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3.5章 平民騎士の困惑の日々
4. 褒美
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王都への街道の近くにある魔物が良く出るところで浄化をしながら、王都へと向かう。
聖女様が浄化をするところよりも、街中での護衛のほうが気を遣う。街を出れば周りを大きく騎士が取り囲んで人を近づけないようにできるが、街中ではそこまで住民を排除できない。
だから、俺たちは神経をとがらせている。慣れていない俺たちでは、熱狂的に聖女様を歓迎する住民と襲撃者の区別が付けられない。
聖女様に何かあったら俺たちの首が物理的に飛ぶのだから、必死にもなる。
「リリーさん、日頃からこんなに気を遣うんですか?」
「そうね。街中の護衛が一番大変よ」
護衛で気を付けることを、現役の護衛騎士である女性騎士のリリーさんたちに聞いているうちに、彼女たちも俺たちの休憩所に来るようになった。彼女たち用の休憩室を別に用意できるほど部屋数があるところばかりではない。聖女様に関するちょっとした情報交換などもしている。
聖女様はクインスで王太子に襲われたために、この国に逃げてきたらしい。これは休憩中に街中での噂を聞いてきた友人から教えてもらったのだが、リリーさんの反応を見ると本当のようだ。
俺たち護衛があんまり厳つくない奴らばっかりなのも、聖女様に近寄らないように言われているのも、その対策なんだ。
それを知ってから、俺たちは護衛に支障ない範囲で、聖女様からとにかく距離を置くようになった。だって、近寄ったらリリーさんたちに問答無用で斬られそうだ。
今回の道中で計画されている浄化が終わるころ、応援の護衛騎士が合流した。
この先王都までは彼らが護衛してくれるんだろうと、寄せ集めの護衛隊の雰囲気も緩んだ。それなのに。
「王都まで護衛はこのまま第二騎士団にお任せします。我々はバックアップに入ります」
「了解しました」
いや、なんでよ。団長、そこは本物の護衛騎士に任せるところでしょう。この緊張まだ続くの?もう十分じゃない?
唖然として周りを見ると、他の奴らも同じような顔をしていた。
本物の護衛騎士の隊長は、多分俺たちに花を持たせるように気を遣ってくれたんだろうけど、俺たちの反応が思っていたものと違って戸惑っている。
「ここで護衛騎士団に自分を売り込むような隊員は、トラブルのもとになりかねないので選んでいません」
「ああ、なるほど。では隊員を一部そちらに貸し出すことにしましょうか」
一部と言わずに全員でやってよ、俺たちがバックアップに入るから。これで聖女様に何かあったらどうするの。
これはやっぱり団長が宰相の息子だから気を遣われているのか?こんなところで、団長の爵位が威力を発揮するなんて想定外だ。
呆然としながらも、ここで護衛騎士がいるのだから俺たちは不要ではと言い出せるような度胸のある奴もやっぱりいなくて、仕事だから仕方がないと淡々と護衛をこなしていく。多分こういうところが俺たちが選ばれた理由なんだろう。
それに、なんだかんだみんな見た目が良くて、護衛騎士の制服を着ていると、本物に交ざっても遜色ない。確かにこの中だと俺は子どもに見えるのかもしれないと、ちょっと落ち込んだ。
「特別手当よりも休暇が欲しい」
「帰ったらしばらく休みたいよな。休んでぐーたらしたい」
「俺ちょっと護衛騎士に憧れてたけど、やっぱり第二が気が楽でいいわ。魔物が可愛く思える」
「分かる分かる。駆け寄ってくる子ども、めっちゃ怖いよな」
出会ったら問答無用で斬っていい魔物のほうが気を遣わなくて楽だ。休憩が愚痴大会になってしまう。
本物の護衛騎士が、慣れてくるとぱっと見で分かるようになると苦笑しながら教えてくれたが、慣れる前に音を上げる自信があるよ。
今までにないほど真剣にこの任務が早く終わるように願いながら過ごすうちに、聖女様の馬車が無事に王城へと入った。
緊張の日々からも、これで解放される。そう思うと達成感は半端ない。でもそれ以上に疲れた。
「諸君、護衛の任務ご苦労だった。よくやってくれた。これから10日間は特別休暇にする。ゆっくり休んでくれ」
やった。休みだ。10日あれば、家まで帰って3日は泊まれるぞ。家でのんびりしよう。
「シーダ、アッシュの2名は、護衛騎士団が話を聞きたいそうなので、この後私の部屋まで来てくれ」
「……はい」
仕事だからちゃんと行きますよ。行くけど、今すぐ休みだと思っていたので、がっくり来てしまう。
これが終わったら、10日間何があっても休んでやる。緊急に呼び出されても休んでやる!
