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春~婚約破棄
3. 弟の婚約者
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新作の入浴剤は、ヒノキの香りに似ていた。癒されるように若葉をイメージしているらしいが、こういうときには華やかな香りよりも、心に染み入る優しい香りが向いているのかもしれない。
身体が温まって、ホッと息を吐くと、エリサの目から涙がこぼれた。
自覚はなかったが、婚約破棄はエリサの心を傷つけたらしい。
「ふられちゃった……」
恋をしていたかと聞かれても、エリサにはよく分からない。決められた相手で、望んで始まった関係ではなかったが、いずれは結婚するのだと納得していたし、それなりに情はあった。それが家族への愛情なのか恋人への恋情なのかは分からないが。
学園では、格上の伯爵家の婚約者としてふさわしくあろうと努力していた。「成金男爵の娘が金で伯爵夫人の立場を買った」といううわさは真実なので否定する気はないが、それが伯爵家への非難に変わらないように言動には常に気を使っていた。揚げ足を取りたい人はどんなことだってネタにするのだからつけ入る隙を作らないため、かなり気の張った学園生活を送った。「守銭奴の男爵令嬢」とあだ名をつけられている時点で、成功していたとは言い難いとしても、それでもエリサのできる最大限の努力をしたのだ。
その努力を否定されたようで、学園に通っていた時間を否定されたようで、つらい。
エリサが諦めきれないのは、ロベールではなく、そこにつぎ込んだエリサの時間と努力だ。ロベールをあきらめることは、その時間と努力を無駄にすることだと思えてしまう。そんな利己的な理由だが諦められず、けれどもう終わってしまったことだから、やるせない。
過去の経験から、世の中は理不尽なことだらけだと知っている。そのことに憤っても嘆いても、現実は変えられない。適度に諦めて気持ちを切り替えるのが、心穏やかに生きるすべだと学んだ。けれど、頭では分かっていても、そう簡単にはいかない。
「お嬢様、お湯加減は問題ありませんか?」
「メラニー、平気よ。ありがとう」
あまりにも静かなので、メイドのメラニーがエリサを心配して声をかけてくれた。
大丈夫、大丈夫。こうして心配してくれる人がいる。ちょっとした性格の不一致だ。否定されたのは人格じゃない。命を取られるわけじゃない。明日食べるものに困るわけでも、寝る場所に困るわけでもない。傷つけられた自尊心が悲鳴をあげているだけだ。大丈夫、生きていれば何とかなる。
それに、努力は実らなかったけれど、きっといつか別の形で花を咲かせる。別の花を咲かせるための力になる。そのことを前世の人生経験から知っているじゃないか。全く関係ないところで過去の経験に助けられることがあると知っているじゃないか。
泣くのは今だけにしよう。
そう決めて、温かいお湯を顔にかけ、流れた涙をお湯へと溶かした。涙とともにつらい気持ちも流れていけばいい。
荒れ狂う心の中を静め、なんとか気持ちを切り替えてお風呂から出ると、メラニーがホッとした顔をした。そしていつものように髪の手入れをし始めた。メラニーはきっとエリサの目が赤いことに気づいただろうが、触れなかった。その優しさに、今は甘えさせてもらおう。
ふと、王子に婚約破棄を言い渡されてしまったマグノリアのことが思い浮かんだ。
大人として様々な経験をした前世の記憶があるエリサでさえ、こうして傷ついたのだ。王族となるべく多くのことを学ばねばならず、いろいろなことを我慢していただろう少女の受けた心の傷を思うと、胸が苦しい。
――どうかマグノリア様に、優しい夜が訪れていますように。
話したことはないけれど、いつも高位貴族にふさわしく凛としていた少女を想い、エリサは心から祈った。
翌日、弟アンリの婚約者が訪ねてきた。
エリサのための家族内での卒業パーティーということで、もともと訪問は予定されていたが、今朝中止にするかと問い合わせの使いが来た。おそらく昨夜のパーティーで起きた、エリサの婚約破棄騒動に配慮してくれたのだろう。当然ながらもうすでにうわさは広まっている。
ナタリーは、自分自身が商会の娘で平民出身と社交界でけなされ続けたので、アンリの婚約者には必ず貴族の令嬢を迎えると、決めていた。自分の結婚を許さなかった義理の父親と同じ考え方だというのは皮肉だ。そのため、出席するお茶会ではいかなるときもアンリのアピールを欠かさなかった。その売り込みに手をあげた家は多く、その中からアンリが一番気が合うと感じた子爵家の令嬢と婚約が成立した。
