スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~

きょろ

文字の大きさ
51 / 112

43 ハクと獣天シシガミ

しおりを挟む
♢♦♢

~デバレージョ町~

 ユリマから聞かされた驚くべき話。

 突拍子も無い上にスケールの幅があり過ぎてまるで現実味がなかった。

「貴方達が戸惑うのも無理はありません。直ぐに受け入れる方が難しいでしょう。
ですが、これは全て事実であり、これから起ころうとしている世界の未来なのです」

 ユリマの話を聞いていた俺達は、もう信じる信じないというレベルを超えただただ1つずつこの話を整理していく事しか出来なかった。

「幾つか疑問があるが、そもそもその3神柱とやらは何故俺達を選んだ?」
「神々が視た未来で、世界を救う運命にあるのが貴方達だったからです」
「じゃあ俺達のこの力は、当たり前に誰もが与えられるこのスキルというのは、深淵の世界のアビスとかいう神の力なのか?」
「ええ、その通りです。リューティス王国はアビスに力を求め、アビスはその見返りにこの世界を求めました。今我々が当たり前の様に使っているこの力は、言わば闇の力とでも言うべきでしょうか……。
使ったからには代償を払わなければなりません。そしてそれが今まさに起こっている。だからこそ、3神柱は選ばれし貴方達に運命を託したのです」

 話せば話す程理解に苦しむ。

 フーリンは恐らくもう上の空。聞いてるフリして絶対理解出来てないなアイツ。3神柱自体知らないだろ。まぁ俺も名前以外知らないけど。

「ユリマさん、やはりこの世界の始まりは3神柱だったんですね。でも3神柱の神々でも封印するのが限界だった相手を、私なんかがどうにか出来るんでしょうか……?」
「大丈夫ですよ。貴方達は3神柱の神々と共に世界を救う運命なのですから」
「そんな肝心の3神柱とやらが確かに存在していたのにさ、前もエミリアが言っていたけど、今その3神柱の存在ってほぼ知られていないよな?」

 そう。
 俺がエミリアと出会ったばかりの頃、この3神柱とやらはもう存在が知られていなかった。エミリアも話を聞いた事があるだけで、今は殆どの人達が女神を信仰していると。

「ええ。3神柱の存在は今や知る者の方が少ないでしょう。深淵神アビスは“そこまで”計算していたのです」
「「!?」」
「召喚されたアビスは、直ぐに3神柱の存在に気が付いていた。そして3神柱が人々の祈りによってこの地に舞い降りるという事も全て。
だからアビスは私達にスキルという力を与え、リューティス王国の民がずっとこのアビスの力を依存し、当たり前となり、その長い月日を掛けて全ての民が3神柱から自分を信仰するように仕組んだのです。

ここまで全てがアビスの思惑通り。
今ではほぼ全ての者が3神柱の存在を知らず、自分に当然の如くスキルや武器を与えてくれる“女神”というアビスの呪いの代償を拝めてしまっているのです。

当然、祈る民が減れば減る程アビスを封印していた3神柱の力は弱まり、逆に深淵神アビスの力が確実に強くなっています。
その結果が今に繋がっているのです――」

 成程。
 どうやら思っていた以上に大変な運命を背負わされているらしいな俺達は。それにまさかこのスキルがそんな危ない神の力だったなんてな。

「話は少しずつ分かってきた。最終的な結論を言えば、全てを終わらせるにはその深淵神アビスとかいう奴を倒さなきゃいけないって事だよな?」
「その通りです。アビスを倒さなければ、この世界は本当に終焉を迎える事になります」
「そんな……」

 エミリアが不安そうな表情を浮かべたかと思いきや、ここにきてフーリンが突如会話に入り込んできた。

「どうやらが話しがまとまった様だな。小難しい話はどうも苦手でさっぱり理解出来なかったが、やっと俺にも分かる話になった。
要は深淵神アビスという強者と手合わせして、俺が勝てばいいという事だろう」

 まさかのタイミングで入ってきたフーリンは何故かドヤ顔。ツッコミ所しかないけどまぁいい。結論そういう事になるからな。

「フフフ。そうですよフーリン。深淵神アビスは世界最強の強者かもしれませんが、それでもアビスとの手合わせを望みますか?」
「無論だ」

 ある意味真っ直ぐと言うか潔いと言うか。前向きに気持ちを切り替えられるっていい事だよな。逆にエミリアはずっと不安げな様子だ。

「どうやらフーリンの言う通り、その深淵神アビスとかいう奴と俺達は戦わないといけないらしい。だけど1番の問題はまさにそこ。
ユリマ、さっき言っていた俺達の本当の力って何なんだ? その力を覚醒させる“3神柱の神器”とやらもまるで聞いた事がないぞ」

