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第9章:風神の谷と宿の看板娘編
第19話:繋がった夜【♡ボニー】
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「……へ?」
俺の突然の抱擁に戸惑うボニー。
「……そんなことで、俺は引かないぞ……?」
正直、話の規模が大きすぎてピンとこない部分はある。
『国が滅びかけた』なんて……平和な世界にいた俺としては、実感が湧かないところが大きい。
ただ、今の話を聞いてこれだけは分かる。
「ボニーは……悪くない。……悪かったとしても、もう充分苦しんだと思う。もう、苦しまなくていいんだ」
そう。これが俺の本心だ。
ジャガーノートが起動したのは、あくまで事故だ。
故意に罠を踏んだわけじゃない。
それに、王国民から散々、罰と称して酷い目に遭わされてきたのだろう。
もう、罪は償われている。
本当にボニーが悪いのなら、裁判にでもかけられて投獄されているはずだ。
国がそうせず、職の剥奪のみで済んだのは、具体的な罪状に問えなかったということだろう。
彼女はトレジャーハンターとして、仕事をしただけ。
それに付随する形で、偶然にも悲劇が起こってしまっただけなのだ。
ボニーの過去は、この世界で冒険をしている者なら、誰でも当事者になる可能性がある話だ。
明日、俺も同じことになるかも分からない。
そういう意味でも、俺はボニーを責める気にはならなかった。
「俺はその程度のことで、君を嫌わないし、諦めもしない。俺の君への覚悟はそんなことで揺るぎはしない。俺は、ボニーを……君を愛しているんだ」
俺は抱きしめる力を強める。
彼女の悲しみや辛さをひしひしと感じて、自然に力が入ってしまう。
「ふ……ふぇええええええぇぇぇぇ~~~~!!」
ボニーも俺の気持ちを感じ取ったのか、強く抱きしめ返してきて、遂には大声で泣きじゃくってしまう。
俺は、彼女の背中や頭を撫でながら、そっと慰めていく。
しばらくの間、彼女は俺の腕の中で泣き続けた。
そうして、三〇分ほど経ったのち、ようやくボニーが落ち着いてきた。
「……ご、ごめんね。その……いっぱい、取り乱しちゃって……」
俺の隣でボニーが恥ずかしそうに言う。
泣きすぎたからか、目は真っ赤だ。
抱き合っていた時より距離は空いているが、俺の服の裾を掴んだまま離さない。
「構わないさ。今まで我慢していた分、たくさん本音を見せてくれて嬉しかったぞ」
俺が微笑みかけると、彼女は頬を真っ赤に染める。
「それで、ボニーのちゃんとした答えをまだ聴いていない。……聴かせてくれるか?」
俺の言葉に、少しばかりムスッとするボニー。
「…………もう、お兄さん鈍すぎ。……分かっているでしょう? ……そ、そこまで、あたしに言わせたいの?」
そして、ずいっと俺に顔を近づけてきて、静かに唇を重ねてくる。
「ん……ちゅ……」
彼女の唇から、ほんのりと葡萄酒の香りが伝わり、鼻に抜ける。
「……お兄さんが好き……大好き。あたしを、お兄さんの恋人に……して?」
彼女の口から、はっきりと俺への気持ちが解き放たれる。
「もちろんだ」
俺はそう言って、彼女を再びきつく抱きしめる。
そして、少し経った後、彼女が言う。
「ね……お兄さん……あたし、ちょっと疲れちゃったみたい……お兄さんの部屋で休んでいいかな……?」
顔を上気させて、誘ってくるボニー。
いつものような、からかう感じではなく、真剣で少し不安を帯びた眼差しだ。
「分かった」
俺は、彼女の肩を抱いて、バー・ラックステラを後にした。
バーを出る際、俺たちの様子を見て、ジュリアさんが何も言わず、満足そうに微笑む。
すべて、計算通り……といった所なのだろう。
やはり、彼女には敵わないなと思ってしまった。
そうして、ゆっくりと俺とボニーは部屋に入った。
部屋に入り、鍵をかけた瞬間——。
我慢できなくなったのか、ボニーがいきなり唇を奪ってくる。
「んちゅ……ちゅぱぁ♡ れちゅ……♡ おにいさぁん……んちゅ♡ おにいさぁん……♡」
愛しさを乱暴にぶつけ、貪ってくるようなキス。
俺は、彼女の情熱を甘んじて受け止める。
「おにいさぁん……すきぃ……んちゅぅ♡ だいすきなのぉ……ちゅぱぁ♡」
激しいキスの応酬を行いながら、彼女のドレスに手をかける。
「んっ♡」
一瞬、身体をビクリとさせるも、すぐに身をゆだねてくるボニー。
時折、キスを交えながらゆっくりと服を脱がし合い、下着姿になる。
「おにいさんの……もう、こんなに膨れてるよ……?」
ボニーが、パンツの中で立ち上がっている俺のイチモツをそっと細い指先でなぞる。
「あはっ……♡ おつゆ……出てきちゃってるね♡」
心地よい刺激に先走りがジワリとあふれ出るのを確認すると、ボニーは満足げに微笑む。
「そういうボニーだって……」
「ひゃぁん……♡」
彼女の赤いパンティに手を潜り込ませると、とろりとした蜜がすでに秘所から零れ出ていた。
「だって……大好きなお兄さんと、エッチなキスしてたんだもん……こうなっちゃうよ♡」
いじらしいことを言ってくれる。
俺は、彼女をお姫様抱っこの要領で抱き上げて、ベッドに移動する。
「えへへ……♡ お兄さん、あたしをさらって、どこに連れていくつもりかなぁ?」
「解ってるくせに」
軽い言葉遊びをしながら、彼女をベッドに寝かせる。
俺は、彼女にそっと覆いかぶさり、見つめあう。
「……前と……逆だね……♡」
「ああ。あの時は、ボニーに喰われていた感じだったからな」
「ふふ……♡ 今日は、どうなのかなぁ?」
「俺がボニーを頂く」
ボニーの言葉にそう返して、彼女の身体を撫で上げていく。
「ひゃあっ……♡ あんっ♡ はぁ……♡ んっ……♡」
太ももや腹、胸や尻などを愛でるように丹念に愛撫していくと、彼女の口から甘い喘ぎ声が漏れる。
「お、おにいさぁん……♡ こんなのぉ、なまごろしだよぉ……♡」
切なげにそう漏らす彼女にそっと軽い口づけを落とす。
「ちゅ……ここから、どうして欲しいのか、言ってくれ」
「んちゅ……♡ あ、あたしのぬれぬれおま〇こに……お兄さんの硬くて熱いおち〇ちん、入れて? いっぱいズボズボして……二人でイッちゃおう? ね?」
懇願するような眼差しでおねだりしてくるボニー。
そんな彼女の頬にそっと手を添えて「よくできたな」と声をかけると、嬉しそうに目を細めてくる。
堪らなくなった俺は、彼女の赤の下着をゆっくりと剥ぎ取り、自らの急くように汁を漏らす剛直を、彼女の蜜壺にゆっくりと突き入れるのだった。
俺の突然の抱擁に戸惑うボニー。
「……そんなことで、俺は引かないぞ……?」
正直、話の規模が大きすぎてピンとこない部分はある。
『国が滅びかけた』なんて……平和な世界にいた俺としては、実感が湧かないところが大きい。
ただ、今の話を聞いてこれだけは分かる。
「ボニーは……悪くない。……悪かったとしても、もう充分苦しんだと思う。もう、苦しまなくていいんだ」
そう。これが俺の本心だ。
ジャガーノートが起動したのは、あくまで事故だ。
故意に罠を踏んだわけじゃない。
それに、王国民から散々、罰と称して酷い目に遭わされてきたのだろう。
もう、罪は償われている。
本当にボニーが悪いのなら、裁判にでもかけられて投獄されているはずだ。
国がそうせず、職の剥奪のみで済んだのは、具体的な罪状に問えなかったということだろう。
彼女はトレジャーハンターとして、仕事をしただけ。
それに付随する形で、偶然にも悲劇が起こってしまっただけなのだ。
ボニーの過去は、この世界で冒険をしている者なら、誰でも当事者になる可能性がある話だ。
明日、俺も同じことになるかも分からない。
そういう意味でも、俺はボニーを責める気にはならなかった。
「俺はその程度のことで、君を嫌わないし、諦めもしない。俺の君への覚悟はそんなことで揺るぎはしない。俺は、ボニーを……君を愛しているんだ」
俺は抱きしめる力を強める。
彼女の悲しみや辛さをひしひしと感じて、自然に力が入ってしまう。
「ふ……ふぇええええええぇぇぇぇ~~~~!!」
ボニーも俺の気持ちを感じ取ったのか、強く抱きしめ返してきて、遂には大声で泣きじゃくってしまう。
俺は、彼女の背中や頭を撫でながら、そっと慰めていく。
しばらくの間、彼女は俺の腕の中で泣き続けた。
そうして、三〇分ほど経ったのち、ようやくボニーが落ち着いてきた。
「……ご、ごめんね。その……いっぱい、取り乱しちゃって……」
俺の隣でボニーが恥ずかしそうに言う。
泣きすぎたからか、目は真っ赤だ。
抱き合っていた時より距離は空いているが、俺の服の裾を掴んだまま離さない。
「構わないさ。今まで我慢していた分、たくさん本音を見せてくれて嬉しかったぞ」
俺が微笑みかけると、彼女は頬を真っ赤に染める。
「それで、ボニーのちゃんとした答えをまだ聴いていない。……聴かせてくれるか?」
俺の言葉に、少しばかりムスッとするボニー。
「…………もう、お兄さん鈍すぎ。……分かっているでしょう? ……そ、そこまで、あたしに言わせたいの?」
そして、ずいっと俺に顔を近づけてきて、静かに唇を重ねてくる。
「ん……ちゅ……」
彼女の唇から、ほんのりと葡萄酒の香りが伝わり、鼻に抜ける。
「……お兄さんが好き……大好き。あたしを、お兄さんの恋人に……して?」
彼女の口から、はっきりと俺への気持ちが解き放たれる。
「もちろんだ」
俺はそう言って、彼女を再びきつく抱きしめる。
そして、少し経った後、彼女が言う。
「ね……お兄さん……あたし、ちょっと疲れちゃったみたい……お兄さんの部屋で休んでいいかな……?」
顔を上気させて、誘ってくるボニー。
いつものような、からかう感じではなく、真剣で少し不安を帯びた眼差しだ。
「分かった」
俺は、彼女の肩を抱いて、バー・ラックステラを後にした。
バーを出る際、俺たちの様子を見て、ジュリアさんが何も言わず、満足そうに微笑む。
すべて、計算通り……といった所なのだろう。
やはり、彼女には敵わないなと思ってしまった。
そうして、ゆっくりと俺とボニーは部屋に入った。
部屋に入り、鍵をかけた瞬間——。
我慢できなくなったのか、ボニーがいきなり唇を奪ってくる。
「んちゅ……ちゅぱぁ♡ れちゅ……♡ おにいさぁん……んちゅ♡ おにいさぁん……♡」
愛しさを乱暴にぶつけ、貪ってくるようなキス。
俺は、彼女の情熱を甘んじて受け止める。
「おにいさぁん……すきぃ……んちゅぅ♡ だいすきなのぉ……ちゅぱぁ♡」
激しいキスの応酬を行いながら、彼女のドレスに手をかける。
「んっ♡」
一瞬、身体をビクリとさせるも、すぐに身をゆだねてくるボニー。
時折、キスを交えながらゆっくりと服を脱がし合い、下着姿になる。
「おにいさんの……もう、こんなに膨れてるよ……?」
ボニーが、パンツの中で立ち上がっている俺のイチモツをそっと細い指先でなぞる。
「あはっ……♡ おつゆ……出てきちゃってるね♡」
心地よい刺激に先走りがジワリとあふれ出るのを確認すると、ボニーは満足げに微笑む。
「そういうボニーだって……」
「ひゃぁん……♡」
彼女の赤いパンティに手を潜り込ませると、とろりとした蜜がすでに秘所から零れ出ていた。
「だって……大好きなお兄さんと、エッチなキスしてたんだもん……こうなっちゃうよ♡」
いじらしいことを言ってくれる。
俺は、彼女をお姫様抱っこの要領で抱き上げて、ベッドに移動する。
「えへへ……♡ お兄さん、あたしをさらって、どこに連れていくつもりかなぁ?」
「解ってるくせに」
軽い言葉遊びをしながら、彼女をベッドに寝かせる。
俺は、彼女にそっと覆いかぶさり、見つめあう。
「……前と……逆だね……♡」
「ああ。あの時は、ボニーに喰われていた感じだったからな」
「ふふ……♡ 今日は、どうなのかなぁ?」
「俺がボニーを頂く」
ボニーの言葉にそう返して、彼女の身体を撫で上げていく。
「ひゃあっ……♡ あんっ♡ はぁ……♡ んっ……♡」
太ももや腹、胸や尻などを愛でるように丹念に愛撫していくと、彼女の口から甘い喘ぎ声が漏れる。
「お、おにいさぁん……♡ こんなのぉ、なまごろしだよぉ……♡」
切なげにそう漏らす彼女にそっと軽い口づけを落とす。
「ちゅ……ここから、どうして欲しいのか、言ってくれ」
「んちゅ……♡ あ、あたしのぬれぬれおま〇こに……お兄さんの硬くて熱いおち〇ちん、入れて? いっぱいズボズボして……二人でイッちゃおう? ね?」
懇願するような眼差しでおねだりしてくるボニー。
そんな彼女の頬にそっと手を添えて「よくできたな」と声をかけると、嬉しそうに目を細めてくる。
堪らなくなった俺は、彼女の赤の下着をゆっくりと剥ぎ取り、自らの急くように汁を漏らす剛直を、彼女の蜜壺にゆっくりと突き入れるのだった。
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