「疲れているところ悪いな。ナスターシャを除けば、マサコ殿と一番親しく接していたのはお前たちなので、話を聞きたい」
「その、敬語は大目に見てもらえますか?」
「ああ、気にするな」
ちゃんと養成学校で勉強しておけばよかった。でも今日を乗り切れば敬語なんてもう使う機会もないだろう。
しばらく待っていると、護衛騎士団の団長と、途中から王都まで一緒だった護衛騎士の隊長が来た。護衛騎士団団長は陛下の後ろに立っている、こちらも雲の上の人だ。
弟に自慢する話が増えたと思ってもうちょっと頑張ろう。でもここはやっぱり貴族のアッシュに頑張ってもらおう。
質問を受けると、アッシュを見て答えてくれと念を飛ばす。アッシュも平民の俺にしゃべらせるのは酷だと思ったのか、代わりに答えてくれる。持つべきものは貴族の友だな。
質問の内容は主に、聖女様のお母さんとどんな話をしたかだった。ほとんど世間話だったから、取り立てて報告するほどのことはない。
「ところで、君たちはどうして聖女様のお母上の護衛に志願したのかな?」
「私はシーダに誘われたからです」
アッシュが俺を売りやがった!お前がやったらどうだって最初に言ったんだろうが。
「……自分は平民なので、聖女様からなるべく離れたところを希望しました」
「ほお、なぜだ?」
「無礼だと言われてクビになりたくないからです」
他になんて答えればいいんだよ。こんな時に使えるいい感じの返答とか知らないよ。
団長、笑ってないで庇って下さい。一応部下なんだから。
「君たちには、今後も聖女様の護衛に加わってほしい。第二騎士団団長の許可はもらっている」
「は?」
やべえ。思わず声が出てしまった。
「……ちなみに、拒否はできますか?」
「無理だな」
アッシュが勇気を出して聞いてくれたのに、拒否はできないらしい。マジかよ。
「あの、10日間の休みは……」
「それは休んでくれていい」
マジかー。もう護衛やだよ、はあ。
どうやら今回の護衛任務にあたった奴らは全員、聖女様の護衛に組み込まれるらしい。聖女様が今後浄化で国内を周るときの人員が今のままだとギリギリなので、補充するみたいだ。そんなの護衛騎士になりたい奴らを募集してくれよ。
とりあえず嫌なことは忘れて、10日間休もう。
家に帰ったら自慢よりも愚痴が先に出そうだな。
---------------------------------
「ヴァン、第二の連中だが任務中以外はどうだった」
「リリーたちに護衛のコツを聞いたりと真面目ですが、気を遣う護衛より魔物討伐のほうが楽でいいとこぼしていました」
「そうか」
「隊長、彼らを聖女様の護衛に加えるのですか?」
「能力も人物も問題ないなら、新たに試験で隊員を募るよりも彼らを鍛えるほうが早いだろう」
「あまり向上心はなさそうですが」
「だが真面目で任務は投げ出さない。それくらいのほうが今いる隊員とトラブルにもならんだろう。第二の坊やは人を見る目があるようだ」
聖女様が浄化をするところよりも、街中での護衛のほうが気を遣う。街を出れば周りを大きく騎士が取り囲んで人を近づけないようにできるが、街中ではそこまで住民を排除できない。
だから、俺たちは神経をとがらせている。慣れていない俺たちでは、熱狂的に聖女様を歓迎する住民と襲撃者の区別が付けられない。
聖女様に何かあったら俺たちの首が物理的に飛ぶのだから、必死にもなる。
「リリーさん、日頃からこんなに気を遣うんですか?」
「そうね。街中の護衛が一番大変よ」
護衛で気を付けることを、現役の護衛騎士である女性騎士のリリーさんたちに聞いているうちに、彼女たちも俺たちの休憩所に来るようになった。彼女たち用の休憩室を別に用意できるほど部屋数があるところばかりではない。聖女様に関するちょっとした情報交換などもしている。
聖女様はクインスで王太子に襲われたために、この国に逃げてきたらしい。これは休憩中に街中での噂を聞いてきた友人から教えてもらったのだが、リリーさんの反応を見ると本当のようだ。
俺たち護衛があんまり厳つくない奴らばっかりなのも、聖女様に近寄らないように言われているのも、その対策なんだ。
それを知ってから、俺たちは護衛に支障ない範囲で、聖女様からとにかく距離を置くようになった。だって、近寄ったらリリーさんたちに問答無用で斬られそうだ。
今回の道中で計画されている浄化が終わるころ、応援の護衛騎士が合流した。
この先王都までは彼らが護衛してくれるんだろうと、寄せ集めの護衛隊の雰囲気も緩んだ。それなのに。
「王都まで護衛はこのまま第二騎士団にお任せします。我々はバックアップに入ります」
「了解しました」
いや、なんでよ。団長、そこは本物の護衛騎士に任せるところでしょう。この緊張まだ続くの?もう十分じゃない?
