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第12章:砂の国オラシア王国と砂漠の女王編
第9話:オラシアでの夕食
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「わー♪ 美味しそうー♪」
リズがテーブルの上の料理を見ながら、歓声を上げる。
刺激的な入浴タイムを終えた俺たちを待っていたのは、豪勢な砂漠料理の数々だった。
『三人で食べたい』とメイドさんに言ったら、俺の部屋まで三人分の夕食を持ってきてくれたのだ。
備え付けられたテーブルは少々手狭になったが、並べられないことはなかった。
「不思議な料理もたくさんあるな。エルフの里でもエルゼリアでも見たことのないものばかりだ」
キアラが興味深そうに料理を眺めている。
机の上に並べられている料理で目を引くのは、大きな鍋に入った煮込み料理。
魚や野菜などをスパイスで味付けて煮込んだものだ。
水の少ない砂漠だからこそ、素材から出る水分というものを大事にしているのだろう。
魚は俺たちが船を止めた港の海まで漁師が毎日出かけて釣り上げてくるらしい。
ハードな仕事だが、民の大事な食糧源にもなっているため、みんな頑張ってくれているらしい。
豆のコロッケなんかもある。
メイドさんの料理説明によると、豆は栄養価が高いわりに少ない水で栽培することができるらしく、この地域では重宝されているのだとか。
乾燥や高温に強いのも理由の一つらしい。
このオラシア王国は川が少なく、飲み水は偶に降る雨を魔法で殺菌消毒して使っているようだ。
それでも雨の頻度が少なく、どうしようもない時は砂漠に点々とある『オアシス』を巡回して飲み水を確保するのだとか。
なんとも暮らすのが大変な土地だなと思うが、住民たちはここでの暮らしに不満はないらしい。
というのも、暴君であった前国王の時に比べれば、今のパトラ女王の下の生活は天国のようだという。
前国王の時の生活は、税金が高く、食料も配給制で僅かしかもらえず、そのくせ、王周辺の者たちは構わずに散財し、生活は豪勢だったようだ。
対外的にも、鉱石資源を盾に高圧的で、あまり良い印象を抱かれなかったらしい。
そのため、オラシア王国自体が世界から孤立していたのだとか。
そこで現れたのがパトラ女王。
武力ではなく、あくまでも政治的に前国王を追い詰め、その座から引きずり下ろしたらしい。
パトラ女王が王の座に就いてからは、外国との貿易も盛んになり、食糧難や水不足が随分とマシになったのだとか。
メイドさんは料理説明と共に、その事を自分の事のように自慢げに話してくれた。
ふむ。パトラ女王は民衆からの信頼も厚いようだ。
俺たちはメイドさんにこの国の色々な話を聴きながら、食事を進めていった。
「んー♪ このスープも美味しいー♪」
「ああ。砂漠で歩き疲れた身体に染み渡るようだな」
二人が飲んでいるのは、真っ赤なスープ。
あれは……間違いない。
以前、ラズベリーが作ってくれた『砂漠王のスープ』だ。
確か、『砂漠猿の睾丸粉』とかいう恐ろしい調味料が入っているものだが……二人には黙っておいてあげよう。
俺も『砂漠王のスープ』を一口飲む。
うむ。ラズベリーが作ってくれたものよりもトマトの塩味や、スパイスのピリピリした刺激が強い気がする。
これが本場の味というやつか……。
大陸に渡った時に、幾分か味付けがマイルドになったのだろう。
こうして、あれやこれやと色々な楽しみを見つけながら、砂漠の国の賑やかな夕食を三人で楽しんだのだった。
——夜。
俺は部屋の窓辺の椅子に腰かけて、夜空を見ていた。
果てなく広がる砂漠に浮かぶ青い月というのも、なんともオツなものである。
明かりが少ないからか、星も数えきれないくらい散りばめられており、とても綺麗だ。
これから始まる魔物との戦い……相手はランク『S』ということだ、一筋縄ではいかないだろう。
リズやキアラ、そして共に遠征に来た冒険者たち。
精一杯守れるよう、役に立てるように頑張ろう。
転生前の無力な自分が脳裏にチラつく。
これも、もう慣れたものだ。
記憶を持って転生した弊害というものだろう。
時々こうして、自分の力に対する信頼がぼやけそうになる。
だが、その度に信じる気持ちを強めてくれるのは、俺が今まで歩んできた冒険の日々。
数多くの出会いと絆。そして、なによりも愛しい彼女たちから貰った愛情だ。
自分でもクサいと思うが、金でも地位でもない目に見えない心が、一番の味方になってくれる。
そして、その心に報いるために、自分の信じる『真っ直ぐな道』を歩もうと思わせてくれるのだ。
「こうして見ると……あの病弱だった日々も、意味のあるものだったのかもな……」
