【R18】異世界魔剣士のハーレム冒険譚~病弱青年は転生し、極上の冒険と性活を目指す~

泰雅

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第10章:ルクシアの町と女を忘れたギルド団長編

第8話:白怪鳥ホワイトガルーダ

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 ——翌日。ハクオウ山・ボス前の小道。
 俺たちは朝食を取った後、ボスに挑むためハクオウ山にワープした。
「いよいよだな。一流冒険者になって初めてのボス戦だ。気を抜くなよ」
「うん!」
「ん……」
「分かった」
「はい!」
「ああ!」
 皆で顔を見合わせて頷き合い、小道を抜ける。
 山間の開けた崖があるエリア……そこに白く大きな怪鳥がいた。
 体長は3mくらいか。
 全身が真っ白で、鷲のようにぎょろりとした目でこちらを睨んでくる。
 その威圧感は確かなもので、見つめ合うと身震いしてしまいそうである。
 戦闘姿勢をとる。
 ——鑑定!

名前:ホワイトガルーダ
危険度:A+
説明:山に住む真っ白な鷲の魔物。ガルーダの亜種で、風魔法を自在に操る。鋭い爪での攻撃にも注意。
素材:『白怪鳥の羽毛』
レア素材:『白怪鳥の風羽』

「けえええええええーーーーん!!」
 すさまじい雄たけびと共に、白怪鳥がこちらに向かって飛んでくる。
 素早い動きだ。接近戦に持ち込めば、飛べる相手が有利になるだろう。
 ならば、近づけさせない他ない!
「くらえ!! 『マグナムブレイド』!!」
「おらあああああっ!! 『ブレッドパンチ』!!」
「はあああっ!! 『精霊砲突』!!」
 前衛三人の遠距離攻撃がホワイトガルーダを捉える。
 バチバチと衝撃音が鳴り響き、少なくないダメージを与える。
 ホワイトガルーダの動きが少し鈍った。
 堪らないといった具合に上空に飛び、俺たちを見ている。
 そして、次の瞬間——!!
「けええええん!!」
 翼をバタバタと羽ばたかせる白怪鳥。
 そうすると、凄まじい勢いの風の斬撃が飛んでくる。
「レオ!! 風魔法だよ!!」
「ああ!! 当然防ぐさ!! 『エリアルエッジ』!!」
 同程度の風の斬撃をぶつけると、白怪鳥が放った風魔法が霧散する。
 その直後——!!
「『ライトニングプリズン』!!」
 何も言わなくても、セーラが光の杭で白怪鳥を貫いてくれる。
「ぎげえええええん!!」
 羽ばたけなくなったホワイトガルーダは当然真っ逆さまに落ちてきて高度を下げる。
「ん……!! 『ブラックスパイク』!!」
 シレイドの闇の針が射程範囲に入り、敵の両翼を物理的に貫通する。
 以前、鳥系の魔物であるサンダーバードを仕留めた時と同じ戦略だ。
 飛べなくなった白怪鳥が為す術なく地に落ちてくる。
 同系統の魔物との戦闘経験が見事に生きたな。
 問題点だったセーラの『ライトニングプリズン』の持続も、シレイドが素早く魔法を放ったことで光の杭が壊れる前に奴の飛翔を潰せた。
 おまけにシレイドの『ブラックスパイク』も練度が上がり、針の数が二本に増えたことで両翼を破壊できたのも大きい。
 そこに……ロウナが待ち構える!
「おらぁぁあああ!! 『ギガントインパクト』!!」
 ドゴオオオオン!!
 ホワイトガルーダのどてっぱらに強烈な一撃が叩き込まれる。
「ゲ……ギャアアアアアス!!」
 断末魔をあげて、白怪鳥が動かなくなる。
「『エネミーカウント』!! うん、反応なし!! 倒せたよ!!」
 リズがサムズアップして戦闘終了を知らせてくれる。
 うむ、上出来だ。

「ふぅ……終わったな。みんな、お疲れ様」
「危険度A+はどうなるかと思ったが、案外、スムーズに倒せてよかったな」
「ふ……鳥系の魔物は素早いけど動きさえ奪えば何もできなくなる……簡単」
 俺の言葉にキアラとシレイドが応える。
 リズとセーラ、ロウナが率先して解体を行ってくれた。
「素材剥ぎ取り終わりました」
「帰ろうぜ、ご主人様」
「ああ。あとはホワイトガルーダの素材をギルドに提出して踏破申告したら終わりだな」
 セーラとロウナに応えて、ワープでコボ村へ戻った。
 お世話になった宿のおばあちゃん女将に挨拶を済ませると、尋常じゃない量の野菜をもらった。
 なんでも、踏破したお祝いだそうだ。
 自分で畑を作っているらしく、どれも採れたてで新鮮だ。
 シレイドが目を輝かせて、おばあちゃんに抱き着いていた。
 おばあちゃんもシレイドの頭をなでなでしてあげていた。
 俺たち以外にあれだけ懐くシレイドもなかなか見れないので新鮮である。
 まるで、祖母と孫みたいな絵面だな。
「またおいで、冒険者さんたち」
 最後は優しい笑顔で俺たちを送り出してくれた。

 ワープでエルゼリアギルドに戻り、受付嬢にホワイトガルーダの素材『白怪鳥の羽毛』を一つ提出する。
「あらぁ! ホワイトガルーダの素材じゃないですかぁ。皆様、無事踏破されたようでお疲れ様でしたぁ」
 ほんわりボイスで労わってくれるチェリー。
「ああ。今回も無事に帰ってくることができたよ」
「うん! ボスのホワイトガルーダも、大した苦戦はしなくて済んだしね!」
「ん……シレイドたち、また強くなった」
 俺とリズ、シレイドが力強く答える。
「ふふふ、もうすっかり一流冒険者さんですね~。ですが、油断しちゃメッ! ですよぉ。まだまだ駆け出し一流冒険者なんですからぁ」
「ああ。解ってるよ」
 俺がにこりと微笑むと、チェリーも微笑み返してくれた。
「とにかくぅ、今日はお疲れでしょうからぁ、宿に帰ってゆっくりしてくださぃ」
「「「「「はーい!」」」」」
 チェリーの呼びかけに、リズたちも元気に返事した。

 その日の深夜、俺はいつものようにバー・ラックステラで葡萄酒を傾けていた。
「お兄さんすごいねぇ。一流冒険者になって、もう一つ目のダンジョンを攻略しちゃったんだぁ」
 腕を絡ませながら甘えるような声で、隣のボニーが言う。
「ああ。もっとも、比較的難易度の低いダンジョンだったんだがな」
「それでもすごいさ。ダンジョンっていうのは、普通は一週間から一か月くらいかけて一つ攻略できればいい方だからね」
「そーそー。王都の化け物じみた冒険者でもなければ、お兄さんみたいに短期間で攻略できないよ。その上で、お兄さんは大きな戦いの後、ちゃんと休みを取ったりして仲間の身体やメンタルのケアもしてる。優秀なリーダーだと思うよ」
 少し真面目な眼差しでジュリアとボニーが褒めてくれる。
 元トレジャーハンターのボニーに言われると、なんだか自信が出てくるな。
 さて、そろそろ部屋に戻って休もうかとしていた時、ボニーがしれっと俺の隣から離れる。
 どうしたのかと思っていると、後ろから艶っぽい声で名前を呼ばれる。
「レオ様、隣……いいですか?」
 振り向くと、そこには……エレガントなドレス姿のセーラがいた。
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