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第3章~建設と武術と転生カエル~
31 転生したらカエルだった件
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「――以上ゲロ。もう質問は大丈夫か?」
「全部答えてくれてありがとうバレン」
気になっていた事全て聞き終えた僕達。ティファ―ナとディオルドも気が済んだのか、一旦落ち着いた様だ。話を聞いてみると、バレンは僕が思っていた以上に奇妙な人生を歩んでいた。
聞いたところによると、まずバレンは元々普通の人間だったらしい。初めから驚き。
なんでも、僕達の世界とは全く別の異世界で、人間として生きていたんだって。バレンの世界では、人間以外の種族は存在せず、人間と後は動物や昆虫とかしかいないらしい。しかも僕達と同じぐらいの年齢だと。元の世界では16歳だったそうだ。こっちと同じ年齢感覚ならば僕達と同じだね。
そこではモンスターや魔力というものも存在しておらず、代わりに“科学”とか言うものが発達しているらしい。何とも不思議な世界があるもんだな。と、僕が思った様に、バレンも全く同じ事を思ったと言う。
そもそもバレンが何故この世界に転生してきたかと言うと、バレンは元いた世界で不慮の事故に遭い死んでしまったらしい。そして気が付いたら見た事もない場所にいて、神と名乗る女性に会い、生きるチャンスを与えるとか何とかでこの世界に転生させられたそうだ。
よく訳も分からないまま転生されたらしいが、まさか普通の人ではなく、蛙人間になるとは予想だにしなかったんだってさ。そりゃそうだよね。誰でも驚くよ。死んだはずが転生させられて、挙句に知らない世界で蛙になったんだから当然だ。
バレンは転生で再び生きるチャンスを貰ったんだけど、その条件として、“将来別の異世界へ転生してその異世界を救う予定の勇者の子供”を守ってほしいと言われたそうだ。そしてそのよく分からない子供がピンチになるのが転生から2年後だと伝えられ、まさに“今”それが起こってるとの事―。
「それにしても奇妙な人生歩んでるなお前。かなり面白いけどよ」
「慣れた今となってはそう思える。でも、転生した直後は地獄。右も左も分からない場所に飛ばされた上に、そんな状況でもしっかり腹は減るから、食べ物求めて人に話しかければモンスターと言われ攻撃されまくった」
「ハハハ。そりゃそんなデカい蛙が話しかけてきたら驚くだろ」
確かに“蛙”として考えるならバレンは大きい。しかし“人間”として考えるならバレンはかなり小さい、それこそ子供ぐらいの身長だ。大体1mちょっとかな。
「私だったら友達になりたいな!」
「俺も流石に攻撃まではしねぇかもな」
「ゲロロロ。もっと早く会えたら楽だったゲロな俺も」
ちなみに、蛙になってから何故か語尾に“ケロ”や“ゲロ”が付くようになったそうだ。しかも自分で言うつもりはなく、勝手に出てきてしまうと言っていた。
「それよりもさ、“大丈夫”なの?」
僕が聞くと、バレンは深刻そうな顔つきになった。
今話に出てきたその子供。その子を救うのがまさに今で、どうやら“オーク”に連れ去られてしまったらしく、そのオーク達も30近い数で軍団化までしており、ここから少し離れた小島をアジトにしているそうだ。
バレンはその子供を助けに行くべくボートで向かっていたが、その途中に海の上で奴らから攻撃に遭い、そのまま漂流してしまったらしい。
「それは大丈夫。俺は今からまた奴らの所へ行くつもりだ。何としても“カイト”を助け出さないと」
「また行く気なの⁉」
「当り前だ。カイトは俺の1番大事な友達だからな。皆が俺をモンスター扱いする中、カイトだけは俺に優しく話しかけて食べ物まで持ってきてくれた。神との条件なんて関係ない。俺はただカイトを助けたいだけだケロ。
