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第9章:風神の谷と宿の看板娘編
第3話:事前情報
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「そ、それで、そのぉ……今日はどんな用事で?」
顔を赤らめたままの受付嬢が、おずおずと尋ねてくる。
「ん? あ、ああ『風神の谷』に挑戦しようと思ってな。受けられるクエストを探しに来たんだ。まだ、掲示板は見ていないし、手続きはまた後で頼むよ」
レアードとかいう男には、便宜上「お前のせいで受付が使えず、手続きできない」と言ったが。
「で、でしたらぁ!!」
俺の言葉に、普段温厚な受付嬢が大きな声を上げる。
「わ、私がぁ……そのぉ……『風神の谷』について、ご説明しますぅ。良さそうなクエストも一緒にお探ししますのでぇ、こちらにお座りになってください~」
「レオ、ちょうど良いじゃん! 説明受けてみようよ!」
「そうですわ。説明してもらえるなら、こちらも助かりますし」
迷っていると、リズとセーラが提案を受けるよう促してくる。
「じゃあ、お言葉に甘えて説明してもらうよ」
「は、はいぃ……♡」
俺がカウンター越しに座ると、受付嬢が幸せそうに微笑む。
彼女の視線が少し熱すぎる気もするが、まあ、気にしないでおこう。
「『風神の谷』は、エルゼリア西にある大きな大きな谷のダンジョンですぅ」
「ああ、それは知っている。一流冒険者になるための登竜門と言われる『四属性ダンジョン』の一つであることも」
「そうですかぁ、でしたら『風神の谷』と云われる所以を少しだけお話しておきますぅ」
「所以?」
「はい~。『風神の谷』はその昔、エルゼリアを護ったとされる風神様が眠られている場所なのですぅ」
ほう。エルゼリアを護った……か。
「今から千年ほど前、この世界『アルティナ』には邪竜と呼ばれる悪しき竜がおりました~。邪竜は世界を転々としながら、その力で町や村、国を破壊しつくしていたのですぅ。エルゼリアも邪竜の放った炎によって、町全体が大火事になりましたぁ……。その時! 西の谷から風神様が舞い降り、大風を起こし、その炎を消したのですぅ!」
「ふむ……」
彼女の話に耳を傾ける。
リズはこういった伝説的なものが好きらしく、ワクワクしながら話に聴きいっているようだった。
「風神様は三日三晩、邪竜と戦い……遂に追い払うことに成功したのですぅ。ですが、風神様はその時、深い傷を負い……永い眠りにつきましたぁ。『風神の谷』は風神様が今も尚、眠られている場所なのですぅ」
なるほどな……こうして聴くとダンジョンとはいえ、なんだかありがたい感じがするな。
「さっきの商人は、その墓の場所を教えろと詰め寄っていたのか?」
「はい~……『風神の墓』は訪れた者に加護をもたらすという言い伝えがあるのですぅ。冒険者や商人の方は、その加護にあやかりたいとお墓を探しているのですぅ。おそらく、その為かとぉ……」
「でも『言い伝え』だろう? 実際に効果はあるのか?」
「それがぁ……見つけた方の話だと、何も加護は得られなかったと……」
なるほどなぁ。まあ、伝説なんてそんなものだろうな。
こういう話は、要は、本人の心持ち次第なところはあるし。
効果があったと思えば、効果があるように感じるし。逆も然りだ。
神様がそうほいほい姿を現すこともないと思うし。
「それでは成り立ちもお話ししましたしぃ、冒険関連の話をしましょうかぁ」
受付嬢がポンと手を叩いて微笑む。
言動がいつも、ほんわか癒し系で可愛らしい。
「風神の谷はぁ、なんと言っても谷の底に通じる道が細いのが特徴ですぅ。足場が狭い場所で魔物と戦うことになるのでぇ、充分注意してくださいぃ」
「なるほど。分かった」
「谷自体は言わずもがな開けた場所なのでぇ、レオさんのワープが使えますよぉ。そぉそぉ、ボスモンスターは『ジャイアント』と呼ばれる巨人の魔物ですぅ。危険度はA。防御は低いですから、どんな攻撃でも通りますがぁ……攻撃力がものすご~く高いのでぇ、攻撃をくらっちゃわないように注意してくださいぃ」
「ほう。マッサ鉱山のアイアンゴーレムとどちらの方が攻撃力は高いんだ?」
「個体差があるので一概には言えませんがぁ、攻撃力はジャイアントの方が高いですねぇ」
「そうか。分かった」
アイアンゴーレムよりも攻撃力が高いとなると……攻撃自体を受けずに避けていく必要があるか。
うっかり受け止めようとすれば、凄まじいダメージを負ってしまうかもしれない。
これは、有益な情報をもらった。
「通常モンスターは、どんなのがいるんだ?」
受付嬢のご厚意に甘えて訊いてみる。