唖然として周りを見ると、他の奴らも同じような顔をしていた。
本物の護衛騎士の隊長は、多分俺たちに花を持たせるように気を遣ってくれたんだろうけど、俺たちの反応が思っていたものと違って戸惑っている。
「ここで護衛騎士団に自分を売り込むような隊員は、トラブルのもとになりかねないので選んでいません」
「ああ、なるほど。では隊員を一部そちらに貸し出すことにしましょうか」
一部と言わずに全員でやってよ、俺たちがバックアップに入るから。これで聖女様に何かあったらどうするの。
これはやっぱり団長が宰相の息子だから気を遣われているのか?こんなところで、団長の爵位が威力を発揮するなんて想定外だ。
呆然としながらも、ここで護衛騎士がいるのだから俺たちは不要ではと言い出せるような度胸のある奴もやっぱりいなくて、仕事だから仕方がないと淡々と護衛をこなしていく。多分こういうところが俺たちが選ばれた理由なんだろう。
それに、なんだかんだみんな見た目が良くて、護衛騎士の制服を着ていると、本物に交ざっても遜色ない。確かにこの中だと俺は子どもに見えるのかもしれないと、ちょっと落ち込んだ。
「特別手当よりも休暇が欲しい」
「帰ったらしばらく休みたいよな。休んでぐーたらしたい」
「俺ちょっと護衛騎士に憧れてたけど、やっぱり第二が気が楽でいいわ。魔物が可愛く思える」
「分かる分かる。駆け寄ってくる子ども、めっちゃ怖いよな」
出会ったら問答無用で斬っていい魔物のほうが気を遣わなくて楽だ。休憩が愚痴大会になってしまう。
本物の護衛騎士が、慣れてくるとぱっと見で分かるようになると苦笑しながら教えてくれたが、慣れる前に音を上げる自信があるよ。
今までにないほど真剣にこの任務が早く終わるように願いながら過ごすうちに、聖女様の馬車が無事に王城へと入った。
緊張の日々からも、これで解放される。そう思うと達成感は半端ない。でもそれ以上に疲れた。
「諸君、護衛の任務ご苦労だった。よくやってくれた。これから10日間は特別休暇にする。ゆっくり休んでくれ」
やった。休みだ。10日あれば、家まで帰って3日は泊まれるぞ。家でのんびりしよう。
「シーダ、アッシュの2名は、護衛騎士団が話を聞きたいそうなので、この後私の部屋まで来てくれ」
「……はい」
仕事だからちゃんと行きますよ。行くけど、今すぐ休みだと思っていたので、がっくり来てしまう。
これが終わったら、10日間何があっても休んでやる。緊急に呼び出されても休んでやる!
「疲れているところ悪いな。ナスターシャを除けば、マサコ殿と一番親しく接していたのはお前たちなので、話を聞きたい」
「その、敬語は大目に見てもらえますか?」
「ああ、気にするな」
ちゃんと養成学校で勉強しておけばよかった。でも今日を乗り切れば敬語なんてもう使う機会もないだろう。
しばらく待っていると、護衛騎士団の団長と、途中から王都まで一緒だった護衛騎士の隊長が来た。護衛騎士団団長は陛下の後ろに立っている、こちらも雲の上の人だ。
弟に自慢する話が増えたと思ってもうちょっと頑張ろう。でもここはやっぱり貴族のアッシュに頑張ってもらおう。
質問を受けると、アッシュを見て答えてくれと念を飛ばす。アッシュも平民の俺にしゃべらせるのは酷だと思ったのか、代わりに答えてくれる。持つべきものは貴族の友だな。
質問の内容は主に、聖女様のお母さんとどんな話をしたかだった。ほとんど世間話だったから、取り立てて報告するほどのことはない。
「ところで、君たちはどうして聖女様のお母上の護衛に志願したのかな?」
「私はシーダに誘われたからです」
アッシュが俺を売りやがった!お前がやったらどうだって最初に言ったんだろうが。
「……自分は平民なので、聖女様からなるべく離れたところを希望しました」
「ほお、なぜだ?」
「無礼だと言われてクビになりたくないからです」
他になんて答えればいいんだよ。こんな時に使えるいい感じの返答とか知らないよ。
団長、笑ってないで庇って下さい。一応部下なんだから。
「君たちには、今後も聖女様の護衛に加わってほしい。第二騎士団団長の許可はもらっている」
「は?」
やべえ。思わず声が出てしまった。
「……ちなみに、拒否はできますか?」
「無理だな」
アッシュが勇気を出して聞いてくれたのに、拒否はできないらしい。マジかよ。
「あの、10日間の休みは……」
「それは休んでくれていい」
マジかー。もう護衛やだよ、はあ。
どうやら今回の護衛任務にあたった奴らは全員、聖女様の護衛に組み込まれるらしい。聖女様が今後浄化で国内を周るときの人員が今のままだとギリギリなので、補充するみたいだ。そんなの護衛騎士になりたい奴らを募集してくれよ。
とりあえず嫌なことは忘れて、10日間休もう。
家に帰ったら自慢よりも愚痴が先に出そうだな。
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「ヴァン、第二の連中だが任務中以外はどうだった」
「リリーたちに護衛のコツを聞いたりと真面目ですが、気を遣う護衛より魔物討伐のほうが楽でいいとこぼしていました」
「そうか」
「隊長、彼らを聖女様の護衛に加えるのですか?」
「能力も人物も問題ないなら、新たに試験で隊員を募るよりも彼らを鍛えるほうが早いだろう」
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