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第1章:病弱青年とある女冒険者編
第8話:女神との交信・リズ編
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窓から差し込む光で目を覚ます。
もう朝か……なんだかあまり寝た気がしない。
昨日は……そうだ、異世界に転生して、知り合った女の子リズと出会って、色々あってキスをして……そして……。
ん!?
ガバリと上体を起こし、辺りを見回す。
経年劣化で色が黒ずんだ壁、机の上に置かれたランタンと夕食の食器、確かに身体を拭いた桶と布、そして……。
隣を見ると、同じベッドで金髪ツインテールの女の子がスヤスヤと眠っている。
「夢じゃなかった……」
今日起きるまで本当に半信半疑だった。
異世界とか、女神とか、転生とか、ましてや恋愛経験値ゼロの男が、一日で女の子と親密に……。
寝て起きたら、地球の、日本の、自分のベッドの上で、病弱な自分に戻っていて、これまで通りのうだつが上がらない毎日を過ごすと思っていた。
リズとのアバンチュールも『どうせ夢なんだから、何も考えなくていいや』なんて思っていた部分が確かにあった。
だが、夢じゃない。
俺は確かに死んで、女神メルヴィーナに出会い、転生して、異世界『アルティナ』の冒険者となったのだ。
隣でスヤスヤと眠るリズを見ていると、どこからか聞いたことのある声がしてくる。
『うんうん、順調にヤっとるようですね! レオくん! 転生させた女神としては元気で過ごしててくれて嬉しいですよ!!』
「こ、この声はアホ女神!? どこだ、どこにいるんだ!?」
『アホ女神とは失礼な! 私は今、あなたの脳内に直接話しかけています……!』
「そんなテンプレみたいな返しは要らん!! 俺は本当に異世界に転生したんだな!?」
『昨日から、そう言ってるじゃないですか♪ 早速、魔物と戦って冒険者になって女の子と仲良くしてるんですね! いいですね、いいですよ!!』
「良くないわ!! こんな後先考えずない勢い任せ!! 告白すらしてないのに、あんなにも甘い夜を……!!」
『でも、後悔してないんですよね??』
「うぐっ……ま、まあ……後悔はしてない……かな」
核心を突かれ、つい言いよどんでしまう。
『ならいいじゃないですか。このまま、魔物をどんどん倒して、色んな女の子と仲良くなっちゃえよ♪』
お調子者の同級生のノリで話しかけてくる、この異世界『アルティナ』の創造主、女神メルヴィーナ。
「そんなことしたら、絶対リズに嫌われるだろうが」
『そんなことないですよ? アルティナでは強い男には多数の女性がいるっていうのは公然の常識ですから。多少、妬かれはするかもですけど、承諾はしてくれると思います』
「マジか……そんな男女の関係が爛れた世界なのか?」
『爛れたと取るか、自然の摂理と取るかはあなた次第ですよ。魅力がない人に誰も興味を抱かないのはあなたがいた地球でも同じでしょう?』
まあ、確かにそうだ。
容姿や運動能力、知識力や経済力でモテるモテないは地球でもあった。
この世界では、それが特に顕著なのだろう。
賊や魔物という脅威が身近にあることで、そうならざるを得なくなった部分も大きいのだろうか。
騎士団やギルドなんてのがあるくらいだ、国家や町レベルでのいざこざもあるだろうし、子孫を多く持つためにそういった男女関係になるのは必然と言うべきか。
『まあ、妾を持つのは貴族や王族が多いですけどね。冒険者もまあ、ある程度いますけど』
「俺は、そこまで色んな女性と良い関係を持ちたいわけじゃ…………あるな」
否定しようと思ったが、昨夜のことを思い出すと、どうしても俺の中の漢の部分が反応してしまう。
女の子とお近づきになれるなら、ぜひ積極的にしていきたい。
もちろん、リズのことはちゃんと大切にしながら。
ここは日本じゃない、異世界なのだ、以前までの固定観念に囚われなくてもいい。
郷に入りては郷に従えだ。
決して、女遊びをしまくりたいわけじゃない、多分。
『うんうん、素直でよろしい!』
「で、これから俺は何をすればいいんだ?」
『冒険者になったんですよね? それに……武器適性も良いの引いたんですから、魔物や賊を倒しまくって、困っている人を救いながら、地球ではできなかった自分の生活水準をぐんぐん上げていけばいいですよ! もちろん、女性たちとムフフな関係になりながら♪』
まあ、そうなるよな。
今さら、地球には帰れないわけだし。
この世界で快適に暮らすために働くしかない。
幸い、元の弱い身体ではない。
転生して魔物と戦えるくらい強い身体を手に入れたんだ。
そして、妾をたくさん抱えて酒池肉林を……いかんいかん、本能が漏れ出てしまった。
『あ、そうだ! 各地に魔物の棲み処であるダンジョンなんてのもありますから魔物狩りならそこがおすすめですよ!! お金稼げるし、名声はあがるし、鍛えられるし、いい事尽くしですよ!! ダンジョン行きましょう!! ダンジョン!!』
ものすごくダンジョンを推してくる。
「まあ、そのうちな。魔物と戦うのは命懸けだと思うし……あくまで慎重に堅実に着実に進むさ」
『あー、うん、そうですよねー。分かりました……』
「ん? どうした?」
『なにがですか? じゃあ、頑張ってくれたまえよ!! あなたがハーレムをつくるのを楽しみに天界から見ています♪ ……あ、時間だ。交信切りますね!! ハブ・ア・ナイスライフ!!』
「あ、ちょ、お、おい!?」
女神が面白がるようにまくし立てて会話を切ってしまった。
もう声は聞こえてこない。
俺の言葉に一瞬、女神の声が翳ったのは気のせいか?
「ん……んんっ……レオ? どしたの?」
リズが、もぞもぞと布団から上体を起こす。
「ああ、リズ、おはよう。何でもないよ」
「そか。んふふ、おはよう♪ あー、あの後、部屋に戻らずに寝ちゃったっけ……えへへ」
そう言って、寝ぼけ眼でニンマリ笑うリズ。
その可愛さに、さっきまでの女神への心配はどこかへ行ってしまった。
◇
レオとの交信が終わって、メルヴィーナは深くため息をついた。
「まだ成果は出ていません。今回はかなり大きな一石を投じれたと思いますけど、どうでしょうか……」
今までの自分の行動で、懸念している事態が好転しているようには思えない。
だが、やらないよりはマシだ。
メルヴィーナが物思いに耽っていると、ドアのノックが聴こえてくる。
「ん? 誰でしょうか……入ってきて下さーい!」
そう言うと、長身で緑髪の神々しいまでの光を纏った女性が立っている。
すべての女神の母、エルディーテである。
「お、お母様!? ど、どうしてここへ!?」
普段、天界の奥地にある神殿で鎮座しているはずのエルディーテが、こんな辺境に足を運んでくるのにメルヴィーナは驚いていた。
「メルヴィーナ、久しぶりですね。元気にしていましたか?」
「は、はい!! げ、元気に暮らしておりました!!」
優しさの権化とも思える微笑みを浮かべ、メルヴィーナに話しかける母エルディーテ。
だが、その表情はすぐに曇り、次の問いを投げかける。
「あなたの『世界』はどうですか……?」
「そ、それは…………」
言いよどむメルヴィーナ。
「あなたの世界に『種』が湧いているそうですね」
「…………は、はい」
少しの間、沈黙が流れる。
耐え切れなくなったようにメルヴィーナが言う。
「で、ですが、策を講じています!!」
「それは……他の創造主が作った世界の『命』を自分の世界に落とすことですか?」
メルヴィーナの言葉に、エルディーテは表情を崩さず問いかける。
「……ごめんなさい。でも、それしかできることがないですから……」
俯きながら答えるメルヴィーナを、エルディーテは慈愛の眼差しで見つめる。
「顔を上げなさい。責めているわけではありません。ですが、そういった行為は今後控えるようになさい。各創造主の『世界』には他の創造主は干渉してはいけない決まりです。もっとも、他の世界から既に零れ落ちた『命』を拾うことが干渉に当たるかは疑問の余地がありますが……」
エルディーテが困ったような顔で温情を見せる。
メルヴィーナのした『転生作業』は、厳密には越権行為には当たらないのだ。
「で、ですが!! 手遅れになってからだと遅いんです……!! 何もせずに黙って見ているなんて、私は耐えられません!! 今度は……今度こそは、私が創った世界を護ってみせるんです!!」
目に涙を溜め、力強く言い放つメルヴィーナを、まっすぐ見つめるエルディーテ。
自分が作った『世界』が『命』が、目の前で蝕まれていくのを見守るだけしかできない彼女の気持ちも痛いほどわかる。
だからこそ、自らの加護をつけた命を『転生作業』で世界に落としているだろう。
「分かりました……今までのことは咎めません。これからも、多少は目をつぶりましょう。ただし、我々天界の事情を各々の世界の住人に示すことは禁忌です。女神はあくまで創造主であり観測者……世界の運命はその世界の住人によって創られなければならないのです」
「はい、分かりました……」
エルディーテの言葉にメルヴィーナが消え入りそうな声で答える。
「さあ、難しい話は終わりです。とりあえず、お茶にしましょう、良い茶葉を持ってきたのですよ」
エルディーテは明るく努めて話題を変える。
天界の事情とは何か、創造主の不安とは何か……アルティナの住人はおろか、転生者であるレオにも知る由も無かった。
◇
もう朝か……なんだかあまり寝た気がしない。
昨日は……そうだ、異世界に転生して、知り合った女の子リズと出会って、色々あってキスをして……そして……。
ん!?
