109 / 354
第4章:エルゼリアと無骨なエルフ騎士編
第26話:いざないの洞窟へ
しおりを挟む
——深夜、ルクシアから戻った俺は『バー・ラック・ステラ』で飲んでいた。
眠れない夜は、こうしてここに来てお酒を嗜むのが習慣になっていた。
俺の隣にはドレス姿のボニーが座って相手をしてくれている。
「ふーん♪ じゃあ、いよいよ『いざないの洞窟』に挑戦するんだ♪」
「ああ。エルゼリア平原での戦闘経験はかなり積めたからな。これ以上、くすぶっていても意味が無いと思うし……」
「お兄さんなら大丈夫だよー♪ 頑張ってくるんだよ?」
「ああ」
お墨付きをもらった俺は、少し心が軽くなる。
正直、ジュリアやボニーの反応も見たかった。
今までの言動を見るに、彼女たちも冒険に対して少なからず知識はあるようだし、エルゼリアでの冒険というのが手探りな以上、安心材料は多い方がいい。
ジュリアの方も、俺の言葉に表情を変えずにグラスを拭いているし大丈夫だろう。
「にしても、お兄さん……やっぱり有望株だねぇ……♡ あたしも彼女に立候補しようかなぁ……♡」
「はいはい、ありがとな」
腕を絡め、肩に頭を乗せてくるボニー。
たわわな感触と、甘い香水の匂いに一瞬クラリとするも、飲み屋のお姉ちゃんの甘い言葉に騙されるほど、馬鹿ではない。
ましてや、相手は常に軽いノリのボニーだ。
食いついて「そんなつもりじゃなかったのー、その場のノリなのー」とかいう手のひらコロコロは御免だ。
女の子を落とすなら、ちゃんと本心を見定めてからじゃないとな。
「あん♪ お兄さん、つめたーい! ひどーい!」
ボニーが、ニコニコしながら口を尖らせる。
やはり冗談だったか。油断も隙もないな。
今日はこのくらいにしよう、明後日には初のダンジョンだ。
コンディションは余裕をもって整えたい。
そんな俺たちを見て、ジュリアが思い出したように言う。
「そうだ。『いざないの洞窟』に行くなら、リザードマンから採れるレア素材『リザードマンの尻尾』を採ってきてくれないかい?」
「別に構わないがどうしてだ?」
「ボニーが、とある貴族様からのお願いを受けちゃったのよ……断ればいいものを」
ため息交じりで言うジュリアに、ボニーがくいつく。
「だって、あいつ、しつこいんだもん! 会った時から『ワシの第十二夫人してやるー』って……断ったら『代わりにワシの好物のリザードマンのテールステーキを食わせろー、聞けないなら不敬の罪で夫人になってもらうー』ってワケの分かんないこと言ってきて……この酒場のメニューには無いのに……」
ボニーが苦い顔で言う。というか、なんか前にもこんな話あったような……。
「俺なんかじゃなく、ギルドに納品依頼を出したら誰か受けてくれるんじゃないか?」
「それが、そいつギルドの上位クランの団長らしくて……根回しされて、受理してもらえなかったの……」
「貴族で上位クラン団長と言ったら、結構な権力を持てるからねぇ。大方、ギルドに金でも握らせたんでしょうね」
俺の言葉にボニーとジュリアが答える。
「分かった、狙ってみる。ただし、レア素材らしいし、手に入るか分からんぞ?」
「ええ。最悪、私が顔を利かせて何とかするし、平気さ……できるだけ、使いたくない手だけどね」
俺の言葉に、少し暗い表情でジュリアが言う。
深くは突っ込まないが、気の進まない方法なら取らせない方がいいだろう。
俺が頑張ればいいだけだしな。
グラスを傾け、酒を飲み干し、代金をカウンターに置いて、俺は部屋に戻った。
——二日後。
「ここが『いざないの洞窟』か」
俺たちは町の南東にある洞窟の外にいた。
「なんだか、思ってたより小さくてショボいね」
「ん……この洞窟、弱そう……」
リズとシレイドが示し合わせるように呟く。
まあ、二人の感想の通り、でかい穴倉! 鬱蒼とした森! 巨大な城! といういかにもダンジョンという感じはない。
子供が秘密基地に使いそうな小さな洞穴だ。
ぶっちゃけ、ルクシアの森に初めて入った時の方が「未知なるものに挑むぞ!」という気持ちが大きかった。
「まだ入り口を見ただけだろう? このダンジョンは地下へ広がっている。見てくれに騙されるな」
キアラの忠告に、俺たちは気持ちを引き締めなおす。
魔法の袋に手を入れて、昨日買った野営用の道具を確認する。
うむ。買い忘れた物は無いだろう。
俺は早速、携帯用のランタンを取り出す。
「よし、進むぞ」
俺が先導して『いざないの洞窟』に入っていく。
中は、薄暗いが見えないほどではなく、広い空間が続いているようで、時折、魔物の呻き声が反響してくる。
注意を払いながら進むと、小さな角と尻尾の生えた悪魔が三匹現れる。
