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第2章:ルクシアの森と奴隷暗殺者編
第21話:女神と交信・シレイド編
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チュンチュンチュン……。
何度目の朝チュンだろうか。
この世界に来てからというもの、羽目を外して火遊びしすぎだ。
「スー……スー……スー……」
隣で無邪気な寝顔を見せるシレイドを見つめる。
四人目の彼女。
元の世界を思い出して苦笑する。
俺も随分と、この世界に染まったものだ。
昨日は気が付かなかったが、シレイドの右肩に模様がある。
馬の蹄鉄のような小さな模様で、普段暮らしている分には気づかないほどだ。
おそらく、これが奴隷の紋章だろう。
『とうとう、そんなちっさい子にも手を出しちゃったんですねぇ。レオさん♪』
「ち、ちっさくねえし! ロ〇コンじゃねえし! シレイドは、ちゃんと成人してるし!」
『うわー……冗談ですよ、冗談。そんなに必死にならなくてもいいじゃないですか……』
俺が強くロ〇コンを否定すると、女神が引き気味で言ってくる。
『にしても、モテモテですねえ。レオさん。『女神の加護』で魅力を引き上げてるとはいえ、さすがにこうポンポン彼女を作られるとビックリしちゃいますよ』
「他の異界人もこんな感じじゃないのか?」
『ここまでなのは流石に珍しいですね……レオさんの邪念というか邪心というか、要するに負の心が無いが故に魅力の上昇値が凄かったんでしょうかね。前に『品行方正に生きたい』と言ってましたし』
「いや、俺にも多少の負の心はあると思うぞ」
嫌なことをしてきた相手は普通に嫌いになるし、世界全部じゃなく自分が護りたいものだけを護れればそれでいいと思っているし。
『ですよねー。純粋なシレイドさんにあんなことやこんなことをするくらいには邪念はありますもんね』
「はぁ!? おい! アホ女神! もしかして見てたのか!?」
『見てたもなにも、私はこの世界の創造主ですよ? レオさんのだけじゃなくて、全世界の人の営みはバッチリ見えてますよ』
「ハレンチ女神!!」
『失敬な! 仕事なんですから仕方ないでしょうが!』
逆切れしてくる女神。
まあ、ここで俺が怒ったとしても、女神は痛くもかゆくもない。
第一、それが仕事なら仕方ないのかもしれない。
「はぁ……まあいいや。疑問に思っていたことがあるんだが、そこまで見えてるのに、どうして魔物や賊を女神の力で排除しないんだ?」
『え? どういうことですか?』
「ほら、こうやって交信したとき、やけに魔物や賊を倒せって俺に言ってくるじゃないか。女神の力とやらで、悪い奴はみんな取り除けばいいんじゃないかと思ってな」
『ああ……そういうことですか』
メルヴィーナは少し間を置いた後、ぽつぽつと話し出す。
『女神はあくまで創造主であり観測者なのです。過剰な干渉は女神の掟で禁止されているのですよ』
なるほど、そういうことだったのか。
そりゃあ、問題をバカスカ女神が解決してくれたら、この世界の住人たちは努力しなくなるもんな。
『魔物は動物とは違い、絶対悪として世界に湧き出てきます。どこからどうやって現れているのか、女神の私でも見当もつかないのです』
「そうなのか」
『はい。一度湧き出てしまえば、あとは世界の住人に対処を委ねるのが女神の掟なのです。当然、魔物だけではなく犯罪者などの悪人に対しても同様の掟が発動します』
「じゃあ、もしメルヴィーナが、その女神の掟を破ったら?」
『天界からの追放。いわゆる『失楽園』ですね。記憶を奪われて、自分が作った世界に堕とされちゃいます』
怖っ。
「まあ、大変なのは分かったよ。じゃあ、あくまでも俺たちが頑張って悪いものを排除していくしかないんだな」
『そういうことです。アルティナに住まう正しき命たちに期待していますよ! 女神は!』
簡単に言ってくれる。
「とにかく、俺はこれからも冒険者として生きていくよ。せっかく女神様が与えてくれた第二の人生だからな。自分の生活を豊かにして、幸せな人生を送ってやるさ」
『ええ! それでいいと思いますよ。レオさんを転生させたのは、元の世界で掴めなかった幸せを思う存分掴んで欲しいというのが大きいですからね』
