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魔王都市とルネリス
62話
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私はまずクレアの種族について説明する事にした。
「クレアの属している龍人は竜人と比べてかなり龍に近い亜人族の種族なんだ。」
~作者のわかりやすい様でわかりにくい種族講座~
亜人族にはパリスやアリスの様なヒトの姿をした獣の力を持った人の獣人族や逆に獣の姿をした人の人獣族も含まれており、屈強な身体の男性の魚人の魚勇族や特殊な力を持った歌を歌う女性の魚人の海歌族の様な海に住まう特殊な能力を持つ人の魚人族、人間の女性に取り憑く事で生気を吸い取る男性の夢魔の美夢族や人間の男性に取り憑く事で生気を吸い取る女性の夢魔の魅魔族等の魅了や夢を操る魔物よりの力を持つ人の夢魔族、一時的に竜の力を引き出せる人の竜人、完全な龍になれるもっとも龍に近い人の龍人が属している。
他にもいろいろあるのだが、今はクレアは龍人であり、竜人とは違う種族だと覚えてくれればいい。
龍人と竜人の違い以外はほとんど読者の皆もよく知るものと思ってくれればいい。
細かい違いは後で出すと思う。
忘れてなければ…ね…
…って、なんで作者が直接解説してるんだよっ!
勝手に登場するんじゃないよう!
…では、作者の種族講座を終わりま
「…とまあ、この辺りは皆も知ってると思うけど、クレアは龍人でありながら竜人に近い特殊な体質をしているんだよね。本来、龍人は食事をしなくても周りの魔素を魔力に変換するだけで生命維持に必要な魔力を補えるから生きていけるんだけど、クレアの場合は生命維持に魔力が不要になったかわりに竜人の様に栄養を取らないと生命維持が出来ない体質なんだ。ちなみに竜人の場合も生命維持に魔力が必要なんだけどね。」
私がそう言ってクレアを見るとクレアが軽く頷く。
「もちろん、クレアが龍人である事は今のクレアの姿を見てもらえばわかると思うけど、それだけじゃなくてちゃんと龍種の尻尾があるし、龍の固有能力も使えるんだ。」
リリアがウトウトし始める。
「…さて。クレアちゃん、君の固有能力を少しだけ見せてあげなさい。」
私がそう言うとクレアはニヤリと笑う。
「ご主人の頼みとあらば、見せてしんぜよう!」
クレアの周囲の空気が変わる。
「炎熱っ!」
クレアを中心として熱い風が吹く。
「アチィ…これが龍の力だってんのかよ…」
「す、凄い風です!」
ウルカとパリスが感嘆の声をあげる。
「…ッ?!」
リリアが突然の熱風に驚いて目を見開く。
「おはようリリア。」
私がニッコリとリリアに微笑むとリリアは顔を赤くしていた。
「お、おはよう…」
リリアが小さな声で返す。
「さて、話を戻すけど、龍人は竜人と違って、今の様に固有能力を扱えるんだ。クレアの場合は無尽蔵の火属性魔力を自在に操る力があるのよ。」
私がそう言うとクレアがドヤ顔で言う。
「誇り高き炎龍の一対じゃからな!この程度は簡単なのじゃ!」
「ちなみにクレアは私と契約を結んでいるので、私もクレアの炎熱を使う事が出来るよ。ここは基本的には竜族や龍族との契約でも同じだね。そして、ここからが本題でクレアの特殊な体質とは契約を結んだ状態で進化が出来ると言う点と龍人であるにもかかわらず食事が必要な点だね。」
不思議そうに首を傾げるパリスを見ながらクレアが言う。
「我ら龍人は通常は魂の回路を通じて契約者とほぼ全てが繋がるのじゃ。それ故に契約を結ぶ時は自分より身体の力や精神力、もしくは魂の格が格上の相手とでなければ、契約者が龍人側に取りこまれてしまう事になるのじゃが、契約を結んだ時点で相手は格上であり、魔力補給を含めた己の力の全てを契約者に委ねるから進化による形態変化が出来なくなるのじゃ。この特徴は他の龍族や魔族との契約でも共通している特徴じゃな。」
クレアが私に視線を戻す。
「代わりに説明ありがとね。それでその影響なのかはわからないけど、クレアは龍人にしてはあまり魔力を必要とせず、逆に竜人の様に栄養を必要とするんだ。今はそうは見えないと思うけど、クレアは巨大な龍なんだ。だから、その分本来なら魔力が必要になるんだけど、クレアは栄養が必要になるんだ。まあ、だからと言って少し食べ過ぎな気がしないでは無いけど。」
私はクレアのかなり小さくなったお腹を見ながら言う。
「でも、この辺りだとこのくらいは食べないとエネルギー不足で餓死してしまうのじゃ。前よりも必要なエネルギーが増えてしまったのもあるしのぅ…」
クレアは少しだけ不満げに言う。
「…まあ、これは後々の課題になるわね。」
私がそう言うとパリスが少しだけ食い気味に言う。
「ち、調合とかパリスも何かお手伝い出来る事があれば、遠慮なく言ってくださいね!」
「あはは!じゃあ、パリスちゃんのお言葉に甘えさせてもらおうかな!」
リリアがムスッとした表情になりながら言う。
「リリアも手伝うから…」
「もちろんだよ!リリアの審美眼は的確だからね。私みたいに鑑定を使わなくても上質なものがわかるし、頼りにしてるよ!」
私がそう言ってリリアの頭をポンポンとするとリリアは満足そうにしていた。
ウルカがイタズラっぽくニヤニヤしながらクレアに言う。
「随分と嬉しそうじゃないか!」
「んなっ!?そ、そんな事は無い!…ことも無いけど…」
クレアにしては珍しく後半はかなり小声だった。
そのまま元の姿に戻って、顔を赤くして黙り込んだかと思ったら、突然顔だけ龍に変化させていた。
「…」
私が腕を組んで笑いを堪えながら、クレアの顔を見るとボソッとリリアが言う。
「蜥蜴族みたい…」
「うっくく…」
パリスが思わず吹き出してしまった。
クレアがリリアとパリスを見る。
実は私もあまりの的確さにニヤけてしまったのはここだけの話である。
ウルカはよくわかってなさそうな顔で首を傾げていた。
「う、うるさいのじゃ!」
クレアが火を吹きながら言う。
「暖かい…」
「ギャー!ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!」
リリアは冷静に氷魔法で良い感じに調節して暖かさを堪能していた。
クレアのブレスにビックリしたパリスが文字通りに悲鳴をあげながら、脱兎の如き勢いで私の背中によじ登る。
背後からガタガタと震える振動が伝わる。
「パリス、お前…戦ってる時はそうでもねぇのに、戦ってねぇ時はすっげぇビビりなんだな。」
ウルカが呆れた様子で言う。
「怖いものはいつだって怖いわよ!戦ってる時は我慢してるだけです!」
目に涙を溜めて瞳が潤んでいるパリスが勢い良くウルカに言う。
私は耳元で大声を出されて、パリスの高めな声も相まって耳がかなり痛かった。
「…ごめんなのじゃ。」
珍しくクレアが頭を下げて謝る。
「だ、大丈夫…です…」
パリスの若干震えた声が私の背中越しに発せられる。
私はパリスを抱き抱える。
「とりあえず、パリスちゃんは落ち着くまでこのままね。はい、そこ!リリアは恨めしそうに見ちゃダメよ。」
私は爪を噛みながら嫉妬心剥き出しにしてパリスを見ているリリアに言う。
「別に…羨ましい…なんて…思ってない…」
リリアはとても不満げに…と言うか不満を全面に押し出した様子で言う。
私はリリアの頭をもう一度撫でて先に進み始める用意をする。
「…実はお前も羨ましいとか思ってるんじゃないのか?」
ウルカがニヤリと笑いながら、クレアの耳元で囁く。
「んななっ!?た、戯けたことを言うでないぞ!私は誇り高き炎龍が一対!その様な感情はな…くはないな。」
クレアは頭だけ龍の姿のまま言う。
「誇りのクソも感じねぇじゃねぇか…」
ウルカが呆れているとリリアが小さな声でウルカに言う。
「リリアたちにとって何よりも大事な人…命だって投げ捨てれるほどに…ね…ウルカもきっと同じ事を言う様になるわ…」
ウルカがいつの間にか元の姿に戻っていたクレアを見ると自慢げに先を歩き始めたアリスの背中を見る。
その左肩からちょこんとはみ出しているパリスの幸せそうな寝顔からはヨダレが垂れそうになるほど安心しきっているのがわかる。
「ふ~ん?俺もいつかああなると…?」
ウルカは目線の先のパリスの寝顔を見ながら言う。
「やっぱり、引きずり下ろすべきかしら…」
嫉妬心剥き出しの表情でリリアが言う。
「それはやめてあげるのじゃ。あんなに幸せそうな顔をしたパリスは初めて見るしのぅ…」
クレアがそう言うとリリアは楽しそうに微笑む。
「ふふっ…クレアにしては…気が利くね…」
私は後ろを振り返って言う。
「おーい!いつまでも喋ってないで先に進むわよ~!」
リリアとクレアとウルカが一瞬顔を見合わせてニヤリと笑うと走って来る。
「お待たせ…」
リリアが私の空いた右手を抱きしめる。
そして、ほぼ同時にクレアとウルカが追いつく。
「へへっ!俺の方が速かったな!」
「いや、ほとんど同じくらいじゃったが…」
ドヤ顔で言うウルカに呆れた様子でクレアが言う。
~作者のおしゃべりのコーナー~
それではやってまいりました。
作者のおしゃべりのコーナーでございます。
本日のおしゃべりは…ん?どうかしました?
ふむふむ…なんかいつもの作者と違って気持ち悪い?
いやぁ、前回、深刻なネタ切れで打ち切りにしちゃうかもしれないとかほざきやがったアホが居るじゃないですか。
まあ、そのアホって私なんですけどね。
今までも結構ネタ切れで投稿が空いてる日があったなぁ…と思いまして…
打ち切りにはしなくても済みそうな感じなんですよね。
私としてはそろそろ設定がカオス化しそうなので早めに終わらせたい…って、もう既にカオス化しとるやんけっ!
草ボール投げられっぞ!
こんな感じで成す事やる事カオスの権化ですけど、どうか最後まで生暖かい目で見てやってくださいねっ♪
以上、皆のアイドル…じゃなかった…
キャピキャピルンルンな謎の観察者でしたっ!
…見切り発車って怖いよね。
「クレアの属している龍人は竜人と比べてかなり龍に近い亜人族の種族なんだ。」
~作者のわかりやすい様でわかりにくい種族講座~
亜人族にはパリスやアリスの様なヒトの姿をした獣の力を持った人の獣人族や逆に獣の姿をした人の人獣族も含まれており、屈強な身体の男性の魚人の魚勇族や特殊な力を持った歌を歌う女性の魚人の海歌族の様な海に住まう特殊な能力を持つ人の魚人族、人間の女性に取り憑く事で生気を吸い取る男性の夢魔の美夢族や人間の男性に取り憑く事で生気を吸い取る女性の夢魔の魅魔族等の魅了や夢を操る魔物よりの力を持つ人の夢魔族、一時的に竜の力を引き出せる人の竜人、完全な龍になれるもっとも龍に近い人の龍人が属している。
他にもいろいろあるのだが、今はクレアは龍人であり、竜人とは違う種族だと覚えてくれればいい。
龍人と竜人の違い以外はほとんど読者の皆もよく知るものと思ってくれればいい。
細かい違いは後で出すと思う。
忘れてなければ…ね…
…って、なんで作者が直接解説してるんだよっ!
勝手に登場するんじゃないよう!
