【R18】異世界魔剣士のハーレム冒険譚~病弱青年は転生し、極上の冒険と性活を目指す~

泰雅

文字の大きさ
202 / 354
第7章:海竜の洞窟と美人漁師編

第14話:クロムメタルガン

しおりを挟む
 一週間のバカンスを終えて、リズと共にエルゼリアに帰ってくる。
 理由はもちろん、新しい武器を受け取るためだ。
 オルガ工房を訪れると、店主のオルガが笑顔で出迎えてくれる。
「やあ、お二人さん。武器を取りに来たのかい?」
「うん! もうできてる?」
「当り前さ。鍛冶師オルガはきっちり納期は守るよ!」
 リズの言葉に胸を張って答えるオルガ。
 そして、工房の棚から長方形の木箱を持ってくる。
「これが、リズの新しい武器だよ」
 蓋を開けると、そこには黒光りする見事な銃があった。
「わあぁ!! かっこいい!! レオ、この銃、凄くカッコイイよぉ!!」
 すぐさま取り出し、銃に頬ずりするリズ。
「武器名は『クロムメタルガン』だ。多数の鉱石を用いて作る、王道ながら高性能の銃だよ」
「弾は?」
「これさ。貰った鉱石を溶かして型にはめて作った鉛弾ってところだね」
 バッグ一杯に入った弾を見せてもらう。
 長細く、僅かに重みを感じる至って普通の銃弾だ。
 鉄鉱石を多く含むからか、黒い色が特徴的だ。
「あと、これ。サラマンダーの鱗で作った特製の銃弾『小火竜弾』だよ」
 赤く輝いた弾が入った小袋を渡してくるオルガ。
「『小火竜弾』……!」
 カッコいい響きに、リズが目を輝かせている。
「弾自体にサラマンダーの膨大な熱エネルギーが蓄えられていて、撃ち込むことでそれを爆発させる弾さ。相手を火だるまにしたい時に使いな」
 ニッコリと笑いながら、恐ろしいことを言うオルガ。
「何から何まで世話になったな。ありがとう、オルガ」
「そ、そう思うんだったら……約束、守ってよね……」
「ああ、もちろん。『海竜の洞窟』を踏破したら、きっちり約束を果たすよ」
「ん……待ってる」
 俺の言葉に頬を赤らめてモジモジしながら答えるオルガ。
 そして、代金50万Gをオルガに払い店を後にした。

 何か武器の不備があった時のために、時間を多めにとって予定を立てたので、ポートルートには明日帰る予定だ。
 というわけで、銃の性能を確かめるためにエルゼリア平原にリズと二人で向かった。
 パンッ! パンッ!!
 乾いた銃声と共にキングリザードがどさりと崩れ落ちる。
「これ、すっごいよ!! レオ!!」
 リズが感動の声をあげる。
 剣でも組合いをする時があるキングリザードを一撃で屠るほどの威力に、俺も驚愕していた。
 これ、普通の弓使いとかはやってられないと思ってしまうほどじゃないだろうか。
「じゃあ……今度はちょっと試してみようか……」
 リズは次に出てきたヘルハウンド二匹に対して何やら試したいことがあるようだ。
 そんなことはお構いなく、ヘルハウンドがこちらに向かって突撃してくる。
「『ヘビーショット』!!」
 リズが武技を発動する。
 遠距離系の武技とはいえ、もとは弓矢を想定して作られた武技だ。
 さて、どうなるか……。
 ドゥッン!! ドゥッン!!
 すさまじい勢いで二発の弾が発射されて、ヘルハウンドたちをぶち抜く。
 これも一撃だ。
 どうやら取得している武技もちゃんと効果が乗るようだ。
 結果、数回の戦闘を試したが過剰戦力ともいえる圧倒的な威力でどの敵も一撃だった。
「こ、こんな強力な武器……買ってもらっちゃっていいのかな……」
 最初の感動はどこへやら。
 すっかり、戸惑い気味のリズが上目遣いで見てくる。
「いいに決まってるだろう? 俺の彼女なんだから、胸を張って奢られな」
 俺はそんなリズの頭を優しく撫でてやった。
 そうすると、彼女は嬉しそうに顔をほころばせるのだった。

 エルゼリアでの用件もすべて終わり、ポートルートへワープしようかと思っていた時、服の裾をリズに引っ張られる。
「どうした? リズ」
「え、ええっと……その……」
 もじもじと顔を赤らめて、どこか煮え切らないリズ。
 リズの言葉を待っていると、いきなり抱き着かれる。
「えっとさ……その……まだ、戻りたくないな……」
「え? でも、皆待ってるぞ?」
「も、もう……! あたしは、レオにお礼がしたいの!」
 察しの悪い俺を、手を引っ張って宿の部屋に引きずってくるリズ。
 そして、ポンと突き飛ばされ、俺はベッドの上に放り出される。
「にへへ……前にもあったね、こういうこと……」
「クロスボウを買った時だな……」
 あの時も、ベッドの上でたっぷりとお礼を貰った。
「今日は50万G分だからね……? 覚悟して受け取ってね……♡」
 そう言って、手早く自分の服を脱ぎ去り、下着姿で覆いかぶさってくるリズ。
 俺の服も器用に脱がしていき、唇に吸い付いてくる。
「んちゅ……ちゅぱ、れろっ……むちゅ、えろれろっ」
 舌を絡ませる濃厚な甘いキス。
 もう何百回と交わした前戯だが、いつも幸せな気分で満たされる。
 それは、リズも同じみたいで……。
「あふっ、ぷちゅう……んふふ、レオ……好き。こうするといつも心があったかくなるよ」
「だな。さあ、ここまできたんだ。たっぷりと楽しもう」
 すでに身体に熱を持った彼女を抱き寄せて、今度はこちらから唇を奪う。
 まだ日が高いうちから、俺たちは淫靡な遊びに興じるのだった。
しおりを挟む
感想 35

あなたにおすすめの小説

巨乳すぎる新入社員が社内で〇〇されちゃった件

ナッツアーモンド
恋愛
中高生の時から巨乳すぎることがコンプレックスで悩んでいる、相模S子。新入社員として入った会社でS子を待ち受ける運命とは....。

旧校舎の地下室

守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

彼の言いなりになってしまう私

守 秀斗
恋愛
マンションで同棲している山野井恭子(26才)と辻村弘(26才)。でも、最近、恭子は弘がやたら過激な行為をしてくると感じているのだが……。

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

性転のへきれき

廣瀬純七
ファンタジー
高校生の男女の入れ替わり

処理中です...