「あれが『いざないの洞窟』一階層の魔物『インプ』ね……」
リズが確認するように呟く。
昨日、四人でギルドのダンジョン攻略冊子を見た時に載っていた魔物だ。
シレイドは攻略冊子反対派だったが、三人で見ていたら、いじけたように俺の膝の上に座ってきて、しぶしぶ見ていた。
一応鑑定も行おう。
名前:インプ
危険度:D+
説明:いたずら好きの小さな悪魔。ランクとしては下の方の悪魔だが、高位の悪魔の使い魔としてよく動いている。時折、魔法を放ってくるため注意。
素材:『小悪魔の尻尾』
こちらの明かりに気づいたようで『キーッ』という鳴き声を上げながら、小走りで寄って来る。
キアラが槍を構えて前に出る。
俺は、すぐさま魔法を放った。
「エルウインド!!」
「ギーーーッ!!」
放たれた風の弾丸が、一匹の腹を抉り、仕留める。
「はぁああ!!」
キアラが槍を払うと、飛びかかって来た残り二匹は成す術もなく真っ二つになった。
「弱いな……」
手応えのなさに呟くキアラ。
「俺たちが経験を積み過ぎたのかもな。まあ、苦戦しないに越したことはないだろう」
俺の言葉に「それもそうだな」と軽く息を吐く。
その後も、順調に進みながら、インプを狩り続けた。
冒険者はダンジョンで迷うことあるそうだが、俺たちには探索の強い味方、リズのスキル『マッピング』があるので、一度通った場所かどうかは瞬時に分かる。
その上で、まだ足を踏み入れていない場所も感覚的にリズが感じ取るので、詰まることなく進むことができる。
そうして進んでいくと二階層への下り階段が見つかる。
「おっ、順調だな。もう二階層だぞ……」
「おそらく、今、夕方ぐらいだ。もう少し進んでも良いだろう」
俺の言葉にキアラが応える。
「リズとシレイドは平気か?」
「うん! 歩いて、たまにクロスボウを射ってるだけだし」
「シレイドも平気……いつも通り……」
リズたちも大丈夫そうなので、もう少し進むことにする。
二階層に降りて、しばらく進むと新たな魔物が現れる。
埴輪のような土の塊が地面を擦るように動いている。
「ん……二階層の魔物『マッドドール』……重い体でのしかかってくるから注意……!」
シレイドが褒めてくれと言わんばかりに輝く瞳で俺を見てくる。
お前、攻略冊子反対派じゃなかったか?
俺が「偉いぞ」と言って頭を撫でてやると「むふー♪」と満足げな声を漏らすシレイドであった。
眠れない夜は、こうしてここに来てお酒を嗜むのが習慣になっていた。
俺の隣にはドレス姿のボニーが座って相手をしてくれている。
「ふーん♪ じゃあ、いよいよ『いざないの洞窟』に挑戦するんだ♪」
「ああ。エルゼリア平原での戦闘経験はかなり積めたからな。これ以上、くすぶっていても意味が無いと思うし……」
「お兄さんなら大丈夫だよー♪ 頑張ってくるんだよ?」
「ああ」
お墨付きをもらった俺は、少し心が軽くなる。
正直、ジュリアやボニーの反応も見たかった。
今までの言動を見るに、彼女たちも冒険に対して少なからず知識はあるようだし、エルゼリアでの冒険というのが手探りな以上、安心材料は多い方がいい。
ジュリアの方も、俺の言葉に表情を変えずにグラスを拭いているし大丈夫だろう。
「にしても、お兄さん……やっぱり有望株だねぇ……♡ あたしも彼女に立候補しようかなぁ……♡」
「はいはい、ありがとな」
腕を絡め、肩に頭を乗せてくるボニー。
たわわな感触と、甘い香水の匂いに一瞬クラリとするも、飲み屋のお姉ちゃんの甘い言葉に騙されるほど、馬鹿ではない。
ましてや、相手は常に軽いノリのボニーだ。
食いついて「そんなつもりじゃなかったのー、その場のノリなのー」とかいう手のひらコロコロは御免だ。
女の子を落とすなら、ちゃんと本心を見定めてからじゃないとな。
「あん♪ お兄さん、つめたーい! ひどーい!」
ボニーが、ニコニコしながら口を尖らせる。
やはり冗談だったか。油断も隙もないな。
今日はこのくらいにしよう、明後日には初のダンジョンだ。
コンディションは余裕をもって整えたい。
そんな俺たちを見て、ジュリアが思い出したように言う。
「そうだ。『いざないの洞窟』に行くなら、リザードマンから採れるレア素材『リザードマンの尻尾』を採ってきてくれないかい?」
「別に構わないがどうしてだ?」
「ボニーが、とある貴族様からのお願いを受けちゃったのよ……断ればいいものを」
ため息交じりで言うジュリアに、ボニーがくいつく。
「だって、あいつ、しつこいんだもん! 会った時から『ワシの第十二夫人してやるー』って……断ったら『代わりにワシの好物のリザードマンのテールステーキを食わせろー、聞けないなら不敬の罪で夫人になってもらうー』ってワケの分かんないこと言ってきて……この酒場のメニューには無いのに……」