多くの家が手をあげたのは、クレッソン男爵家がとてもお金持ちだからというのが一番の理由だが、アンリがとても女性に優しく、学園で人気があることも一役買った。
姉と弟は、通常貴族の家では嫡子である弟が優遇され立場も強いことが多いが、クレッソン男爵家では姉のほうが強い。なぜなら、姉であるエリサには男女雇用機会均等法が施行されていた前世の記憶がある。嫡子である弟をたて自分は三歩下がって、と言った殊勝さはあいにく持ち合わせていない。
そしてアンリの母ナタリーは、思ったことをはっきりと口に出す。奥ゆかしさが求められる貴族の女性になり切れない、商人の娘の部分が顔を出す。
そんな母と姉に幼いころから鍛えられたアンリは、女性にとても優しい。優しくしなければ怒られるのだから、その優しさは生存戦略とも言える。「姉と弟、性格が反対だろう」と言われた回数は、数えるには多すぎる。
そのためアンリは、学校に通い始めたころから、身分は低いがお金をもっている小さな紳士、ということで人気だ。
「エリサお姉様、ご卒業おめでとうございます」
「ミレーユ様、ありがとうございます。騒がしいことになってしまって、ごめんなさいね」
「お姉様は悪くありませんわ」
可愛い。ミレーユちゃんが今日も可愛い。くるくるふわふわの髪の毛にお花をつけて、妖精さんみたいで可愛い。
天気がいいので、手入れの行き届いた庭のガゼボでお茶をしているが、その庭にいる可憐な少女はさながら花の妖精だ。
自分に群がる笑顔の女性の裏側を想像して、少し人間不信気味になっていたアンリは、ミレーユのおっとりしているが芯の強い部分に心を打ちぬかれたらしい。ミレーユを見るアンリの目が甘い。その目を見て、自分はこういう目でロベールに見られたことはなかったなと、エリサは憂うつなことを思い出してしまった。すべてお風呂のお湯に流すと決めたものは、流しきれていなかったようだ。
けれど、婚約破棄に関わる話題は避けて、明るい話をしてくれるミレーユのおかげで、エリサの心にたまったおりが浄化されていく。
エリサがこんなことになっては、ミレーユの家族も、いつまでも義理姉が家にいて口を出してくるんじゃないかと心配しているに違いない。広いお屋敷でお手伝いさんがいる家であっても、姑と小姑がそろっている家は嫌だろう。
早くこの家から自立するように、前を向いて頑張ろう。
身体が温まって、ホッと息を吐くと、エリサの目から涙がこぼれた。
自覚はなかったが、婚約破棄はエリサの心を傷つけたらしい。
「ふられちゃった……」
恋をしていたかと聞かれても、エリサにはよく分からない。決められた相手で、望んで始まった関係ではなかったが、いずれは結婚するのだと納得していたし、それなりに情はあった。それが家族への愛情なのか恋人への恋情なのかは分からないが。
学園では、格上の伯爵家の婚約者としてふさわしくあろうと努力していた。「成金男爵の娘が金で伯爵夫人の立場を買った」といううわさは真実なので否定する気はないが、それが伯爵家への非難に変わらないように言動には常に気を使っていた。揚げ足を取りたい人はどんなことだってネタにするのだからつけ入る隙を作らないため、かなり気の張った学園生活を送った。「守銭奴の男爵令嬢」とあだ名をつけられている時点で、成功していたとは言い難いとしても、それでもエリサのできる最大限の努力をしたのだ。
その努力を否定されたようで、学園に通っていた時間を否定されたようで、つらい。
エリサが諦めきれないのは、ロベールではなく、そこにつぎ込んだエリサの時間と努力だ。ロベールをあきらめることは、その時間と努力を無駄にすることだと思えてしまう。そんな利己的な理由だが諦められず、けれどもう終わってしまったことだから、やるせない。
過去の経験から、世の中は理不尽なことだらけだと知っている。そのことに憤っても嘆いても、現実は変えられない。適度に諦めて気持ちを切り替えるのが、心穏やかに生きるすべだと学んだ。けれど、頭では分かっていても、そう簡単にはいかない。
「お嬢様、お湯加減は問題ありませんか?」
「メラニー、平気よ。ありがとう」
あまりにも静かなので、メイドのメラニーがエリサを心配して声をかけてくれた。
大丈夫、大丈夫。こうして心配してくれる人がいる。ちょっとした性格の不一致だ。否定されたのは人格じゃない。命を取られるわけじゃない。明日食べるものに困るわけでも、寝る場所に困るわけでもない。傷つけられた自尊心が悲鳴をあげているだけだ。大丈夫、生きていれば何とかなる。