 神器という存在は当然知っている。
 リューティス王国でもユリマやヴィルを始めとした七聖天が持っている最強の武器の事。先の戦いでラグナレク相手に使ったドミナトルも滅神器と呼ばれる神器である事をユリマから聞いた。それ以外にもまだ神器があるのか……。

「3神柱の神器は名の通り、3神柱が神の力を宿した唯一無二の武器。
『恵杖イェルメス』
『天槍ゲインヴォルグ』
『双樹剣セフィロト』
この3つがそれぞれ貴方達の真の力を呼び起こす鍵となっているのです。
民の祈りが減り、力が弱まってしまった3神柱は最後の力をこの神器に込めたのです。そして我々が幼少の時に必ず受ける“洗礼の儀”――女神が貴方達にスキルを与えたあの日、3神柱は女神に気付かれない様その洗礼の儀で貴方達3人に己の力を託したのです」

 このユリマの言葉を聞いた瞬間、ずっと俺の中にあったモヤモヤが一蹴された。

 洗礼の儀のあの日。
 5歳の頃の記憶だから時が経てば経つ程鮮明に思い出しづらくなっていたが、遠い記憶の片隅で、確かに俺は女神と少しだけ妙なやり取りをしていた。

 なんて事はない。ただの普通の会話。
 あの時、確か女神は「あら?」と一言だけ声を漏らした。
 剣のスキルが欲しかった俺は祈る様に目を瞑っていて、その何気なく聞こえた女神の声で目を開けたんだ。

 でもそれは一瞬の事。
 何事もなかったかのように洗礼の儀は進んだし、スキルも俺が望んでいた剣を与えられたからただただ純粋に喜んでいた。だが何気ないその一瞬が、何故か俺はずっと心の何処かで残っていたんだ。

 勿論理由なんてない。
 ただうっすらと覚えていた幼少の時の1つの記憶というだけ。

 強いて言えば、スキルが覚醒せずに家族にも王国にも見捨てられた事や、辺境の森で死にそうになった事、その後の自分の不運不遇な辛い人生の結果を、自分のせいではなく誰かのせいにしたかったんだろう。きっと俺のそんな腐った心の向いた矛先が、何でもないあの時の記憶の1つだったんだ。

 その証拠に、昔は何で俺がこんな目に遭うんだと何でもかんでも理由をこじつけていたが、スキルが覚醒し死に物狂いで実力を付ける内に、いつの間にかそんな事を考える事も無くなっていた。

 あの時の俺はただ自分に実力も余裕もなかっただけ。
 それだけの事だったんだ。

 なのに、まさかこんなところで思いがけない事態となったな。

 何故だろう?
 ユリマの今の言葉によって、俺の中で全てが腑に落ち、スッと体の何処からともなく余分な力が抜けていった――。

「って事は、俺達の力はアビスによるスキルの力ではなく、3神柱の力?」
「そうですね。正確に言うと、アビスのスキルは貴方達に与えられています。少なからずその力を逆手に取れば、アビスを倒す為の貴重な力になりますからね。
ただ、アビスの力はスキルと武器が2つ合わせて初めてその個人の能力を引き出すのです。アビスが召喚されたばかりの頃はこれだけでも十分な力でしたが、当時の激しい戦乱を生き抜こうと己の力を高めた者達が更にこの力の限界を突破し、それが後に“スキル覚醒者”と呼ばれる様になりました。

スキルが覚醒した者達はより強い武器扱える様になり、更には祖の王国との戦いでピンチになったリューティス王国に、アビスが強力な深淵の力を纏った神器を与えてしまったのです。

ここからはもう言うまでもありません……。何百年と経った今でもそれらは続いています。しかし、そこに最後の希望を見出したのが3神柱であり、その神々に運命を託されたのが貴方達なのですよグリム。

今の貴方達はアビスの深淵の力をただ蓄えているだけに過ぎない。
3神柱は女神が貴方達に与える武器を阻止したのです。
だから貴方達は本来の力をまだ発揮出来ずにいる挙句、生まれ持ったそのポテンシャルの高さが中途半端にスキルだけを覚醒してしまったのですよ。貴方達が一定の武器しか使えないのはそれが原因です。

皆は貴方達のその世にも珍しい不可解な力を目の当たりにし、呪われた世代と嘲笑する様になったのです。
貴方達3人のその力が、この世界を救う力である事を誰1人として知らずにね――」

 俺達の力にそんなカラクリがあったとは。

「後にも先にも、もう深淵神アビスを倒すには、貴方達と3神柱の力を合わせる他ありません。

国王や七聖天、それに騎士魔法団の者達は全員己の力でこの終焉を終わらせようとしていますが、話を聞いた貴方達ならもうお分かりですよね?

七聖天、騎士魔法団、神器。
これら全ての力の源は深淵神アビスから生まれたアビスによる力。だとすれば、当然その力でアビスを倒す事など不可能なのです。寧ろ神器は本来アビスの武器であると言っても過言ではありません。

ですが、現国王はこの事実を知った上で深淵神アビスを倒そうとしているのです」
「国王が? この話を知っているのに何でそんな結論になるんだ」
「スキルや神器の力はリューティス王国の源でもあります。王国最大の“武力”を失えば、ここまで築き上げたリューティス王国という大国が壊滅してしまうと国王は恐れているのです。

だから国王はその力で深淵神アビスを倒そうと本気で考えてますが、残念ながら国王のこの考えは王国の終わりへと向かってしまいます。
民の信仰が無くなって3神柱の力が弱まってしまった今、次に動くのは貴方達しかいないのです。

これが全ての運命。そういう事で宜しいですよね? “ハク”――。

いや、3神柱の神……“獣天シシガミ”よ――」


しおりを挟む
感想 73

あなたにおすすめの小説

【状態異常耐性】を手に入れたがパーティーを追い出されたEランク冒険者、危険度SSアルラウネ(美少女)と出会う。そして幸せになる。

シトラス=ライス
ファンタジー
 万年Eランクで弓使いの冒険者【クルス】には目標があった。  十数年かけてため込んだ魔力を使って課題魔法を獲得し、冒険者ランクを上げたかったのだ。 そんな大事な魔力を、心優しいクルスは仲間の危機を救うべく"状態異常耐性"として使ってしまう。  おかげで辛くも勝利を収めたが、リーダーの魔法剣士はあろうことか、命の恩人である彼を、嫉妬が原因でパーティーから追放してしまう。  夢も、魔力も、そしてパーティーで唯一慕ってくれていた“魔法使いの後輩の少女”とも引き離され、何もかもをも失ったクルス。 彼は失意を酩酊でごまかし、死を覚悟して禁断の樹海へ足を踏み入れる。そしてそこで彼を待ち受けていたのは、 「獲物、来ましたね……?」  下半身はグロテスクな植物だが、上半身は女神のように美しい危険度SSの魔物:【アルラウネ】  アルラウネとの出会いと、手にした"状態異常耐性"の力が、Eランク冒険者クルスを新しい人生へ導いて行く。  *前作DSS(*パーティーを追い出されたDランク冒険者、声を失ったSSランク魔法使い(美少女)を拾う。そして癒される)と設定を共有する作品です。単体でも十分楽しめますが、前作をご覧いただくとより一層お楽しみいただけます。 また三章より、前作キャラクターが多数登場いたします!

【1/20本編堂々完結!】自力で帰還した錬金術師の爛れた日常

ちょす氏
ファンタジー
「この先は分からないな」 帰れると言っても、時間まで同じかどうかわからない。 さて。 「とりあえず──妹と家族は救わないと」 あと金持ちになって、ニート三昧だな。 こっちは地球と環境が違いすぎるし。 やりたい事が多いな。 「さ、お別れの時間だ」 これは、異世界で全てを手に入れた男の爛れた日常の物語である。 ※物語に出てくる組織、人物など全てフィクションです。 ※主人公の癖が若干終わっているのは師匠のせいです。 ゆっくり投稿です。

さんざん馬鹿にされてきた最弱精霊使いですが、剣一本で魔物を倒し続けたらパートナーが最強の『大精霊』に進化したので逆襲を始めます。

ヒツキノドカ
ファンタジー
 誰もがパートナーの精霊を持つウィスティリア王国。  そこでは精霊によって人生が決まり、また身分の高いものほど強い精霊を宿すといわれている。  しかし第二王子シグは最弱の精霊を宿して生まれたために王家を追放されてしまう。  身分を剥奪されたシグは冒険者になり、剣一本で魔物を倒して生計を立てるようになる。しかしそこでも精霊の弱さから見下された。ひどい時は他の冒険者に襲われこともあった。  そんな生活がしばらく続いたある日――今までの苦労が報われ精霊が進化。  姿は美しい白髪の少女に。  伝説の大精霊となり、『天候にまつわる全属性使用可』という規格外の能力を得たクゥは、「今まで育ててくれた恩返しがしたい!」と懐きまくってくる。  最強の相棒を手に入れたシグは、今まで自分を見下してきた人間たちを見返すことを決意するのだった。 ーーーーーー ーーー 閲覧、お気に入り登録、感想等いつもありがとうございます。とても励みになります! ※2020.6.8お陰様でHOTランキングに載ることができました。ご愛読感謝!