そう言った、女神メルヴィーナの声色は慈愛に満ちていた。
「ああ、ありがとう。じゃあ、お返しと言っては何だが、これからも魔物や賊を見つけたら成敗していくよ」
『はい! 正義は繁栄し、悪しき者は倒される定め。悪・即・斬・ですからね♪』
「まあ、自分でも驚いているんだがな、絶対悪とは言え、その命を頂いて生きていくなんて、元の世界では考えられなかったからな。ましてや、ただでさえ気持ち悪い魔物の死骸から素材を剥ぎ取るなんて……」
『あはは、それは『女神の加護』のパッシブで、アルティナで生きていける程度の各種耐性もお付けしましたからね』
「やっぱりそうだったのか。『こんなの平気だったかな俺?』とか不安に思いながら斬り捨てたり剥ぎ取っていたよ。残忍な性格に歪んでなくてよかった」
『レオさんは、本当に『良い人』なんですね』
「女神に褒められるとは光栄だな」
『あはは、ありがたく気持ちを受け取っておいてくださいな! それでは、また次の朝チュンで! ハブ・ア・ナイスライフ!!』
女神との交信が切れる。
「幸せな人生を送る……か」
永遠の命題だ。
だけど、俺だけじゃなく、みんなその為に生きている。
「よし、今日も頑張ろう。幸せな人生を送るために」
女神との交信を終えて、決意を新たにするのだった。
「む……ご主人様……おはよう……」
シレイドが、むくりと起き上がる。
「ああ、おはよう。シレイド」
「……どーん♪」
俺が挨拶を返すと同時に、胸にダイブしてきた。
「シレイド……ご主人様とギュッとするの……好き♡」
昨日の夜の交流でかなり距離が縮まったようだ。
まるで子供のように甘えてくる。
俺は、そんなシレイドを抱きしめ返してやる。
「そろそろ部屋に戻らないと、リズにバレるぞ?」
「ん……それは、ダメ……リズには内緒で来た……怒られるかもしれない」
シレイドは名残惜しそうに俺から離れ、寝間着姿で、部屋を出ていく。
「さて……俺も、身支度を整えるか……」
ベッドから降りようとした時、部屋のドアが開く。
シレイドだ。
「どうした? シレイド。忘れ物か?」
「ごめんなさい……リズにバレた……」
シレイドがしゅんと肩を落とした。
宿の食堂にて――。
「当番制にしましょう」
縮こまる俺とシレイドの前でリズが宣言する。
「当番制?」
「ええ。レオのモテ具合は凄まじすぎるわ。これからもパーティを拡充していく上に、ドンドン彼女が増えていったら収拾がつかなくなる。そこで、レオの相手を当番制にするの」
「なるほど……リズ……頭いい……」
俺が訊き返すと、リズがしっかりと答える。
反省し終えたシレイドがホットチョコレートをチビチビ飲みながら、感心している。
「基本的にはパーティ内でローテーションを組む。もちろん、パーティ外にも彼女はいるし、レオが今日はどうしてもこの子と一緒にいたいという場合もあるから、レオの気分で相手を変えることもできるようにするわ」
「分かった……」
リズの言葉にシレイドがすぐに頷く。
俺のハーレムが出来上がった瞬間だった。
「シレイドちゃん? 今日は、あたしの番だからね?」
「ん……シレイド、昨日やったから……我慢する」
何をやったかは言うまい。
俺を置いて、どんどんと話が進む。
まあ、いいか。
俺にとっても、可愛い彼女と仲良くできるのは嬉しいし。
何より、作った彼女は全員まとめて愛してやるって決めたしな。
「じゃあ、この話は終わり! ここからは冒険の話だけど、リーダーであるレオの今後の指針は?」
リズが俺に話を振る。
二人の熱い視線がこちらに向けられる。
「とりあえずは、ギルドで依頼を受けながら。森を中心に探索していく。当面はレベルやランクを上げて戦力を強化。目標は、もっと大きな町に行って、名声と功績を上げていくこと。大きな家を持って、そこを拠点にしたい」
この世界に転生した理由は、あくまでも最低だった転生前の自分から脱却して、幸せで豊かな生活を送ることだからな。
その為には、しっかり働いて、しっかり稼いで、しっかり使う。
これが基本だ。
転生ものなどで、よくある『自堕落で慎ましく生きる』なんてごめんだ。
俺は、前の世界で出来なかった分、めちゃくちゃ幸せな人生を送るために努力する。
「ふふ、いいわね! 分かったわ!」
「ん……シレイド、ついて行く……」
二人も笑顔で了承してくれた。