それに、努力は実らなかったけれど、きっといつか別の形で花を咲かせる。別の花を咲かせるための力になる。そのことを前世の人生経験から知っているじゃないか。全く関係ないところで過去の経験に助けられることがあると知っているじゃないか。
泣くのは今だけにしよう。
そう決めて、温かいお湯を顔にかけ、流れた涙をお湯へと溶かした。涙とともにつらい気持ちも流れていけばいい。
荒れ狂う心の中を静め、なんとか気持ちを切り替えてお風呂から出ると、メラニーがホッとした顔をした。そしていつものように髪の手入れをし始めた。メラニーはきっとエリサの目が赤いことに気づいただろうが、触れなかった。その優しさに、今は甘えさせてもらおう。
ふと、王子に婚約破棄を言い渡されてしまったマグノリアのことが思い浮かんだ。
大人として様々な経験をした前世の記憶があるエリサでさえ、こうして傷ついたのだ。王族となるべく多くのことを学ばねばならず、いろいろなことを我慢していただろう少女の受けた心の傷を思うと、胸が苦しい。
――どうかマグノリア様に、優しい夜が訪れていますように。
話したことはないけれど、いつも高位貴族にふさわしく凛としていた少女を想い、エリサは心から祈った。
翌日、弟アンリの婚約者が訪ねてきた。
エリサのための家族内での卒業パーティーということで、もともと訪問は予定されていたが、今朝中止にするかと問い合わせの使いが来た。おそらく昨夜のパーティーで起きた、エリサの婚約破棄騒動に配慮してくれたのだろう。当然ながらもうすでにうわさは広まっている。
ナタリーは、自分自身が商会の娘で平民出身と社交界でけなされ続けたので、アンリの婚約者には必ず貴族の令嬢を迎えると、決めていた。自分の結婚を許さなかった義理の父親と同じ考え方だというのは皮肉だ。そのため、出席するお茶会ではいかなるときもアンリのアピールを欠かさなかった。その売り込みに手をあげた家は多く、その中からアンリが一番気が合うと感じた子爵家の令嬢と婚約が成立した。
多くの家が手をあげたのは、クレッソン男爵家がとてもお金持ちだからというのが一番の理由だが、アンリがとても女性に優しく、学園で人気があることも一役買った。
姉と弟は、通常貴族の家では嫡子である弟が優遇され立場も強いことが多いが、クレッソン男爵家では姉のほうが強い。なぜなら、姉であるエリサには男女雇用機会均等法が施行されていた前世の記憶がある。嫡子である弟をたて自分は三歩下がって、と言った殊勝さはあいにく持ち合わせていない。
そしてアンリの母ナタリーは、思ったことをはっきりと口に出す。奥ゆかしさが求められる貴族の女性になり切れない、商人の娘の部分が顔を出す。
そんな母と姉に幼いころから鍛えられたアンリは、女性にとても優しい。優しくしなければ怒られるのだから、その優しさは生存戦略とも言える。「姉と弟、性格が反対だろう」と言われた回数は、数えるには多すぎる。
そのためアンリは、学校に通い始めたころから、身分は低いがお金をもっている小さな紳士、ということで人気だ。
「エリサお姉様、ご卒業おめでとうございます」
「ミレーユ様、ありがとうございます。騒がしいことになってしまって、ごめんなさいね」
「お姉様は悪くありませんわ」
可愛い。ミレーユちゃんが今日も可愛い。くるくるふわふわの髪の毛にお花をつけて、妖精さんみたいで可愛い。
天気がいいので、手入れの行き届いた庭のガゼボでお茶をしているが、その庭にいる可憐な少女はさながら花の妖精だ。
自分に群がる笑顔の女性の裏側を想像して、少し人間不信気味になっていたアンリは、ミレーユのおっとりしているが芯の強い部分に心を打ちぬかれたらしい。ミレーユを見るアンリの目が甘い。その目を見て、自分はこういう目でロベールに見られたことはなかったなと、エリサは憂うつなことを思い出してしまった。すべてお風呂のお湯に流すと決めたものは、流しきれていなかったようだ。
けれど、婚約破棄に関わる話題は避けて、明るい話をしてくれるミレーユのおかげで、エリサの心にたまったおりが浄化されていく。
エリサがこんなことになっては、ミレーユの家族も、いつまでも義理姉が家にいて口を出してくるんじゃないかと心配しているに違いない。広いお屋敷でお手伝いさんがいる家であっても、姑と小姑がそろっている家は嫌だろう。
早くこの家から自立するように、前を向いて頑張ろう。
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