55 / 112
46 使い方が分からない
しおりを挟む
♢♦♢
~デバレージョ町~
ユリマとハクから全ての真相を告げられてから2日後。
すっかり体力も戻った俺は、先日皆で話した通り祖の王国へ旅立つ準備をしている。
この町は本当に良い人達ばかりだ。王国から指名手配されている俺達を追うどころか、とても親切で暖かく迎え入れてくれている。俺に限らずエミリアとフーリンもこの町の人達に助けてもらった事により皆早くも打ち解けていた。
「おーい、武器はここに置いておけばいいか?」
「はい! ありがとうございます!」
俺達が寝泊まりしている部屋の扉を開き、デバレージョに住んでいる町の人が武器を運んできてくれた。ユリマが既に手配済みと言っていた武器がこれだ。
エミリアは木の杖、フーリンは土の槍、そして俺は双剣。
多めに用意してくれたのか、フーリンが使う土の槍は10本も運ばれてきた。何本持っていくのだろうと何気なく見ていると、フーリンは一切の迷いなく10本全てを束ねて箙に差し込んだ。
やっぱりな。何となくやる気がしたんだよ。別に俺がどうこう言う事じゃないけどさ、ソレ重くない?
そんな事を思いながら、俺も町の人が運んできてくれた自分の双剣を腰に提げた。
「おー、絶対Aランクの双剣。しかも2組」
流石七聖天と言うべきか。こんな短期間で最高ランクの双剣を用意してくれた。それもちゃんと2組。これも俺の双剣事情を知っての事だよな。ホント、全てを視ていて怖いよユリマは。
「準備は整った?」
「うん、私は大丈夫」
「俺も何時でも行けるぞ」
ハクの問いかけにエミリアとフーリンが答えた。ハクはまた狼の姿に戻っているが、今までと違って言葉を話している。俺達に本当の正体を明かすタイミングを伺っていたらしいが、もうそれも済んだから隠す必要がない。
「よし、俺も大丈夫だハク。準備が出来たからユリマの所に行こう。祖の王国まで飛ばしてもらわないと」
「あ、そうだ! ユリマ様からコレを預かっていたんだ」
俺達がユリマの元に向かう為部屋を出ようとした瞬間、武器を運んできてくれた1人の男の人が思い出した様にそう言った。そして彼はポケットから何かを取り出し、そのままそれを俺に差し出してきた。
「ハハハハ。危ない危ない、忘れるところだった。武器と一緒にコレをユリマ様から預かっていたんだ。グリム君達に渡してくれとな」
「コレは?」
男の人が渡してきたのは1枚の紙切れ。
開くとそこには何やら魔法陣の様な模様が描かれていた。
「ああ、それを使えば祖の王国まで一瞬で転移出来るらしい。なんかユリマ様はどうしても“抜けられない用事”があるとかで今デバレージョにいないんだ。
グリム君達は武器が到着したら直ぐに旅立つからって、それを渡す様に頼まれたんだよ」
「そう言う事ね。分かった、ありがとうございます!」
「おお。確かに渡したよ。気を付けてな」
町の人達はそう言って部屋を後にしていった。
成程、アンタには全部お見通しって訳かユリマ。
「って事らしいから、有り難くコレ使って祖の王国に行くとするか。ユリマにも改めてちゃんと礼を言いたかったけど」
「そうね。でもユリマ様も忙しいから、また戻って来た時にお礼を言いましょう」
「ああ。それじゃあもう皆いいか? 使うぞ」
皆が頷き、俺は魔法陣が描かれた紙を掌に広げて置いた。
「って、コレどうやって使うの?」
紙を開いているものの、全くうんともすんとも反応しない。
「もう、何やってるのグリム。ちょっと貸して」
見かねたエミリアは俺の手から紙を取るや否や、いとも簡単に魔法陣の効果を発動させた。
凄い。どういう仕組みなんだこれは。俺と同じでただ持っただけなのに。
エミリアが紙を持った瞬間、描かれた魔法陣と同じものが床に現れ光り出していた。
「この魔法陣に入ればもう転移出来るよ。この紙は1度だけの使い切りだから戻れない。忘れ物ないよね?」
「大丈夫だ」
「俺も」
「私も大丈夫。向こうに着いたら後は私が案内するわ。でも、これだけは覚えておいて……。
祖の王国は何百年も前に、リューティス王国との戦いで今の最果ての地に追いやられてしまったわ。だから祖の獣人族の多くは人間を恨んでいる。リューティス王国の民は特にね」
真剣な面持ちで語ったハクは何処か寂しく儚げな表情をふと浮かべていた。一瞬だったけど、俺にはそう見えたんだ。
「そうだよね……。今ではもう古い歴史になっているけど、獣人族の思いは私達には計り知れない」
「当時の事は勿論グリム達のせいじゃないし、獣人族の中にも人間が好きで平和を望んでいる者もいる。でも、深淵神アビスを召喚するという禁忌に触れた事を未だに許していなのも事実なの」
「分かったよハク。俺達も十分に気を引き締める。でも決して争いにいく訳じゃないんだ。難しいかもしれないけど、お互いに歩み寄ればきっと大丈夫」
「うん……。私もそう願っているわ」
リューティス王国と祖の王国の因縁は根深い。これは多分、俺達が思っている以上に深いものだ。だがこの終焉を終わらせる為には前に進むしかない。
改めて決意を固めた俺達は魔法陣に入り、祖の王国へと転移した――。
~デバレージョ町~
ユリマとハクから全ての真相を告げられてから2日後。
すっかり体力も戻った俺は、先日皆で話した通り祖の王国へ旅立つ準備をしている。
この町は本当に良い人達ばかりだ。王国から指名手配されている俺達を追うどころか、とても親切で暖かく迎え入れてくれている。俺に限らずエミリアとフーリンもこの町の人達に助けてもらった事により皆早くも打ち解けていた。
「おーい、武器はここに置いておけばいいか?」
「はい! ありがとうございます!」
俺達が寝泊まりしている部屋の扉を開き、デバレージョに住んでいる町の人が武器を運んできてくれた。ユリマが既に手配済みと言っていた武器がこれだ。
エミリアは木の杖、フーリンは土の槍、そして俺は双剣。
多めに用意してくれたのか、フーリンが使う土の槍は10本も運ばれてきた。何本持っていくのだろうと何気なく見ていると、フーリンは一切の迷いなく10本全てを束ねて箙に差し込んだ。
やっぱりな。何となくやる気がしたんだよ。別に俺がどうこう言う事じゃないけどさ、ソレ重くない?
そんな事を思いながら、俺も町の人が運んできてくれた自分の双剣を腰に提げた。
「おー、絶対Aランクの双剣。しかも2組」
流石七聖天と言うべきか。こんな短期間で最高ランクの双剣を用意してくれた。それもちゃんと2組。これも俺の双剣事情を知っての事だよな。ホント、全てを視ていて怖いよユリマは。
「準備は整った?」
「うん、私は大丈夫」
「俺も何時でも行けるぞ」
ハクの問いかけにエミリアとフーリンが答えた。ハクはまた狼の姿に戻っているが、今までと違って言葉を話している。俺達に本当の正体を明かすタイミングを伺っていたらしいが、もうそれも済んだから隠す必要がない。
「よし、俺も大丈夫だハク。準備が出来たからユリマの所に行こう。祖の王国まで飛ばしてもらわないと」
「あ、そうだ! ユリマ様からコレを預かっていたんだ」
俺達がユリマの元に向かう為部屋を出ようとした瞬間、武器を運んできてくれた1人の男の人が思い出した様にそう言った。そして彼はポケットから何かを取り出し、そのままそれを俺に差し出してきた。
「ハハハハ。危ない危ない、忘れるところだった。武器と一緒にコレをユリマ様から預かっていたんだ。グリム君達に渡してくれとな」
「コレは?」
男の人が渡してきたのは1枚の紙切れ。
開くとそこには何やら魔法陣の様な模様が描かれていた。
「ああ、それを使えば祖の王国まで一瞬で転移出来るらしい。なんかユリマ様はどうしても“抜けられない用事”があるとかで今デバレージョにいないんだ。
グリム君達は武器が到着したら直ぐに旅立つからって、それを渡す様に頼まれたんだよ」
「そう言う事ね。分かった、ありがとうございます!」
「おお。確かに渡したよ。気を付けてな」
町の人達はそう言って部屋を後にしていった。
成程、アンタには全部お見通しって訳かユリマ。
「って事らしいから、有り難くコレ使って祖の王国に行くとするか。ユリマにも改めてちゃんと礼を言いたかったけど」
「そうね。でもユリマ様も忙しいから、また戻って来た時にお礼を言いましょう」
「ああ。それじゃあもう皆いいか? 使うぞ」
皆が頷き、俺は魔法陣が描かれた紙を掌に広げて置いた。
「って、コレどうやって使うの?」
紙を開いているものの、全くうんともすんとも反応しない。
「もう、何やってるのグリム。ちょっと貸して」
見かねたエミリアは俺の手から紙を取るや否や、いとも簡単に魔法陣の効果を発動させた。
凄い。どういう仕組みなんだこれは。俺と同じでただ持っただけなのに。
エミリアが紙を持った瞬間、描かれた魔法陣と同じものが床に現れ光り出していた。
「この魔法陣に入ればもう転移出来るよ。この紙は1度だけの使い切りだから戻れない。忘れ物ないよね?」
「大丈夫だ」
「俺も」
「私も大丈夫。向こうに着いたら後は私が案内するわ。でも、これだけは覚えておいて……。
祖の王国は何百年も前に、リューティス王国との戦いで今の最果ての地に追いやられてしまったわ。だから祖の獣人族の多くは人間を恨んでいる。リューティス王国の民は特にね」
真剣な面持ちで語ったハクは何処か寂しく儚げな表情をふと浮かべていた。一瞬だったけど、俺にはそう見えたんだ。
「そうだよね……。今ではもう古い歴史になっているけど、獣人族の思いは私達には計り知れない」
「当時の事は勿論グリム達のせいじゃないし、獣人族の中にも人間が好きで平和を望んでいる者もいる。でも、深淵神アビスを召喚するという禁忌に触れた事を未だに許していなのも事実なの」
「分かったよハク。俺達も十分に気を引き締める。でも決して争いにいく訳じゃないんだ。難しいかもしれないけど、お互いに歩み寄ればきっと大丈夫」
「うん……。私もそう願っているわ」
リューティス王国と祖の王国の因縁は根深い。これは多分、俺達が思っている以上に深いものだ。だがこの終焉を終わらせる為には前に進むしかない。
改めて決意を固めた俺達は魔法陣に入り、祖の王国へと転移した――。
24
あなたにおすすめの小説
【状態異常耐性】を手に入れたがパーティーを追い出されたEランク冒険者、危険度SSアルラウネ(美少女)と出会う。そして幸せになる。
シトラス=ライス
ファンタジー
万年Eランクで弓使いの冒険者【クルス】には目標があった。
十数年かけてため込んだ魔力を使って課題魔法を獲得し、冒険者ランクを上げたかったのだ。
そんな大事な魔力を、心優しいクルスは仲間の危機を救うべく"状態異常耐性"として使ってしまう。
おかげで辛くも勝利を収めたが、リーダーの魔法剣士はあろうことか、命の恩人である彼を、嫉妬が原因でパーティーから追放してしまう。
夢も、魔力も、そしてパーティーで唯一慕ってくれていた“魔法使いの後輩の少女”とも引き離され、何もかもをも失ったクルス。
彼は失意を酩酊でごまかし、死を覚悟して禁断の樹海へ足を踏み入れる。そしてそこで彼を待ち受けていたのは、
「獲物、来ましたね……?」
下半身はグロテスクな植物だが、上半身は女神のように美しい危険度SSの魔物:【アルラウネ】
アルラウネとの出会いと、手にした"状態異常耐性"の力が、Eランク冒険者クルスを新しい人生へ導いて行く。
*前作DSS(*パーティーを追い出されたDランク冒険者、声を失ったSSランク魔法使い(美少女)を拾う。そして癒される)と設定を共有する作品です。単体でも十分楽しめますが、前作をご覧いただくとより一層お楽しみいただけます。
また三章より、前作キャラクターが多数登場いたします!
【1/20本編堂々完結!】自力で帰還した錬金術師の爛れた日常
ちょす氏
ファンタジー
「この先は分からないな」
帰れると言っても、時間まで同じかどうかわからない。
さて。
「とりあえず──妹と家族は救わないと」
あと金持ちになって、ニート三昧だな。
こっちは地球と環境が違いすぎるし。
やりたい事が多いな。
「さ、お別れの時間だ」
これは、異世界で全てを手に入れた男の爛れた日常の物語である。
※物語に出てくる組織、人物など全てフィクションです。
※主人公の癖が若干終わっているのは師匠のせいです。
ゆっくり投稿です。
さんざん馬鹿にされてきた最弱精霊使いですが、剣一本で魔物を倒し続けたらパートナーが最強の『大精霊』に進化したので逆襲を始めます。
ヒツキノドカ
ファンタジー
誰もがパートナーの精霊を持つウィスティリア王国。
そこでは精霊によって人生が決まり、また身分の高いものほど強い精霊を宿すといわれている。
しかし第二王子シグは最弱の精霊を宿して生まれたために王家を追放されてしまう。
身分を剥奪されたシグは冒険者になり、剣一本で魔物を倒して生計を立てるようになる。しかしそこでも精霊の弱さから見下された。ひどい時は他の冒険者に襲われこともあった。
そんな生活がしばらく続いたある日――今までの苦労が報われ精霊が進化。
姿は美しい白髪の少女に。
伝説の大精霊となり、『天候にまつわる全属性使用可』という規格外の能力を得たクゥは、「今まで育ててくれた恩返しがしたい!」と懐きまくってくる。
最強の相棒を手に入れたシグは、今まで自分を見下してきた人間たちを見返すことを決意するのだった。
ーーーーーー
ーーー
閲覧、お気に入り登録、感想等いつもありがとうございます。とても励みになります!
※2020.6.8お陰様でHOTランキングに載ることができました。ご愛読感謝!
悪役貴族に転生したから破滅しないように努力するけど上手くいかない!~努力が足りない?なら足りるまで努力する~
蜂谷
ファンタジー
社畜の俺は気が付いたら知らない男の子になっていた。
情報をまとめるとどうやら子供の頃に見たアニメ、ロイヤルヒーローの序盤で出てきた悪役、レオス・ヴィダールの幼少期に転生してしまったようだ。
アニメ自体は子供の頃だったのでよく覚えていないが、なぜかこいつのことはよく覚えている。
物語の序盤で悪魔を召喚させ、学園をめちゃくちゃにする。
それを主人公たちが倒し、レオスは学園を追放される。
その後領地で幽閉に近い謹慎を受けていたのだが、悪魔教に目を付けられ攫われる。
そしてその体を魔改造されて終盤のボスとして主人公に立ちふさがる。
それもヒロインの聖魔法によって倒され、彼の人生の幕は閉じる。
これが、悪役転生ってことか。
特に描写はなかったけど、こいつも怠惰で堕落した生活を送っていたに違いない。
あの肥満体だ、運動もろくにしていないだろう。
これは努力すれば眠れる才能が開花し、死亡フラグを回避できるのでは?
そう考えた俺は執事のカモールに頼み込み訓練を開始する。
偏った考えで領地を無駄に統治してる親を説得し、健全で善人な人生を歩もう。
一つ一つ努力していけば、きっと開かれる未来は輝いているに違いない。
そう思っていたんだけど、俺、弱くない?
希少属性である闇魔法に目覚めたのはよかったけど、攻撃力に乏しい。
剣術もそこそこ程度、全然達人のようにうまくならない。
おまけに俺はなにもしてないのに悪魔が召喚がされている!?
俺の前途多難な転生人生が始まったのだった。
※カクヨム、なろうでも掲載しています。
役立たずと言われダンジョンで殺されかけたが、実は最強で万能スキルでした !
本条蒼依
ファンタジー
地球とは違う異世界シンアースでの物語。
主人公マルクは神聖の儀で何にも反応しないスキルを貰い、絶望の淵へと叩き込まれる。
その役に立たないスキルで冒険者になるが、役立たずと言われダンジョンで殺されかけるが、そのスキルは唯一無二の万能スキルだった。
そのスキルで成り上がり、ダンジョンで裏切った人間は落ちぶれざまあ展開。
主人公マルクは、そのスキルで色んなことを解決し幸せになる。
ハーレム要素はしばらくありません。
レベル1の時から育ててきたパーティメンバーに裏切られて捨てられたが、俺はソロの方が本気出せるので問題はない
あつ犬
ファンタジー
王国最強のパーティメンバーを鍛え上げた、アサシンのアルマ・アルザラットはある日追放され、貯蓄もすべて奪われてしまう。 そんな折り、とある剣士の少女に助けを請われる。「パーティメンバーを助けてくれ」! 彼の人生が、動き出す。
【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』
ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。
全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。
「私と、パーティを組んでくれませんか?」
これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!
無能な勇者はいらないと辺境へ追放されたのでチートアイテム【ミストルティン】を使って辺境をゆるりと開拓しようと思います
長尾 隆生
ファンタジー
仕事帰りに怪しげな占い師に『この先不幸に見舞われるが、これを持っていれば幸せになれる』と、小枝を500円で押し売りされた直後、異世界へ召喚されてしまうリュウジ。
しかし勇者として召喚されたのに、彼にはチート能力も何もないことが鑑定によって判明する。
途端に手のひらを返され『無能勇者』というレッテルを貼られずさんな扱いを受けた上に、一方的にリュウジは凶悪な魔物が住む地へ追放されてしまう。
しかしリュウジは知る。あの胡散臭い占い師に押し売りされた小枝が【ミストルティン】という様々なアイテムを吸収し、その力を自由自在に振るうことが可能で、更に経験を積めばレベルアップしてさらなる強力な能力を手に入れることが出来るチートアイテムだったことに。
「ミストルティン。アブソープション!」
『了解しましたマスター。レベルアップして新しいスキルを覚えました』
「やった! これでまた便利になるな」
これはワンコインで押し売りされた小枝を手に異世界へ突然召喚され無能とレッテルを貼られた男が幸せを掴む物語。
~ワンコインで買った万能アイテムで幸せな人生を目指します~
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる