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天の宮
56話
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屋敷に帰るとリリアが真っ先にお出迎えする。
「アリス…おかえり…」
「ただいまリリア」
リリアは無表情だが、どことなく不安を感じている様な感覚がした。
気にはなりつつも部屋に戻って化粧を落として服を着替える。
「やっぱ、いつもの服が一番しっくりくるわね♪」
私はそのまま戻ろうと扉を開けると「ゴンッ」と音がした。
「痛っ?!」
「ごめん!大丈夫?!」
扉の横でパリスが痛そうに顔を抑えて蹲っていた。
「だ、大丈夫…です…」
そう言いながらも鼻血が垂れていたので、私は急いでパリスを部屋のキッチンまで連れて行って、リリアを呼ぶ。
「回復…」
リリアがそう言うとパリスの鼻血が止まる。
私はその間にパリスの鼻血が垂れた床を掃除していた。
「すみません…ありがとうございます。」
パリスがそう言うとリリアは特に何も言わずに頷いて、リビングの自分のベッドで寝転がる。
珍しくリリアが私の隣に来ないので不思議に思いながら、部屋の扉を閉めるとパリスが申し訳なさそうな顔をしながら言う。
「実は…」
パリスが私とセガールがつきあい始めた事や直後に上がった花火を嬉しそうに見ていた事をリリアに言ったんだそうだ。
パリスはリリアを喜ばせようとしたみたいだけど、リリアはとてもしょんぼりとしているみたいだ。
予想外の反応に困ってしまったパリスが私にこの事を話そうと扉の前に立ったら、扉が開いて鼻をぶつけたという訳らしい。
「なるほどね…」
リリアは私の事をとても好きだ。
愛してると言っても過言では無いほどにその感情は大きい。
そのリリアを置き去りにして、他の男とつきあい始めたとなれば、リリアとしては嫌な思いをしただろう。
私はリリアに謝ろうと部屋を出る為に扉を開けると「ゴッ」と鈍い音がした。
「ごめん!」
本日2人目の犠牲者として額を抑えたリリアが蹲っていた。
「痛い…」
リリアはそう言って部屋の中に入る。
私は無表情なリリアに言う。
「リリア、話したい事があるんだけど…」
リリアは無表情なまま私を見る。
「その…昼間は置いて行ってごめんね。」
リリアの表情は変わらず、反応も無かった。
「それとリリアに相談しないでセガールとつきあう事を決めてごめん。」
リリアはそこでやっと少しだけ表情が変わった。
「リリアは二人につきあわないでほしいとは言わない…むしろ、喜んで良いと思う…でも、あの時みたいに一人にされたみたいで寂しかった…もちろん、そうじゃない事はわかってるつもり…でも、リリアは何も言わずに一人で先に行くアリスを知って、約束を破られた様な気がして怖かった…それを…伝えたかったの…」
途中からリリアの瞳が潤んで涙が今にも溢れそうになっていた。
リリアはギュッと私を抱きしめる。
「リリア…」
リリアの頬を伝った雫が私の肩に落ちる。
「リリア、応援する…アリスの幸せ…応援するから…」
リリアは震える声で言う。
私はそっとリリアの身体を抱きしめる。
「その時はリリアも一緒だよ。今度はちゃんと二人で歩いて行こう。もうリリアに寂しい思いをさせないから…」
「うん…」
ヴァティアが戻ってくるまでのしばらくの時間、互いに抱きしめ合ったままだった。
その間、パリスは何故か申し訳なさそうに二人を見ていた。
…
夕食後、私たちは作戦会議を始める。
「それでは邪神教団殲滅作戦、第二弾!アリスが邪神教団の祭壇ぶっ潰しやがります作戦会議を始めます。実況は私、ウェリアとリリーフィルがお送り致します。リリーフィルさん、本日はよろしくお願いします。」
ウェリアが姿勢よくそう言うとリリーフィルも姿勢よく言う。
「こちらこそよろしくお願いします。では、本日の作戦の内容ですが、国外にある邪神教団の祭壇とされるとある施設を破壊するメンバーを決め、残りは屋敷や街の防衛を行うようになるとの事ですが、ウェリアはどう思われますか?」
「そうですね。アリスさんが居ればぶっ潰すのは一瞬で終わると思いますが、万が一アリスさんがやられるなんて事があっては困りますよね。そこで私なら、回復魔法のあるリリアさんや遠距離攻撃が得意なミーティアさんやパリスさんを連れて行くのが得策では無いかと思いますね。」
