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五話
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魔物襲来事件により、翌日は休校になった。
一日の休みが明け、いつもどおり、朝起き、登校した。
今日の授業は共同訓練だ。
ハーライはセテチーと組むことにした。
訓練は実際にペアで戦い合う。
魔法も実際に出る。
魔法を喰らえば体にダメージを受ける……
訳では無い。
先生が生徒にガード魔法をかける。
このガード魔法は強力でよほどのことがない限り破壊されることはない。
魔法の威力によって頭上に表示されたバーが変動する。
それがゼロになったら負けだ。
「それじゃあよろしくな」
「おう!」
ハーライが魔法を放つ。
セテチーが軽い身のこなしで魔法を避ける。
「魔法で打ち消す必要もないよ!」
ハーライは煽られる。
「いつまでそう、余裕をかませていられるかな?」
ハーライも強気に返す。
(この前助けてもらったとき、たしかに強いと思ったけど同い年……)
「そう、簡単に負けるわけには……」
セテチーがハーライの視界から消える。
ハーライは驚き前を向く。
その時、セテチーの魔法がハーライの眼の前に迫っていた。
(まずい……)
喰らってしまう……
その時だった。
地面が大きく揺れ、地面から大きな岩がでて来た。
先生が仕掛けたギミックだ。
障害物ができたことによって戦い方にも工夫が必要になってくる。
ハーライは岩に身を隠した。
「隠れても無駄だよ」
セテチーの声が響く。
ハーライは今できる最大の力で頭を回す。
この状況を打破するには……
ハーライは一つの違和感に気づいた。
さっき見た、セテチーの攻撃のときの姿だ。
セテチーはこの状況に、魔法を当てることへ集中しているためか、的あての訓練のときに比べて体勢が安定していないように見えた。
(そこを狙えば……)
「どこだ?」
セテチーの声は普段と比べて上ずっている。
「ここだ」
岩の上から声がした方向を振り向く。
ハーライはセテチーが登っている岩の真下にいた。
「ふっ」
セテチーは魔法の力を使ってものすごい勢いでハーライのもとへ迫ってくる。
そして魔法を放つ。
「おわりだ!」
ハーライに魔法が迫り、爆発音が鳴り響く。
「よし!」
セテチーはガッツポーズをする。
砂煙が消えていく。
「なっ!」
セテチーは驚いた。
そこにはハーライが立っていた。
体力バーはゼロに見える。
「なぜ?」
やられたら初期地点にリスポーンとなる。
なのになぜかまだそこに立っている。
「よくみてみな」
ハーライはいう。
セテチーは目を凝らす。
「っな!」
ハーライの体力バーはゼロではなかった。
ほんの少しだけ残っていたのだ。
セテチーは魔法を放とうとする。
だが杖から魔法は出ない。
体力が残っていないのだ。
ハーライは杖をセテチーへ向ける
「おわりだ」
一日の休みが明け、いつもどおり、朝起き、登校した。
今日の授業は共同訓練だ。
ハーライはセテチーと組むことにした。
訓練は実際にペアで戦い合う。
魔法も実際に出る。
魔法を喰らえば体にダメージを受ける……
訳では無い。
先生が生徒にガード魔法をかける。
このガード魔法は強力でよほどのことがない限り破壊されることはない。
魔法の威力によって頭上に表示されたバーが変動する。
それがゼロになったら負けだ。
「それじゃあよろしくな」
「おう!」
ハーライが魔法を放つ。
セテチーが軽い身のこなしで魔法を避ける。
「魔法で打ち消す必要もないよ!」
ハーライは煽られる。
「いつまでそう、余裕をかませていられるかな?」
ハーライも強気に返す。
(この前助けてもらったとき、たしかに強いと思ったけど同い年……)
「そう、簡単に負けるわけには……」
セテチーがハーライの視界から消える。
ハーライは驚き前を向く。
その時、セテチーの魔法がハーライの眼の前に迫っていた。
(まずい……)
喰らってしまう……
その時だった。
地面が大きく揺れ、地面から大きな岩がでて来た。
先生が仕掛けたギミックだ。
障害物ができたことによって戦い方にも工夫が必要になってくる。
ハーライは岩に身を隠した。
「隠れても無駄だよ」
セテチーの声が響く。
ハーライは今できる最大の力で頭を回す。
この状況を打破するには……
ハーライは一つの違和感に気づいた。
さっき見た、セテチーの攻撃のときの姿だ。
セテチーはこの状況に、魔法を当てることへ集中しているためか、的あての訓練のときに比べて体勢が安定していないように見えた。
(そこを狙えば……)
「どこだ?」
セテチーの声は普段と比べて上ずっている。
「ここだ」
岩の上から声がした方向を振り向く。
ハーライはセテチーが登っている岩の真下にいた。
「ふっ」
セテチーは魔法の力を使ってものすごい勢いでハーライのもとへ迫ってくる。
そして魔法を放つ。
「おわりだ!」
ハーライに魔法が迫り、爆発音が鳴り響く。
「よし!」
セテチーはガッツポーズをする。
砂煙が消えていく。
「なっ!」
セテチーは驚いた。
そこにはハーライが立っていた。
体力バーはゼロに見える。
「なぜ?」
やられたら初期地点にリスポーンとなる。
なのになぜかまだそこに立っている。
「よくみてみな」
ハーライはいう。
セテチーは目を凝らす。
「っな!」
ハーライの体力バーはゼロではなかった。
ほんの少しだけ残っていたのだ。
セテチーは魔法を放とうとする。
だが杖から魔法は出ない。
体力が残っていないのだ。
ハーライは杖をセテチーへ向ける
「おわりだ」
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