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三話 仲間の大切さ
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雅彦は椅子に座り、治療を受け、ベッドで横になって目を覚まさない純一を呆然と見ている。
(守れなかった……)
(自分は何もできない……)
(仲間を守ることさえも……)
雅彦は俯き、頭を抱える。
(自分は必死だったんじゃない)
(必死に生きていると自分が勝手に思っていただけだ)
(結果、仲間を守ることもできないtだの無能になってたんだ)
雅彦は自分の部屋へと戻ってきた。
部屋の電球は明るが灯ってなく、部屋は暗闇に包まれていた。
(自分は何もできない……)
一時間ほど考えていたその時だった。
(自分は周りを見ていたか?)
そんな疑問が湧いてきた。
(いや、見ていない)
(いつも自分のことばかり考えていた)
(純一はどうだったか・)
(いつも何かある度に俺のことを気にかけてくれていた)
(俺は自分のことしか考え得ていなかった)
(純一が目を覚まさない今、俺の周りには誰かいるか?)
(いやいない)
(誰一人)
(純一がいなくなれば俺一人だけ……)
雅彦は顔を上げた。
(一度周りを見てみよう)
雅彦は机に向かった。
そして引き出しから紙とペンを取り出した。
(自分の欠点は何か?)
思いつくまま。紙に書き記していく。
次の日、雅彦は自室を出て、基地の中を歩いていた。
基地の中には魔物討伐のための隊員が自由に過ごしている。
雅彦は一人で窓の外を見ている隊員に鼻湿気てみることにした。
「あの……」
話しかけたが雅彦に背を向け、そのままどこかへと行ってしまった。
雅彦はそのまま心が折れ、自室へと戻った。
次の日になった。
雅彦は寝る前、話しかけたことを考え、もし活かしたら声が小さくて聞こえなかったのではないかという憶測にたどり着いた。
今度は少し大きな声で話しかけてみることにした。
同い年くらいの一人の隊員を見つけた。
雅彦は大きく息を吐き、そして吸う。
「すみません……」
「どうしました?」
そう行って、雅彦の方を振り向いた。
どうやら優しそうな人である。
それから雅彦は世間話からいろいろなことを無事、話すことができた。
その夜雅彦は、今までにない感情と達成感に包まれたまま、眠りについた。
次の日、純一が寝ている部屋で、雅彦が作業しているときであった。
「うっうー」
純一が唸り声を上げながら目を開けた。
「大丈夫か?」
その様子を確認してすぐ、雅彦は純一のもとに駆け寄る。
「あぁ」
雅彦はすぐ、担当の医師を呼んだ。
「問題ないですね……」
雅彦は、医師のその言葉に安堵した。
「安静を取って、明日には退院できるでしょう」
「よかったな!」
雅彦は純一にいった。
「心配かけてすまない……また頑張ろう」
そう言って、純一は手のひらを前に出した。
「あぁ!」
雅彦は純一の手のひらを強く握った。
それから3日がたった。
魔物全滅に向け、あらたな任務が開始される日となった。
「体は大丈夫か?」
雅彦は装備を着た純一に声をかける。
「あぁ! 問題ない!」
純一は元気良く応える。
「よし、行くぞ!」
「あぁ!」
雅彦の合図とともに、一歩ずつ、地を踏みしめ、足を前へと進めていく。
「なんかお前、前より表情、良くなったな!」
純一は雅彦の顔を見て言った。
「そうか?」
雅彦はとぼけたように聞く。
「そうだ」
純一はきっぱりと応える。
「よし、行くぞ!」
「おう!」
それからはかなり激しい戦闘が起こった。
だが、無闇矢鱈に突撃したわけではなかった。
前回の反省から任務内容は大きく改善されていたのだ。
仲間の数も大幅に増え、けが人こそ出たものの、犠牲者はなく、無事魔物の全滅に成功した。
「やった!」
雅彦は喜んだ。
「ありがとうみんな!」
そういう雅彦の前には、純一、そして沢山の仲間の姿があった。
「やったな!」
こうして、魔物は全滅し、平和な世界へとなった。
雅彦はこの戦いにおいて、あることを再確認することができた。
「仲間の大切さ」というものを……
(守れなかった……)
(自分は何もできない……)
(仲間を守ることさえも……)
雅彦は俯き、頭を抱える。
(自分は必死だったんじゃない)
(必死に生きていると自分が勝手に思っていただけだ)
(結果、仲間を守ることもできないtだの無能になってたんだ)
雅彦は自分の部屋へと戻ってきた。
部屋の電球は明るが灯ってなく、部屋は暗闇に包まれていた。
(自分は何もできない……)
一時間ほど考えていたその時だった。
(自分は周りを見ていたか?)
