【R18】異世界魔剣士のハーレム冒険譚~病弱青年は転生し、極上の冒険と性活を目指す~

泰雅

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第11章:落星の森と紫煙の魔術師編

第2話:黒い死神

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 先頭に黒髪ツインテールのギャル風女子。
 後ろには、おっとりしたお姉さんと、ロリータファッションの……ちょっとだけお年を召したお姉さん。
 この町ではあまり目にしないような装備をしていて、なんとも奇抜な出で立ちである。
「な、なんだろう、あの人たち」
「うむ、なんか怖いな……」
 リズとキアラが戸惑っている。
「あの人たちは?」
「あー、あの人らはギルド貢献度2位クラン『黒い死神』のメンツだ。3位の『赤の女王』と同じように上位のメンバーは女子で構成されている。見たら分かると思うけど……まぁ、怖い姉ちゃんたちだな」
 再び無精髭冒険者に尋ねると、苦笑いして答えてくれる。
 なるほどな。なんだか、学校によくいる不良グループのような雰囲気が出ている。
「やあやあ、イザベラじゃないか!! 相変わらず美しいね!!」
「あんたも居るのね、ケヴィン……そこを退いて。遠征の報告をしないといけないのよ」
「相変わらず手厳しいね!! 我の告白をあっさり断ったあの日のように!!」
「あんまりしつこいと……『侵す』わよ?」
「おっと、我は断られた相手に執着するほど馬鹿じゃない!! 今からゼルフィア団長に会わないといけないのでね!! ハーッハッハ!! 失礼しよう!!」
 先頭のイザベラと呼ばれた女性がドスのきいた声で威喝すると、ケヴィンは高笑いをしながら悠々と去っていった。
 うーむ、怖い。実に怖い。
 その様子を見ていると、イザベラがこちらを見てくる。
「やば! こっち見てるよ!!」
「うへぇ……目つきが鋭くて怖いぜ」
 リズとロウナがヒソヒソと話している。
 ——その時。
 カツカツとヒールを鳴らしながら、こちらに向かってくる。
 そして、俺の目の前に立つ。
「な、何か用か?」
「……あんたがレオね?」
 俺の問いかけに、無表情で聞き返してくるイザベラ。
「そうだが……君は……?」
「私はイザベラ。クラン『黒い死神』でリーダーをしているわ」
 ううむ。近くで見てもバチバチの不良女子である。ちょっと怖い。
 だが、ケヴィンよりは話が通じそうだ。
「それで、何か用か?」
 俺が再び尋ねると、ジッと俺を見つめてくる。
「サラマンダーの巨大個体、高知能種スキュラの撃破、悪徳貴族を何人も失墜させ、おまけにドラゴンゾンビと対峙して生きていた『見込みのある』新人冒険者と聞いているわ。なるほど、SSS適正持ちで『加護持ち』か。……確かに、面白そうな男ね」
 獲物を見つけた肉食動物のようにギラついた目をして、ニンマリと口角を上げるイザベラ。
 なるほど、こちらの情報は筒抜けのようだ。鑑定でも使ったのだろうか。
 ……人に使うのは失礼ということだが。まあいいか、減るもんじゃないし。
「私に『鑑定』とか使わないの?」
「ああ。人に使うのは失礼だと教わったしな。それに俺自身、無暗に他人を詮索したくはない」
 俺が言うと「……へぇ」と軽く呟き、目を見張るイザベラ。
「ねえ、イザベラちゃん……早く行きましょう? 遠征報告をしてゼルフィア団長に会わないといけないでしょう?」
「そうだよぉ♡ せっかく遠征から戻ってきたんだしぃ、アタシ、久しぶりにテルマエ入ってエステに行きたいのよぉ♪ きゃはっ♡」
 後ろにいたおっとりお姉さんがイザベラを促す。
 ロリータファッションおば……お姉さまも、キャルルンといった感じで急かしている。
 イザベラは諦めたように息を吐き、受付に向かっていく。
 な、なんだったんだ……? 一体。
 ポカンとする俺たちに無精髭冒険者が驚いた顔で耳打ちしてくる。
「お、おい……! お前、すげえぞ……!! あの『毒姫イザベラ』のお眼鏡に適っているなんて……!」
「そ、そうなのか?」
「ああ。あの人は、ほとんど人に興味を持たないんだよ。1位のケヴィンへの扱いを見ただろう? 誰に対してもあんな感じなのに」
 ふーむ。そんなにすごい事なのだろうか。
 色々功績が重なって、たまたま目立ってしまっただけなのかもしれんが。
「だけど、これでハッキリしたな」
 無精髭冒険者が髭を撫でながら、ニヤリと笑う。
「どういうことだ?」
「『流星の王』と『黒い死神』が偶然同時に遠征から戻るなんて考えにくい。……呼び戻されたんだろう、ゼルフィア団長に。恐らく、他国への遠征の件だぜ」
 なるほどな。オルフィア女王が言っていた諸外国の『援軍要請』への人員ということだろう。
 これは、依頼が来るのも案外早いかもしれないな。

「コホン。まあ、なんにせよ……レオ、次のダンジョンを決めよう」
「そうですね。私たちは冒険者。日銭を稼ぐためにも冒険しませんと」
 キアラが咳払いして場の仕切り直しをする。
 セーラも気持ちを切り替えたように言う。
「うーむ……かと言って、これまでと同じように、ただ闇雲にダンジョンを定めて踏破するだけでは芸がないような気もする」
「ん……『踏破』だけを目的にして攻略するのは飽きる……」
「だねー。四属性ダンジョンは一流冒険者への登竜門って目標があったし、ハクオウ山は一流冒険者になってすぐの肩慣らしっていう目的があったし。次のダンジョンでも、明確な目的があればいいんだけど」
 キアラの意見にシレイドとリズも同調する。
「それじゃあ、受付に聞いてみるか。クエスト絡みで目指した方がいいダンジョンが見つかるかもしれない」
「そうだね、困ってる人を助けつつダンジョン踏破できるかも」
「ん……」
「私も賛成だ」
「ええ、いい考えですね」
「ご主人様にサンセー!」
 俺の言葉に、五人が元気に首肯する。
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