10 / 112
10 不思議な女の子と出会った
しおりを挟む
「なぁ、君って王国の騎士団……だよね?」
俺が間違っていなければ彼女は確かに騎士団員。
だが彼女の持つ杖はどう見ても1番ランクの低い“木の杖”。スキル覚醒者で騎士団員となれば相応の実力がある筈だけど、彼女の木の杖ではそれは絶対に無理。それに正式な騎士団員ならば武器ももっと良い物が支給されている。
彼女もおばちゃんが言っていた、今回の騒動の為の金で雇われた人員なのだろうか。いや、それは有り得ない。仮に半グレや金で雇った奴らだとしたら、わざわざ赤色の紋章を施す訳がないからな。
「は、はい、そうです! とは言っても、まだ正式に騎士団にも魔法団にも属していない訓練生ですが……」
成程、訓練生ね。甲冑ではなくてローブを着ているという事は一応魔法団志望という事か。それで杖をね。
「そうなのか。でもスキルは覚醒しているんだよな? ローブに赤色の紋章付いてるし」
「ええ、一応は……」
スキル覚醒者ならばさっきの触手ぐらい訳ない筈だよな。しかもやっぱりただの木の杖。そもそもスキル覚醒していて“この歳”まで何で訓練生なんだろう。多分俺と変わらないぐらいだよな?
「スキル覚醒しているのにまだ訓練生なんだ。しかもそれただの木の杖だよね? そんなので魔法使えるのか」
そう。木の杖は別名“最弱の武器”でもある。杖に関係なく剣でも槍でも素材が木の物は最弱ランクの武器の証拠だ。
「ああ、コレですか? ハハハ。実は私、スキル覚醒はしているんですが、何故かこの“木の杖しか”使えないんですよね――」
まさかの返答に俺は固まってしまった。
だってそんな話聞いた事無い。
「やっぱり可笑しいと思いますよね……。自分でもそう思っているんです。女神様から魔法使いのスキルを与えられ、その時にこの木の杖も貰って奇跡的にスキル覚醒までしたのですが、何度試してもコレ以外全く他の武器が使えなくて」
「そんな事があるのか」
彼女の話は真実なのだろう。
だが、正直話を聞いてもピンとこなかった。10歳までは俺も王国にいたけどこんな事初耳だ。しかし、細かい事情は違うにせよ、彼女のその特殊なケースの悩みを聞いた俺は何処か自分と彼女が一瞬重なった気がした――。
「あ。こ、こんな話関係ないですよねッ! それより助けて頂いたお礼をしなくては! あの、直ぐに魔法団の団長さんを呼んできますのでお待ち頂いッ……「それはいい。礼なんかいらないよ。急いでるから俺はもう行く」
彼女が本当に俺に感謝してくれているという事は十分に分かる。でも冷静に考えて助かったのは俺だ。幸い、彼女は俺とハクが騎士団から追われているのを知らなそうだ。
ならば一刻も早くここを離れるしかない。魔法団なんて呼ばれたらたちまち終わりだ。
「え、あの……! ほ、本当に行ってしまうんですか? 」
「色々面倒な事情があってね。じゃあ――」
俺はそう言ってハクを抱えながらその場を後にした。
**
「お前はあの子を助けたかったのか? ハク」
「バウ」
「そっか。お前はやっぱ優しい奴だ。国王は何が目的なんだよホント」
辺境の森に飛ばされてからというもの、俺は王国内や王都での出来事を何も知らない。勿論知ろうと思えば知る事も出来たが、最早興味がなかった。
唯一耳に入った事と言えば、辺境の森を訪れた冒険者達が何気なく話していた“騎士団大団長”の話。
“グリード・レオハート”と息子の“ヴィル・レオハート”。
その名を聞いたのは何年振りだったろうか。
自身ではもう何とも思っていなかったのが、その名前に思わず体が反応してしまっていた。グリード・レオハートは紛れもない俺の父親の名であり、ヴィルは俺の弟の名。
当時の冒険者達の話しでは、俺の歳下であった弟のヴィルが、王国の騎士団創設以来の最年少記録で大団長になったとか――。
話が事実でも別に驚かない。奴はスキル覚醒も早かったし昔から才能があった。俺とは違ってな。だが今はまた違う。
どこまでが事実であれ、最年少で騎士団大団長となっていようが、俺の家である森を焼き払いハクを狙うお前達は断じて許さない。コレが本当に国王の命なれば、俺は相手が国王だろうが騎士団の大団長だろうが相手にしてやるよ。
「ん?」
そんな事を考えながら再び王都への道に戻ろうとしていた所、さっきの女の子の仲間と思われる魔法団のローブを纏った者達数人を見掛けた。
そして、別に聞くつもりもなかったが、その魔法団達の会話が徐に聞こえてしまった。
「全く! どこ行ったのよアイツは!?」
「ホント、使えない上にあそこまでグズだとイライラするわ!」
「さっき出会った触手に食われたんじゃない?」
「キャハハ! それはそれで別にいいけど、まだ餌になるのは早いのよね。これから行く“触手の住処”で餌になって貰わなくちゃ――!」
やはり聞かなければ良かったか……?
アイツらの探している奴って、もしかしてさっきの女の子じゃないだろうな。あー、何か嫌な予感がする。コイツらの事情なんて俺には全く関係ないのに。
何でだろう。
何故いまの会話を聞いただけで俺はさっきの女の子の顔がッ……「――すいません皆様ッ!」
俺がそう思っていると、魔法団の元へ1人の者が慌てた様子で走って来た。
「あーあ」
そう。悪い予感は見事に的中――。
遠くから魔法団の元へ走って来た者は、さっき助けたばかりの木の杖の女の子だった。
俺が間違っていなければ彼女は確かに騎士団員。
だが彼女の持つ杖はどう見ても1番ランクの低い“木の杖”。スキル覚醒者で騎士団員となれば相応の実力がある筈だけど、彼女の木の杖ではそれは絶対に無理。それに正式な騎士団員ならば武器ももっと良い物が支給されている。
彼女もおばちゃんが言っていた、今回の騒動の為の金で雇われた人員なのだろうか。いや、それは有り得ない。仮に半グレや金で雇った奴らだとしたら、わざわざ赤色の紋章を施す訳がないからな。
「は、はい、そうです! とは言っても、まだ正式に騎士団にも魔法団にも属していない訓練生ですが……」
成程、訓練生ね。甲冑ではなくてローブを着ているという事は一応魔法団志望という事か。それで杖をね。
「そうなのか。でもスキルは覚醒しているんだよな? ローブに赤色の紋章付いてるし」
「ええ、一応は……」
スキル覚醒者ならばさっきの触手ぐらい訳ない筈だよな。しかもやっぱりただの木の杖。そもそもスキル覚醒していて“この歳”まで何で訓練生なんだろう。多分俺と変わらないぐらいだよな?
「スキル覚醒しているのにまだ訓練生なんだ。しかもそれただの木の杖だよね? そんなので魔法使えるのか」
そう。木の杖は別名“最弱の武器”でもある。杖に関係なく剣でも槍でも素材が木の物は最弱ランクの武器の証拠だ。
「ああ、コレですか? ハハハ。実は私、スキル覚醒はしているんですが、何故かこの“木の杖しか”使えないんですよね――」
まさかの返答に俺は固まってしまった。
だってそんな話聞いた事無い。
「やっぱり可笑しいと思いますよね……。自分でもそう思っているんです。女神様から魔法使いのスキルを与えられ、その時にこの木の杖も貰って奇跡的にスキル覚醒までしたのですが、何度試してもコレ以外全く他の武器が使えなくて」
「そんな事があるのか」
彼女の話は真実なのだろう。
だが、正直話を聞いてもピンとこなかった。10歳までは俺も王国にいたけどこんな事初耳だ。しかし、細かい事情は違うにせよ、彼女のその特殊なケースの悩みを聞いた俺は何処か自分と彼女が一瞬重なった気がした――。
「あ。こ、こんな話関係ないですよねッ! それより助けて頂いたお礼をしなくては! あの、直ぐに魔法団の団長さんを呼んできますのでお待ち頂いッ……「それはいい。礼なんかいらないよ。急いでるから俺はもう行く」
彼女が本当に俺に感謝してくれているという事は十分に分かる。でも冷静に考えて助かったのは俺だ。幸い、彼女は俺とハクが騎士団から追われているのを知らなそうだ。
ならば一刻も早くここを離れるしかない。魔法団なんて呼ばれたらたちまち終わりだ。
「え、あの……! ほ、本当に行ってしまうんですか? 」
「色々面倒な事情があってね。じゃあ――」
俺はそう言ってハクを抱えながらその場を後にした。
**
「お前はあの子を助けたかったのか? ハク」
「バウ」
「そっか。お前はやっぱ優しい奴だ。国王は何が目的なんだよホント」
辺境の森に飛ばされてからというもの、俺は王国内や王都での出来事を何も知らない。勿論知ろうと思えば知る事も出来たが、最早興味がなかった。
唯一耳に入った事と言えば、辺境の森を訪れた冒険者達が何気なく話していた“騎士団大団長”の話。
“グリード・レオハート”と息子の“ヴィル・レオハート”。
その名を聞いたのは何年振りだったろうか。
自身ではもう何とも思っていなかったのが、その名前に思わず体が反応してしまっていた。グリード・レオハートは紛れもない俺の父親の名であり、ヴィルは俺の弟の名。
当時の冒険者達の話しでは、俺の歳下であった弟のヴィルが、王国の騎士団創設以来の最年少記録で大団長になったとか――。
話が事実でも別に驚かない。奴はスキル覚醒も早かったし昔から才能があった。俺とは違ってな。だが今はまた違う。
どこまでが事実であれ、最年少で騎士団大団長となっていようが、俺の家である森を焼き払いハクを狙うお前達は断じて許さない。コレが本当に国王の命なれば、俺は相手が国王だろうが騎士団の大団長だろうが相手にしてやるよ。
「ん?」
そんな事を考えながら再び王都への道に戻ろうとしていた所、さっきの女の子の仲間と思われる魔法団のローブを纏った者達数人を見掛けた。
そして、別に聞くつもりもなかったが、その魔法団達の会話が徐に聞こえてしまった。
「全く! どこ行ったのよアイツは!?」
「ホント、使えない上にあそこまでグズだとイライラするわ!」
「さっき出会った触手に食われたんじゃない?」
「キャハハ! それはそれで別にいいけど、まだ餌になるのは早いのよね。これから行く“触手の住処”で餌になって貰わなくちゃ――!」
やはり聞かなければ良かったか……?
