元カレと再会!?
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しおりを挟む「さっきから大きな勘違いをしているようですが、あなたはもう彼女にとって過去の人間です。彼女と何の関係もないのはあなたでは?違いますか?」
「そ、それは……」
「言い返せないんですか?彼女に対してはずいぶん高圧的に見えましたが」
落ち着いた口調ながら、俊介を詰めるその言葉は冷ややかだった。
誰に対しても優しく穏やかな伍代さんが見せた初めての顔。
頭の回転の速い彼に、俊介は言い返すことができない。
「黙っているということは自分の非を認めたということですね。何の関係もない赤の他人のあなたが彼女のことを実咲と馴れ馴れしく呼ぶのもやめてもらいたい。迷惑だ」
伍代は「行こう、実咲」と私の手を引いて歩き始めた。
「おい!お前が付き合ってる相手ってその男か!?」
俊介の声が背中にぶつかる。
私は何も答えなかった。すると、伍代さんにもその声が届いていたのかパッと手を離すと、今度は俊介に見せつける様にグイっと私の腰に腕を回して引き寄せた。
互いの体が密着する。彼の腕は逞しく、抗えないほどに力強かった。
「伍代さんっ……?」
驚いて彼に視線を向けると、伍代さんは首をひねって背後にいる俊介を牽制するように見つめたあと、そっと私の耳元で囁く。
「今、振り返るの禁止ね。しばらくこのままで我慢して」
私はそれに従い、こくりと小さく頷いた。
しばらく歩くと伍代さんはようやく私の腰から手を離した。
私はおずおずと頭を下げる。
「お恥ずかしいところをお見せしてすみませんでした。おかげで助かりました」
「気にしないで。それより、腹減らない?何か食べよう」
すると、彼は目の前にある飲食店のテナントが複数入るビルを指さした。
完全個室の串焼き店に入ると、注文したビールで喉を潤す。
「はぁ……美味しい……」
一気に中ジョッキを三分の二飲み干した私を見て伍代さんは「豪快だね」と笑う。
運ばれてきた炭火焼き鳥に舌鼓を打ちつつ、二杯目のビールが届いたタイミングで彼が切り出した。
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