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── 1章 アルト編 ──
058.黒髪の美女
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壊れた城壁の前で黒髪の美女が脚を組んで座っていた。飲まれるような真紅の瞳。黒い軍服のような服を着たその上に黒と赤のロングコート羽織り、手にはガントレットをつけている。頭には山羊のような渦巻く角。彼女が襲撃していた魔人族みたいだ。
よくよく周りを見渡すと大勢の兵士が倒れ込んでいる。彼女が倒したのかな? それにしては戦闘の痕跡はなく瓦礫ひとつない。兵士たちは息はしているので生きてはいるみたいだ。
その中で唯一、1人の女性が杖を片手に片膝をついて魔人族の女性を睨みつけている。
「セラフィナ嬢! スペイシャルテレポート!」
アーサーが杖を持った女性の近くに転移で移動して体を支える。彼女が〈結界術〉の使い手であるセラフィナらしい。
「また子虫か?」
魔人族の女性がそう言った。その言葉は特に大きくもない普通の音量だったが重圧がのしかかるような錯覚に陥らせる。セラフィナを避難させようとしていたアーサーも気圧されたように固まってしまっている。
あの魔人族は危険かもしれない。そう思ったわたしは〈天眼〉を発動してアルトと共有する。
────────────────────
名前:アルセリア
種族:魔人族
状態:通常
技能:覇気
魔法:冥
恩恵:破壊神の魔王
────────────────────
アルセリアという魔人族らしい。さっきの重圧は技能の〈覇気〉を使った効果みたい。
……いやそれよりも恩恵に〈破壊神の魔王〉と書いてあるんですけど?
四天王をすっ飛ばして魔王ですか? ちょっとストーリー飛ばしすぎでは? それに魔王ってアルトのお父さんじゃなかったっけ? 目の前の人は女性にしか見えないんですけど? 確かに胸はなさそうだけど。
『もしかして魔王って複数いたり?』
『しませんね。今代の魔王は一人だけのはずです』
だそうです。もう決まりなのでは?
よくよく見れば顔立ちもアルトやセリスにそっくりだし。アルトを大人にしたらこうなるだろうって顔をしてる。瞳の色は違うけど。
残念ながらアルトの女顔は魔王からの遺伝だったみたいだね。そこ。恨めしげな目で見ないで。わたしのせいじゃないから。
「我の〈覇気〉を受けきれるとは。お前たちはそこに転がっている者たちよりはマシなようだ。褒美に我の要求を聞き届ける名誉を与えよう」
「要求? そんなことを聞くと思っているのかな?」
「聞かぬのなら聞きたくなるようにするだけだ。アビスグラヴィティ」
先ほどより強い重圧がアルトたちを襲った。アルトは重力に潰されるかのように膝をつく。アーサーやテレジアも同様だ。セラフィナに至っては完全に地面に伏してしまっている。
「神よ! わたしをお救いください! 神よ!」
向こうではセラフィナが頭を抱えて気が触れたように神に祈っている。何が起こっている?
「少々強くしすぎたか?」
魔王アルセリアがそう言葉をこぼす。やっぱりあいつのしわさみたいだ。
アルセリアはアビスグラヴィティと唱えていた。あれは多分冥魔法。それなら〈天眼〉で調べることができる。……あった。何か対抗策はない?
────────────────────
魔法名:アビスグラヴィティ
対象に冥府の圧力をかける。対象はその圧力によって押しつぶされるかのような感覚に襲われる。単なる物理的な圧力だけでなく精神的な圧力をも与え対象を恐怖と絶望に陥らせる。物理的な圧力は防御魔法で上部を覆うことで、精神的な圧力は恐慌状態を元に戻すことで対抗できる。
────────────────────
『アルト! ホーリーバリアを上に! それからセラフィナにホーリーヒールを!』
「ホーリーバリア! ホーリーバリア!」
4人の上部を覆うように二つの光の盾が出現する。これで圧力を防げるはず。
「ほう。我の魔法にすぐに対応するとはなかなかやるな」
「アーサーさん! セラフィナさんを連れてきてください!」
「わかった! スペイシャルゲート!」
「ホーリーヒール!」
癒しの光が包み込んだ。セラフィナの狂乱していた精神状態が元に戻り、落ち着いた表情を見せる。
「あれ。どうしてわたしはこんなに怯えて? いえ。助かりました」
「セラフィナさんはぼくが見てます」
「わかった。ぼくは切り込んでみる。スペイシャルテレポート」
アーサーがアルセリアの前に転移して光の剣で切り掛かる。それをアルセリアがガントレットで防いだ。もう片方の拳をアーサーに向けて振るう。しかし、それは透明な何かに阻まれる。
「アーサー王子には手を触れさせません!」
セラフィナだ。〈結界術〉を使ったらしい。
「ホーリーレイ!」
「アビスレイ」
聖女テレジアが聖魔法の光線を放つ。お馴染みのホーリーレイだ。しかしそれはアルセリアが放った黒い光線により相殺される。
「ホーリーサンクチュアリ」
アルトが聖域を展開する。4人と1人をドーム状の光が取り囲んだ。
「これは?」
「力が漲ってくるね」
「そんなことが!?」
3人が口々に驚きをあらわにする。ホーリーサンクチュアリによるバフ効果に驚いているみたいだ。若干テレジアが驚きすぎな気もするけど、まあいいか。
「ふむ。力が入りにくくなったな」
アルセリアはデバフがかかっているはずだけど冷静だ。座ったまま手をグーパーさせて感触を確かめているみたい。
「アビスエデン」
アルセリアが新しい魔法を放つ。それは薄暗いドーム状になってホーリーサンクチュアリの外側から包み込んだ。
「これでおあいこだな」
アビスエデンを〈天眼〉で確認したらホーリーサンクチュアリと同じような効果を魔人族に対して与えるらしい。
それでホーリーサンクチュアリを相殺したみたい。
まだアルセリアは本気を出していないみたいだし、劣勢に後戻り?