アイツらの探している奴って、もしかしてさっきの女の子じゃないだろうな。あー、何か嫌な予感がする。コイツらの事情なんて俺には全く関係ないのに。
何でだろう。
何故いまの会話を聞いただけで俺はさっきの女の子の顔がッ……「――すいません皆様ッ!」
俺がそう思っていると、魔法団の元へ1人の者が慌てた様子で走って来た。
「あーあ」
そう。悪い予感は見事に的中――。
遠くから魔法団の元へ走って来た者は、さっき助けたばかりの木の杖の女の子だった。
133
あなたにおすすめの小説
【状態異常耐性】を手に入れたがパーティーを追い出されたEランク冒険者、危険度SSアルラウネ(美少女)と出会う。そして幸せになる。
シトラス=ライス
ファンタジー
万年Eランクで弓使いの冒険者【クルス】には目標があった。
十数年かけてため込んだ魔力を使って課題魔法を獲得し、冒険者ランクを上げたかったのだ。
そんな大事な魔力を、心優しいクルスは仲間の危機を救うべく"状態異常耐性"として使ってしまう。
おかげで辛くも勝利を収めたが、リーダーの魔法剣士はあろうことか、命の恩人である彼を、嫉妬が原因でパーティーから追放してしまう。
夢も、魔力も、そしてパーティーで唯一慕ってくれていた“魔法使いの後輩の少女”とも引き離され、何もかもをも失ったクルス。
彼は失意を酩酊でごまかし、死を覚悟して禁断の樹海へ足を踏み入れる。そしてそこで彼を待ち受けていたのは、
「獲物、来ましたね……?」
下半身はグロテスクな植物だが、上半身は女神のように美しい危険度SSの魔物:【アルラウネ】
アルラウネとの出会いと、手にした"状態異常耐性"の力が、Eランク冒険者クルスを新しい人生へ導いて行く。
*前作DSS(*パーティーを追い出されたDランク冒険者、声を失ったSSランク魔法使い(美少女)を拾う。そして癒される)と設定を共有する作品です。単体でも十分楽しめますが、前作をご覧いただくとより一層お楽しみいただけます。
また三章より、前作キャラクターが多数登場いたします!
【1/20本編堂々完結!】自力で帰還した錬金術師の爛れた日常
ちょす氏
ファンタジー
「この先は分からないな」
帰れると言っても、時間まで同じかどうかわからない。
さて。
「とりあえず──妹と家族は救わないと」
あと金持ちになって、ニート三昧だな。
こっちは地球と環境が違いすぎるし。
やりたい事が多いな。
「さ、お別れの時間だ」
これは、異世界で全てを手に入れた男の爛れた日常の物語である。
※物語に出てくる組織、人物など全てフィクションです。
※主人公の癖が若干終わっているのは師匠のせいです。
ゆっくり投稿です。
さんざん馬鹿にされてきた最弱精霊使いですが、剣一本で魔物を倒し続けたらパートナーが最強の『大精霊』に進化したので逆襲を始めます。
ヒツキノドカ
ファンタジー
誰もがパートナーの精霊を持つウィスティリア王国。
そこでは精霊によって人生が決まり、また身分の高いものほど強い精霊を宿すといわれている。
しかし第二王子シグは最弱の精霊を宿して生まれたために王家を追放されてしまう。
身分を剥奪されたシグは冒険者になり、剣一本で魔物を倒して生計を立てるようになる。しかしそこでも精霊の弱さから見下された。ひどい時は他の冒険者に襲われこともあった。
そんな生活がしばらく続いたある日――今までの苦労が報われ精霊が進化。
姿は美しい白髪の少女に。
伝説の大精霊となり、『天候にまつわる全属性使用可』という規格外の能力を得たクゥは、「今まで育ててくれた恩返しがしたい!」と懐きまくってくる。
最強の相棒を手に入れたシグは、今まで自分を見下してきた人間たちを見返すことを決意するのだった。
ーーーーーー
ーーー
閲覧、お気に入り登録、感想等いつもありがとうございます。とても励みになります!
※2020.6.8お陰様でHOTランキングに載ることができました。ご愛読感謝!
悪役貴族に転生したから破滅しないように努力するけど上手くいかない!~努力が足りない?なら足りるまで努力する~
蜂谷
ファンタジー
社畜の俺は気が付いたら知らない男の子になっていた。
情報をまとめるとどうやら子供の頃に見たアニメ、ロイヤルヒーローの序盤で出てきた悪役、レオス・ヴィダールの幼少期に転生してしまったようだ。
アニメ自体は子供の頃だったのでよく覚えていないが、なぜかこいつのことはよく覚えている。
物語の序盤で悪魔を召喚させ、学園をめちゃくちゃにする。
それを主人公たちが倒し、レオスは学園を追放される。
その後領地で幽閉に近い謹慎を受けていたのだが、悪魔教に目を付けられ攫われる。
そしてその体を魔改造されて終盤のボスとして主人公に立ちふさがる。
それもヒロインの聖魔法によって倒され、彼の人生の幕は閉じる。
これが、悪役転生ってことか。
特に描写はなかったけど、こいつも怠惰で堕落した生活を送っていたに違いない。
あの肥満体だ、運動もろくにしていないだろう。
これは努力すれば眠れる才能が開花し、死亡フラグを回避できるのでは?
そう考えた俺は執事のカモールに頼み込み訓練を開始する。
偏った考えで領地を無駄に統治してる親を説得し、健全で善人な人生を歩もう。
一つ一つ努力していけば、きっと開かれる未来は輝いているに違いない。
そう思っていたんだけど、俺、弱くない?
希少属性である闇魔法に目覚めたのはよかったけど、攻撃力に乏しい。
剣術もそこそこ程度、全然達人のようにうまくならない。
おまけに俺はなにもしてないのに悪魔が召喚がされている!?
俺の前途多難な転生人生が始まったのだった。
※カクヨム、なろうでも掲載しています。
役立たずと言われダンジョンで殺されかけたが、実は最強で万能スキルでした !
本条蒼依
ファンタジー
地球とは違う異世界シンアースでの物語。
主人公マルクは神聖の儀で何にも反応しないスキルを貰い、絶望の淵へと叩き込まれる。
その役に立たないスキルで冒険者になるが、役立たずと言われダンジョンで殺されかけるが、そのスキルは唯一無二の万能スキルだった。
そのスキルで成り上がり、ダンジョンで裏切った人間は落ちぶれざまあ展開。
主人公マルクは、そのスキルで色んなことを解決し幸せになる。
ハーレム要素はしばらくありません。
レベル1の時から育ててきたパーティメンバーに裏切られて捨てられたが、俺はソロの方が本気出せるので問題はない
あつ犬
ファンタジー
王国最強のパーティメンバーを鍛え上げた、アサシンのアルマ・アルザラットはある日追放され、貯蓄もすべて奪われてしまう。 そんな折り、とある剣士の少女に助けを請われる。「パーティメンバーを助けてくれ」! 彼の人生が、動き出す。
【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』
ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。
全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。
「私と、パーティを組んでくれませんか?」
これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!
無能な勇者はいらないと辺境へ追放されたのでチートアイテム【ミストルティン】を使って辺境をゆるりと開拓しようと思います
長尾 隆生
ファンタジー
仕事帰りに怪しげな占い師に『この先不幸に見舞われるが、これを持っていれば幸せになれる』と、小枝を500円で押し売りされた直後、異世界へ召喚されてしまうリュウジ。
しかし勇者として召喚されたのに、彼にはチート能力も何もないことが鑑定によって判明する。
途端に手のひらを返され『無能勇者』というレッテルを貼られずさんな扱いを受けた上に、一方的にリュウジは凶悪な魔物が住む地へ追放されてしまう。
しかしリュウジは知る。あの胡散臭い占い師に押し売りされた小枝が【ミストルティン】という様々なアイテムを吸収し、その力を自由自在に振るうことが可能で、更に経験を積めばレベルアップしてさらなる強力な能力を手に入れることが出来るチートアイテムだったことに。
「ミストルティン。アブソープション!」
『了解しましたマスター。レベルアップして新しいスキルを覚えました』
「やった! これでまた便利になるな」
これはワンコインで押し売りされた小枝を手に異世界へ突然召喚され無能とレッテルを貼られた男が幸せを掴む物語。
~ワンコインで買った万能アイテムで幸せな人生を目指します~
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる