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十頁 トリカブトの覚悟
140話 解呪の手掛かり②
ファルカタの町でシュヴァリエを殺そうとした男・ヌカヅキは黒幕に処分されかけたところをシュヴァリエの恩情により、教会預かりになっていた。あれからどうなったかは知らないしシュヴァリエも興味を持っていなかったため、もう関わることもないだろうと思っていたところに、クラルテからのまさかの提案にアウルとリヒトは目を見合わせてから、真意を探るようにクラルテを見つめた。
「どうしてそんな発想になったの?」
「アクナイトさんを狙っていた人は誰かから依頼されて殺そうとしたんでしょ? だからもしかしたら今回のアクナイトさんの原因不明の病気も、実はアクナイトさんの命を狙っている人が仕組んだものかもしれないと思って」
ほとんど当たっているクラルテの推測にアウルもリヒトも驚きを隠せなかった。こじつけのような部分もあるが、病か呪いの違いはあれど、ほぼ事実に近い。それにクラルテには知らされていないが、例の組織が関わっていた。そしてサリクスは組織の仲間だと判明し、その件も併せて密かに再調査が行われている。ようするにシュヴァリエの暗殺依頼を出したのがサリクスである可能性が浮上したことになる。シュヴァリエがヌカヅキを助ける選択をした理由はわからないが、ダメ元で話を聞きに行く価値はありそうだ。もっともそれで手掛かりを得られる確率は決して高くはないが、ほぼ手詰まりの状況である以上は何かしら行動をした方がいいだろう。
アウルとリヒトはそう判断し、目を見合わせて頷き合う。
「一応殿下には話を通しておきます。まあ状況が状況ですから殿下も否とは言わないでしょう」
「そうだな。少しでも手掛かりが得られればいい。そのためには……リヒト、付き合ってくれるか?」
「わかりました。クラルテは……」
「僕も一緒に行っていい? 足手纏いにはならないから!」
「……わかった」
「いいんですか?」
「ああ、構わない」
そうしてヌカヅキから情報を得るためにアウルはリヒトとクラルテを連れてある場所へ向かった。
「カフェ・チューベローズ? ここなんなの?」
「入ればわかる」
「そういうことですか」
ここがどこであるのか知った風のアウル、リヒトとは対照的にクラルテは目を瞬かせながらも店内へ入っていった。どこにでもあるような普通のカフェにクラルテは首をかしげるが、アウルはそのままカウンターへと足を進める。
「白猫が好みのコーヒーを頼む」
「……どのような白猫でしょうか?」
「薔薇が好みの白猫だ」
「かしこまりました。こちらへどうぞ」
店員に案内されるまま、アウルたちは二階へあがっていく。その先には執務室のような空間にだらしない姿の男が一人。
「よう、来ると思ってたぜ~? 留学生君と側近君に、はじめましてな特待生君?」
「えっ! どうして僕のこと知っているんですか?」
「どうしてって……ここは情報ギルドだぜ? むしろ把握していて当然だろうが」
「情報ギルド! 僕初めて来ました!」
「むしろ平民が利用する機会なんて滅多にねえだろうよ。金かかるんだから……あんたら教えずにここまで連れてきたのかよ」
すっと視線を逸らすアウルとリヒトにカルはケラケラと笑いながら着席を促し、アウルたちはソファに腰を下ろす。
ひとしきり笑ったところですっと真顔になり、姿勢を正した。
「……で? わざわざこんな時に何の用だ? 俺はこう見えて忙しいんでね。手短に済ませてくれたらうれしいんだけど」
「以前シュヴァリエが君に預けたヌカヅキに会わせてほしい」
「……へえ? なんでそんなことになった?」
アウルがクラルテの推測を話すとカルは興味深そうにクラルテを見つめた。
「なるほどねぇ……? それでどうせ手掛かりが見つからねえんならってことであいつのところに行くって。考えたじゃねえか」
「ああ。こう言っては何だが、捨て駒に情報を抜き取られるような間抜けではないだろうから、無駄足になるかもしれない。だが、情報がほとんどない現状ではどんな些細な情報も欲しいからな。会わせてもらえないか」
室内に重苦しい沈黙が訪れる。アウルとカルの睨み合いはしばらく続き、やがてカルは盛大にため息をついた。
「いいぜ。元々シュヴァリエからの頼みでもあったしな」
「……シュヴァリエが?」
「ああ。もしアンタらがあいつに会いたいって言いに来たら会わせてやれってよ。こうなることを予測していたんかねぇ?」
ケラケラと楽しそうに笑うカルにアウルたちは顔を見合わせた。シュヴァリエがわざわざカルに頼んでまで生かしたことと関係がないとは思えなかった。何かあったときのための情報源としてとっておいたのだろう。リヒトは内心で肩をすくめる。ゲームでは何者かに利用されるだけ利用されてあっさりと口封じされたヌカヅキを生かしたのがただの平和ボケ精神だけではないことは気づいていたのだ。先を知っていて、それがずれてきていると感じていた柊紅夏が何もしないわけがないと。なぜなら風車が逆の立場だったら自分のために全力で同じことをしていたから。
「そんじゃ、さっさと会わせますかねぇ」
「随分とあっさり承諾するな。会わせると言っても時間がかからないか?」
「いや? すぐだぜ?」
「すぐって……まさかこの王都にいるのですか?」
「いるぜ? 治療は終わっていて嗅ぎつかれても面倒だからな。情報ギルド長所有の建物は下手な貴族の邸よりも安全なんだよ」
カルはソファから立ち上がり、上着を乱暴に羽織るとアウルたちを振り返った。
「ついて来い」
♦♦♦♦♦♦♦
カルに案内されるままアウルたちがやってきたのは、情報ギルドからさほど離れていない王都にあるにしては小さな宿屋である。
「この宿も情報ギルドの持ち物なんですか?」
「ああ。こういう人が集まる場所っつーのは情報を集めるには最適なのよ。特に酒があるところはどいつもこいつも口が軽くなるからなぁ。情報抜き放題だぜぇ?」
わざわざ後ろを振り返り楽しそうに話すカルの言葉は無視してアウルは宿を見上げた。
「ここにいるんだな?」
「あ、無視? ……まあいいや。入れよ」
促されるまま宿内に入っていくとかなり落ち着いた印象で宿屋の女将はにこやかに迎え入れた。
「いらっしゃい。四名様かい?」
「赤いランタンに明かりを入れたいんだが」
「……じゃあ頼もうかね。ついておいで」
おかみさんに案内されたのは宿の地下室。
「この先に置いてあるから、あとは頼んだよ」
女将の気配が完全に消えるとアウルは部屋を見渡して怪訝そうにカルを見た。
「おい、どうなっている?」
「どうっつってもねぇ? 情報ギルド所有の建物が普通なわけはねぇだろってな」
そう言ってカルは懐からかなり変わった鍵を取り出した。異様に長い鍵だが、鍵穴は見当たらずますます困惑するアウルたちをよそにカルは棚に無造作に置かれている一体のぬいぐるみへと近づいていった。そしてそのままぬいぐるみの口を開け――鍵を無造作に挿し入れた。アウルたちはニコニコ笑顔で鍵を回すカルに顔を引き攣らせる。
「まさか鍵穴って……」
「た、たしかに意表を突くという意味ではいいのかもしれませんが……」
「やけに長い鍵だなと思ったけど……」
アウルたちが引いているのには理由がある。カルが鍵を挿し込んだのはぬいぐるみだ。しかもふわふわモフモフのフクロウ
のぬいぐるみである。やわらかいぬいぐるみの口に武骨な鍵が挿し込まれるというのは視覚的によろしくない。
「もっとほかに隠蔽の方法はなかったのか?」
「ん~? ぬいぐるみのほかにも人形の口とか絵画の口とか目に挿し込むとかいろいろ案が出たんだけどよ」
「ぬいぐるみの口もいやだけど人形の口も嫌だな」
「絵画の目って……拷問が趣味の人でもいるんですかね」
「もう少し普通の方法はなかったのか?」
「あったんだけどよぉ……つまんねえってことで却下になったんだわ。それで面白そうなのをいくつかに絞って弓で決めた」
「……そうか」
そんなくだらない話をしている間にぬいぐるみの口から鍵は抜き取られる。それで少しは安堵したアウルたちだったが次の瞬間、カルがぬいぐるみの頭を鷲掴みにして首を曲げはじめたことで三人はたまらず声を上げた。
「何をしている!」
「馬鹿なんですか?」
「流石に酷いです!」
「そうかぁ? フクロウの首はもっと曲がるぞ? この程度どうってことねえって」
『そういう問題じゃない!』
「うるせえなぁ……さっさと中入るぞ」
ドン引きするアウルたちを無視してカルはさらにぬいぐるみの首を九十度まで曲げると、カチリと音が鳴り、ぬいぐるみが置いてあった棚が横に動いた。その奥には――
「部屋の前でぎゃんぎゃんうるさいんだけど?」
シュヴァリエ暗殺未遂の主犯であるヌカヅキが不機嫌な顔で椅子に座っていた。
「どうしてそんな発想になったの?」
「アクナイトさんを狙っていた人は誰かから依頼されて殺そうとしたんでしょ? だからもしかしたら今回のアクナイトさんの原因不明の病気も、実はアクナイトさんの命を狙っている人が仕組んだものかもしれないと思って」
ほとんど当たっているクラルテの推測にアウルもリヒトも驚きを隠せなかった。こじつけのような部分もあるが、病か呪いの違いはあれど、ほぼ事実に近い。それにクラルテには知らされていないが、例の組織が関わっていた。そしてサリクスは組織の仲間だと判明し、その件も併せて密かに再調査が行われている。ようするにシュヴァリエの暗殺依頼を出したのがサリクスである可能性が浮上したことになる。シュヴァリエがヌカヅキを助ける選択をした理由はわからないが、ダメ元で話を聞きに行く価値はありそうだ。もっともそれで手掛かりを得られる確率は決して高くはないが、ほぼ手詰まりの状況である以上は何かしら行動をした方がいいだろう。
アウルとリヒトはそう判断し、目を見合わせて頷き合う。
「一応殿下には話を通しておきます。まあ状況が状況ですから殿下も否とは言わないでしょう」
「そうだな。少しでも手掛かりが得られればいい。そのためには……リヒト、付き合ってくれるか?」
「わかりました。クラルテは……」
「僕も一緒に行っていい? 足手纏いにはならないから!」
「……わかった」
「いいんですか?」
「ああ、構わない」
そうしてヌカヅキから情報を得るためにアウルはリヒトとクラルテを連れてある場所へ向かった。
「カフェ・チューベローズ? ここなんなの?」
「入ればわかる」
「そういうことですか」
ここがどこであるのか知った風のアウル、リヒトとは対照的にクラルテは目を瞬かせながらも店内へ入っていった。どこにでもあるような普通のカフェにクラルテは首をかしげるが、アウルはそのままカウンターへと足を進める。
「白猫が好みのコーヒーを頼む」
「……どのような白猫でしょうか?」
「薔薇が好みの白猫だ」
「かしこまりました。こちらへどうぞ」
店員に案内されるまま、アウルたちは二階へあがっていく。その先には執務室のような空間にだらしない姿の男が一人。
「よう、来ると思ってたぜ~? 留学生君と側近君に、はじめましてな特待生君?」
「えっ! どうして僕のこと知っているんですか?」
「どうしてって……ここは情報ギルドだぜ? むしろ把握していて当然だろうが」
「情報ギルド! 僕初めて来ました!」
「むしろ平民が利用する機会なんて滅多にねえだろうよ。金かかるんだから……あんたら教えずにここまで連れてきたのかよ」
すっと視線を逸らすアウルとリヒトにカルはケラケラと笑いながら着席を促し、アウルたちはソファに腰を下ろす。
ひとしきり笑ったところですっと真顔になり、姿勢を正した。
「……で? わざわざこんな時に何の用だ? 俺はこう見えて忙しいんでね。手短に済ませてくれたらうれしいんだけど」
「以前シュヴァリエが君に預けたヌカヅキに会わせてほしい」
「……へえ? なんでそんなことになった?」
アウルがクラルテの推測を話すとカルは興味深そうにクラルテを見つめた。
「なるほどねぇ……? それでどうせ手掛かりが見つからねえんならってことであいつのところに行くって。考えたじゃねえか」
「ああ。こう言っては何だが、捨て駒に情報を抜き取られるような間抜けではないだろうから、無駄足になるかもしれない。だが、情報がほとんどない現状ではどんな些細な情報も欲しいからな。会わせてもらえないか」
室内に重苦しい沈黙が訪れる。アウルとカルの睨み合いはしばらく続き、やがてカルは盛大にため息をついた。
「いいぜ。元々シュヴァリエからの頼みでもあったしな」
「……シュヴァリエが?」
「ああ。もしアンタらがあいつに会いたいって言いに来たら会わせてやれってよ。こうなることを予測していたんかねぇ?」
ケラケラと楽しそうに笑うカルにアウルたちは顔を見合わせた。シュヴァリエがわざわざカルに頼んでまで生かしたことと関係がないとは思えなかった。何かあったときのための情報源としてとっておいたのだろう。リヒトは内心で肩をすくめる。ゲームでは何者かに利用されるだけ利用されてあっさりと口封じされたヌカヅキを生かしたのがただの平和ボケ精神だけではないことは気づいていたのだ。先を知っていて、それがずれてきていると感じていた柊紅夏が何もしないわけがないと。なぜなら風車が逆の立場だったら自分のために全力で同じことをしていたから。
「そんじゃ、さっさと会わせますかねぇ」
「随分とあっさり承諾するな。会わせると言っても時間がかからないか?」
「いや? すぐだぜ?」
「すぐって……まさかこの王都にいるのですか?」
「いるぜ? 治療は終わっていて嗅ぎつかれても面倒だからな。情報ギルド長所有の建物は下手な貴族の邸よりも安全なんだよ」
カルはソファから立ち上がり、上着を乱暴に羽織るとアウルたちを振り返った。
「ついて来い」
♦♦♦♦♦♦♦
カルに案内されるままアウルたちがやってきたのは、情報ギルドからさほど離れていない王都にあるにしては小さな宿屋である。
「この宿も情報ギルドの持ち物なんですか?」
「ああ。こういう人が集まる場所っつーのは情報を集めるには最適なのよ。特に酒があるところはどいつもこいつも口が軽くなるからなぁ。情報抜き放題だぜぇ?」
わざわざ後ろを振り返り楽しそうに話すカルの言葉は無視してアウルは宿を見上げた。
「ここにいるんだな?」
「あ、無視? ……まあいいや。入れよ」
促されるまま宿内に入っていくとかなり落ち着いた印象で宿屋の女将はにこやかに迎え入れた。
「いらっしゃい。四名様かい?」
「赤いランタンに明かりを入れたいんだが」
「……じゃあ頼もうかね。ついておいで」
おかみさんに案内されたのは宿の地下室。
「この先に置いてあるから、あとは頼んだよ」
女将の気配が完全に消えるとアウルは部屋を見渡して怪訝そうにカルを見た。
「おい、どうなっている?」
「どうっつってもねぇ? 情報ギルド所有の建物が普通なわけはねぇだろってな」
そう言ってカルは懐からかなり変わった鍵を取り出した。異様に長い鍵だが、鍵穴は見当たらずますます困惑するアウルたちをよそにカルは棚に無造作に置かれている一体のぬいぐるみへと近づいていった。そしてそのままぬいぐるみの口を開け――鍵を無造作に挿し入れた。アウルたちはニコニコ笑顔で鍵を回すカルに顔を引き攣らせる。
「まさか鍵穴って……」
「た、たしかに意表を突くという意味ではいいのかもしれませんが……」
「やけに長い鍵だなと思ったけど……」
アウルたちが引いているのには理由がある。カルが鍵を挿し込んだのはぬいぐるみだ。しかもふわふわモフモフのフクロウ
のぬいぐるみである。やわらかいぬいぐるみの口に武骨な鍵が挿し込まれるというのは視覚的によろしくない。
「もっとほかに隠蔽の方法はなかったのか?」
「ん~? ぬいぐるみのほかにも人形の口とか絵画の口とか目に挿し込むとかいろいろ案が出たんだけどよ」
「ぬいぐるみの口もいやだけど人形の口も嫌だな」
「絵画の目って……拷問が趣味の人でもいるんですかね」
「もう少し普通の方法はなかったのか?」
「あったんだけどよぉ……つまんねえってことで却下になったんだわ。それで面白そうなのをいくつかに絞って弓で決めた」
「……そうか」
そんなくだらない話をしている間にぬいぐるみの口から鍵は抜き取られる。それで少しは安堵したアウルたちだったが次の瞬間、カルがぬいぐるみの頭を鷲掴みにして首を曲げはじめたことで三人はたまらず声を上げた。
「何をしている!」
「馬鹿なんですか?」
「流石に酷いです!」
「そうかぁ? フクロウの首はもっと曲がるぞ? この程度どうってことねえって」
『そういう問題じゃない!』
「うるせえなぁ……さっさと中入るぞ」
ドン引きするアウルたちを無視してカルはさらにぬいぐるみの首を九十度まで曲げると、カチリと音が鳴り、ぬいぐるみが置いてあった棚が横に動いた。その奥には――
「部屋の前でぎゃんぎゃんうるさいんだけど?」
シュヴァリエ暗殺未遂の主犯であるヌカヅキが不機嫌な顔で椅子に座っていた。
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