「お主。名前は?」
アルセリアが立ち上がりいつの間にかアルトの目の前にいた。技能でも魔法でもないはずだから純粋な脚力? どんな脚力をしてるのかな!?
三人が唖然とした表情でアルトとアルセリアを見つめて固まっている。力の差を感じて動けなくなってしまっているみたいだね。
えっ? わたしが冷静すぎるって? うーん。そう言われてもアルセリアからはそこまでの敵意を感じないんだよね。
アルトはどうするべきかとわたしの方を見ている気がする。
『魔王はアルトのお父さんなんだよね』
『そうみたいですね』
『一度話してみたら?』
『……そうですね』
アルトが被っていたフードを外す。認識阻害が外れてアルトの可愛らしい素顔があらわになる。
「ぼくはアルトです」
「アルト? はてどこかで聞いた名前だな」
自分の息子の名前を忘れていらっしゃる……。まあ、アルトもアルセリアが父親だということを知らなかったみたいだし、小さい頃に別れたみたいだからしょうがない? いや、息子の名前を忘れるのはやっぱりダメじゃないかな?
「ソフィアお母さんの名前を出せばわかってもらえますか?」
「ソフィア、ああ。なるほど。我が息子か。あまりの少女顔でわからんかったわ」
「……人のこと言えませんよね」
「かかっ。言いよる。だが我はこの顔を気に入ってる故問題あるまい?」
アルセリアはアルトの反応に楽しそうに答えている。やっぱり悪い人には見えないんだよね。
「それで、我の要求を聞く気になったのか?」
「我が国は魔王の要求には従わない!」
「お主には聞いておらん」
「ぐっ!」
アーサーが〈覇気〉によって膝をつく。
「一応聞くだけは聞きますよ。それに応えられるかはアーサーさんや、この国の国王様次第だと思いますけど」
「そうか。では言わせてもらおう」
「はい」
「セリスを返してもらおうか」
やっぱりね。そんな気がしてたんだ。
よくよく周りを見渡すと大勢の兵士が倒れ込んでいる。彼女が倒したのかな? それにしては戦闘の痕跡はなく瓦礫ひとつない。兵士たちは息はしているので生きてはいるみたいだ。
その中で唯一、1人の女性が杖を片手に片膝をついて魔人族の女性を睨みつけている。
「セラフィナ嬢! スペイシャルテレポート!」
アーサーが杖を持った女性の近くに転移で移動して体を支える。彼女が〈結界術〉の使い手であるセラフィナらしい。
「また子虫か?」
魔人族の女性がそう言った。その言葉は特に大きくもない普通の音量だったが重圧がのしかかるような錯覚に陥らせる。セラフィナを避難させようとしていたアーサーも気圧されたように固まってしまっている。
あの魔人族は危険かもしれない。そう思ったわたしは〈天眼〉を発動してアルトと共有する。
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名前:アルセリア
種族:魔人族
状態:通常
技能:覇気
魔法:冥
恩恵:破壊神の魔王
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アルセリアという魔人族らしい。さっきの重圧は技能の〈覇気〉を使った効果みたい。
……いやそれよりも恩恵に〈破壊神の魔王〉と書いてあるんですけど?
四天王をすっ飛ばして魔王ですか? ちょっとストーリー飛ばしすぎでは? それに魔王ってアルトのお父さんじゃなかったっけ? 目の前の人は女性にしか見えないんですけど? 確かに胸はなさそうだけど。
『もしかして魔王って複数いたり?』
『しませんね。今代の魔王は一人だけのはずです』
だそうです。もう決まりなのでは?
よくよく見れば顔立ちもアルトやセリスにそっくりだし。アルトを大人にしたらこうなるだろうって顔をしてる。瞳の色は違うけど。
残念ながらアルトの女顔は魔王からの遺伝だったみたいだね。そこ。恨めしげな目で見ないで。わたしのせいじゃないから。
「我の〈覇気〉を受けきれるとは。お前たちはそこに転がっている者たちよりはマシなようだ。褒美に我の要求を聞き届ける名誉を与えよう」
「要求? そんなことを聞くと思っているのかな?」
「聞かぬのなら聞きたくなるようにするだけだ。アビスグラヴィティ」
先ほどより強い重圧がアルトたちを襲った。アルトは重力に潰されるかのように膝をつく。アーサーやテレジアも同様だ。セラフィナに至っては完全に地面に伏してしまっている。
「神よ! わたしをお救いください! 神よ!」
向こうではセラフィナが頭を抱えて気が触れたように神に祈っている。何が起こっている?
