過保護

みかん

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三話

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 その生活が一ヶ月続いたときだった。
 深夜のことだった。
 洋平は眠りについていた。
 そして部屋に近づいてくる足音で目を覚ました。
 ガチャンと勢いよく自分の部屋のドアが開く。
 そこには鬼の形相をした母親が立っていた。
 そしてドンドンと足音を立て、洋平に近づいてきた。
 そして母親は洋平に殴りかかった。
 洋平はとっさに避けたが、二発目の攻撃がみぞおちに入り、洋平は咳き込む。
 すると廊下の光に照らされ、母親が手に持っていたものが光った。
 それは包丁だった。
 洋平は攻撃をかわす。
 だが体力の限界だった。
 包丁が腕をかすめた。
 いたいと言うより熱い感覚が腕へと伝わる。
「母さん、やめてよ!」
 洋平は叫ぶ。
 だが母親には聞こえていない。
 洋平は母親の腕を掴んだ。
 その拍子に包丁が布団の上へと落ちた。
 洋平は必死だった。
 思考がうまく回っていたかもわからない。
 洋平は包丁を拾った。
 そして襲いかかってくる母親のお腹に包丁を突き刺した。
 時が止まった。
 そのような感覚がした。
 そしてのがゆっくりと現状を認識している。
 母を刺した。
 母が後ろに倒れ込む。
 その拍子に包丁が抜ける。
 母の体が壁に当たる。
 母の体が部屋の電気のスイッチを押す。
 そして母は床に膝から崩れ落ちた。
 視界が明るくなり洋平は自分の手を見る。
 そこには真っ赤に染まった自分の手、真っ赤に染まった自分の部屋の床、そして、赤く染まった母の姿があった。
 そして荒い母の呼吸が止まった。
 母は死んだ。

(自分のせいだ……)
 視界が暗い。
(自分が悪いんだ……)
 引き出しを開ける。
 縄を取り出す。
 天井のフックに通す。
(自分が好き勝手やったから……)
 台座に乗る。
 縄を首にかける。
 そして台座を足で蹴った。
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