悪役貴族に転生したから破滅しないように努力するけど上手くいかない!~努力が足りない?なら足りるまで努力する~

蜂谷
ファンタジー
社畜の俺は気が付いたら知らない男の子になっていた。 情報をまとめるとどうやら子供の頃に見たアニメ、ロイヤルヒーローの序盤で出てきた悪役、レオス・ヴィダールの幼少期に転生してしまったようだ。 アニメ自体は子供の頃だったのでよく覚えていないが、なぜかこいつのことはよく覚えている。 物語の序盤で悪魔を召喚させ、学園をめちゃくちゃにする。 それを主人公たちが倒し、レオスは学園を追放される。 その後領地で幽閉に近い謹慎を受けていたのだが、悪魔教に目を付けられ攫われる。 そしてその体を魔改造されて終盤のボスとして主人公に立ちふさがる。 それもヒロインの聖魔法によって倒され、彼の人生の幕は閉じる。 これが、悪役転生ってことか。 特に描写はなかったけど、こいつも怠惰で堕落した生活を送っていたに違いない。 あの肥満体だ、運動もろくにしていないだろう。 これは努力すれば眠れる才能が開花し、死亡フラグを回避できるのでは? そう考えた俺は執事のカモールに頼み込み訓練を開始する。 偏った考えで領地を無駄に統治してる親を説得し、健全で善人な人生を歩もう。 一つ一つ努力していけば、きっと開かれる未来は輝いているに違いない。 そう思っていたんだけど、俺、弱くない? 希少属性である闇魔法に目覚めたのはよかったけど、攻撃力に乏しい。 剣術もそこそこ程度、全然達人のようにうまくならない。 おまけに俺はなにもしてないのに悪魔が召喚がされている!? 俺の前途多難な転生人生が始まったのだった。 ※カクヨム、なろうでも掲載しています。

役立たずと言われダンジョンで殺されかけたが、実は最強で万能スキルでした !

本条蒼依
ファンタジー
地球とは違う異世界シンアースでの物語。  主人公マルクは神聖の儀で何にも反応しないスキルを貰い、絶望の淵へと叩き込まれる。 その役に立たないスキルで冒険者になるが、役立たずと言われダンジョンで殺されかけるが、そのスキルは唯一無二の万能スキルだった。  そのスキルで成り上がり、ダンジョンで裏切った人間は落ちぶれざまあ展開。 主人公マルクは、そのスキルで色んなことを解決し幸せになる。  ハーレム要素はしばらくありません。

レベル1の時から育ててきたパーティメンバーに裏切られて捨てられたが、俺はソロの方が本気出せるので問題はない

あつ犬
ファンタジー
王国最強のパーティメンバーを鍛え上げた、アサシンのアルマ・アルザラットはある日追放され、貯蓄もすべて奪われてしまう。 そんな折り、とある剣士の少女に助けを請われる。「パーティメンバーを助けてくれ」! 彼の人生が、動き出す。

【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』

ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。 全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。 「私と、パーティを組んでくれませんか?」 これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!

無能な勇者はいらないと辺境へ追放されたのでチートアイテム【ミストルティン】を使って辺境をゆるりと開拓しようと思います

長尾 隆生
ファンタジー
仕事帰りに怪しげな占い師に『この先不幸に見舞われるが、これを持っていれば幸せになれる』と、小枝を500円で押し売りされた直後、異世界へ召喚されてしまうリュウジ。 しかし勇者として召喚されたのに、彼にはチート能力も何もないことが鑑定によって判明する。 途端に手のひらを返され『無能勇者』というレッテルを貼られずさんな扱いを受けた上に、一方的にリュウジは凶悪な魔物が住む地へ追放されてしまう。 しかしリュウジは知る。あの胡散臭い占い師に押し売りされた小枝が【ミストルティン】という様々なアイテムを吸収し、その力を自由自在に振るうことが可能で、更に経験を積めばレベルアップしてさらなる強力な能力を手に入れることが出来るチートアイテムだったことに。 「ミストルティン。アブソープション!」 『了解しましたマスター。レベルアップして新しいスキルを覚えました』 「やった! これでまた便利になるな」   これはワンコインで押し売りされた小枝を手に異世界へ突然召喚され無能とレッテルを貼られた男が幸せを掴む物語。 ~ワンコインで買った万能アイテムで幸せな人生を目指します~

処理中です...