「小さな鶏の魔物『コカトリス』、悪戯好きな黒い猿の魔物『エビルモンキー』、この二体はあまり危険度は、あまり高くないのでぇ今のレオさんたちなら大丈夫かと思いますぅ。ですが~、素早く凶暴な鳥の魔物『ガルーダ』やぁ、獰猛で食いしん坊な豚の魔物『グルメオーク』などは注意が必要ですねぇ……。そうそう、レアモンスターの金色鳥『ゴールデンバード』は倒すと経験値も素材もおいしいですよぉ」
受付嬢がニコニコしながら教えてくれる。
うむ、ありがたい。
ここまで詳しい情報は、正直ダンジョンの攻略冊子を買わないと分からない情報だ。
「攻略の際に、お得なクエストはあるか?」
「ええとぉ……今のところ、攻略と同時にやった方がいいクエストはぁ、無いですねぇ……。普通の方からしたらぁ、ダンジョンの新鮮な素材が必要になることってぇ、まぁ無いですからぁ。討伐クエストもぉ……今のところ、めぼしいものは無いかとぉ。あっ、ですがぁ『コカトリス』はお肉がとっても美味しくて需要が高いのでぇ、多めに倒したほうがお得かと思いますぅ」
ふむ。今回は、同時にクエストを受けなくても良さそうだ。
『コカトリス』の需要が高いなら、受付嬢の言う通り、多めに狙ってみるか。
「なにかぁ、他にお尋ねになりたいことぉないですかぁ?」
身体をもじもじさせながら、チラリチラリと熱い視線で俺を見てくる受付嬢。
すっかり好かれてしまったようだ。
「いや。大丈夫だ、色々とありがとう、とても役に立つ情報だったよ」
「はぃ~。またいつでも、聞いてくださいぃ♪」
俺は受付嬢にさらっと返す。
今のところ、充分な情報をもらった。
攻略準備の方は、先の情報できた。
あとは、挑むだけだ。
「あ、あのぉ……!!」
号令をかけようと思っていたところ、受付嬢に呼ばれる。
「どうしたんだ?」
「わ、わたしの名前は『チェリー』と言いますぅ。受付嬢……では呼びにくいと思うのでぇ、今度から気軽にチェリーと呼んでくださいぃ」
頬を赤らめ、ニッコリ笑う受付嬢。
屈託ない笑顔に、こちらの心まで安らぐ。
「ああ。分かったよ、チェリー」
「ありがとね、チェリー」
俺に続いて、リズもチェリーの名を呼ぶ。
チェリーは「はい♪」と嬉しそうに頷いた。
さて、気持ちを切り替えよう。
ここからは、冒険者稼業……仕事だ。
「よし、みんな。じゃあ、さっそく風神の谷に向かうぞ!」
「「「「「おー!」」」」」
俺の言葉にリズたちが元気に返事をした。
顔を赤らめたままの受付嬢が、おずおずと尋ねてくる。
「ん? あ、ああ『風神の谷』に挑戦しようと思ってな。受けられるクエストを探しに来たんだ。まだ、掲示板は見ていないし、手続きはまた後で頼むよ」
レアードとかいう男には、便宜上「お前のせいで受付が使えず、手続きできない」と言ったが。
「で、でしたらぁ!!」
俺の言葉に、普段温厚な受付嬢が大きな声を上げる。
「わ、私がぁ……そのぉ……『風神の谷』について、ご説明しますぅ。良さそうなクエストも一緒にお探ししますのでぇ、こちらにお座りになってください~」
「レオ、ちょうど良いじゃん! 説明受けてみようよ!」
「そうですわ。説明してもらえるなら、こちらも助かりますし」
迷っていると、リズとセーラが提案を受けるよう促してくる。
「じゃあ、お言葉に甘えて説明してもらうよ」
「は、はいぃ……♡」
俺がカウンター越しに座ると、受付嬢が幸せそうに微笑む。
彼女の視線が少し熱すぎる気もするが、まあ、気にしないでおこう。
「『風神の谷』は、エルゼリア西にある大きな大きな谷のダンジョンですぅ」
「ああ、それは知っている。一流冒険者になるための登竜門と言われる『四属性ダンジョン』の一つであることも」
「そうですかぁ、でしたら『風神の谷』と云われる所以を少しだけお話しておきますぅ」
「所以?」
「はい~。『風神の谷』はその昔、エルゼリアを護ったとされる風神様が眠られている場所なのですぅ」
ほう。エルゼリアを護った……か。
「今から千年ほど前、この世界『アルティナ』には邪竜と呼ばれる悪しき竜がおりました~。邪竜は世界を転々としながら、その力で町や村、国を破壊しつくしていたのですぅ。エルゼリアも邪竜の放った炎によって、町全体が大火事になりましたぁ……。その時! 西の谷から風神様が舞い降り、大風を起こし、その炎を消したのですぅ!」
「ふむ……」
彼女の話に耳を傾ける。
リズはこういった伝説的なものが好きらしく、ワクワクしながら話に聴きいっているようだった。
「風神様は三日三晩、邪竜と戦い……遂に追い払うことに成功したのですぅ。ですが、風神様はその時、深い傷を負い……永い眠りにつきましたぁ。『風神の谷』は風神様が今も尚、眠られている場所なのですぅ」
なるほどな……こうして聴くとダンジョンとはいえ、なんだかありがたい感じがするな。
「さっきの商人は、その墓の場所を教えろと詰め寄っていたのか?」
「はい~……『風神の墓』は訪れた者に加護をもたらすという言い伝えがあるのですぅ。冒険者や商人の方は、その加護にあやかりたいとお墓を探しているのですぅ。おそらく、その為かとぉ……」
「でも『言い伝え』だろう? 実際に効果はあるのか?」
「それがぁ……見つけた方の話だと、何も加護は得られなかったと……」
なるほどなぁ。まあ、伝説なんてそんなものだろうな。
こういう話は、要は、本人の心持ち次第なところはあるし。
効果があったと思えば、効果があるように感じるし。逆も然りだ。
神様がそうほいほい姿を現すこともないと思うし。
「それでは成り立ちもお話ししましたしぃ、冒険関連の話をしましょうかぁ」
受付嬢がポンと手を叩いて微笑む。
言動がいつも、ほんわか癒し系で可愛らしい。
「風神の谷はぁ、なんと言っても谷の底に通じる道が細いのが特徴ですぅ。足場が狭い場所で魔物と戦うことになるのでぇ、充分注意してくださいぃ」
「なるほど。分かった」
「谷自体は言わずもがな開けた場所なのでぇ、レオさんのワープが使えますよぉ。そぉそぉ、ボスモンスターは『ジャイアント』と呼ばれる巨人の魔物ですぅ。危険度はA。防御は低いですから、どんな攻撃でも通りますがぁ……攻撃力がものすご~く高いのでぇ、攻撃をくらっちゃわないように注意してくださいぃ」
「ほう。マッサ鉱山のアイアンゴーレムとどちらの方が攻撃力は高いんだ?」
「個体差があるので一概には言えませんがぁ、攻撃力はジャイアントの方が高いですねぇ」
「そうか。分かった」
アイアンゴーレムよりも攻撃力が高いとなると……攻撃自体を受けずに避けていく必要があるか。
うっかり受け止めようとすれば、凄まじいダメージを負ってしまうかもしれない。
これは、有益な情報をもらった。
「通常モンスターは、どんなのがいるんだ?」
受付嬢のご厚意に甘えて訊いてみる。
「小さな鶏の魔物『コカトリス』、悪戯好きな黒い猿の魔物『エビルモンキー』、この二体はあまり危険度は、あまり高くないのでぇ今のレオさんたちなら大丈夫かと思いますぅ。ですが~、素早く凶暴な鳥の魔物『ガルーダ』やぁ、獰猛で食いしん坊な豚の魔物『グルメオーク』などは注意が必要ですねぇ……。そうそう、レアモンスターの金色鳥『ゴールデンバード』は倒すと経験値も素材もおいしいですよぉ」
受付嬢がニコニコしながら教えてくれる。
うむ、ありがたい。
ここまで詳しい情報は、正直ダンジョンの攻略冊子を買わないと分からない情報だ。
「攻略の際に、お得なクエストはあるか?」
「ええとぉ……今のところ、攻略と同時にやった方がいいクエストはぁ、無いですねぇ……。普通の方からしたらぁ、ダンジョンの新鮮な素材が必要になることってぇ、まぁ無いですからぁ。討伐クエストもぉ……今のところ、めぼしいものは無いかとぉ。あっ、ですがぁ『コカトリス』はお肉がとっても美味しくて需要が高いのでぇ、多めに倒したほうがお得かと思いますぅ」
ふむ。今回は、同時にクエストを受けなくても良さそうだ。
『コカトリス』の需要が高いなら、受付嬢の言う通り、多めに狙ってみるか。
「なにかぁ、他にお尋ねになりたいことぉないですかぁ?」
身体をもじもじさせながら、チラリチラリと熱い視線で俺を見てくる受付嬢。
すっかり好かれてしまったようだ。
「いや。大丈夫だ、色々とありがとう、とても役に立つ情報だったよ」
「はぃ~。またいつでも、聞いてくださいぃ♪」
俺は受付嬢にさらっと返す。
今のところ、充分な情報をもらった。
攻略準備の方は、先の情報できた。
あとは、挑むだけだ。
「あ、あのぉ……!!」
号令をかけようと思っていたところ、受付嬢に呼ばれる。
「どうしたんだ?」
「わ、わたしの名前は『チェリー』と言いますぅ。受付嬢……では呼びにくいと思うのでぇ、今度から気軽にチェリーと呼んでくださいぃ」
頬を赤らめ、ニッコリ笑う受付嬢。
屈託ない笑顔に、こちらの心まで安らぐ。
「ああ。分かったよ、チェリー」
「ありがとね、チェリー」
俺に続いて、リズもチェリーの名を呼ぶ。
チェリーは「はい♪」と嬉しそうに頷いた。
さて、気持ちを切り替えよう。
ここからは、冒険者稼業……仕事だ。
「よし、みんな。じゃあ、さっそく風神の谷に向かうぞ!」
「「「「「おー!」」」」」
俺の言葉にリズたちが元気に返事をした。
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