そう独り言ちて、俺はもうしばらく砂漠の夜空を眺めるのだった。
◇
——反乱軍・アジト。
「サルベ様!! 次の戦いの準備ができました!! 指示をもらえますでしょうか!?」
一人の兵士が反乱軍の頭領の部屋に入る。
「やーん。サルべ様のエッチー♪」
「いいじゃねえかよ! ケツくらい好きに揉ませてもらっても」
そこには、両脇に美女を侍らしたずんぐりむっくりした小太りの大男がいた。
「さ、サルベ様……?」
「ん? なんだ、てめえか。何の用だ?」
「王国軍との次の戦いの準備が……」
「ああん? そんな下らねえことでノックもなしに元国王である俺様の部屋に入ってきたのか?」
「す、すみません!!」
サルべの言葉に兵士が縮こまる。
「指示は追って出す!! さっさと部屋から出ていけ!! 俺様は忙しいんだ!!」
「あぁん♪」
兵士に怒鳴りつけながら、サルベは美女の大きな胸を揉む。
兵士は、わずかな憤りを感じつつ、部屋から出て行った。
「いい御身分ですねぇ。サルベ様?」
「あぁ……!? あぁ……なんだ、てめえか」
兵士が出て行って間もなく、何もない空間から白い羽が現れ、浮かび上がるようにフードの男が現れた。
「役に立っていますか? 魔物たちは……?」
「まあまあだな。王国軍の数を減らす事には成功しているが、奴ら、知能が足りねえ奴も多くて、こっちまで被害が出てやがる。あの隼頭は『カモフラージュのため』とかぬかしてやがったが、あれは確信犯だぜ?」
「それはそれは……申し訳ありませんねぇ。あくまでも魔物……人に対して悪の存在なので。まあ、魔物たちの立場を有耶無耶にして相手を混乱させる一環ということで」
「……だな」
サルべの返答に、うやうやしく頭を下げるフードの男。
「それで、何の用だ?」
「ええ。ジェネラルファルコンがお知らせしていた『例のモノ』を持ってきました。王国側の予定も判明しましたよ」
「おおっ!! ギャハハハ!! なら、いよいよ、例の作戦に移るとするか!!」
男の言葉に上機嫌で身を乗り出すサルべ。
「ええ。ですが、いいのですか? 次回の戦いでは魔物たちの援軍は使えません。劣勢の戦いで、あなたに従う兵士たちを犠牲にする形ですが?」
「なーに、構いやしねえよ!! あんな雑兵、王に返り咲いた後にいくらでも補充できる」
怪しい笑みを浮かべるサルべ。
そんなサルべに「悪い人ですねぇ」と笑みを返すフードの男。
砂漠の国の情勢が大きく変わろうとしていた。
リズがテーブルの上の料理を見ながら、歓声を上げる。
刺激的な入浴タイムを終えた俺たちを待っていたのは、豪勢な砂漠料理の数々だった。
『三人で食べたい』とメイドさんに言ったら、俺の部屋まで三人分の夕食を持ってきてくれたのだ。
備え付けられたテーブルは少々手狭になったが、並べられないことはなかった。
「不思議な料理もたくさんあるな。エルフの里でもエルゼリアでも見たことのないものばかりだ」
キアラが興味深そうに料理を眺めている。
机の上に並べられている料理で目を引くのは、大きな鍋に入った煮込み料理。
魚や野菜などをスパイスで味付けて煮込んだものだ。
水の少ない砂漠だからこそ、素材から出る水分というものを大事にしているのだろう。
魚は俺たちが船を止めた港の海まで漁師が毎日出かけて釣り上げてくるらしい。
ハードな仕事だが、民の大事な食糧源にもなっているため、みんな頑張ってくれているらしい。
豆のコロッケなんかもある。
メイドさんの料理説明によると、豆は栄養価が高いわりに少ない水で栽培することができるらしく、この地域では重宝されているのだとか。
乾燥や高温に強いのも理由の一つらしい。
このオラシア王国は川が少なく、飲み水は偶に降る雨を魔法で殺菌消毒して使っているようだ。
それでも雨の頻度が少なく、どうしようもない時は砂漠に点々とある『オアシス』を巡回して飲み水を確保するのだとか。
なんとも暮らすのが大変な土地だなと思うが、住民たちはここでの暮らしに不満はないらしい。
というのも、暴君であった前国王の時に比べれば、今のパトラ女王の下の生活は天国のようだという。
前国王の時の生活は、税金が高く、食料も配給制で僅かしかもらえず、そのくせ、王周辺の者たちは構わずに散財し、生活は豪勢だったようだ。
対外的にも、鉱石資源を盾に高圧的で、あまり良い印象を抱かれなかったらしい。
そのため、オラシア王国自体が世界から孤立していたのだとか。
そこで現れたのがパトラ女王。
武力ではなく、あくまでも政治的に前国王を追い詰め、その座から引きずり下ろしたらしい。
パトラ女王が王の座に就いてからは、外国との貿易も盛んになり、食糧難や水不足が随分とマシになったのだとか。
メイドさんは料理説明と共に、その事を自分の事のように自慢げに話してくれた。
ふむ。パトラ女王は民衆からの信頼も厚いようだ。
俺たちはメイドさんにこの国の色々な話を聴きながら、食事を進めていった。
「んー♪ このスープも美味しいー♪」
「ああ。砂漠で歩き疲れた身体に染み渡るようだな」
二人が飲んでいるのは、真っ赤なスープ。
あれは……間違いない。
以前、ラズベリーが作ってくれた『砂漠王のスープ』だ。
確か、『砂漠猿の睾丸粉』とかいう恐ろしい調味料が入っているものだが……二人には黙っておいてあげよう。
俺も『砂漠王のスープ』を一口飲む。
うむ。ラズベリーが作ってくれたものよりもトマトの塩味や、スパイスのピリピリした刺激が強い気がする。
これが本場の味というやつか……。
大陸に渡った時に、幾分か味付けがマイルドになったのだろう。
こうして、あれやこれやと色々な楽しみを見つけながら、砂漠の国の賑やかな夕食を三人で楽しんだのだった。
——夜。
俺は部屋の窓辺の椅子に腰かけて、夜空を見ていた。
果てなく広がる砂漠に浮かぶ青い月というのも、なんともオツなものである。
明かりが少ないからか、星も数えきれないくらい散りばめられており、とても綺麗だ。
これから始まる魔物との戦い……相手はランク『S』ということだ、一筋縄ではいかないだろう。
リズやキアラ、そして共に遠征に来た冒険者たち。
精一杯守れるよう、役に立てるように頑張ろう。
転生前の無力な自分が脳裏にチラつく。
これも、もう慣れたものだ。
記憶を持って転生した弊害というものだろう。
時々こうして、自分の力に対する信頼がぼやけそうになる。
だが、その度に信じる気持ちを強めてくれるのは、俺が今まで歩んできた冒険の日々。
数多くの出会いと絆。そして、なによりも愛しい彼女たちから貰った愛情だ。
自分でもクサいと思うが、金でも地位でもない目に見えない心が、一番の味方になってくれる。
そして、その心に報いるために、自分の信じる『真っ直ぐな道』を歩もうと思わせてくれるのだ。
「こうして見ると……あの病弱だった日々も、意味のあるものだったのかもな……」
そう独り言ちて、俺はもうしばらく砂漠の夜空を眺めるのだった。
◇
——反乱軍・アジト。
「サルベ様!! 次の戦いの準備ができました!! 指示をもらえますでしょうか!?」
一人の兵士が反乱軍の頭領の部屋に入る。
「やーん。サルべ様のエッチー♪」
「いいじゃねえかよ! ケツくらい好きに揉ませてもらっても」
そこには、両脇に美女を侍らしたずんぐりむっくりした小太りの大男がいた。
「さ、サルベ様……?」
「ん? なんだ、てめえか。何の用だ?」
「王国軍との次の戦いの準備が……」
「ああん? そんな下らねえことでノックもなしに元国王である俺様の部屋に入ってきたのか?」
「す、すみません!!」
サルべの言葉に兵士が縮こまる。
「指示は追って出す!! さっさと部屋から出ていけ!! 俺様は忙しいんだ!!」
「あぁん♪」
兵士に怒鳴りつけながら、サルベは美女の大きな胸を揉む。
兵士は、わずかな憤りを感じつつ、部屋から出て行った。
「いい御身分ですねぇ。サルベ様?」
「あぁ……!? あぁ……なんだ、てめえか」
兵士が出て行って間もなく、何もない空間から白い羽が現れ、浮かび上がるようにフードの男が現れた。
「役に立っていますか? 魔物たちは……?」
「まあまあだな。王国軍の数を減らす事には成功しているが、奴ら、知能が足りねえ奴も多くて、こっちまで被害が出てやがる。あの隼頭は『カモフラージュのため』とかぬかしてやがったが、あれは確信犯だぜ?」
「それはそれは……申し訳ありませんねぇ。あくまでも魔物……人に対して悪の存在なので。まあ、魔物たちの立場を有耶無耶にして相手を混乱させる一環ということで」
「……だな」
サルべの返答に、うやうやしく頭を下げるフードの男。
「それで、何の用だ?」
「ええ。ジェネラルファルコンがお知らせしていた『例のモノ』を持ってきました。王国側の予定も判明しましたよ」
「おおっ!! ギャハハハ!! なら、いよいよ、例の作戦に移るとするか!!」
男の言葉に上機嫌で身を乗り出すサルべ。
「ええ。ですが、いいのですか? 次回の戦いでは魔物たちの援軍は使えません。劣勢の戦いで、あなたに従う兵士たちを犠牲にする形ですが?」
「なーに、構いやしねえよ!! あんな雑兵、王に返り咲いた後にいくらでも補充できる」
怪しい笑みを浮かべるサルべ。
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砂漠の国の情勢が大きく変わろうとしていた。
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