異世界探検記

それぞれの能力 ～クエストの挑戦～

　タク、ユンセル、ヒロトは、朝から自分たちの能力の実験をしている。
「今回はそれぞれの能力の詳細を知ろう。」
　ヒロトは二人に言った。
「じゃあ、まず、タクから」
「は、はい！」
　タクは右手を前に出す。
　するとタクの手の周りが光った。
　タクの右手に光が集まっていく。
　丸い個体が光の中から出てきて地面に落ちた。
　
　次はユンセルだ。
　ガードの厚さはどのようにしたら増えるのか。
　強く念じてみた少し厚くなった。
　体力も関係しているかもな……
　ユンセルは思った。
　自分に回復魔法をかけて、やってみた。
　明らかにガードは厚くなった。

　最後はヒロトだ。
　ヒロトは、物を投げた時、命中率が極端に上がった。
　その条件を実験している。
　そしてあることが分かった
　寝転がりながらでも当たった。
　ということは集中しなくても当たるということだ。
　だが、投げて疲れていくにつれ当たらなくなっていった。
　つまり、十分な体力が必要だということだろう。

　次に、連携技を考えることにした。
　やはり、クエストをクリアするには連携は必要だ。
　そして話し合い、決まった。
　
　まず、ユンセルがガードを前方に張る。
　そして敵の攻撃を防ぐ。
　それからタクが球体を生成していく。
　そしてヒロトが命中率が上がるのを利用し、敵に攻撃する。
　そしてユンセルは二人の体力回復にも専念する。
　という感じだ。

　早速クエストを受けるため、三人は、アジトへ向かった。
　クエスト内容を見てみる。
　レベル二のクエストがあった。
　挑戦してみることにした。
　この前はスライムだけだったが、今回は、木刀を持ったゴブリンが出た。
　だが、連携技が功をなして余裕でクリアすることができた。
　だが一つ、気がかりなものができた。
　それは馬に乗った魔物だ。
　そのような内容の魔物は聞いたことはあったが、このレベルのクエストで到底出てくるものではない。
　その魔物は森の奥へと消えていき、そのあと追うことはできなかった。
　
　三人はクリア報酬として防具のレベルが上がった。
　タクの体力の上限がアップ
　ユンセルの魔力がアップ
　ヒロトの攻撃力がアップした。