「なるほど…とすると、もし街や屋敷の防衛をするとなった際に戦力が偏る可能性も否定出来ませんね。となると、連れて行くのはパリスの方が適任と言えるのでしょうか?」
二人が淡々と言うので、私達もそれを参考にしようと聞いていた。
「そうですね。私も具体的な戦力を存じてないのでわかりかねますが、おそらく単純な身体能力で言えば獣化のあるパリスさんに軍配が上がりますが、ミーティアさんの圧倒的な魔力量に魔力の効果範囲を現す力場でミーティアさんの方が実力があるのではないかと思うのですが、ここでフィリアさんの歌姫のスキルに着目してみましょう。まず、サキュバスと比べると効力は落ちますが、全職業の中でもかなり珍しい魅了効果のある歌である淫華の歌を歌えますね。これにより敵の弱体化が狙えるのではないかと思われます。また味方のサポートをする歌も豊富に兼ね揃えており、速度上昇効果のある風神の歌を扱える点については他の追随を許さない圧倒的なサポート能力があるのではないかと思われます。」
「ウェリア、茉莉についてはどう思われますか?」
「そうですね。彼女ならではの能力として尻尾を分ける能力の狐尾分身によって、現在は3つの人格と力を持った分身を作り出すことが出来ますね。これにより単純に手数が増し、さらに魔道士であるため、遠距離攻撃にも優れている点があげられますね。また彼女の持つネクロノミコンには周囲の魔力を集める能力があり、魔法の力場効果を引き上げると言われておりますね。この力により、他の方の魔法の効力を引き上げる事も可能ですが、こちらの場合ですと防衛陣に回っていただいた方が恩恵も大きなものとなるでしょう。」
なるほど…
二人しか話していないが、まるで台本でもあるかのように綺麗に纏めてくれたね。
「ありがとうございます。では、現場のバカデカドラゴン娘さんにもご意見をお伺いしましょう。」
「ちょっと待つのじゃ!私の扱い雑だと思うのじゃが!雑だと思うのじゃが!!」
前よりも大きな姿のクレアが勢いよくツッコムとミーティアがどことなく嬉しそうに頷いていた。
「はい。デカいだけで、使えませんでしたね。」
リリーフィルが満面の笑みでそう言う。
「まだ何も言ってないのじゃが?!と言うか、作戦会議とか言っておきながら、お主ら二人で話がどんどん進んどるじゃろ!」
クレアが勢いよくツッコミながら、指摘する。
「それもそうですが、おそらく私たちが出せる最大限の作戦の枠組みは出来たのではないかと思いますよ。少なくとも0から作るより、ある程度の枠組みがあればアリスさんもやりやすいはずですからね。」
ウェリアがそう言うとクレアは「そうなのじゃが…」とどこか腑に落ちないと言いたげに言う。
「あえて小回りの効く少数精鋭で行くとか出来そうですね…」
パリスがぽつりと言う。
「じゃあ、その方向でいってみようか。」
私は三人の顔を見る。
「じゃあ、明日の4時に出るから準備しててね!」
私がそう言って、作戦会議を終了する。
…
その後、私も準備を進めて、お風呂に入ったりして寝る用意をする。
「久しぶりにこのブローチが活躍する日が来たわね。」
深紅の輝きを放つこのブローチはスカーレットオリハルコンと言う特殊なオリハルコンであり、その希少性から貴族でも持っている者は少ないと言う。
ついでに私のブローチは所有者の魔力を感知して記された魔法を発動させる便利な魔道具なのだ。
ちなみに記した魔法は5つで以下の通り。
自動修復、自動収納、無限収納、生活魔法、完全地図
私はブローチの中に準備したものを全て入れる。
「さてと…明日は早いし、さっさと寝ますかぁ…」
そう言いながら、寝る用意をしているとパリスとリリアが戻ってくる。
パリスはまた着替えを忘れたようで、バスローブを巻いてるだけだった。
パリスは2日に2回くらいの頻度で着替えを忘れてお風呂に行く事があるんだ。
…ん?
リリアは下着姿だったので、こっちは多分わざと服を置いてきたな。
リリアはたまにめんどくさがって服だけ持っていかない時がある。
全く…すぐ面倒くさがるんだから…
ま、私も人の事言えないっか。
そんな事を考えながら、三人仲良くベッドの上で眠る。
「…ところでリリア、服は着ないの?」
「めんどう…」
「風邪引きますよ?」
「治せる…」
やんわりと服を着る様に促したパリスだったが、リリアのめんどうな気持ちに負けたようだ。
まあ、体温の高い私にひっついてるうちに身体も暖まるんだろうね。
今日の私は水色のネグリジェを着て眠りにつく。
…………………
皆さんどうも。
お待たせしました!