そんな疑問が湧いてきた。
(いや、見ていない)
(いつも自分のことばかり考えていた)
(純一はどうだったか・)
(いつも何かある度に俺のことを気にかけてくれていた)
(俺は自分のことしか考え得ていなかった)
(純一が目を覚まさない今、俺の周りには誰かいるか?)
(いやいない)
(誰一人)
(純一がいなくなれば俺一人だけ……)
雅彦は顔を上げた。
(一度周りを見てみよう)
雅彦は机に向かった。
そして引き出しから紙とペンを取り出した。
(自分の欠点は何か?)
思いつくまま。紙に書き記していく。
次の日、雅彦は自室を出て、基地の中を歩いていた。
基地の中には魔物討伐のための隊員が自由に過ごしている。
雅彦は一人で窓の外を見ている隊員に鼻湿気てみることにした。
「あの……」
話しかけたが雅彦に背を向け、そのままどこかへと行ってしまった。
雅彦はそのまま心が折れ、自室へと戻った。
次の日になった。
雅彦は寝る前、話しかけたことを考え、もし活かしたら声が小さくて聞こえなかったのではないかという憶測にたどり着いた。
今度は少し大きな声で話しかけてみることにした。
同い年くらいの一人の隊員を見つけた。
雅彦は大きく息を吐き、そして吸う。
「すみません……」
「どうしました?」
そう行って、雅彦の方を振り向いた。
どうやら優しそうな人である。
それから雅彦は世間話からいろいろなことを無事、話すことができた。
その夜雅彦は、今までにない感情と達成感に包まれたまま、眠りについた。
次の日、純一が寝ている部屋で、雅彦が作業しているときであった。
「うっうー」
純一が唸り声を上げながら目を開けた。
「大丈夫か?」
その様子を確認してすぐ、雅彦は純一のもとに駆け寄る。
「あぁ」
雅彦はすぐ、担当の医師を呼んだ。
「問題ないですね……」
雅彦は、医師のその言葉に安堵した。
「安静を取って、明日には退院できるでしょう」
「よかったな!」
雅彦は純一にいった。
「心配かけてすまない……また頑張ろう」
そう言って、純一は手のひらを前に出した。
「あぁ!」
雅彦は純一の手のひらを強く握った。
それから3日がたった。
魔物全滅に向け、あらたな任務が開始される日となった。
「体は大丈夫か?」
雅彦は装備を着た純一に声をかける。
「あぁ! 問題ない!」
純一は元気良く応える。
「よし、行くぞ!」
「あぁ!」
雅彦の合図とともに、一歩ずつ、地を踏みしめ、足を前へと進めていく。
「なんかお前、前より表情、良くなったな!」
純一は雅彦の顔を見て言った。
「そうか?」
雅彦はとぼけたように聞く。
「そうだ」
純一はきっぱりと応える。
「よし、行くぞ!」
「おう!」
それからはかなり激しい戦闘が起こった。
だが、無闇矢鱈に突撃したわけではなかった。
前回の反省から任務内容は大きく改善されていたのだ。
仲間の数も大幅に増え、けが人こそ出たものの、犠牲者はなく、無事魔物の全滅に成功した。
「やった!」
雅彦は喜んだ。
「ありがとうみんな!」
そういう雅彦の前には、純一、そして沢山の仲間の姿があった。
「やったな!」
こうして、魔物は全滅し、平和な世界へとなった。
雅彦はこの戦いにおいて、あることを再確認することができた。
「仲間の大切さ」というものを……
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