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九頁 愛憎のヒガンバナ
132話 禁忌の魔道具
皆様、新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
もうね、去年に第一部完結するとかほざいておいて完結できなかった間抜けでございます。いや、ほんと完結するする詐欺とか洒落になりませんわ。今年ちゃんと一部完結です、はい。できれば一月中には! とか言っているとまた二月三月とずるずるしそうですね。まあ一部完結することは確定ですので、よろしくお願いします。
今年も皆様に楽しんでいただけるよう精進してまいりますので、よろしくお願いいたします!
------------------------------
いくら今の季節が夏とはいえここスプレンゲリ湖畔は避暑地だ。加えて氷に覆われた場所となるとさすがに寒い。これが火属性持ちなら何とでもなったんだろうが俺では対処ができない。
「おい、無事か~!」
「寒い」
「俺も寒ぃわ。いったいどうなってやがる?」
「おそらく暴走だろうな」
「あの痴女に何言ったんだよお前」
「アウルがもうすぐこちらに着くと教えただけだが?」
「ぶはっ! めっちゃ神経逆なでしてんじゃん! おもしろ!」
「笑い事ではない」
「いやいや、笑い事だって」
カルにとっては本当に笑い事なのだろう。……ものすごく楽しそうで腹が立つ。腕は確かだから頼もしいのは事実だけど、それを伝えるのは気持ち悪いとか言ってきそうだから言わないけど。
カルは俺目がけて飛んできた水魔法を一太刀で振り払い、残っていた敵を一掃すると俺の前に立つ。
「それで、どうするつもりだ~? あのまま暴走を続けたら——あの女、死ぬぞ」
「……カル、アラグリアからおかしな魔力を感じないか?」
「感じるぜ。だがひとつじゃねえ。あの痴女本人の魔力に加えて二つ、妙に気味の悪い魔力がある」
「やはりか」
「なんだよ、何かあるのか?」
ひとつは魅了の力だろう。その力についてはさっき気づいた。後のひとつも……ある程度の目星はついている。ただ——
「アラグリアがアクナイト邸を襲撃した時に魔力を発していたという情報は?」
「知っている。なるほど、あの不快な魔力と香り……五百年前に禁忌とされた特級魔道具『魔惑の血晶』だな?」
「ああ。それ以外にあれほどの魅了を施せる物は存在しない」
魔惑の血晶——そのあまりの禍々しさと力の強さから、五百年前に特級魔道具となり、ほとんどの国で禁忌となった魔道具。今ではその作成自体が禁忌とされているが、闇社会において度々取引の品に上がるらしい。だが、禁忌とされた直後、その場でほとんどが壊されたため、どれだけ裏で悪どいことをやっている貴族であっても、入手は不可能なほどに希少な物となっている、と歴史の授業で習った。
そんな魔道具をアラグリアは所持している可能性が高い。
「本当に『魔惑の血晶』だとしたら対処方法はひとつだが……いけそうか?」
「その前に限界が来る。あの女が身につけている特級魔道具はひとつではない」
「はあ? ……って、まさかあの魔力暴走は!? ……ちっ! 胸糞悪ぃな」
「不本意だが全面的に同意する」
アラグリアが身につけているもうひとつの特級魔道具——『解錠』。
人間は本来、生存本能から肉体や脳、神経全てに制限がかかっている。それは魔力も同じで使い過ぎることのないように抑えられている。そのことに気づいたどこぞの馬鹿野郎が、もしその全てを放出できたらどうなるんだろう、というクソみたいな好奇心で作り出しやがったもの。完成した当初は多くの人が求め、そして犠牲になった。にもかかわらず作成者はそのことを反省することもなく開き直ったらしい。そのことが当時の王族の怒りを買い、作成者は処刑され魔道具は禁忌となった、とこれまた歴史の授業で習った。こちらも裏では時々取引のある物らしいが、『魔惑の血晶』と同じく、滅多に手に入れることはできない。
そんな魔道具をふたつも所持している疑惑がある以上、余計野放しにはできない。何が何でもここであのバカ女を止める。
「どうにか魔道具の場所を探らないとならないが、できそうか?」
「いんや、魔力の気配がゴチャゴチャしていてうまく辿れねえ。まるで素人の縫い物だ」
「それほどか」
一度絡まると解くのがめちゃくちゃ面倒なやつじゃん。あの魔道具はふたつとも体内に埋め込むもの。だから見つけ出すのが困難な上、時間が経てば経つほど本人の魔力と癒着して命が尽きるまで際限なく魔力を吸い取ってしまう。本当にどこで手に入れやがったんだか。
「けど……なんとか辿ってみるからその間時間稼ぎしとけよ!」
「なるべく努力する」
とは言ったものの、アラグリア本人の腕に加えて魔道具を使って魔力を上げてきているからどこまでやれるかわからない。アウルたちが来るまで俺がダウンする可能性のほうが高い。
「ぐっ……!」
案の定、捌ききれなかった氷柱が腕と足を掠め、凍った地面に滴り落ちる。
「いい加減私の物になってくださいな!」
「寝言は寝て言え、今の君の姿は私の嫌いな醜悪さだ」
「これほどまでに貴方を想っているというのに! ずっとずっと…………貴方だけを……! 貴方には私しかいないのよ!」
「その自惚れがどこから来るのか分からないが、私はそのように騒がしい女も嫌いだ。この期に及んでさらに己の評価を下げるとは……」
「貴方の妹よりはましではなくて? 身分を笠に着てぎゃあぎゃあと喚いて……鬱陶しいったらないわ」
……………………あ゛?
今なんつったこの女。人様の妹に対してその身内の前で貶し下ろすとか……
「黙っていないで何か仰ってくださいな!」
怪我を負い、動きが鈍くなったところに数を増やしながら向かってきた氷柱を——一振りで薙ぎ払い、そのままアラグリアに特攻を仕掛けた。
「なっ?!」
一瞬驚いた様子のアラグリアだったが、すぐに態勢を立て直して攻撃を再開する。先ほどよりも多く、縦横無尽に仕掛けられる攻撃は増幅させられた魔力の多さを示していて単純な力押しでも負け始めていた。しかし不思議なものだよな。怒りで頭が沸騰して本来はできないしやらないんだけど、怪我を一切考慮せず最低限の障害だけを潰して一直線にアラグリアの懐へと入り込んだ。そして間髪容れずに脇腹へ思い切り蹴りを叩きこみ、木に激突させた。
「ごほっ……! げほっ……!」
立ち上がることもできず、その場にうずくまって咳き込んでいるアラグリアに歩み寄る。悔し気に睨みつけてきたが俺と目が合うなり恐怖を滲ませて固まった。そりゃそうだよな。自分で凶悪な顔になっているって自覚できるんだから。だけど今そんなことはどうでもいい。
「人の妹のことを悪し様に罵れるほどの女かお前は。身分を笠に着ている? あれは公爵令嬢。実際身分はお前よりも上だ。ぎゃあぎゃあ喚いているだと? 少なくとも何の足しにもならない雑音を並べ立てている貴様よりははるかにましだ。戯言はそこまでにしておけ。お前が貶した女はアクナイト公爵家の長女だ」
殺気なんて出したことないし出し方も知らないけど、今この時だけは出せている気がする。というかここまで怒るとか俺の中でルアルの存在はそれほど小さくはないらしい。
「おお、怖ぁ……。お前、容赦なさすぎじゃね?」
面白いという感情を隠しもしないで歩み寄ってきたカルは俺の隣まで来ると転がっているアラグリアを覗き込み、嘲笑を浮かべる。
しかしアラグリアはしぶとかった。
「……大して話したこともない妹がそんなに大事だとは思わなかったわ。以前の貴方ならどうでもいいと言ったでしょうに。いったいどういう心境の変化があったのだか」
男の全力の蹴りを食らったにも関わらず、ふらふらしながらも立ち上がり再び魔法を発動させた。本当にどういう原理で立ち上がってんだこの女は。間一髪で避けて後ろに下がる。
「シュヴァリエ・アクナイト……! どうあろうとも私の物にならないのね…………なんて、なんて、なんて…………憎らしい」
どうあっても自分の思い通りに動いてくれない、その事実をようやく理解したのかは知らない。しかしこの時、シュヴァリエへの想いが恋情から憎悪に変わった瞬間だった。そしてその感情に染まるのを待っていたかのようにアラグリアの体内へ埋め込まれた二つの禁忌の魔道具が暴走を始める——
もうね、去年に第一部完結するとかほざいておいて完結できなかった間抜けでございます。いや、ほんと完結するする詐欺とか洒落になりませんわ。今年ちゃんと一部完結です、はい。できれば一月中には! とか言っているとまた二月三月とずるずるしそうですね。まあ一部完結することは確定ですので、よろしくお願いします。
今年も皆様に楽しんでいただけるよう精進してまいりますので、よろしくお願いいたします!
------------------------------
いくら今の季節が夏とはいえここスプレンゲリ湖畔は避暑地だ。加えて氷に覆われた場所となるとさすがに寒い。これが火属性持ちなら何とでもなったんだろうが俺では対処ができない。
「おい、無事か~!」
「寒い」
「俺も寒ぃわ。いったいどうなってやがる?」
「おそらく暴走だろうな」
「あの痴女に何言ったんだよお前」
「アウルがもうすぐこちらに着くと教えただけだが?」
「ぶはっ! めっちゃ神経逆なでしてんじゃん! おもしろ!」
「笑い事ではない」
「いやいや、笑い事だって」
カルにとっては本当に笑い事なのだろう。……ものすごく楽しそうで腹が立つ。腕は確かだから頼もしいのは事実だけど、それを伝えるのは気持ち悪いとか言ってきそうだから言わないけど。
カルは俺目がけて飛んできた水魔法を一太刀で振り払い、残っていた敵を一掃すると俺の前に立つ。
「それで、どうするつもりだ~? あのまま暴走を続けたら——あの女、死ぬぞ」
「……カル、アラグリアからおかしな魔力を感じないか?」
「感じるぜ。だがひとつじゃねえ。あの痴女本人の魔力に加えて二つ、妙に気味の悪い魔力がある」
「やはりか」
「なんだよ、何かあるのか?」
ひとつは魅了の力だろう。その力についてはさっき気づいた。後のひとつも……ある程度の目星はついている。ただ——
「アラグリアがアクナイト邸を襲撃した時に魔力を発していたという情報は?」
「知っている。なるほど、あの不快な魔力と香り……五百年前に禁忌とされた特級魔道具『魔惑の血晶』だな?」
「ああ。それ以外にあれほどの魅了を施せる物は存在しない」
魔惑の血晶——そのあまりの禍々しさと力の強さから、五百年前に特級魔道具となり、ほとんどの国で禁忌となった魔道具。今ではその作成自体が禁忌とされているが、闇社会において度々取引の品に上がるらしい。だが、禁忌とされた直後、その場でほとんどが壊されたため、どれだけ裏で悪どいことをやっている貴族であっても、入手は不可能なほどに希少な物となっている、と歴史の授業で習った。
そんな魔道具をアラグリアは所持している可能性が高い。
「本当に『魔惑の血晶』だとしたら対処方法はひとつだが……いけそうか?」
「その前に限界が来る。あの女が身につけている特級魔道具はひとつではない」
「はあ? ……って、まさかあの魔力暴走は!? ……ちっ! 胸糞悪ぃな」
「不本意だが全面的に同意する」
アラグリアが身につけているもうひとつの特級魔道具——『解錠』。
人間は本来、生存本能から肉体や脳、神経全てに制限がかかっている。それは魔力も同じで使い過ぎることのないように抑えられている。そのことに気づいたどこぞの馬鹿野郎が、もしその全てを放出できたらどうなるんだろう、というクソみたいな好奇心で作り出しやがったもの。完成した当初は多くの人が求め、そして犠牲になった。にもかかわらず作成者はそのことを反省することもなく開き直ったらしい。そのことが当時の王族の怒りを買い、作成者は処刑され魔道具は禁忌となった、とこれまた歴史の授業で習った。こちらも裏では時々取引のある物らしいが、『魔惑の血晶』と同じく、滅多に手に入れることはできない。
そんな魔道具をふたつも所持している疑惑がある以上、余計野放しにはできない。何が何でもここであのバカ女を止める。
「どうにか魔道具の場所を探らないとならないが、できそうか?」
「いんや、魔力の気配がゴチャゴチャしていてうまく辿れねえ。まるで素人の縫い物だ」
「それほどか」
一度絡まると解くのがめちゃくちゃ面倒なやつじゃん。あの魔道具はふたつとも体内に埋め込むもの。だから見つけ出すのが困難な上、時間が経てば経つほど本人の魔力と癒着して命が尽きるまで際限なく魔力を吸い取ってしまう。本当にどこで手に入れやがったんだか。
「けど……なんとか辿ってみるからその間時間稼ぎしとけよ!」
「なるべく努力する」
とは言ったものの、アラグリア本人の腕に加えて魔道具を使って魔力を上げてきているからどこまでやれるかわからない。アウルたちが来るまで俺がダウンする可能性のほうが高い。
「ぐっ……!」
案の定、捌ききれなかった氷柱が腕と足を掠め、凍った地面に滴り落ちる。
「いい加減私の物になってくださいな!」
「寝言は寝て言え、今の君の姿は私の嫌いな醜悪さだ」
「これほどまでに貴方を想っているというのに! ずっとずっと…………貴方だけを……! 貴方には私しかいないのよ!」
「その自惚れがどこから来るのか分からないが、私はそのように騒がしい女も嫌いだ。この期に及んでさらに己の評価を下げるとは……」
「貴方の妹よりはましではなくて? 身分を笠に着てぎゃあぎゃあと喚いて……鬱陶しいったらないわ」
……………………あ゛?
今なんつったこの女。人様の妹に対してその身内の前で貶し下ろすとか……
「黙っていないで何か仰ってくださいな!」
怪我を負い、動きが鈍くなったところに数を増やしながら向かってきた氷柱を——一振りで薙ぎ払い、そのままアラグリアに特攻を仕掛けた。
「なっ?!」
一瞬驚いた様子のアラグリアだったが、すぐに態勢を立て直して攻撃を再開する。先ほどよりも多く、縦横無尽に仕掛けられる攻撃は増幅させられた魔力の多さを示していて単純な力押しでも負け始めていた。しかし不思議なものだよな。怒りで頭が沸騰して本来はできないしやらないんだけど、怪我を一切考慮せず最低限の障害だけを潰して一直線にアラグリアの懐へと入り込んだ。そして間髪容れずに脇腹へ思い切り蹴りを叩きこみ、木に激突させた。
「ごほっ……! げほっ……!」
立ち上がることもできず、その場にうずくまって咳き込んでいるアラグリアに歩み寄る。悔し気に睨みつけてきたが俺と目が合うなり恐怖を滲ませて固まった。そりゃそうだよな。自分で凶悪な顔になっているって自覚できるんだから。だけど今そんなことはどうでもいい。
「人の妹のことを悪し様に罵れるほどの女かお前は。身分を笠に着ている? あれは公爵令嬢。実際身分はお前よりも上だ。ぎゃあぎゃあ喚いているだと? 少なくとも何の足しにもならない雑音を並べ立てている貴様よりははるかにましだ。戯言はそこまでにしておけ。お前が貶した女はアクナイト公爵家の長女だ」
殺気なんて出したことないし出し方も知らないけど、今この時だけは出せている気がする。というかここまで怒るとか俺の中でルアルの存在はそれほど小さくはないらしい。
「おお、怖ぁ……。お前、容赦なさすぎじゃね?」
面白いという感情を隠しもしないで歩み寄ってきたカルは俺の隣まで来ると転がっているアラグリアを覗き込み、嘲笑を浮かべる。
しかしアラグリアはしぶとかった。
「……大して話したこともない妹がそんなに大事だとは思わなかったわ。以前の貴方ならどうでもいいと言ったでしょうに。いったいどういう心境の変化があったのだか」
男の全力の蹴りを食らったにも関わらず、ふらふらしながらも立ち上がり再び魔法を発動させた。本当にどういう原理で立ち上がってんだこの女は。間一髪で避けて後ろに下がる。
「シュヴァリエ・アクナイト……! どうあろうとも私の物にならないのね…………なんて、なんて、なんて…………憎らしい」
どうあっても自分の思い通りに動いてくれない、その事実をようやく理解したのかは知らない。しかしこの時、シュヴァリエへの想いが恋情から憎悪に変わった瞬間だった。そしてその感情に染まるのを待っていたかのようにアラグリアの体内へ埋め込まれた二つの禁忌の魔道具が暴走を始める——
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