作s…謎の観測者さんです♡
あのですね…
今回めっちゃ遅かった理由がありまして…
三人のキャラを決めるのに少し時間がかかってしまいまして…
え?あ、はい。そうですよね。
だったら、初めから考えとけやバカヤロウですね。
その通りでございます。
まあ、そんな感じで遅くなっちまいやがりました。
サーセン。
では、また今度~
「アリス…おかえり…」
「ただいまリリア」
リリアは無表情だが、どことなく不安を感じている様な感覚がした。
気にはなりつつも部屋に戻って化粧を落として服を着替える。
「やっぱ、いつもの服が一番しっくりくるわね♪」
私はそのまま戻ろうと扉を開けると「ゴンッ」と音がした。
「痛っ?!」
「ごめん!大丈夫?!」
扉の横でパリスが痛そうに顔を抑えて蹲っていた。
「だ、大丈夫…です…」
そう言いながらも鼻血が垂れていたので、私は急いでパリスを部屋のキッチンまで連れて行って、リリアを呼ぶ。
「回復…」
リリアがそう言うとパリスの鼻血が止まる。
私はその間にパリスの鼻血が垂れた床を掃除していた。
「すみません…ありがとうございます。」
パリスがそう言うとリリアは特に何も言わずに頷いて、リビングの自分のベッドで寝転がる。
珍しくリリアが私の隣に来ないので不思議に思いながら、部屋の扉を閉めるとパリスが申し訳なさそうな顔をしながら言う。
「実は…」
パリスが私とセガールがつきあい始めた事や直後に上がった花火を嬉しそうに見ていた事をリリアに言ったんだそうだ。
パリスはリリアを喜ばせようとしたみたいだけど、リリアはとてもしょんぼりとしているみたいだ。
予想外の反応に困ってしまったパリスが私にこの事を話そうと扉の前に立ったら、扉が開いて鼻をぶつけたという訳らしい。
「なるほどね…」
リリアは私の事をとても好きだ。
愛してると言っても過言では無いほどにその感情は大きい。
そのリリアを置き去りにして、他の男とつきあい始めたとなれば、リリアとしては嫌な思いをしただろう。
私はリリアに謝ろうと部屋を出る為に扉を開けると「ゴッ」と鈍い音がした。
「ごめん!」
本日2人目の犠牲者として額を抑えたリリアが蹲っていた。
「痛い…」
リリアはそう言って部屋の中に入る。
私は無表情なリリアに言う。
「リリア、話したい事があるんだけど…」
リリアは無表情なまま私を見る。
「その…昼間は置いて行ってごめんね。」
リリアの表情は変わらず、反応も無かった。
「それとリリアに相談しないでセガールとつきあう事を決めてごめん。」
リリアはそこでやっと少しだけ表情が変わった。
「リリアは二人につきあわないでほしいとは言わない…むしろ、喜んで良いと思う…でも、あの時みたいに一人にされたみたいで寂しかった…もちろん、そうじゃない事はわかってるつもり…でも、リリアは何も言わずに一人で先に行くアリスを知って、約束を破られた様な気がして怖かった…それを…伝えたかったの…」
途中からリリアの瞳が潤んで涙が今にも溢れそうになっていた。
リリアはギュッと私を抱きしめる。
「リリア…」
リリアの頬を伝った雫が私の肩に落ちる。
「リリア、応援する…アリスの幸せ…応援するから…」
リリアは震える声で言う。
私はそっとリリアの身体を抱きしめる。
「その時はリリアも一緒だよ。今度はちゃんと二人で歩いて行こう。もうリリアに寂しい思いをさせないから…」
「うん…」
ヴァティアが戻ってくるまでのしばらくの時間、互いに抱きしめ合ったままだった。
その間、パリスは何故か申し訳なさそうに二人を見ていた。
…
夕食後、私たちは作戦会議を始める。
「それでは邪神教団殲滅作戦、第二弾!アリスが邪神教団の祭壇ぶっ潰しやがります作戦会議を始めます。実況は私、ウェリアとリリーフィルがお送り致します。リリーフィルさん、本日はよろしくお願いします。」
ウェリアが姿勢よくそう言うとリリーフィルも姿勢よく言う。
「こちらこそよろしくお願いします。では、本日の作戦の内容ですが、国外にある邪神教団の祭壇とされるとある施設を破壊するメンバーを決め、残りは屋敷や街の防衛を行うようになるとの事ですが、ウェリアはどう思われますか?」
「そうですね。アリスさんが居ればぶっ潰すのは一瞬で終わると思いますが、万が一アリスさんがやられるなんて事があっては困りますよね。そこで私なら、回復魔法のあるリリアさんや遠距離攻撃が得意なミーティアさんやパリスさんを連れて行くのが得策では無いかと思いますね。」
「なるほど…とすると、もし街や屋敷の防衛をするとなった際に戦力が偏る可能性も否定出来ませんね。となると、連れて行くのはパリスの方が適任と言えるのでしょうか?」
二人が淡々と言うので、私達もそれを参考にしようと聞いていた。
