異世界探検記

新たな仲間 ～つらい過去～

　ユンセルとヒロトは修行を終え、また町を見て回っている。
　するといじめを受けている男の子を見つけた。
　ユンセルとヒロトはいじめっ子たちを追い払い助けた。
「ありがとう」
　男の子はユンセルたちに感謝した。
「君、名前は？」
　ヒロトが聞いた。
「僕の名前はタク！」
　するとタクは少しうつむいて話し出した。
「僕はね能力を持っているんだけどその能力は周りのみんなと比べてしょぼくて……」
　ユンセルは少し微笑んで話す。
「僕たちは、西側にいる魔物を倒そうと思っている一緒に来てくれない？」
「仲間……」
　タクは少し考えた。
「よ、よろしくお願いします！」
　
　しばらくしてタクは自分の過去について話してくれた。
　小さい頃、周りから能力のことで馬鹿にされていた。
　絶対に見返したいと頑張った。
　それでも努力は報われなかった。
　そして親は早くして亡くなったらしい。
　タクは泣いて話した。
「何もできない自分が嫌い……どれだけ頑張っても……結果を出せなかった……それでも自分に言い訳ばかりしている……そんな自分が嫌いだ……」
　ユンセルは優しく手をタクの肩に置いた。
「そんなことない……君の能力は？」
「空間から原子をまとめて個体を作れる。小さい球体しか作れないけど……」
「まさに……今欲しい人材だよ」
　こうして新しい仲間が加わった。