「少々強くしすぎたか?」
魔王アルセリアがそう言葉をこぼす。やっぱりあいつのしわさみたいだ。
アルセリアはアビスグラヴィティと唱えていた。あれは多分冥魔法。それなら〈天眼〉で調べることができる。……あった。何か対抗策はない?
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魔法名:アビスグラヴィティ
対象に冥府の圧力をかける。対象はその圧力によって押しつぶされるかのような感覚に襲われる。単なる物理的な圧力だけでなく精神的な圧力をも与え対象を恐怖と絶望に陥らせる。物理的な圧力は防御魔法で上部を覆うことで、精神的な圧力は恐慌状態を元に戻すことで対抗できる。
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『アルト! ホーリーバリアを上に! それからセラフィナにホーリーヒールを!』
「ホーリーバリア! ホーリーバリア!」
4人の上部を覆うように二つの光の盾が出現する。これで圧力を防げるはず。
「ほう。我の魔法にすぐに対応するとはなかなかやるな」
「アーサーさん! セラフィナさんを連れてきてください!」
「わかった! スペイシャルゲート!」
「ホーリーヒール!」
癒しの光が包み込んだ。セラフィナの狂乱していた精神状態が元に戻り、落ち着いた表情を見せる。
「あれ。どうしてわたしはこんなに怯えて? いえ。助かりました」
「セラフィナさんはぼくが見てます」
「わかった。ぼくは切り込んでみる。スペイシャルテレポート」
アーサーがアルセリアの前に転移して光の剣で切り掛かる。それをアルセリアがガントレットで防いだ。もう片方の拳をアーサーに向けて振るう。しかし、それは透明な何かに阻まれる。
「アーサー王子には手を触れさせません!」
セラフィナだ。〈結界術〉を使ったらしい。
「ホーリーレイ!」
「アビスレイ」
聖女テレジアが聖魔法の光線を放つ。お馴染みのホーリーレイだ。しかしそれはアルセリアが放った黒い光線により相殺される。
「ホーリーサンクチュアリ」
アルトが聖域を展開する。4人と1人をドーム状の光が取り囲んだ。
「これは?」
「力が漲ってくるね」
「そんなことが!?」
3人が口々に驚きをあらわにする。ホーリーサンクチュアリによるバフ効果に驚いているみたいだ。若干テレジアが驚きすぎな気もするけど、まあいいか。
「ふむ。力が入りにくくなったな」
アルセリアはデバフがかかっているはずだけど冷静だ。座ったまま手をグーパーさせて感触を確かめているみたい。
「アビスエデン」
アルセリアが新しい魔法を放つ。それは薄暗いドーム状になってホーリーサンクチュアリの外側から包み込んだ。
「これでおあいこだな」
アビスエデンを〈天眼〉で確認したらホーリーサンクチュアリと同じような効果を魔人族に対して与えるらしい。
それでホーリーサンクチュアリを相殺したみたい。
まだアルセリアは本気を出していないみたいだし、劣勢に後戻り?
「お主。名前は?」
アルセリアが立ち上がりいつの間にかアルトの目の前にいた。技能でも魔法でもないはずだから純粋な脚力? どんな脚力をしてるのかな!?
三人が唖然とした表情でアルトとアルセリアを見つめて固まっている。力の差を感じて動けなくなってしまっているみたいだね。
えっ? わたしが冷静すぎるって? うーん。そう言われてもアルセリアからはそこまでの敵意を感じないんだよね。
アルトはどうするべきかとわたしの方を見ている気がする。
『魔王はアルトのお父さんなんだよね』
『そうみたいですね』
『一度話してみたら?』
『……そうですね』
アルトが被っていたフードを外す。認識阻害が外れてアルトの可愛らしい素顔があらわになる。
「ぼくはアルトです」
「アルト? はてどこかで聞いた名前だな」
自分の息子の名前を忘れていらっしゃる……。まあ、アルトもアルセリアが父親だということを知らなかったみたいだし、小さい頃に別れたみたいだからしょうがない? いや、息子の名前を忘れるのはやっぱりダメじゃないかな?
「ソフィアお母さんの名前を出せばわかってもらえますか?」
「ソフィア、ああ。なるほど。我が息子か。あまりの少女顔でわからんかったわ」
「……人のこと言えませんよね」
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アルセリアはアルトの反応に楽しそうに答えている。やっぱり悪い人には見えないんだよね。
「それで、我の要求を聞く気になったのか?」
「我が国は魔王の要求には従わない!」
「お主には聞いておらん」
「ぐっ!」
アーサーが〈覇気〉によって膝をつく。
「一応聞くだけは聞きますよ。それに応えられるかはアーサーさんや、この国の国王様次第だと思いますけど」
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