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第2章~獣人国と刺客~
レオハルト家の破滅 ②
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♢♦♢
~王都・レオハルト家~
ジーク一行がサラマンダーを討伐している頃、王都のレオハルト家では何やら重い空気が漂っていた――。
「グレイ、これを見てみろ」
徐にそう口にした父キャバルは、何か文面が書かれた紙の束をテーブルの上に雑に投げ置く。
「どうしたのですか父上。ひょっとして兄さんが何処かでくたばった情報とか? ハッハッハッ、それだったら面白いですけど」
グレイは金色の髪を揺らしながら、キャバルが置いた紙を手に取り目を通した。彼は心底兄ジークの事をどうでもいいと思っていながらも、ジークがどれ程惨めな人生を歩んでいるのかもまた気になっていた。
だがグレイが手にした紙には、そんな兄とは全く関係ないであろう“冒険者”の情報が書かれていた。
「これは冒険者の……。父上、こんなものが一体何なのでしょうか」
グレイはキャバルの意図が全く理解出来なかった。
だがそれも仕方がない。
今グレイが見ている紙は特に珍しくもない、王族から一般庶民まで、王国中に配布されているただの冒険者情報。シンプルに言えばただのニュースみたいなもの。
既に『勇者』のスキルを引き当てたグレイにとって、冒険者になる必要もなければ他の冒険者の情報も大して気にならない。依頼は多く集まる挙句に実績を積めば国王や王族直属の依頼を受けられるから。
しかも冒険者情報など知らなくても、国王の依頼ともなればグレイ同様実力あるゴールドの腕輪の持ち主が当たり前に選ばれるからである。仮にパーティを組む時だってその選抜された者達と組むだけなのだ。
半ば投げやりにキャバルに尋ねたグレイであったが、そんな彼の思いとは裏腹に、キャバルは厳しい口調で再度「見ろ」と促した。
「冒険者の名が載っている1番下。そこをよく見てみろ」
「1番下……」
言われるがまま、グレイは面倒くさそうに視線を下に移す。
すると、そこには驚きの名が――。
「え……ジーク・レオハルト……? って、まさかアイツ……?」
グレイは記載されているジーク・レオハルトという文字を何度も見返している。
当然文字は読めるが如何せん理解に苦しむ。
(いやいや、ちょっと待て。普通に考えて可笑しいよな……。何で兄さんの名がこんな所に? しかもこれ冒険者の“ランクアップ”情報じゃねぇか……。絶対何かの間違いだろ)
そう。
グレイが今見ている紙にはジークの名と冒険者のランクアップ情報が載っていた。
もし仮に百歩譲ってこれが本当に兄のジーク・レオハルトであったとしても、ジークがレオハルト家を出て行ったのはほんの数日前。出た初日に冒険者登録をしてEランクになったとしても、常識で考えてこんな短期間でランクアップなど到底不可能。
しかもジークは最弱のブロンズの腕輪の挙句に、あの呪いのスキルを手にしているのだから。
考えれば考える程有り得ない状況に、グレイは「ふん」と鼻で笑った。
「何を笑っているのだ」
「いえ。だってこんなの絶対に間違いですよね父上。まさか本気にされているんですか? 有り得ないですよ」
馬鹿にする様に言ったグレイに対し、キャバルはキッと鋭い眼光でグレイを睨んだ。
「馬鹿者! よく見ろとさっきから言っているだろうがッ!」
「……⁉」
突如発せられたキャバルの怒号が、グレイの体を一瞬ビクつかせる。反射的に再び紙に視線を落としたグレイがしっかり読み直すと、ジーク・レオハルトという文字の少し下にこう記されていた。
『冒険者名:ジーク・レオハルト
冒険者ランク:E
功績:クラフト村にてSランクモンスターのベヒーモス討伐。
同じくクラフト村にて起きた原因不明の黒魔術を打ち消し、村人達の命を救う。
上記の事から、ジーク・レオハルトの冒険者ランクはEランクから“Aランク”へと昇格決定――』
余りに信じ難い内容に、グレイはただ目を泳がせて動揺する事しか出来ない。
「な、何だってッ⁉ こんな馬鹿な事が……! アイツが冒険者になっていたのは別に驚かない。だが僅か数日でランクアップなんて有り得ないでしょ普通! しかもEランクからいきなりAランクなんて……こ、こんなの間違え方にも程がある! だって兄さんはブロンズの、呪いのスキル持ち何ですよ⁉」
目の前に書かれた現実が受け入れられない。
いや、信じられない。信じたくない。
グレイの表情はそう物語っている。
「これがもし本当なら前代未聞ですよ父上……! ま、まさか本気になんてしていないですよね⁉」
グレイがキャバルに訴え掛けると、キャバルは静かに「次の紙を見てみろ」と呟いた。
奥底から込み上げてくる何かをグッと堪えながら、グレイはキャバルに促されるまま持っていた紙を1枚捲り上げる。
すると、そこには他の冒険者達と共に再びジーク・レオハルトという名の記載があり、彼らの名前の横には今回のランクアップを推薦した“推薦人”の名前も記載されていた――。
そして。
グレイはその推薦人の名前を見るなり、思考回路が一瞬停止したのだった。
「……イ、イェルメス……バーキーン……」
無意識にグレイの口から零れた名。
それはこの世界に住む者ならば誰もが1度は耳にした事のある“大賢者”の名。
かつて勇者と共に魔王を倒して世界を救った大賢者である、“イェルメス・バーキーン”の名が確かに記載されていた――。
グレイの紙を持つ手が震えている。
ランクアップの推薦自体は何も珍しい事ではない。寧ろ数多いる冒険者の実力を自他共に改めて周知する事が出来る、言わば実力の保証書の役割を果たしていると言って過言ではない。
推薦された者がそれ相応の実力を持つ事は確かながら、推薦人の名がまた実力者であればある程、有名であればある程、当然推薦された者にも自然と信頼や注目が集まるものだ。
「う、嘘だ……。こんなの絶対間違いだ。誰かの名前と書き間違えているに決まってる……」
「グレイよ。今重要なのはそれが嘘か誠なのかという点ではない。最も問題なのは、仮に間違いにせよ、この情報が既に王国中に知れ渡ってしまっているという事だ。勿論国王や王族の者達にな」
グレイはキャバルが何を訴えているのか直ぐに分かった。
つまりこの情報が流れた事で、ジークを追い出したレオハルト家に訝しい目が向けられるという事だ。
しかも記された内容は誰もが目を引くものばかり。
ジークの名前も功績も推薦人の名も全て。
「普通に考えれば、私もお前と同じ事を思っているぞグレイ。そもそも奴は最弱のブロンズの腕輪に加えてあの呪いのスキルを引き当てた落ちこぼれだからな。常識で考えれば有り得ん。
私の憶測では大方何かの間違いか、偶然に偶然が重なった結果の出来事とかだろう」
「や、やはりそうですよね……! 俺だってそう思ってますよ父上」
「事の真相はいずれ明らかになるだろう。それまでは非常に不本意で不快であるが待つしかない。こんな事になってしまった以上な。
まぁお前が早く実力を見せつければ直ぐに解決する事であるがな」
「その通りですよ父上! 何せ俺はあの『勇者』スキルを授かった選ばれ者。一瞬で王国中の名声を手にしてみせます」
キャバルは「期待しているぞ」とグレイに言ったが、彼はとても険しい表情で、まるで今にも爆発しそうな怒りをグッと堪えているかの様な雰囲気を纏っていた。
(ぐッ、何だ父上のこの視線と態度は……! 何故俺がそんな目で見られなければいけないんだよ)
キャバルは自分や一族の面子が汚れる事を最も嫌う。キャバルが苛立っているのは明らかだった。
「そうだグレイ。それともう1つ――。
今回の予期せぬ事態によって既に我々に懐疑の目を向けている者もいるだろうが、この件とそんな奴らを一掃する為にも、次の“モンスター討伐会”では絶対に1位を取るのだ。分かったな?」
「勿論です。必ずや俺が1位を取ってみせます!」
グレイは思い切り奥歯を噛み締めそう言うと、ジークへの殺意染みた形相と共に部屋を後にするのだった――。
~王都・レオハルト家~
ジーク一行がサラマンダーを討伐している頃、王都のレオハルト家では何やら重い空気が漂っていた――。
「グレイ、これを見てみろ」
徐にそう口にした父キャバルは、何か文面が書かれた紙の束をテーブルの上に雑に投げ置く。
「どうしたのですか父上。ひょっとして兄さんが何処かでくたばった情報とか? ハッハッハッ、それだったら面白いですけど」
グレイは金色の髪を揺らしながら、キャバルが置いた紙を手に取り目を通した。彼は心底兄ジークの事をどうでもいいと思っていながらも、ジークがどれ程惨めな人生を歩んでいるのかもまた気になっていた。
だがグレイが手にした紙には、そんな兄とは全く関係ないであろう“冒険者”の情報が書かれていた。
「これは冒険者の……。父上、こんなものが一体何なのでしょうか」
グレイはキャバルの意図が全く理解出来なかった。
だがそれも仕方がない。
今グレイが見ている紙は特に珍しくもない、王族から一般庶民まで、王国中に配布されているただの冒険者情報。シンプルに言えばただのニュースみたいなもの。
既に『勇者』のスキルを引き当てたグレイにとって、冒険者になる必要もなければ他の冒険者の情報も大して気にならない。依頼は多く集まる挙句に実績を積めば国王や王族直属の依頼を受けられるから。
しかも冒険者情報など知らなくても、国王の依頼ともなればグレイ同様実力あるゴールドの腕輪の持ち主が当たり前に選ばれるからである。仮にパーティを組む時だってその選抜された者達と組むだけなのだ。
半ば投げやりにキャバルに尋ねたグレイであったが、そんな彼の思いとは裏腹に、キャバルは厳しい口調で再度「見ろ」と促した。
「冒険者の名が載っている1番下。そこをよく見てみろ」
「1番下……」
言われるがまま、グレイは面倒くさそうに視線を下に移す。
すると、そこには驚きの名が――。
「え……ジーク・レオハルト……? って、まさかアイツ……?」
グレイは記載されているジーク・レオハルトという文字を何度も見返している。
当然文字は読めるが如何せん理解に苦しむ。
(いやいや、ちょっと待て。普通に考えて可笑しいよな……。何で兄さんの名がこんな所に? しかもこれ冒険者の“ランクアップ”情報じゃねぇか……。絶対何かの間違いだろ)
そう。
グレイが今見ている紙にはジークの名と冒険者のランクアップ情報が載っていた。
もし仮に百歩譲ってこれが本当に兄のジーク・レオハルトであったとしても、ジークがレオハルト家を出て行ったのはほんの数日前。出た初日に冒険者登録をしてEランクになったとしても、常識で考えてこんな短期間でランクアップなど到底不可能。
しかもジークは最弱のブロンズの腕輪の挙句に、あの呪いのスキルを手にしているのだから。
考えれば考える程有り得ない状況に、グレイは「ふん」と鼻で笑った。
「何を笑っているのだ」
「いえ。だってこんなの絶対に間違いですよね父上。まさか本気にされているんですか? 有り得ないですよ」
馬鹿にする様に言ったグレイに対し、キャバルはキッと鋭い眼光でグレイを睨んだ。
「馬鹿者! よく見ろとさっきから言っているだろうがッ!」
「……⁉」
突如発せられたキャバルの怒号が、グレイの体を一瞬ビクつかせる。反射的に再び紙に視線を落としたグレイがしっかり読み直すと、ジーク・レオハルトという文字の少し下にこう記されていた。
『冒険者名:ジーク・レオハルト
冒険者ランク:E
功績:クラフト村にてSランクモンスターのベヒーモス討伐。
同じくクラフト村にて起きた原因不明の黒魔術を打ち消し、村人達の命を救う。
上記の事から、ジーク・レオハルトの冒険者ランクはEランクから“Aランク”へと昇格決定――』
余りに信じ難い内容に、グレイはただ目を泳がせて動揺する事しか出来ない。
「な、何だってッ⁉ こんな馬鹿な事が……! アイツが冒険者になっていたのは別に驚かない。だが僅か数日でランクアップなんて有り得ないでしょ普通! しかもEランクからいきなりAランクなんて……こ、こんなの間違え方にも程がある! だって兄さんはブロンズの、呪いのスキル持ち何ですよ⁉」
目の前に書かれた現実が受け入れられない。
いや、信じられない。信じたくない。
グレイの表情はそう物語っている。
「これがもし本当なら前代未聞ですよ父上……! ま、まさか本気になんてしていないですよね⁉」
グレイがキャバルに訴え掛けると、キャバルは静かに「次の紙を見てみろ」と呟いた。
奥底から込み上げてくる何かをグッと堪えながら、グレイはキャバルに促されるまま持っていた紙を1枚捲り上げる。
すると、そこには他の冒険者達と共に再びジーク・レオハルトという名の記載があり、彼らの名前の横には今回のランクアップを推薦した“推薦人”の名前も記載されていた――。
そして。
グレイはその推薦人の名前を見るなり、思考回路が一瞬停止したのだった。
「……イ、イェルメス……バーキーン……」
無意識にグレイの口から零れた名。
それはこの世界に住む者ならば誰もが1度は耳にした事のある“大賢者”の名。
かつて勇者と共に魔王を倒して世界を救った大賢者である、“イェルメス・バーキーン”の名が確かに記載されていた――。
グレイの紙を持つ手が震えている。
ランクアップの推薦自体は何も珍しい事ではない。寧ろ数多いる冒険者の実力を自他共に改めて周知する事が出来る、言わば実力の保証書の役割を果たしていると言って過言ではない。
推薦された者がそれ相応の実力を持つ事は確かながら、推薦人の名がまた実力者であればある程、有名であればある程、当然推薦された者にも自然と信頼や注目が集まるものだ。
「う、嘘だ……。こんなの絶対間違いだ。誰かの名前と書き間違えているに決まってる……」
「グレイよ。今重要なのはそれが嘘か誠なのかという点ではない。最も問題なのは、仮に間違いにせよ、この情報が既に王国中に知れ渡ってしまっているという事だ。勿論国王や王族の者達にな」
グレイはキャバルが何を訴えているのか直ぐに分かった。
つまりこの情報が流れた事で、ジークを追い出したレオハルト家に訝しい目が向けられるという事だ。
しかも記された内容は誰もが目を引くものばかり。
ジークの名前も功績も推薦人の名も全て。
「普通に考えれば、私もお前と同じ事を思っているぞグレイ。そもそも奴は最弱のブロンズの腕輪に加えてあの呪いのスキルを引き当てた落ちこぼれだからな。常識で考えれば有り得ん。
私の憶測では大方何かの間違いか、偶然に偶然が重なった結果の出来事とかだろう」
「や、やはりそうですよね……! 俺だってそう思ってますよ父上」
「事の真相はいずれ明らかになるだろう。それまでは非常に不本意で不快であるが待つしかない。こんな事になってしまった以上な。
まぁお前が早く実力を見せつければ直ぐに解決する事であるがな」
「その通りですよ父上! 何せ俺はあの『勇者』スキルを授かった選ばれ者。一瞬で王国中の名声を手にしてみせます」
キャバルは「期待しているぞ」とグレイに言ったが、彼はとても険しい表情で、まるで今にも爆発しそうな怒りをグッと堪えているかの様な雰囲気を纏っていた。
(ぐッ、何だ父上のこの視線と態度は……! 何故俺がそんな目で見られなければいけないんだよ)
キャバルは自分や一族の面子が汚れる事を最も嫌う。キャバルが苛立っているのは明らかだった。
「そうだグレイ。それともう1つ――。
今回の予期せぬ事態によって既に我々に懐疑の目を向けている者もいるだろうが、この件とそんな奴らを一掃する為にも、次の“モンスター討伐会”では絶対に1位を取るのだ。分かったな?」
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