「そうですね。私も具体的な戦力を存じてないのでわかりかねますが、おそらく単純な身体能力で言えば獣化のあるパリスさんに軍配が上がりますが、ミーティアさんの圧倒的な魔力量に魔力の効果範囲を現す力場でミーティアさんの方が実力があるのではないかと思うのですが、ここでフィリアさんの歌姫のスキルに着目してみましょう。まず、サキュバスと比べると効力は落ちますが、全職業の中でもかなり珍しい魅了効果のある歌である淫華の歌を歌えますね。これにより敵の弱体化が狙えるのではないかと思われます。また味方のサポートをする歌も豊富に兼ね揃えており、速度上昇効果のある風神の歌を扱える点については他の追随を許さない圧倒的なサポート能力があるのではないかと思われます。」
「ウェリア、茉莉についてはどう思われますか?」
「そうですね。彼女ならではの能力として尻尾を分ける能力の狐尾分身によって、現在は3つの人格と力を持った分身を作り出すことが出来ますね。これにより単純に手数が増し、さらに魔道士であるため、遠距離攻撃にも優れている点があげられますね。また彼女の持つネクロノミコンには周囲の魔力を集める能力があり、魔法の力場効果を引き上げると言われておりますね。この力により、他の方の魔法の効力を引き上げる事も可能ですが、こちらの場合ですと防衛陣に回っていただいた方が恩恵も大きなものとなるでしょう。」
なるほど…
二人しか話していないが、まるで台本でもあるかのように綺麗に纏めてくれたね。
「ありがとうございます。では、現場のバカデカドラゴン娘さんにもご意見をお伺いしましょう。」
「ちょっと待つのじゃ!私の扱い雑だと思うのじゃが!雑だと思うのじゃが!!」
前よりも大きな姿のクレアが勢いよくツッコムとミーティアがどことなく嬉しそうに頷いていた。
「はい。デカいだけで、使えませんでしたね。」
リリーフィルが満面の笑みでそう言う。
「まだ何も言ってないのじゃが?!と言うか、作戦会議とか言っておきながら、お主ら二人で話がどんどん進んどるじゃろ!」
クレアが勢いよくツッコミながら、指摘する。
「それもそうですが、おそらく私たちが出せる最大限の作戦の枠組みは出来たのではないかと思いますよ。少なくとも0から作るより、ある程度の枠組みがあればアリスさんもやりやすいはずですからね。」
ウェリアがそう言うとクレアは「そうなのじゃが…」とどこか腑に落ちないと言いたげに言う。
「あえて小回りの効く少数精鋭で行くとか出来そうですね…」
パリスがぽつりと言う。
「じゃあ、その方向でいってみようか。」
私は三人の顔を見る。
「じゃあ、明日の4時に出るから準備しててね!」
私がそう言って、作戦会議を終了する。
…
その後、私も準備を進めて、お風呂に入ったりして寝る用意をする。
「久しぶりにこのブローチが活躍する日が来たわね。」
深紅の輝きを放つこのブローチはスカーレットオリハルコンと言う特殊なオリハルコンであり、その希少性から貴族でも持っている者は少ないと言う。
ついでに私のブローチは所有者の魔力を感知して記された魔法を発動させる便利な魔道具なのだ。
ちなみに記した魔法は5つで以下の通り。
自動修復、自動収納、無限収納、生活魔法、完全地図
私はブローチの中に準備したものを全て入れる。
「さてと…明日は早いし、さっさと寝ますかぁ…」
そう言いながら、寝る用意をしているとパリスとリリアが戻ってくる。
パリスはまた着替えを忘れたようで、バスローブを巻いてるだけだった。
パリスは2日に2回くらいの頻度で着替えを忘れてお風呂に行く事があるんだ。
…ん?
リリアは下着姿だったので、こっちは多分わざと服を置いてきたな。
リリアはたまにめんどくさがって服だけ持っていかない時がある。
全く…すぐ面倒くさがるんだから…
ま、私も人の事言えないっか。
そんな事を考えながら、三人仲良くベッドの上で眠る。
「…ところでリリア、服は着ないの?」
「めんどう…」
「風邪引きますよ?」
「治せる…」
やんわりと服を着る様に促したパリスだったが、リリアのめんどうな気持ちに負けたようだ。
まあ、体温の高い私にひっついてるうちに身体も暖まるんだろうね。
今日の私は水色のネグリジェを着て眠りにつく。
…………………
皆さんどうも。
お待たせしました!
作s…謎の観測者さんです♡
あのですね…
今回めっちゃ遅かった理由がありまして…
三人のキャラを決めるのに少し時間がかかってしまいまして…
え?あ、はい。そうですよね。
だったら、初めから考えとけやバカヤロウですね。
その通りでございます。
まあ、そんな感じで遅くなっちまいやがりました。
サーセン。
では、また今度~
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