1 / 3
一話
しおりを挟む
(僕の親は過保護だ)
洋平は今日、友だちと遊ぶ約束をしている。
朝は早く目覚めた。
いつもの休日なら、まだ布団の中でダラダラしているだろう。
今日は休日にもかかわらず布団から出て、洗顔をし、朝食を食べ歯を磨き、着替えを進めている。
なぜ今日は起きたのが早いか。
それは友だちと遊ぶ約束をしているからだ。
遊ぶ時間の前となった。
家を出る時間だ。
「行ってきます!」
洋平は玄関から声を出す。
「あら、どこに行くの?」
母親がキッチンから出てくる。
「昨日言ったでしょ。友達と遊んでくるの」
洋平はうんざりした顔で言う。
「あら、そうだったわね。忘れてた。どこに行くの?」
母親はいう。
「色々」
洋平は答える。
「いろいろってどこよ」
「色々は色々。まだきめてない」
洋平は言う。
「遅くならないよう帰ってくるのよ」
「分かった分かった」
そう言って洋平は家を出た。
友だちと遊ぶ時間は楽しかった。
特に計画もしていなかったが適当にゲームセンターなどに行って遊ぶ。
この、効率は悪いかもしれないが、雑に遊ぶ感じが洋平は好きだった。
友達と遊ぶ時間はあっという間に過ぎていった。
玄関の前ついたときには、日が沈んでいた。
(まずいな……)
洋平はそう思いながら玄関の取っ手を引く。
開かない。
鍵がかかっているのだ。
この前も同じようなことがあったのだ。
今日も気をつけていたが、やはり友だちと遊んでいて、気が緩んでいた。
洋平はインターホンを鳴らす。
「はい……」
インターホンのスピーカから母親の声がする。
「洋平です。帰りました」
洋平は自然に敬語になる。
「誰ですか? 洋平なんて人は知りませんけど」
母は言う。
こうなるとめんどくさい。
洋平は15分にもわたる攻防戦の結果なんとか家に入ることができた。
正直洋平はうんざりしていた。
洋平ももう、高校二年生。
何度も部活で帰宅時間が遅くなることがあるのに、休日ははやくかえってこないといけない。
何度、友人と遊んでいて、先に帰らないといけなかったか。
もちろん、友人と夕飯をどこかで食べるなんてこともしたことがなかった。
次の日、洋平は学校に行った。
「昨日はたのしかったね」
昼休み、昨日遊んだ友達が話しかけてきた。
「うん!」
洋平は返事をする。
「ところで急にごめん。聞きたいことがあるんだけど……」
洋平は言う。
「どうしたの?」
「亮太ってさ……家の門限ある?」
友人、高橋亮太はうーんと唸りながら頭を上に上げる。
「ない……かな……あまりそんな話したことないかも……まあ深夜とか遅すぎたら怒られるだろうけどね」
「無いか……」
「……! あぁ……洋平だいたい毎回早く帰るもんね。洋平んちは門限あるんだ……」
「門限と言うかまあ、だいたいいつも帰っている時間に帰らないと色々怒られるから……」
「そういえば昨日少し解散したの遅かったよね。なんか言われたの?」
「まぁ、色々ね」
「まぁ、親も心配なんじゃない?」
「それはわかるけど……」
「まぁ、もう少し遅くてもいいかもね」
「だよね……もう高校生だし……バイトして遊ぶお金も稼いでるのになんで制限されないといけないんだろう……」
洋平は今日、友だちと遊ぶ約束をしている。
朝は早く目覚めた。
いつもの休日なら、まだ布団の中でダラダラしているだろう。
今日は休日にもかかわらず布団から出て、洗顔をし、朝食を食べ歯を磨き、着替えを進めている。
なぜ今日は起きたのが早いか。
それは友だちと遊ぶ約束をしているからだ。
遊ぶ時間の前となった。
家を出る時間だ。
「行ってきます!」
洋平は玄関から声を出す。
「あら、どこに行くの?」
母親がキッチンから出てくる。
「昨日言ったでしょ。友達と遊んでくるの」
洋平はうんざりした顔で言う。
「あら、そうだったわね。忘れてた。どこに行くの?」
母親はいう。
「色々」
洋平は答える。
「いろいろってどこよ」
「色々は色々。まだきめてない」
洋平は言う。
「遅くならないよう帰ってくるのよ」
「分かった分かった」
そう言って洋平は家を出た。
友だちと遊ぶ時間は楽しかった。
特に計画もしていなかったが適当にゲームセンターなどに行って遊ぶ。
この、効率は悪いかもしれないが、雑に遊ぶ感じが洋平は好きだった。