…では、作者の種族講座を終わりま
「…とまあ、この辺りは皆も知ってると思うけど、クレアは龍人でありながら竜人に近い特殊な体質をしているんだよね。本来、龍人は食事をしなくても周りの魔素を魔力に変換するだけで生命維持に必要な魔力を補えるから生きていけるんだけど、クレアの場合は生命維持に魔力が不要になったかわりに竜人の様に栄養を取らないと生命維持が出来ない体質なんだ。ちなみに竜人の場合も生命維持に魔力が必要なんだけどね。」
私がそう言ってクレアを見るとクレアが軽く頷く。
「もちろん、クレアが龍人である事は今のクレアの姿を見てもらえばわかると思うけど、それだけじゃなくてちゃんと龍種の尻尾があるし、龍の固有能力も使えるんだ。」
リリアがウトウトし始める。
「…さて。クレアちゃん、君の固有能力を少しだけ見せてあげなさい。」
私がそう言うとクレアはニヤリと笑う。
「ご主人の頼みとあらば、見せてしんぜよう!」
クレアの周囲の空気が変わる。
「炎熱っ!」
クレアを中心として熱い風が吹く。
「アチィ…これが龍の力だってんのかよ…」
「す、凄い風です!」
ウルカとパリスが感嘆の声をあげる。
「…ッ?!」
リリアが突然の熱風に驚いて目を見開く。
「おはようリリア。」
私がニッコリとリリアに微笑むとリリアは顔を赤くしていた。
「お、おはよう…」
リリアが小さな声で返す。
「さて、話を戻すけど、龍人は竜人と違って、今の様に固有能力を扱えるんだ。クレアの場合は無尽蔵の火属性魔力を自在に操る力があるのよ。」
私がそう言うとクレアがドヤ顔で言う。
「誇り高き炎龍の一対じゃからな!この程度は簡単なのじゃ!」
「ちなみにクレアは私と契約を結んでいるので、私もクレアの炎熱を使う事が出来るよ。ここは基本的には竜族や龍族との契約でも同じだね。そして、ここからが本題でクレアの特殊な体質とは契約を結んだ状態で進化が出来ると言う点と龍人であるにもかかわらず食事が必要な点だね。」
不思議そうに首を傾げるパリスを見ながらクレアが言う。
「我ら龍人は通常は魂の回路を通じて契約者とほぼ全てが繋がるのじゃ。それ故に契約を結ぶ時は自分より身体の力や精神力、もしくは魂の格が格上の相手とでなければ、契約者が龍人側に取りこまれてしまう事になるのじゃが、契約を結んだ時点で相手は格上であり、魔力補給を含めた己の力の全てを契約者に委ねるから進化による形態変化が出来なくなるのじゃ。この特徴は他の龍族や魔族との契約でも共通している特徴じゃな。」
クレアが私に視線を戻す。
「代わりに説明ありがとね。それでその影響なのかはわからないけど、クレアは龍人にしてはあまり魔力を必要とせず、逆に竜人の様に栄養を必要とするんだ。今はそうは見えないと思うけど、クレアは巨大な龍なんだ。だから、その分本来なら魔力が必要になるんだけど、クレアは栄養が必要になるんだ。まあ、だからと言って少し食べ過ぎな気がしないでは無いけど。」
私はクレアのかなり小さくなったお腹を見ながら言う。
「でも、この辺りだとこのくらいは食べないとエネルギー不足で餓死してしまうのじゃ。前よりも必要なエネルギーが増えてしまったのもあるしのぅ…」
クレアは少しだけ不満げに言う。
「…まあ、これは後々の課題になるわね。」
私がそう言うとパリスが少しだけ食い気味に言う。
「ち、調合とかパリスも何かお手伝い出来る事があれば、遠慮なく言ってくださいね!」
「あはは!じゃあ、パリスちゃんのお言葉に甘えさせてもらおうかな!」
リリアがムスッとした表情になりながら言う。
「リリアも手伝うから…」
「もちろんだよ!リリアの審美眼は的確だからね。私みたいに鑑定を使わなくても上質なものがわかるし、頼りにしてるよ!」
私がそう言ってリリアの頭をポンポンとするとリリアは満足そうにしていた。
ウルカがイタズラっぽくニヤニヤしながらクレアに言う。
「随分と嬉しそうじゃないか!」
「んなっ!?そ、そんな事は無い!…ことも無いけど…」
クレアにしては珍しく後半はかなり小声だった。
そのまま元の姿に戻って、顔を赤くして黙り込んだかと思ったら、突然顔だけ龍に変化させていた。
「…」
私が腕を組んで笑いを堪えながら、クレアの顔を見るとボソッとリリアが言う。
「蜥蜴族みたい…」
「うっくく…」
パリスが思わず吹き出してしまった。
クレアがリリアとパリスを見る。
実は私もあまりの的確さにニヤけてしまったのはここだけの話である。
ウルカはよくわかってなさそうな顔で首を傾げていた。
「う、うるさいのじゃ!」
クレアが火を吹きながら言う。
「暖かい…」
「ギャー!ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!」
リリアは冷静に氷魔法で良い感じに調節して暖かさを堪能していた。
クレアのブレスにビックリしたパリスが文字通りに悲鳴をあげながら、脱兎の如き勢いで私の背中によじ登る。
背後からガタガタと震える振動が伝わる。
「パリス、お前…戦ってる時はそうでもねぇのに、戦ってねぇ時はすっげぇビビりなんだな。」
ウルカが呆れた様子で言う。
「怖いものはいつだって怖いわよ!戦ってる時は我慢してるだけです!」
目に涙を溜めて瞳が潤んでいるパリスが勢い良くウルカに言う。
私は耳元で大声を出されて、パリスの高めな声も相まって耳がかなり痛かった。
「…ごめんなのじゃ。」
珍しくクレアが頭を下げて謝る。
「だ、大丈夫…です…」
パリスの若干震えた声が私の背中越しに発せられる。
私はパリスを抱き抱える。
「とりあえず、パリスちゃんは落ち着くまでこのままね。はい、そこ!リリアは恨めしそうに見ちゃダメよ。」
私は爪を噛みながら嫉妬心剥き出しにしてパリスを見ているリリアに言う。
「別に…羨ましい…なんて…思ってない…」
リリアはとても不満げに…と言うか不満を全面に押し出した様子で言う。
私はリリアの頭をもう一度撫でて先に進み始める用意をする。
「…実はお前も羨ましいとか思ってるんじゃないのか?」
ウルカがニヤリと笑いながら、クレアの耳元で囁く。
「んななっ!?た、戯けたことを言うでないぞ!私は誇り高き炎龍が一対!その様な感情はな…くはないな。」
クレアは頭だけ龍の姿のまま言う。
「誇りのクソも感じねぇじゃねぇか…」
ウルカが呆れているとリリアが小さな声でウルカに言う。
「リリアたちにとって何よりも大事な人…命だって投げ捨てれるほどに…ね…ウルカもきっと同じ事を言う様になるわ…」
ウルカがいつの間にか元の姿に戻っていたクレアを見ると自慢げに先を歩き始めたアリスの背中を見る。
その左肩からちょこんとはみ出しているパリスの幸せそうな寝顔からはヨダレが垂れそうになるほど安心しきっているのがわかる。
「ふ~ん?俺もいつかああなると…?」
ウルカは目線の先のパリスの寝顔を見ながら言う。
「やっぱり、引きずり下ろすべきかしら…」
嫉妬心剥き出しの表情でリリアが言う。
「それはやめてあげるのじゃ。あんなに幸せそうな顔をしたパリスは初めて見るしのぅ…」
クレアがそう言うとリリアは楽しそうに微笑む。
「ふふっ…クレアにしては…気が利くね…」
私は後ろを振り返って言う。
「おーい!いつまでも喋ってないで先に進むわよ~!」
リリアとクレアとウルカが一瞬顔を見合わせてニヤリと笑うと走って来る。
「お待たせ…」
リリアが私の空いた右手を抱きしめる。
そして、ほぼ同時にクレアとウルカが追いつく。
「へへっ!俺の方が速かったな!」
「いや、ほとんど同じくらいじゃったが…」
ドヤ顔で言うウルカに呆れた様子でクレアが言う。
~作者のおしゃべりのコーナー~
それではやってまいりました。
作者のおしゃべりのコーナーでございます。
本日のおしゃべりは…ん?どうかしました?
ふむふむ…なんかいつもの作者と違って気持ち悪い?
いやぁ、前回、深刻なネタ切れで打ち切りにしちゃうかもしれないとかほざきやがったアホが居るじゃないですか。
まあ、そのアホって私なんですけどね。
今までも結構ネタ切れで投稿が空いてる日があったなぁ…と思いまして…
打ち切りにはしなくても済みそうな感じなんですよね。
私としてはそろそろ設定がカオス化しそうなので早めに終わらせたい…って、もう既にカオス化しとるやんけっ!
草ボール投げられっぞ!
こんな感じで成す事やる事カオスの権化ですけど、どうか最後まで生暖かい目で見てやってくださいねっ♪
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