ジル、ティファ―ナ、ディオルド。改めて礼を言う。助けてくれてありがとう。飯もご馳走になった。いつかこの恩は必ず返すケロ」
そう言って、バレンは席を立ち店を出ようとした。
「ちょ、ちょっと待ってよバレン!」
僕はそんなバレンを呼び止めた。
確かに、関係ないと言えば関係ない。助けを求められた訳でもないし、手を貸してほしいと頼まれた訳でもない。良かれと思ってした事が、相手にとっては迷惑な事だって十分ある。分かっていながらも、僕は反射的にバレンを呼び止めてしまった。
同情や助けてあげるなんて驕りは一切ないんだ。ただ目の前の人に手を貸したいと思うのに、いちいち論理的な説明なんて要らないと僕は思う。
「まだ君とは会ったばかりの他人が出過ぎた真似かも知れないけど、何か僕達に手伝えることはないかな?バレン」
「――!」
僕の申し出に、バレンは少し困惑した表情を浮かべた。やっぱいきなり出しゃばってしまったかな。
そんな事を思った矢先、次いでディオルドも口を開いた。
「いいじゃねぇかお頭、面白そうだ。俺達もそのオーク共を潰しに行こうぜ」
「海を渡るなら私に任せてよ!」
「ディオルド……ティファ―ナ」
安心した。それと同時に嬉しかった。
「皆……。気持ちは嬉しいけど、今さっき会ったばかりの君達にそんな事まで頼めないケロよ」
「バレンが頼む必要はねぇ。俺らが退屈凌ぎに勝手に付いてくだけだ」
「オークってあの豚のみたいな種族よね?私本物見た事ないから楽しみ」
「どうかなバレン。もし君が良ければ僕達も連れて行ってほしい」
思う事はそれぞれだが、皆気持ちは一緒だ。バレンとカイト君の力になりたい。
「ジル、ディオルド、ティファ―ナ。3人ともありがとう。……分かった。力を貸してくれるならとても助かる。一緒に奴らの所に乗り込んでくれケロ!」
こうして僕達はカイト君を助けるべく、オークのアジトがある離れ小島へと向かう事にした―。
……チャキーン!
「お会計、46,490Gになります」
「結構食ったな」
「お金も後でしっかり返すケロ……」
「全部答えてくれてありがとうバレン」
気になっていた事全て聞き終えた僕達。ティファ―ナとディオルドも気が済んだのか、一旦落ち着いた様だ。話を聞いてみると、バレンは僕が思っていた以上に奇妙な人生を歩んでいた。
聞いたところによると、まずバレンは元々普通の人間だったらしい。初めから驚き。
なんでも、僕達の世界とは全く別の異世界で、人間として生きていたんだって。バレンの世界では、人間以外の種族は存在せず、人間と後は動物や昆虫とかしかいないらしい。しかも僕達と同じぐらいの年齢だと。元の世界では16歳だったそうだ。こっちと同じ年齢感覚ならば僕達と同じだね。
そこではモンスターや魔力というものも存在しておらず、代わりに“科学”とか言うものが発達しているらしい。何とも不思議な世界があるもんだな。と、僕が思った様に、バレンも全く同じ事を思ったと言う。
そもそもバレンが何故この世界に転生してきたかと言うと、バレンは元いた世界で不慮の事故に遭い死んでしまったらしい。そして気が付いたら見た事もない場所にいて、神と名乗る女性に会い、生きるチャンスを与えるとか何とかでこの世界に転生させられたそうだ。
よく訳も分からないまま転生されたらしいが、まさか普通の人ではなく、蛙人間になるとは予想だにしなかったんだってさ。そりゃそうだよね。誰でも驚くよ。死んだはずが転生させられて、挙句に知らない世界で蛙になったんだから当然だ。
バレンは転生で再び生きるチャンスを貰ったんだけど、その条件として、“将来別の異世界へ転生してその異世界を救う予定の勇者の子供”を守ってほしいと言われたそうだ。そしてそのよく分からない子供がピンチになるのが転生から2年後だと伝えられ、まさに“今”それが起こってるとの事―。
「それにしても奇妙な人生歩んでるなお前。かなり面白いけどよ」
「慣れた今となってはそう思える。でも、転生した直後は地獄。右も左も分からない場所に飛ばされた上に、そんな状況でもしっかり腹は減るから、食べ物求めて人に話しかければモンスターと言われ攻撃されまくった」
「ハハハ。そりゃそんなデカい蛙が話しかけてきたら驚くだろ」
確かに“蛙”として考えるならバレンは大きい。しかし“人間”として考えるならバレンはかなり小さい、それこそ子供ぐらいの身長だ。大体1mちょっとかな。
「私だったら友達になりたいな!」
「俺も流石に攻撃まではしねぇかもな」
「ゲロロロ。もっと早く会えたら楽だったゲロな俺も」
ちなみに、蛙になってから何故か語尾に“ケロ”や“ゲロ”が付くようになったそうだ。しかも自分で言うつもりはなく、勝手に出てきてしまうと言っていた。
「それよりもさ、“大丈夫”なの?」
僕が聞くと、バレンは深刻そうな顔つきになった。
今話に出てきたその子供。その子を救うのがまさに今で、どうやら“オーク”に連れ去られてしまったらしく、そのオーク達も30近い数で軍団化までしており、ここから少し離れた小島をアジトにしているそうだ。
バレンはその子供を助けに行くべくボートで向かっていたが、その途中に海の上で奴らから攻撃に遭い、そのまま漂流してしまったらしい。
「それは大丈夫。俺は今からまた奴らの所へ行くつもりだ。何としても“カイト”を助け出さないと」
「また行く気なの⁉」
「当り前だ。カイトは俺の1番大事な友達だからな。皆が俺をモンスター扱いする中、カイトだけは俺に優しく話しかけて食べ物まで持ってきてくれた。神との条件なんて関係ない。俺はただカイトを助けたいだけだケロ。
ジル、ティファ―ナ、ディオルド。改めて礼を言う。助けてくれてありがとう。飯もご馳走になった。いつかこの恩は必ず返すケロ」
そう言って、バレンは席を立ち店を出ようとした。
「ちょ、ちょっと待ってよバレン!」
僕はそんなバレンを呼び止めた。
確かに、関係ないと言えば関係ない。助けを求められた訳でもないし、手を貸してほしいと頼まれた訳でもない。良かれと思ってした事が、相手にとっては迷惑な事だって十分ある。分かっていながらも、僕は反射的にバレンを呼び止めてしまった。
同情や助けてあげるなんて驕りは一切ないんだ。ただ目の前の人に手を貸したいと思うのに、いちいち論理的な説明なんて要らないと僕は思う。
「まだ君とは会ったばかりの他人が出過ぎた真似かも知れないけど、何か僕達に手伝えることはないかな?バレン」
「――!」
僕の申し出に、バレンは少し困惑した表情を浮かべた。やっぱいきなり出しゃばってしまったかな。
そんな事を思った矢先、次いでディオルドも口を開いた。
「いいじゃねぇかお頭、面白そうだ。俺達もそのオーク共を潰しに行こうぜ」
「海を渡るなら私に任せてよ!」
「ディオルド……ティファ―ナ」
安心した。それと同時に嬉しかった。
「皆……。気持ちは嬉しいけど、今さっき会ったばかりの君達にそんな事まで頼めないケロよ」
「バレンが頼む必要はねぇ。俺らが退屈凌ぎに勝手に付いてくだけだ」
「オークってあの豚のみたいな種族よね?私本物見た事ないから楽しみ」
「どうかなバレン。もし君が良ければ僕達も連れて行ってほしい」
思う事はそれぞれだが、皆気持ちは一緒だ。バレンとカイト君の力になりたい。
「ジル、ディオルド、ティファ―ナ。3人ともありがとう。……分かった。力を貸してくれるならとても助かる。一緒に奴らの所に乗り込んでくれケロ!」
こうして僕達はカイト君を助けるべく、オークのアジトがある離れ小島へと向かう事にした―。
……チャキーン!
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