ガバリと上体を起こし、辺りを見回す。
経年劣化で色が黒ずんだ壁、机の上に置かれたランタンと夕食の食器、確かに身体を拭いた桶と布、そして……。
隣を見ると、同じベッドで金髪ツインテールの女の子がスヤスヤと眠っている。
「夢じゃなかった……」
今日起きるまで本当に半信半疑だった。
異世界とか、女神とか、転生とか、ましてや恋愛経験値ゼロの男が、一日で女の子と親密に……。
寝て起きたら、地球の、日本の、自分のベッドの上で、病弱な自分に戻っていて、これまで通りのうだつが上がらない毎日を過ごすと思っていた。
リズとのアバンチュールも『どうせ夢なんだから、何も考えなくていいや』なんて思っていた部分が確かにあった。
だが、夢じゃない。
俺は確かに死んで、女神メルヴィーナに出会い、転生して、異世界『アルティナ』の冒険者となったのだ。
隣でスヤスヤと眠るリズを見ていると、どこからか聞いたことのある声がしてくる。
『うんうん、順調にヤっとるようですね! レオくん! 転生させた女神としては元気で過ごしててくれて嬉しいですよ!!』
「こ、この声はアホ女神!? どこだ、どこにいるんだ!?」
『アホ女神とは失礼な! 私は今、あなたの脳内に直接話しかけています……!』
「そんなテンプレみたいな返しは要らん!! 俺は本当に異世界に転生したんだな!?」
『昨日から、そう言ってるじゃないですか♪ 早速、魔物と戦って冒険者になって女の子と仲良くしてるんですね! いいですね、いいですよ!!』
「良くないわ!! こんな後先考えずない勢い任せ!! 告白すらしてないのに、あんなにも甘い夜を……!!」
『でも、後悔してないんですよね??』
「うぐっ……ま、まあ……後悔はしてない……かな」
核心を突かれ、つい言いよどんでしまう。
『ならいいじゃないですか。このまま、魔物をどんどん倒して、色んな女の子と仲良くなっちゃえよ♪』
お調子者の同級生のノリで話しかけてくる、この異世界『アルティナ』の創造主、女神メルヴィーナ。
「そんなことしたら、絶対リズに嫌われるだろうが」
『そんなことないですよ? アルティナでは強い男には多数の女性がいるっていうのは公然の常識ですから。多少、妬かれはするかもですけど、承諾はしてくれると思います』
「マジか……そんな男女の関係が爛れた世界なのか?」
『爛れたと取るか、自然の摂理と取るかはあなた次第ですよ。魅力がない人に誰も興味を抱かないのはあなたがいた地球でも同じでしょう?』
まあ、確かにそうだ。
容姿や運動能力、知識力や経済力でモテるモテないは地球でもあった。
この世界では、それが特に顕著なのだろう。
賊や魔物という脅威が身近にあることで、そうならざるを得なくなった部分も大きいのだろうか。
騎士団やギルドなんてのがあるくらいだ、国家や町レベルでのいざこざもあるだろうし、子孫を多く持つためにそういった男女関係になるのは必然と言うべきか。
『まあ、妾を持つのは貴族や王族が多いですけどね。冒険者もまあ、ある程度いますけど』
「俺は、そこまで色んな女性と良い関係を持ちたいわけじゃ…………あるな」
否定しようと思ったが、昨夜のことを思い出すと、どうしても俺の中の漢の部分が反応してしまう。
女の子とお近づきになれるなら、ぜひ積極的にしていきたい。
もちろん、リズのことはちゃんと大切にしながら。
ここは日本じゃない、異世界なのだ、以前までの固定観念に囚われなくてもいい。
郷に入りては郷に従えだ。
決して、女遊びをしまくりたいわけじゃない、多分。
『うんうん、素直でよろしい!』
「で、これから俺は何をすればいいんだ?」
『冒険者になったんですよね? それに……武器適性も良いの引いたんですから、魔物や賊を倒しまくって、困っている人を救いながら、地球ではできなかった自分の生活水準をぐんぐん上げていけばいいですよ! もちろん、女性たちとムフフな関係になりながら♪』
まあ、そうなるよな。
今さら、地球には帰れないわけだし。
この世界で快適に暮らすために働くしかない。
幸い、元の弱い身体ではない。
転生して魔物と戦えるくらい強い身体を手に入れたんだ。
そして、妾をたくさん抱えて酒池肉林を……いかんいかん、本能が漏れ出てしまった。
『あ、そうだ! 各地に魔物の棲み処であるダンジョンなんてのもありますから魔物狩りならそこがおすすめですよ!! お金稼げるし、名声はあがるし、鍛えられるし、いい事尽くしですよ!! ダンジョン行きましょう!! ダンジョン!!』
ものすごくダンジョンを推してくる。
「まあ、そのうちな。魔物と戦うのは命懸けだと思うし……あくまで慎重に堅実に着実に進むさ」
『あー、うん、そうですよねー。分かりました……』
「ん? どうした?」
『なにがですか? じゃあ、頑張ってくれたまえよ!! あなたがハーレムをつくるのを楽しみに天界から見ています♪ ……あ、時間だ。交信切りますね!! ハブ・ア・ナイスライフ!!』
「あ、ちょ、お、おい!?」
女神が面白がるようにまくし立てて会話を切ってしまった。
もう声は聞こえてこない。
俺の言葉に一瞬、女神の声が翳ったのは気のせいか?
「ん……んんっ……レオ? どしたの?」
リズが、もぞもぞと布団から上体を起こす。
「ああ、リズ、おはよう。何でもないよ」
「そか。んふふ、おはよう♪ あー、あの後、部屋に戻らずに寝ちゃったっけ……えへへ」
そう言って、寝ぼけ眼でニンマリ笑うリズ。
その可愛さに、さっきまでの女神への心配はどこかへ行ってしまった。
◇
レオとの交信が終わって、メルヴィーナは深くため息をついた。
「まだ成果は出ていません。今回はかなり大きな一石を投じれたと思いますけど、どうでしょうか……」
今までの自分の行動で、懸念している事態が好転しているようには思えない。
だが、やらないよりはマシだ。
メルヴィーナが物思いに耽っていると、ドアのノックが聴こえてくる。
「ん? 誰でしょうか……入ってきて下さーい!」
そう言うと、長身で緑髪の神々しいまでの光を纏った女性が立っている。
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「お、お母様!? ど、どうしてここへ!?」
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「メルヴィーナ、久しぶりですね。元気にしていましたか?」
「は、はい!! げ、元気に暮らしておりました!!」
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だが、その表情はすぐに曇り、次の問いを投げかける。
「あなたの『世界』はどうですか……?」
「そ、それは…………」
言いよどむメルヴィーナ。
「あなたの世界に『種』が湧いているそうですね」
「…………は、はい」
少しの間、沈黙が流れる。
耐え切れなくなったようにメルヴィーナが言う。
「で、ですが、策を講じています!!」
「それは……他の創造主が作った世界の『命』を自分の世界に落とすことですか?」
メルヴィーナの言葉に、エルディーテは表情を崩さず問いかける。
「……ごめんなさい。でも、それしかできることがないですから……」
俯きながら答えるメルヴィーナを、エルディーテは慈愛の眼差しで見つめる。
「顔を上げなさい。責めているわけではありません。ですが、そういった行為は今後控えるようになさい。各創造主の『世界』には他の創造主は干渉してはいけない決まりです。もっとも、他の世界から既に零れ落ちた『命』を拾うことが干渉に当たるかは疑問の余地がありますが……」
エルディーテが困ったような顔で温情を見せる。
メルヴィーナのした『転生作業』は、厳密には越権行為には当たらないのだ。
「で、ですが!! 手遅れになってからだと遅いんです……!! 何もせずに黙って見ているなんて、私は耐えられません!! 今度は……今度こそは、私が創った世界を護ってみせるんです!!」
目に涙を溜め、力強く言い放つメルヴィーナを、まっすぐ見つめるエルディーテ。
自分が作った『世界』が『命』が、目の前で蝕まれていくのを見守るだけしかできない彼女の気持ちも痛いほどわかる。
だからこそ、自らの加護をつけた命を『転生作業』で世界に落としているだろう。
「分かりました……今までのことは咎めません。これからも、多少は目をつぶりましょう。ただし、我々天界の事情を各々の世界の住人に示すことは禁忌です。女神はあくまで創造主であり観測者……世界の運命はその世界の住人によって創られなければならないのです」
「はい、分かりました……」
エルディーテの言葉にメルヴィーナが消え入りそうな声で答える。
「さあ、難しい話は終わりです。とりあえず、お茶にしましょう、良い茶葉を持ってきたのですよ」
エルディーテは明るく努めて話題を変える。
天界の事情とは何か、創造主の不安とは何か……アルティナの住人はおろか、転生者であるレオにも知る由も無かった。
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