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九頁 愛憎のヒガンバナ
133話 暴走の先
「うっ……!? あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ!!!!!」
魔力が桁違いに増幅し悲痛な声を上げるアラグリアの全身に赤い花の模様が浮かび出した。あれは『魔惑の血晶』が完全に発動したことを示している。あの魔道具はサキュバスを元にして作られた魔道具で主な効果は異性の魅了だ。これの作成者は女を大勢囲いたいとかいう下心満載の理由で出来上がったもの。こういう欲望から生み出されたものだったために、魔道具自体も最悪の物になったのだ。確かに相手を魅了することはできる。しかしある一定の段階を超えると人間の限界を超えさせてしまい、肉体や精神が崩壊することになるのだ。要は誤った使い方をした者が続出し、使用された人間を極度の依存状態にしたということである。使用者の思い通りにしか動けない、喋れない、人間の尊厳そのものを無視したマリオネットになる人間が後を絶たず、この魔道具は禁忌に分類されたのだ。そしてこの魔道具は『解錠』と同じく体に埋め込むタイプのもので、魔道具を止めるには体内から取り出して砕かないといけない。本来ならもっと早くに見つけられるはずだが、『魔惑の血晶』と『解錠』は相性が良かったらしく、カルでも見つけるのが困難になったというところだろう。本当にはた迷惑なものだ。マジで誰だよ、この魔道具を与えた奴!
「おい! ああなったらもう手遅れだろ! どうする気だ!?」
「……まずは魔道具を取り出さなければ何も始まらない。場所は?」
「……一応特定はできた。あの痴女の胸の真ん中だ。魔道具自体に認識阻害の術が込められている」
「なるほど、気づけないわけだ。強引にでも魔道具を取り出したいが……」
「厳しいだろうなぁ……この数の氷を避けながら的を狙うのは骨だぞ?」
……ちっ! あんの馬鹿女め、どんなに嫌味な女でもこういう手段だけは使わないと思っていたのにさぁ! なにあっさり唆されてんだよ。意味わかんねえんだけど!? ああ……ほんとうに!
「腹が立つ」
この状況を打破するにはアウルたちの協力が必要不可欠だが、別荘を覆う氷の壁を突破しなければならない。だけどその壁の強度が不明なのがかなり致命的だな。こっちから居場所を知らせなくても向こうにはあの子蜘蛛がいる。俺の魔力を与えられて孵化した眷属だから、俺の居場所は特定できるはずだ。だったら内側からやれることは……考えている時間が惜しい。
「おい!? シュヴァリエどこに行く気だ!?」
何も言わずに邸の外を目指して走り出した俺をカルが慌てて追いかけてきた。あれだけ俺に粘着してるアラグリアだ。逃げの姿勢を見せれば当然——
「逃がさないわ!」
ほぅら追ってきた。よしよしそのままついてこい。この邸の構造は覚えているからな。せいぜい思い通りに動いてくれよ。
「おい、シュヴァリエ! 何企んでんだよ!?」
「氷の壁を薄くする」
「薄く……? ……ああ、そういうことか」
理解が早くて助かる。この状況で呑気に話している余裕はない。あの女を引き付けている間も水だの氷だのが飛んでくるんだから、それに対処しながら作戦会議なんて芸当俺にはできません。幸いずっと動き続けているおかげで、夏なのに寒さで凍えるなんて奇妙な事態に陥らずに済んでいる。だけど体力は減り続けている上、怪我をしている状態では持たない。
何とか走り続けて別荘の外に一番近いところまで来た。
「……追い詰めたわよ。いい加減に諦めたらどう? そして……私に殺されて」
「おいおい、誇り高き貴族のご令嬢が一人の男に粘着するなんて……随分とやらしいじゃねえか? えぇ?」
「お黙りなさい下郎が。大体貴方には関係のないことでしょう? 大人しくシュヴァリエを殺させてくれれば見逃してあげてもいい。だからシュヴァリエを引き渡しなさい」
「キャンキャンうるせえ女。生憎と俺はこの坊ちゃんの依頼で動いているんでね。しかも報酬もピカイチ! 没落確定の小娘の言うこと聞く理由はないんだなぁ、これが♪ 残念だったねぇ? 好きな男に振り向いてもらえなくて。振り向いてもらうどころか興味すら持たれていないなんてねぇ? 負け犬のお嬢さん、今のお気持ちは?」
めっちゃ煽りおる……。しかも超楽しそうに笑ってやがりますこの変態。尚、女装は解除されておりません。想像してみてほしい。長身細マッチョな野郎が無駄に似合う女装姿で、素の声で楽しげに笑いながら煽り散らかす様を。かなりの破壊力があると思わない?
理性がほとんど失われた状態の人間が、ほぼ無関係な男にそんなことを言われて冷静でいられるはずもなく。
「うるさいっ!!!!!」
喉が潰れるんじゃないかと思うほどの金切り声で叫んだかと思ったら、でたらめに魔法を打ってきた。
「シュヴァリエ! 俺が合わせてやるからお前は好きに動け!」
「! 格好つけが!」
俺に合わせて動くって腕に自信のある奴の思考も技術もわけわからないんですけど! だけど周囲の状況を気にしないで済むって言うのはありがたいな。ならせいぜい好きに動いてやるよ!
すさまじい勢いで襲ってくる水と氷を躱し、受け流し、後ろに聳え立つ氷の壁にぶつけていく。どれだけ魔力を増幅させ暴走状態にあると言っても限界に近づくにつれ精度も強度も落ちていくものだ。だけどアラグリアにこちらの思惑を悟られてはいけないので、あからさまに壁にぶつけるような動きはできない。だからアラグリアからは決して目をそらさず避けるのもギリギリにしている。……カルは、ね。……俺? ものすごく情けないことに、避けるので手一杯な上に、技量もそこまでないということで割と自然に壁に攻撃が当たるような動きになっちゃっています。……ダサいとか言わないで! 悲しくなるから!
……なんて言っている場合じゃない!
「ちょこまかとよく動くこと! そんなに怪我を負っているのに諦めないなんて……正気じゃないわね!」
「……どこぞの愚か者に唆されて己を失いかけている女の言葉ではないな」
「……! いいえ、そんなことはないわ! これは私の意思よ! 私の物にならないものはすべて壊すわ!」
「うへぇ……あんなこと言っているぞシュヴァリエ」
「耳を貸す価値もないな。あそこまでいくといっそ哀れだ」
「……ほんとに興味ねえんだなお前。確かに哀れだわ」
俺たちの言葉が癪に障ったのか、般若もかくやという顔でこちらを睨み、あふれ出す魔力はもはや見る影もなくどす黒く染まる。あの女は今憎しみでしか動いてない。高ぶる感情で周りが見えなくなれば俺たちの狙いにも気づかないだろう。だが、それは同時にあの女の終焉を早めるということ。かなり危険で外道なことをしている自覚はあるが、戦力増強のほうが先だ。
アラグリアの攻撃の手数が多いため、壁にぶつけられる攻撃も増えて二人でも十分削れているのが救いだな。
しかしこちらは人数不足かつ俺は今絶賛負傷中な上、寒さの影響もあって動きが鈍くなっている。もともとアラグリアの狙いはシュヴァリエだ。弱い方から狙われるのは戦いの常。案の定、俺の動きが鈍るのに比例して俺への攻撃が圧倒的に増した。
「おい! 大丈夫か?!」
カルが攻撃を捌きながら聞いてくるが、返事をしている余裕はない。正直言ってもう限界で攻撃を躱しきれず、ついにアラグリアの攻撃の重さに耐えられなくなり、剣を手放してしまった。
「ちっ……!」
大きな隙が生まれた弱者に目が向くのは当然で、アラグリアはまるで鬼の首を取ったがごとく邪悪な顔で剣をさらに遠くへ弾き飛ばし、万が一にも取れないように氷漬けにして、再び俺に視線を向けた。
「……っ!」
目をぎらつかせ、薄ら笑いを浮かべる姿はさながら愛憎に溺れた鬼女だ。どれだけ美しくてもどれだけ器量が良くとも、恋情から発生した負の感情ほど醜いものはない。
「シュヴァリエ! ちっ……!」
俺の援護に動こうとしていたカルも思い切り弾き飛ばされ、氷の壁に激突する。もう邪魔する者はいないとわかったアラグリアは目を爛々と輝かせ、これまでとは比べ物にならない数の氷の刃がこちらに向けられる。
「死ね! シュヴァリエ!!!」
アラグリアは己の勝ちを確信し、吠える。だけど俺は抵抗を見せなかった。いや、その必要がなくなった。
ビシビシと背後の氷がひび割れた直後、猛烈な勢いの炎があたりを包み、氷の刃諸共溶かし尽くす。
「ギイィィィイイッッッ!!!!!」
その中から飛び出してきた美しい蜘蛛の吐き出した糸がアラグリアに命中した。その勢いに耐え切れずアラグリアは吹っ飛んだ。……この短期間の間によく吹っ飛ぶ女だな……じゃなくて。アラグリアを倒した蜘蛛——フェイバースパイダーの子どもは空中から俺にしがみつき、俺と目を合わせるや否や、前足を上げて可愛い声と共にドヤ顔を決めた。
それと同時に俺の前に影ができ、顔を見上げた先には予想通りの人物。
「……遅い」
炎を纏いながら剣を構えたアウルと風魔法で火魔法を援護するリヒト、そして騎士たちの姿があった。
「すまない。だが遅れた分はしっかり働く」
「そんな姿でいられても邪魔なだけなので、さっさと下がってくださいシュヴァリエ様」
……ほんと、タイミング最高すぎて……さすが、攻略対象たち。それじゃあ、お言葉に甘えて、子蜘蛛と一緒に見物といきますか。
魔力が桁違いに増幅し悲痛な声を上げるアラグリアの全身に赤い花の模様が浮かび出した。あれは『魔惑の血晶』が完全に発動したことを示している。あの魔道具はサキュバスを元にして作られた魔道具で主な効果は異性の魅了だ。これの作成者は女を大勢囲いたいとかいう下心満載の理由で出来上がったもの。こういう欲望から生み出されたものだったために、魔道具自体も最悪の物になったのだ。確かに相手を魅了することはできる。しかしある一定の段階を超えると人間の限界を超えさせてしまい、肉体や精神が崩壊することになるのだ。要は誤った使い方をした者が続出し、使用された人間を極度の依存状態にしたということである。使用者の思い通りにしか動けない、喋れない、人間の尊厳そのものを無視したマリオネットになる人間が後を絶たず、この魔道具は禁忌に分類されたのだ。そしてこの魔道具は『解錠』と同じく体に埋め込むタイプのもので、魔道具を止めるには体内から取り出して砕かないといけない。本来ならもっと早くに見つけられるはずだが、『魔惑の血晶』と『解錠』は相性が良かったらしく、カルでも見つけるのが困難になったというところだろう。本当にはた迷惑なものだ。マジで誰だよ、この魔道具を与えた奴!
「おい! ああなったらもう手遅れだろ! どうする気だ!?」
「……まずは魔道具を取り出さなければ何も始まらない。場所は?」
「……一応特定はできた。あの痴女の胸の真ん中だ。魔道具自体に認識阻害の術が込められている」
「なるほど、気づけないわけだ。強引にでも魔道具を取り出したいが……」
「厳しいだろうなぁ……この数の氷を避けながら的を狙うのは骨だぞ?」
……ちっ! あんの馬鹿女め、どんなに嫌味な女でもこういう手段だけは使わないと思っていたのにさぁ! なにあっさり唆されてんだよ。意味わかんねえんだけど!? ああ……ほんとうに!
「腹が立つ」
この状況を打破するにはアウルたちの協力が必要不可欠だが、別荘を覆う氷の壁を突破しなければならない。だけどその壁の強度が不明なのがかなり致命的だな。こっちから居場所を知らせなくても向こうにはあの子蜘蛛がいる。俺の魔力を与えられて孵化した眷属だから、俺の居場所は特定できるはずだ。だったら内側からやれることは……考えている時間が惜しい。
「おい!? シュヴァリエどこに行く気だ!?」
何も言わずに邸の外を目指して走り出した俺をカルが慌てて追いかけてきた。あれだけ俺に粘着してるアラグリアだ。逃げの姿勢を見せれば当然——
「逃がさないわ!」
ほぅら追ってきた。よしよしそのままついてこい。この邸の構造は覚えているからな。せいぜい思い通りに動いてくれよ。
「おい、シュヴァリエ! 何企んでんだよ!?」
「氷の壁を薄くする」
「薄く……? ……ああ、そういうことか」
理解が早くて助かる。この状況で呑気に話している余裕はない。あの女を引き付けている間も水だの氷だのが飛んでくるんだから、それに対処しながら作戦会議なんて芸当俺にはできません。幸いずっと動き続けているおかげで、夏なのに寒さで凍えるなんて奇妙な事態に陥らずに済んでいる。だけど体力は減り続けている上、怪我をしている状態では持たない。
何とか走り続けて別荘の外に一番近いところまで来た。
「……追い詰めたわよ。いい加減に諦めたらどう? そして……私に殺されて」
「おいおい、誇り高き貴族のご令嬢が一人の男に粘着するなんて……随分とやらしいじゃねえか? えぇ?」
「お黙りなさい下郎が。大体貴方には関係のないことでしょう? 大人しくシュヴァリエを殺させてくれれば見逃してあげてもいい。だからシュヴァリエを引き渡しなさい」
「キャンキャンうるせえ女。生憎と俺はこの坊ちゃんの依頼で動いているんでね。しかも報酬もピカイチ! 没落確定の小娘の言うこと聞く理由はないんだなぁ、これが♪ 残念だったねぇ? 好きな男に振り向いてもらえなくて。振り向いてもらうどころか興味すら持たれていないなんてねぇ? 負け犬のお嬢さん、今のお気持ちは?」
めっちゃ煽りおる……。しかも超楽しそうに笑ってやがりますこの変態。尚、女装は解除されておりません。想像してみてほしい。長身細マッチョな野郎が無駄に似合う女装姿で、素の声で楽しげに笑いながら煽り散らかす様を。かなりの破壊力があると思わない?
理性がほとんど失われた状態の人間が、ほぼ無関係な男にそんなことを言われて冷静でいられるはずもなく。
「うるさいっ!!!!!」
喉が潰れるんじゃないかと思うほどの金切り声で叫んだかと思ったら、でたらめに魔法を打ってきた。
「シュヴァリエ! 俺が合わせてやるからお前は好きに動け!」
「! 格好つけが!」
俺に合わせて動くって腕に自信のある奴の思考も技術もわけわからないんですけど! だけど周囲の状況を気にしないで済むって言うのはありがたいな。ならせいぜい好きに動いてやるよ!
すさまじい勢いで襲ってくる水と氷を躱し、受け流し、後ろに聳え立つ氷の壁にぶつけていく。どれだけ魔力を増幅させ暴走状態にあると言っても限界に近づくにつれ精度も強度も落ちていくものだ。だけどアラグリアにこちらの思惑を悟られてはいけないので、あからさまに壁にぶつけるような動きはできない。だからアラグリアからは決して目をそらさず避けるのもギリギリにしている。……カルは、ね。……俺? ものすごく情けないことに、避けるので手一杯な上に、技量もそこまでないということで割と自然に壁に攻撃が当たるような動きになっちゃっています。……ダサいとか言わないで! 悲しくなるから!
……なんて言っている場合じゃない!
「ちょこまかとよく動くこと! そんなに怪我を負っているのに諦めないなんて……正気じゃないわね!」
「……どこぞの愚か者に唆されて己を失いかけている女の言葉ではないな」
「……! いいえ、そんなことはないわ! これは私の意思よ! 私の物にならないものはすべて壊すわ!」
「うへぇ……あんなこと言っているぞシュヴァリエ」
「耳を貸す価値もないな。あそこまでいくといっそ哀れだ」
「……ほんとに興味ねえんだなお前。確かに哀れだわ」
俺たちの言葉が癪に障ったのか、般若もかくやという顔でこちらを睨み、あふれ出す魔力はもはや見る影もなくどす黒く染まる。あの女は今憎しみでしか動いてない。高ぶる感情で周りが見えなくなれば俺たちの狙いにも気づかないだろう。だが、それは同時にあの女の終焉を早めるということ。かなり危険で外道なことをしている自覚はあるが、戦力増強のほうが先だ。
アラグリアの攻撃の手数が多いため、壁にぶつけられる攻撃も増えて二人でも十分削れているのが救いだな。
しかしこちらは人数不足かつ俺は今絶賛負傷中な上、寒さの影響もあって動きが鈍くなっている。もともとアラグリアの狙いはシュヴァリエだ。弱い方から狙われるのは戦いの常。案の定、俺の動きが鈍るのに比例して俺への攻撃が圧倒的に増した。
「おい! 大丈夫か?!」
カルが攻撃を捌きながら聞いてくるが、返事をしている余裕はない。正直言ってもう限界で攻撃を躱しきれず、ついにアラグリアの攻撃の重さに耐えられなくなり、剣を手放してしまった。
「ちっ……!」
大きな隙が生まれた弱者に目が向くのは当然で、アラグリアはまるで鬼の首を取ったがごとく邪悪な顔で剣をさらに遠くへ弾き飛ばし、万が一にも取れないように氷漬けにして、再び俺に視線を向けた。
「……っ!」
目をぎらつかせ、薄ら笑いを浮かべる姿はさながら愛憎に溺れた鬼女だ。どれだけ美しくてもどれだけ器量が良くとも、恋情から発生した負の感情ほど醜いものはない。
「シュヴァリエ! ちっ……!」
俺の援護に動こうとしていたカルも思い切り弾き飛ばされ、氷の壁に激突する。もう邪魔する者はいないとわかったアラグリアは目を爛々と輝かせ、これまでとは比べ物にならない数の氷の刃がこちらに向けられる。
「死ね! シュヴァリエ!!!」
アラグリアは己の勝ちを確信し、吠える。だけど俺は抵抗を見せなかった。いや、その必要がなくなった。
ビシビシと背後の氷がひび割れた直後、猛烈な勢いの炎があたりを包み、氷の刃諸共溶かし尽くす。
「ギイィィィイイッッッ!!!!!」
その中から飛び出してきた美しい蜘蛛の吐き出した糸がアラグリアに命中した。その勢いに耐え切れずアラグリアは吹っ飛んだ。……この短期間の間によく吹っ飛ぶ女だな……じゃなくて。アラグリアを倒した蜘蛛——フェイバースパイダーの子どもは空中から俺にしがみつき、俺と目を合わせるや否や、前足を上げて可愛い声と共にドヤ顔を決めた。
それと同時に俺の前に影ができ、顔を見上げた先には予想通りの人物。
「……遅い」
炎を纏いながら剣を構えたアウルと風魔法で火魔法を援護するリヒト、そして騎士たちの姿があった。
「すまない。だが遅れた分はしっかり働く」
「そんな姿でいられても邪魔なだけなので、さっさと下がってくださいシュヴァリエ様」
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