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九頁 愛憎のヒガンバナ
123話 変わり果てた姿
「私に触れるな」
温度のない冷たい声でそう吐き捨てたシュヴァリエにその場にいた者たちは動くことができなかった。ここ最近のシュヴァリエ・アクナイトであればこのような態度はとらない。
「どうしたんだシュヴァリエ。いったい何があった!?」
「近づくな。私はいつも通りだ。それよりも……なぜ私の部屋の外に平民がいる? 汚らわしい! 今すぐ去れ!」
そのあまりの変わりように各々顔を見合わせリヒトに至っては非常に険しい表情でシュヴァリエを見ている。当然だ。リヒトはシュヴァリエの中身を知っている。だからこそ間違ってもこんなことをするはずがないのだ。
「シュヴァリエ公子。ひとまず私たちと共に来ていただけませんか?」
「……これはこれは不肖、シュヴァリエ・アクナイトが第二王子殿下にご挨拶申し上げます」
「……シュヴァリエ・アクナイト公子。どうか私たちと共に来てください」
「……………………御意」
納得いかないという感情を隠しもせずに渋々うなずくシュヴァリエに得体の知れない不気味さを感じ、異様な雰囲気のまま一同は再び部屋へと戻ってきた。全員が席に着いたところでアウルが口を開いた。
「とりあえず君のことを聞かせてくれ。自分の名前は覚えているか?」
「シュヴァリエ・アクナイト。一応アクナイト公爵家の次男です」
「……よかった。そこは覚えていたか」
「なんなのですか? ……いえ、それよりも貴方はたしか同じクラスのアウル・オルニス公子ですよね? なぜあなたは私を名前で呼ぶのです?」
「それは……」
「私の知らぬうちに名前呼びを許したとでも?」
「ああ、まあ……そうだな。君は名前のほかに何か覚えているものはあるか?」
「……」
「……シュヴァリエ?」
ある一点を見つめて黙り込んでしまったシュヴァリエにアウルが声をかけるも返答はなく、ほかの面々もそんなシュヴァリエを訝しんでいると、突如として立ち上がり見つめていたもの——花瓶の置かれた棚へと歩き出し、何の遠慮もなしに花瓶を掴んだ直後、その場で花瓶をひっくり返し中身を床にぶちまけ、花を踏み潰した。
『なっ!?』
「シュヴァリエ!?」
あまりのことに声を上げた直後に発せられたシュヴァリエの言葉にその場の空気が凍り付く。
「醜い」
今、彼はなんと言ったのか。花を、醜いと言ったのか?
「…………シュヴァリエ。しばらく、ここにいてくれ」
「なぜだ。こんな醜いものがある場所にいろというのか? この私に? 冗談も大概に……」
「いいから! ここにいろ! 俺たちが戻ってくるまでここから動くことは許さない。…………いいな?」
「なぜ私が君なんかの」
「シュヴァリエ・アクナイト。これは私、エヴェイユ・イル・ツヴィトークの命令でもあります。聞き分けなさい」
「! …………御意」
不本意極まりないといった様子でうなずき大人しく椅子に腰かけた。
「殿下、私は残ってもよろしいでしょうか? この状態のシュヴァリエ様では何をしでかすかわかりませんので」
「……ええ、お願いしますねリヒト」
それだけ言い残しエヴェイユ、アウル、クオーレ、クラルテは部屋を出て行った。その場に残ったのはシュヴァリエとリヒト、そして実はずっと隅っこでいい子にしていた子蜘蛛だけである。
「……お前は柊紅夏という人物を知っているか?」
「……そんな人物は知らない」
「…………演技、というわけではないんだな?」
「私が何を演じると? そもそも君は私のことを嫌っていたのではないのか? それなのにまるで親しい間柄であるかのように言うんだな」
「……覚えていないのなら結構です。殿下にも言いましたが花瓶の中身をぶちまけ花を踏みつけにした貴方がこの場でこれ以上余計なことをしないように見張っているだけですので」
「……ふん」
「それよりもなぜ貴方は花をあのように扱ったのですか?」
「醜かったからだ」
「はい?」
「あの花は一部萎れている部分がありその部分が嫌に目についた。萎れている花など醜いだけだろう。それよりも……部屋の隅にいるあの毛玉はなんだ?」
この部屋に入ったときからなぜかいる毛玉が気になって仕方がなかったシュヴァリエ。なぜかあれは醜いとは感じない。
「あの方はアベリア山の眷属様です。くれぐれも不敬な真似はなさらないように」
「アベリア山の眷属……」
シュヴァリエが子蜘蛛に興味を示したことで少しばかり警戒心が上がったリヒトはさりげなくシュヴァリエの視界から隠すように体を動かした。そんなリヒトの行動が気に食わなかったのかシュヴァリエは微かに眉を顰める。
「私がその子蜘蛛に何かをしでかすとでも言いたげだな。さすがの私も眷属にまでは手を出したりしない」
「どうでしょうね? 今のあなたは正気ではありませんのでこのくらいの警戒は当然かと」
「…………やらないと言っているというのに。眉間に皺を寄せている君は醜いがあの子蜘蛛は不思議と醜いとは感じない。安心しろ」
「……眷属は醜いと感じないのですね。神に属する存在だからでしょうか?」
「私に聞くな」
シュヴァリエの言葉に何か思うところでもあったのかすっかり考え込んでしまったリヒトをつまらなそうに見つめた後、シュヴァリエは興味もないと閉口し、あたりに静寂が訪れる。
するとつい今しがたまで置物のごとく動くことをしなかった子蜘蛛がポテポテとシュヴァリエに近寄っていった。それに気づいたリヒトが慌てて止めようとするも、そんなものは知らないとばかりに子蜘蛛は平然とシュヴァリエのほうへと寄っていき——膝の上に飛び乗った。
「……は?」
「いくら何でも危険すぎます。降りてください!」
シュヴァリエの困惑もリヒトの焦燥も気に留めることなくすっかりお気に入りとなっているシュヴァリエの膝でご満悦に笑い頭を擦り付ける子蜘蛛。その呑気な様子にシュヴァリエは払いのけたい気持ちでいっぱいだったが、醜いわけでもない上、眷属とあっては下手に手出しができず、結局深いため息をついてそのまま好きにさせることにした。
「……シュヴァリエ様。本当に何もしないでくださいよ」
「しつこいぞ。殿下の腰巾着風情が私に指図をするな」
「……本当にろくでもない方ですね」
再び険悪になりかけたところでギュルギュルという鳴き声が響き、シュヴァリエとリヒトは揃って子蜘蛛を見た。あまりの警戒心のなさに毒気を抜かれ、その後はエヴェイユやアウルたちが戻ってくるまでお互い特に何をするでもなく無言だった。
♦♦♦♦♦♦♦
エヴェイユたちが戻ってきたのはそれから十五分ほど経ってからだった。出て行った時と同じく険しい表情で戻ってきたエヴェイユとアウルは目の前の光景に目を瞬かせる。
「シュヴァリエ? それは一体……」
「なぜだかここが気に入ったらしく、振り払うのも面倒なので好きにさせています」
「眷属を振り払おうとしないでください。……本当に懐かれているんですね」
「今の状態のシュヴァリエにも近づくのだから相当だな」
「まあ……普段よりも剣呑な空気を纏っていたシュヴァリエ公子の雰囲気が緩和されていますから、幾分か話をしやすい状況にはなりましたね」
エヴェイユの言う通り先ほどまでのピリついた様子は幾ばくか鳴りを潜めこんな状況だというのに僅かではあるが空気は確実に緩んでいた。
「殿下、カンパニュラ公子とクラルテはどちらに?」
「彼らであれば自寮へ帰しましたよ。これ以上引き留めても無意味ですから。もっともクラルテさんはシュヴァリエ公子が心配だと言って傍にいると仰っていましたが……」
「平民が公爵子息の傍にいるなど烏滸がましいことですね」
「……と、当事者が仰ると思いましたのでお帰りいただきました」
にこやかに話すエヴェイユにシュヴァリエは眉をひそめ、リヒトはそんなシュヴァリエを見た後であからさまにため息をついた。
「……さて、先ほどまで学園長室のほうでシュヴァリエ公子の今後について協議をしておりまして、処遇が決定しましたのでお伝えいたします」
「私の処遇……ですか?」
「シュヴァリエ・アクナイト公爵子息殿。貴方は本日付で学園側からの公的休学とし自宅待機となります。事態が好転するまで学園には通わず、ご自宅にてお過ごしください」
学園側からの公的休学——それは実質、謹慎処分と同等であった。
温度のない冷たい声でそう吐き捨てたシュヴァリエにその場にいた者たちは動くことができなかった。ここ最近のシュヴァリエ・アクナイトであればこのような態度はとらない。
「どうしたんだシュヴァリエ。いったい何があった!?」
「近づくな。私はいつも通りだ。それよりも……なぜ私の部屋の外に平民がいる? 汚らわしい! 今すぐ去れ!」
そのあまりの変わりように各々顔を見合わせリヒトに至っては非常に険しい表情でシュヴァリエを見ている。当然だ。リヒトはシュヴァリエの中身を知っている。だからこそ間違ってもこんなことをするはずがないのだ。
「シュヴァリエ公子。ひとまず私たちと共に来ていただけませんか?」
「……これはこれは不肖、シュヴァリエ・アクナイトが第二王子殿下にご挨拶申し上げます」
「……シュヴァリエ・アクナイト公子。どうか私たちと共に来てください」
「……………………御意」
納得いかないという感情を隠しもせずに渋々うなずくシュヴァリエに得体の知れない不気味さを感じ、異様な雰囲気のまま一同は再び部屋へと戻ってきた。全員が席に着いたところでアウルが口を開いた。
「とりあえず君のことを聞かせてくれ。自分の名前は覚えているか?」
「シュヴァリエ・アクナイト。一応アクナイト公爵家の次男です」
「……よかった。そこは覚えていたか」
「なんなのですか? ……いえ、それよりも貴方はたしか同じクラスのアウル・オルニス公子ですよね? なぜあなたは私を名前で呼ぶのです?」
「それは……」
「私の知らぬうちに名前呼びを許したとでも?」
「ああ、まあ……そうだな。君は名前のほかに何か覚えているものはあるか?」
「……」
「……シュヴァリエ?」
ある一点を見つめて黙り込んでしまったシュヴァリエにアウルが声をかけるも返答はなく、ほかの面々もそんなシュヴァリエを訝しんでいると、突如として立ち上がり見つめていたもの——花瓶の置かれた棚へと歩き出し、何の遠慮もなしに花瓶を掴んだ直後、その場で花瓶をひっくり返し中身を床にぶちまけ、花を踏み潰した。
『なっ!?』
「シュヴァリエ!?」
あまりのことに声を上げた直後に発せられたシュヴァリエの言葉にその場の空気が凍り付く。
「醜い」
今、彼はなんと言ったのか。花を、醜いと言ったのか?
「…………シュヴァリエ。しばらく、ここにいてくれ」
「なぜだ。こんな醜いものがある場所にいろというのか? この私に? 冗談も大概に……」
「いいから! ここにいろ! 俺たちが戻ってくるまでここから動くことは許さない。…………いいな?」
「なぜ私が君なんかの」
「シュヴァリエ・アクナイト。これは私、エヴェイユ・イル・ツヴィトークの命令でもあります。聞き分けなさい」
「! …………御意」
不本意極まりないといった様子でうなずき大人しく椅子に腰かけた。
「殿下、私は残ってもよろしいでしょうか? この状態のシュヴァリエ様では何をしでかすかわかりませんので」
「……ええ、お願いしますねリヒト」
それだけ言い残しエヴェイユ、アウル、クオーレ、クラルテは部屋を出て行った。その場に残ったのはシュヴァリエとリヒト、そして実はずっと隅っこでいい子にしていた子蜘蛛だけである。
「……お前は柊紅夏という人物を知っているか?」
「……そんな人物は知らない」
「…………演技、というわけではないんだな?」
「私が何を演じると? そもそも君は私のことを嫌っていたのではないのか? それなのにまるで親しい間柄であるかのように言うんだな」
「……覚えていないのなら結構です。殿下にも言いましたが花瓶の中身をぶちまけ花を踏みつけにした貴方がこの場でこれ以上余計なことをしないように見張っているだけですので」
「……ふん」
「それよりもなぜ貴方は花をあのように扱ったのですか?」
「醜かったからだ」
「はい?」
「あの花は一部萎れている部分がありその部分が嫌に目についた。萎れている花など醜いだけだろう。それよりも……部屋の隅にいるあの毛玉はなんだ?」
この部屋に入ったときからなぜかいる毛玉が気になって仕方がなかったシュヴァリエ。なぜかあれは醜いとは感じない。
「あの方はアベリア山の眷属様です。くれぐれも不敬な真似はなさらないように」
「アベリア山の眷属……」
シュヴァリエが子蜘蛛に興味を示したことで少しばかり警戒心が上がったリヒトはさりげなくシュヴァリエの視界から隠すように体を動かした。そんなリヒトの行動が気に食わなかったのかシュヴァリエは微かに眉を顰める。
「私がその子蜘蛛に何かをしでかすとでも言いたげだな。さすがの私も眷属にまでは手を出したりしない」
「どうでしょうね? 今のあなたは正気ではありませんのでこのくらいの警戒は当然かと」
「…………やらないと言っているというのに。眉間に皺を寄せている君は醜いがあの子蜘蛛は不思議と醜いとは感じない。安心しろ」
「……眷属は醜いと感じないのですね。神に属する存在だからでしょうか?」
「私に聞くな」
シュヴァリエの言葉に何か思うところでもあったのかすっかり考え込んでしまったリヒトをつまらなそうに見つめた後、シュヴァリエは興味もないと閉口し、あたりに静寂が訪れる。
するとつい今しがたまで置物のごとく動くことをしなかった子蜘蛛がポテポテとシュヴァリエに近寄っていった。それに気づいたリヒトが慌てて止めようとするも、そんなものは知らないとばかりに子蜘蛛は平然とシュヴァリエのほうへと寄っていき——膝の上に飛び乗った。
「……は?」
「いくら何でも危険すぎます。降りてください!」
シュヴァリエの困惑もリヒトの焦燥も気に留めることなくすっかりお気に入りとなっているシュヴァリエの膝でご満悦に笑い頭を擦り付ける子蜘蛛。その呑気な様子にシュヴァリエは払いのけたい気持ちでいっぱいだったが、醜いわけでもない上、眷属とあっては下手に手出しができず、結局深いため息をついてそのまま好きにさせることにした。
「……シュヴァリエ様。本当に何もしないでくださいよ」
「しつこいぞ。殿下の腰巾着風情が私に指図をするな」
「……本当にろくでもない方ですね」
再び険悪になりかけたところでギュルギュルという鳴き声が響き、シュヴァリエとリヒトは揃って子蜘蛛を見た。あまりの警戒心のなさに毒気を抜かれ、その後はエヴェイユやアウルたちが戻ってくるまでお互い特に何をするでもなく無言だった。
♦♦♦♦♦♦♦
エヴェイユたちが戻ってきたのはそれから十五分ほど経ってからだった。出て行った時と同じく険しい表情で戻ってきたエヴェイユとアウルは目の前の光景に目を瞬かせる。
「シュヴァリエ? それは一体……」
「なぜだかここが気に入ったらしく、振り払うのも面倒なので好きにさせています」
「眷属を振り払おうとしないでください。……本当に懐かれているんですね」
「今の状態のシュヴァリエにも近づくのだから相当だな」
「まあ……普段よりも剣呑な空気を纏っていたシュヴァリエ公子の雰囲気が緩和されていますから、幾分か話をしやすい状況にはなりましたね」
エヴェイユの言う通り先ほどまでのピリついた様子は幾ばくか鳴りを潜めこんな状況だというのに僅かではあるが空気は確実に緩んでいた。
「殿下、カンパニュラ公子とクラルテはどちらに?」
「彼らであれば自寮へ帰しましたよ。これ以上引き留めても無意味ですから。もっともクラルテさんはシュヴァリエ公子が心配だと言って傍にいると仰っていましたが……」
「平民が公爵子息の傍にいるなど烏滸がましいことですね」
「……と、当事者が仰ると思いましたのでお帰りいただきました」
にこやかに話すエヴェイユにシュヴァリエは眉をひそめ、リヒトはそんなシュヴァリエを見た後であからさまにため息をついた。
「……さて、先ほどまで学園長室のほうでシュヴァリエ公子の今後について協議をしておりまして、処遇が決定しましたのでお伝えいたします」
「私の処遇……ですか?」
「シュヴァリエ・アクナイト公爵子息殿。貴方は本日付で学園側からの公的休学とし自宅待機となります。事態が好転するまで学園には通わず、ご自宅にてお過ごしください」
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