「よし、じゃあ行くか!」
腹ごしらえを済ませて、三人で冒険に向かう。
新たなステージへの扉が開いた気がした。
何度目の朝チュンだろうか。
この世界に来てからというもの、羽目を外して火遊びしすぎだ。
「スー……スー……スー……」
隣で無邪気な寝顔を見せるシレイドを見つめる。
四人目の彼女。
元の世界を思い出して苦笑する。
俺も随分と、この世界に染まったものだ。
昨日は気が付かなかったが、シレイドの右肩に模様がある。
馬の蹄鉄のような小さな模様で、普段暮らしている分には気づかないほどだ。
おそらく、これが奴隷の紋章だろう。
『とうとう、そんなちっさい子にも手を出しちゃったんですねぇ。レオさん♪』
「ち、ちっさくねえし! ロ〇コンじゃねえし! シレイドは、ちゃんと成人してるし!」
『うわー……冗談ですよ、冗談。そんなに必死にならなくてもいいじゃないですか……』
俺が強くロ〇コンを否定すると、女神が引き気味で言ってくる。
『にしても、モテモテですねえ。レオさん。『女神の加護』で魅力を引き上げてるとはいえ、さすがにこうポンポン彼女を作られるとビックリしちゃいますよ』
「他の異界人もこんな感じじゃないのか?」
『ここまでなのは流石に珍しいですね……レオさんの邪念というか邪心というか、要するに負の心が無いが故に魅力の上昇値が凄かったんでしょうかね。前に『品行方正に生きたい』と言ってましたし』
「いや、俺にも多少の負の心はあると思うぞ」
嫌なことをしてきた相手は普通に嫌いになるし、世界全部じゃなく自分が護りたいものだけを護れればそれでいいと思っているし。
『ですよねー。純粋なシレイドさんにあんなことやこんなことをするくらいには邪念はありますもんね』
「はぁ!? おい! アホ女神! もしかして見てたのか!?」
『見てたもなにも、私はこの世界の創造主ですよ? レオさんのだけじゃなくて、全世界の人の営みはバッチリ見えてますよ』
「ハレンチ女神!!」
『失敬な! 仕事なんですから仕方ないでしょうが!』
逆切れしてくる女神。
まあ、ここで俺が怒ったとしても、女神は痛くもかゆくもない。
第一、それが仕事なら仕方ないのかもしれない。
「はぁ……まあいいや。疑問に思っていたことがあるんだが、そこまで見えてるのに、どうして魔物や賊を女神の力で排除しないんだ?」
『え? どういうことですか?』
「ほら、こうやって交信したとき、やけに魔物や賊を倒せって俺に言ってくるじゃないか。女神の力とやらで、悪い奴はみんな取り除けばいいんじゃないかと思ってな」
『ああ……そういうことですか』
メルヴィーナは少し間を置いた後、ぽつぽつと話し出す。
『女神はあくまで創造主であり観測者なのです。過剰な干渉は女神の掟で禁止されているのですよ』
なるほど、そういうことだったのか。
そりゃあ、問題をバカスカ女神が解決してくれたら、この世界の住人たちは努力しなくなるもんな。
『魔物は動物とは違い、絶対悪として世界に湧き出てきます。どこからどうやって現れているのか、女神の私でも見当もつかないのです』
「そうなのか」
『はい。一度湧き出てしまえば、あとは世界の住人に対処を委ねるのが女神の掟なのです。当然、魔物だけではなく犯罪者などの悪人に対しても同様の掟が発動します』
「じゃあ、もしメルヴィーナが、その女神の掟を破ったら?」
『天界からの追放。いわゆる『失楽園』ですね。記憶を奪われて、自分が作った世界に堕とされちゃいます』
怖っ。
「まあ、大変なのは分かったよ。じゃあ、あくまでも俺たちが頑張って悪いものを排除していくしかないんだな」
『そういうことです。アルティナに住まう正しき命たちに期待していますよ! 女神は!』
簡単に言ってくれる。
「とにかく、俺はこれからも冒険者として生きていくよ。せっかく女神様が与えてくれた第二の人生だからな。自分の生活を豊かにして、幸せな人生を送ってやるさ」
『ええ! それでいいと思いますよ。レオさんを転生させたのは、元の世界で掴めなかった幸せを思う存分掴んで欲しいというのが大きいですからね』
そう言った、女神メルヴィーナの声色は慈愛に満ちていた。
「ああ、ありがとう。じゃあ、お返しと言っては何だが、これからも魔物や賊を見つけたら成敗していくよ」
『はい! 正義は繁栄し、悪しき者は倒される定め。悪・即・斬・ですからね♪』
「まあ、自分でも驚いているんだがな、絶対悪とは言え、その命を頂いて生きていくなんて、元の世界では考えられなかったからな。ましてや、ただでさえ気持ち悪い魔物の死骸から素材を剥ぎ取るなんて……」
『あはは、それは『女神の加護』のパッシブで、アルティナで生きていける程度の各種耐性もお付けしましたからね』
「やっぱりそうだったのか。『こんなの平気だったかな俺?』とか不安に思いながら斬り捨てたり剥ぎ取っていたよ。残忍な性格に歪んでなくてよかった」
『レオさんは、本当に『良い人』なんですね』
「女神に褒められるとは光栄だな」
『あはは、ありがたく気持ちを受け取っておいてくださいな! それでは、また次の朝チュンで! ハブ・ア・ナイスライフ!!』
女神との交信が切れる。
「幸せな人生を送る……か」
永遠の命題だ。
だけど、俺だけじゃなく、みんなその為に生きている。
「よし、今日も頑張ろう。幸せな人生を送るために」
女神との交信を終えて、決意を新たにするのだった。
「む……ご主人様……おはよう……」
シレイドが、むくりと起き上がる。
「ああ、おはよう。シレイド」
「……どーん♪」
俺が挨拶を返すと同時に、胸にダイブしてきた。
「シレイド……ご主人様とギュッとするの……好き♡」
昨日の夜の交流でかなり距離が縮まったようだ。
まるで子供のように甘えてくる。
俺は、そんなシレイドを抱きしめ返してやる。
「そろそろ部屋に戻らないと、リズにバレるぞ?」
「ん……それは、ダメ……リズには内緒で来た……怒られるかもしれない」
シレイドは名残惜しそうに俺から離れ、寝間着姿で、部屋を出ていく。
「さて……俺も、身支度を整えるか……」
ベッドから降りようとした時、部屋のドアが開く。
シレイドだ。
「どうした? シレイド。忘れ物か?」
「ごめんなさい……リズにバレた……」
シレイドがしゅんと肩を落とした。
宿の食堂にて――。
「当番制にしましょう」
縮こまる俺とシレイドの前でリズが宣言する。
「当番制?」
「ええ。レオのモテ具合は凄まじすぎるわ。これからもパーティを拡充していく上に、ドンドン彼女が増えていったら収拾がつかなくなる。そこで、レオの相手を当番制にするの」
「なるほど……リズ……頭いい……」
俺が訊き返すと、リズがしっかりと答える。
反省し終えたシレイドがホットチョコレートをチビチビ飲みながら、感心している。
「基本的にはパーティ内でローテーションを組む。もちろん、パーティ外にも彼女はいるし、レオが今日はどうしてもこの子と一緒にいたいという場合もあるから、レオの気分で相手を変えることもできるようにするわ」
「分かった……」
リズの言葉にシレイドがすぐに頷く。
俺のハーレムが出来上がった瞬間だった。
「シレイドちゃん? 今日は、あたしの番だからね?」
「ん……シレイド、昨日やったから……我慢する」
何をやったかは言うまい。
俺を置いて、どんどんと話が進む。
まあ、いいか。
俺にとっても、可愛い彼女と仲良くできるのは嬉しいし。
何より、作った彼女は全員まとめて愛してやるって決めたしな。
「じゃあ、この話は終わり! ここからは冒険の話だけど、リーダーであるレオの今後の指針は?」
リズが俺に話を振る。
二人の熱い視線がこちらに向けられる。
「とりあえずは、ギルドで依頼を受けながら。森を中心に探索していく。当面はレベルやランクを上げて戦力を強化。目標は、もっと大きな町に行って、名声と功績を上げていくこと。大きな家を持って、そこを拠点にしたい」
この世界に転生した理由は、あくまでも最低だった転生前の自分から脱却して、幸せで豊かな生活を送ることだからな。
その為には、しっかり働いて、しっかり稼いで、しっかり使う。
これが基本だ。
転生ものなどで、よくある『自堕落で慎ましく生きる』なんてごめんだ。
俺は、前の世界で出来なかった分、めちゃくちゃ幸せな人生を送るために努力する。
「ふふ、いいわね! 分かったわ!」
「ん……シレイド、ついて行く……」
二人も笑顔で了承してくれた。
「よし、じゃあ行くか!」
腹ごしらえを済ませて、三人で冒険に向かう。
新たなステージへの扉が開いた気がした。
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