ボニーが苦い顔で言う。というか、なんか前にもこんな話あったような……。
「俺なんかじゃなく、ギルドに納品依頼を出したら誰か受けてくれるんじゃないか?」
「それが、そいつギルドの上位クランの団長らしくて……根回しされて、受理してもらえなかったの……」
「貴族で上位クラン団長と言ったら、結構な権力を持てるからねぇ。大方、ギルドに金でも握らせたんでしょうね」
俺の言葉にボニーとジュリアが答える。
「分かった、狙ってみる。ただし、レア素材らしいし、手に入るか分からんぞ?」
「ええ。最悪、私が顔を利かせて何とかするし、平気さ……できるだけ、使いたくない手だけどね」
俺の言葉に、少し暗い表情でジュリアが言う。
深くは突っ込まないが、気の進まない方法なら取らせない方がいいだろう。
俺が頑張ればいいだけだしな。
グラスを傾け、酒を飲み干し、代金をカウンターに置いて、俺は部屋に戻った。
——二日後。
「ここが『いざないの洞窟』か」
俺たちは町の南東にある洞窟の外にいた。
「なんだか、思ってたより小さくてショボいね」
「ん……この洞窟、弱そう……」
リズとシレイドが示し合わせるように呟く。
まあ、二人の感想の通り、でかい穴倉! 鬱蒼とした森! 巨大な城! といういかにもダンジョンという感じはない。
子供が秘密基地に使いそうな小さな洞穴だ。
ぶっちゃけ、ルクシアの森に初めて入った時の方が「未知なるものに挑むぞ!」という気持ちが大きかった。
「まだ入り口を見ただけだろう? このダンジョンは地下へ広がっている。見てくれに騙されるな」
キアラの忠告に、俺たちは気持ちを引き締めなおす。
魔法の袋に手を入れて、昨日買った野営用の道具を確認する。
うむ。買い忘れた物は無いだろう。
俺は早速、携帯用のランタンを取り出す。
「よし、進むぞ」
俺が先導して『いざないの洞窟』に入っていく。
中は、薄暗いが見えないほどではなく、広い空間が続いているようで、時折、魔物の呻き声が反響してくる。
注意を払いながら進むと、小さな角と尻尾の生えた悪魔が三匹現れる。
「あれが『いざないの洞窟』一階層の魔物『インプ』ね……」
リズが確認するように呟く。
昨日、四人でギルドのダンジョン攻略冊子を見た時に載っていた魔物だ。
シレイドは攻略冊子反対派だったが、三人で見ていたら、いじけたように俺の膝の上に座ってきて、しぶしぶ見ていた。
一応鑑定も行おう。
名前:インプ
危険度:D+
説明:いたずら好きの小さな悪魔。ランクとしては下の方の悪魔だが、高位の悪魔の使い魔としてよく動いている。時折、魔法を放ってくるため注意。
素材:『小悪魔の尻尾』
こちらの明かりに気づいたようで『キーッ』という鳴き声を上げながら、小走りで寄って来る。
キアラが槍を構えて前に出る。
俺は、すぐさま魔法を放った。
「エルウインド!!」
「ギーーーッ!!」
放たれた風の弾丸が、一匹の腹を抉り、仕留める。
「はぁああ!!」
キアラが槍を払うと、飛びかかって来た残り二匹は成す術もなく真っ二つになった。
「弱いな……」
手応えのなさに呟くキアラ。
「俺たちが経験を積み過ぎたのかもな。まあ、苦戦しないに越したことはないだろう」
俺の言葉に「それもそうだな」と軽く息を吐く。
その後も、順調に進みながら、インプを狩り続けた。
冒険者はダンジョンで迷うことあるそうだが、俺たちには探索の強い味方、リズのスキル『マッピング』があるので、一度通った場所かどうかは瞬時に分かる。
その上で、まだ足を踏み入れていない場所も感覚的にリズが感じ取るので、詰まることなく進むことができる。
そうして進んでいくと二階層への下り階段が見つかる。
「おっ、順調だな。もう二階層だぞ……」
「おそらく、今、夕方ぐらいだ。もう少し進んでも良いだろう」
俺の言葉にキアラが応える。
「リズとシレイドは平気か?」
「うん! 歩いて、たまにクロスボウを射ってるだけだし」
「シレイドも平気……いつも通り……」
リズたちも大丈夫そうなので、もう少し進むことにする。
二階層に降りて、しばらく進むと新たな魔物が現れる。
埴輪のような土の塊が地面を擦るように動いている。
「ん……二階層の魔物『マッドドール』……重い体でのしかかってくるから注意……!」
シレイドが褒めてくれと言わんばかりに輝く瞳で俺を見てくる。
お前、攻略冊子反対派じゃなかったか?
俺が「偉いぞ」と言って頭を撫でてやると「むふー♪」と満足げな声を漏らすシレイドであった。
268
あなたにおすすめの小説
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる