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1章
1-4話 小さな夢
しおりを挟むまるで人間のように恐怖の感情をあらわにする魔物。
気がつけば僕は身体が動いていた。
「こらー!よってたかってなにしてんだー!」
「うわ、雑魚のロストだ!あいつ魔物より厄介だぞ!」
「みんな逃げろー!」
くそがき達は僕を見た途端、尻尾を巻いて逃げていった。
僕のしつこさと喧嘩の腕は、ここらでは有名だ。
まあ、魔物を倒せないから「ザコ」とも呼ばれてるけど…。
「きみ、大丈夫?」
「た、助けてくれてありがとうございます!もう少しで殺されてしまうところでした」
魔物なのに礼儀正しい。
小鳥のような見た目の魔物は、自己紹介を始めた。
「ワタシはイズと申します。魔物の大陸からやって来ました」
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