友達と遊ぶ時間はあっという間に過ぎていった。
玄関の前ついたときには、日が沈んでいた。
(まずいな……)
洋平はそう思いながら玄関の取っ手を引く。
開かない。
鍵がかかっているのだ。
この前も同じようなことがあったのだ。
今日も気をつけていたが、やはり友だちと遊んでいて、気が緩んでいた。
洋平はインターホンを鳴らす。
「はい……」
インターホンのスピーカから母親の声がする。
「洋平です。帰りました」
洋平は自然に敬語になる。
「誰ですか? 洋平なんて人は知りませんけど」
母は言う。
こうなるとめんどくさい。
洋平は15分にもわたる攻防戦の結果なんとか家に入ることができた。
正直洋平はうんざりしていた。
洋平ももう、高校二年生。
何度も部活で帰宅時間が遅くなることがあるのに、休日ははやくかえってこないといけない。
何度、友人と遊んでいて、先に帰らないといけなかったか。
もちろん、友人と夕飯をどこかで食べるなんてこともしたことがなかった。
次の日、洋平は学校に行った。
「昨日はたのしかったね」
昼休み、昨日遊んだ友達が話しかけてきた。
「うん!」
洋平は返事をする。
「ところで急にごめん。聞きたいことがあるんだけど……」
洋平は言う。
「どうしたの?」
「亮太ってさ……家の門限ある?」
友人、高橋亮太はうーんと唸りながら頭を上に上げる。
「ない……かな……あまりそんな話したことないかも……まあ深夜とか遅すぎたら怒られるだろうけどね」
「無いか……」
「……! あぁ……洋平だいたい毎回早く帰るもんね。洋平んちは門限あるんだ……」
「門限と言うかまあ、だいたいいつも帰っている時間に帰らないと色々怒られるから……」
「そういえば昨日少し解散したの遅かったよね。なんか言われたの?」
「まぁ、色々ね」
「まぁ、親も心配なんじゃない?」
「それはわかるけど……」
「まぁ、もう少し遅くてもいいかもね」
「だよね……もう高校生だし……バイトして遊ぶお金も稼いでるのになんで制限されないといけないんだろう……」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
🥕おしどり夫婦として12年間の結婚生活を過ごしてきたが一波乱あり、妻は夫を誰かに譲りたくなるのだった。
設楽理沙
ライト文芸
2026.1.4 73話見直した際、瑛士の台詞《本音/懺悔》を加筆しました。😇
☘ 累計ポイント/ 200万pt 超えました。ありがとうございます。
―― 備忘録 ――
第8回ライト文芸大賞では大賞2位ではじまり2位で終了。 最高 57,392 pt
〃 24h/pt-1位ではじまり2位で終了。 最高 89,034 pt
◇ ◇ ◇ ◇
紳士的でいつだって私や私の両親にやさしくしてくれる
素敵な旦那さま・・だと思ってきたのに。
隠された夫の一面を知った日から、眞奈の苦悩が
始まる。
苦しくて、悲しくてもののすごく惨めで・・
消えてしまいたいと思う眞奈は小さな子供のように
大きな声で泣いた。
泣きながらも、よろけながらも、気がつけば
大地をしっかりと踏みしめていた。
そう、立ち止まってなんていられない。
☆-★-☆-★+☆-★-☆-★+☆-★-☆-★
2025.4.19☑~
失った真実の愛を息子にバカにされて口車に乗せられた
しゃーりん
恋愛
20数年前、婚約者ではない令嬢を愛し、結婚した現国王。
すぐに産まれた王太子は2年前に結婚したが、まだ子供がいなかった。
早く後継者を望まれる王族として、王太子に側妃を娶る案が出る。
この案に王太子の返事は?
王太子である息子が国王である父を口車に乗せて側妃を娶らせるお話です。
白椿の咲く日~ひそかな恋、遠い日の思いは
紫さゆり
恋愛
結婚を控えた真由子は、久しぶりに異母姉の稚子(わかこ)と会う。
真由子の母の雪江は、大学教授であり著名な歌人の水上実之(みなかみさねゆき)の後添いとして水上家に嫁いだ。
婚約者の諒人(りょうと)のことなど、真由子は稚子と色々語り合ううち、庭の白椿の木は真由子がなついていた異母兄、靖之が植えたものだと知る。
白椿の木をめぐっての、ひそかな大人の恋物語です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる