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新しい家族は韓国でできました
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お父さんとお母さんが離婚した。わたしが、幼い頃で物心ついた時には、お父さんと2人。エンジニアのお父さんはとても忙しくて、保育園に居る時間も長くて迎えに来ると「すみません」と保育園の保育士さんにいつも謝っている。
ある日、お父さんが「なぁ、お父さんが忙しくて寂しくないか? 三陽?」と辛そうに言っていたけど。わたしには、お母さんが出ていった日に「私はもっと自由に生活したいの!!」と言っていたのと、母親の顔ではなく【女の人】の顔だった記憶だけが鮮明だった。だから、わたしは女の人が出ていった日の、お父さんの辛そうな表情を見たくなかった。仕事が忙しくて、迎えが遅くても抱きしめてくれる。料理は苦手で、目玉焼きも良く焦がす。トーストも良く焦げていて、保育園の年長になった時にはトーストはわたしの方が自然と上手くなった。
小学校に上がる前、お父さんが転勤という話しをしてきて何処に行くのか聞いたら「海外でね、韓国に行くんだよ。三陽も一緒になんだ。キムチがとても美味しいし、焼肉も美味しいよ?」と一生懸命話してくれた。どのくらい転勤と海外暮らしになるか分からなかったけど、お父さんを1人にできないって思った。何より、わたしもお父さんと居たかった。
榊三陽。お父さんと2人で暮らしていて、突然の韓国への転勤だったが動揺は殆どしてなかった。オロオロしていたのは、お父さんだった。娘が一緒に来てくれるか、すごく心配だったらしい。
それからというものの、目まぐるしく忙しくなった。荷物の準備、パスポート申請、滞在中の許可申請や日本人学校入学手続き。転勤先の住まいは、お父さんの務めるエンジニアの会社が所有する一軒家を貸してくれることになった。もともと住んでいたマンションは、会社所有だったので、住まいが変わるのに不動産屋を介するという手続きはなかったらしい。
韓国へ旅立つ日、お父さんの会社の同僚の数人とお父さんのおじいちゃんとおばあちゃんが来てくれた。おじいちゃんとおばあちゃんは、空港まで長距離バスを利用してホテルに泊まってまで見送りに来てくれた。エンジニアのお父さんが、いつでも顔を見て話せるようにとビデオ通話を保育園通いの時からしてきた。だから、わたしもビデオ通話を1人で準備して出来るようにはなっていた。おじいちゃんもおばあちゃんも、数年やりとりするうちにパソコン操作もスマホ操作も慣れた。
韓国行くのに初めて知ったのは、世界で良く使われているゴーゴルマップが使えない事だった。国の事情で、使えないけどインターネットサイトでの韓国マップはあるようなので大きな不便はないようだった。
「三陽ちゃん、またビデオ通話で話そうな?」
「おじいちゃんとおばあちゃんも、身体に気を付けてね」
「息子よりしっかりしすぎて、孫娘の三陽が心配だわ」
「母さん!! 俺だって……最近はやっとトーストを焦がさなくなったんだ」
「お父さん、三陽はもう目玉焼きもできるよ?」
「先輩……娘さんが彼氏出来たら、大変ですね?」
「か、彼氏? いるのか? 三陽?!」
「お父さん、わたし6歳だよ」
6歳の娘に彼氏がいるかどうかで、うろたえて動揺していたお父さんが、韓国での生活に慣れてきたら再婚するとなって驚いたのはわたしだった。それも、韓国人の女性で男の子が1人いて、わたしより3つ年上だった。
日本人学校に入学して1年経って7歳の時だった。2年生になったわたしに、お母さんとお兄ちゃんができた。
オモニとオッパ。
韓国語はまだ不慣れだけど、簡単な単語や屋台での注文は少しできる。近所の日本人学校の友だちとは……逆にあまり仲良くなれなかった。変に大人びた6歳は、受け入れがたかったみたい。
オモニは、ヘギョンさんと言ってお父さんと同じくバツイチ。ヘギョンさんの息子さん、つまりはわたしのオッパはジュヨンと言った。ジュヨンは、切れ長の瞳で少し丸みのある面長。太めの眉で、少し猫目っぽかった。
最初から一緒に住むのではなく、半年くらいヘギョンさんとジュヨンと一緒に外食したり、お互いの家でご飯を食べたり。お出かけをした。ヘギョンさんは、お父さんの会社のあるビルの中の別会社の会社員で共有で利用できるカフェレストランで出逢って話すうちに意気投合したみたいで。
ジュヨンは物静かで、もくもくとご飯食べていて、出かけても無視されるかと思ったら手を繋いでくれてはぐれないようにしてくれたり。迷子になる心配があるのは、わたしからしたらお父さんだったんだけど。本当にお父さんが迷子になった時は、ヘギョンさんも驚いて、わたしがヘギョンさんを慰めて「お父さんを見失わないように傍に居て欲しい」と言ったら抱きしめてくれた。初めて『愛してるわ、可愛い娘のミニョ』と言われた。
わたしは、それから【ミニョ】と愛称がついた。
ヘギョンさんがオモニになって、ジュヨンがオッパになって。4人家族になった。
家族になって分かったのは、とても外食やテイクアウトがヘギョンさんの家でも多かったのは……ヘギョンさんは、オモニは超絶に料理が下手だったのだ。レシピ通りに作ったものが、全く違う味付けで食べるのも大変だった。ジュヨンも料理は得意ではなく、洗濯や掃除はできていたけど……わたしがお父さんと暮らしていた時と同じで、わたしは自然と料理スキルも掃除・洗濯スキルも向上していった。
韓国料理も、ヘギョンさんのおばあちゃんが時々来てくれて教えてくれたから覚える事ができた。「ヘギョンは教えても教えた甲斐がなかったけど、ミニョは教え甲斐があって楽しいわ」と喜んでいる。
ジュヨンは学校から帰ると、わたしの前の晩に作ったおかずの残りを温め直して食べてから宿題をしている。わたしは日本人学校の3年生になると、ジュヨンからたくさんの韓国語を教わる時間を貰った。ジュヨンとも、ヘギョンさんとも、ヘギョンさんのおばあちゃんともいっぱいお話したいと思ったから。あと、ビデオ通話で日本のおじいちゃんとおばあちゃんもジュヨンともお話するようになった。わたしと一緒に、韓国語と日本語を交えて。
オッパと自然に呼べるようになってきたけど、ジュヨンは何だか距離感がすごく近い。ポッポをすごくしてくる。ほっぺとか、おでことか。お父さん達が居ない時は、口にしてきている。わたしのファーストキス、オッパのジュヨンだった。ポッポをしてきている時の、オッパの瞳は優しくて、でもいつもの真顔で……。相変わらず何を考えているかが分かりにくいけど、嫌われているわけではないのだけはたしか。
韓国語に慣れて、リーディング・リスニング・ライティングが出来るようになってきてオモニのヘギョンさんが、「韓国の国での韓国語資格受けてみなさい」と勧めてくれて資格に向けて勉強するのにオッパも一緒に勉強してくれた。
日本人学校は小学校の上のクラスもあったけど、クラスの子と馴染めなかったり逆にわたしが韓国語と日本語が混ざって話してしまうので。先生も教えるのに苦労しだして、中学クラスへの進級は韓国の現地でも日本人の子も受け入れている韓国の学校を選んだ。入学試験で、オモニに韓国語資格を勧められて受験し下から2番目の資格を取得していたので入学後の授業の遅れは問題なくクリアした。
ジュヨンが同じ中学クラスの学校で、上級生が「ジュヨンの義妹がいるらしい」と良くクラスに覗きにきていたけどオッパが注意してくれて、それもなくなった。学校の行き帰りも一緒で、帰りには一緒にスーパーでわたしが献立考えて買い物して荷物を持ってくれた。
こんなに頼りになって、優しいお兄ちゃん。オッパが、ジュヨンがわたしは大好きだった。相変わらず、ポッポは続いているけど。彼の愛情表現だと、認識していた。
彼の好き、が。家族の好き、じゃない事に気づかないで……。
ある日、お父さんが「なぁ、お父さんが忙しくて寂しくないか? 三陽?」と辛そうに言っていたけど。わたしには、お母さんが出ていった日に「私はもっと自由に生活したいの!!」と言っていたのと、母親の顔ではなく【女の人】の顔だった記憶だけが鮮明だった。だから、わたしは女の人が出ていった日の、お父さんの辛そうな表情を見たくなかった。仕事が忙しくて、迎えが遅くても抱きしめてくれる。料理は苦手で、目玉焼きも良く焦がす。トーストも良く焦げていて、保育園の年長になった時にはトーストはわたしの方が自然と上手くなった。
小学校に上がる前、お父さんが転勤という話しをしてきて何処に行くのか聞いたら「海外でね、韓国に行くんだよ。三陽も一緒になんだ。キムチがとても美味しいし、焼肉も美味しいよ?」と一生懸命話してくれた。どのくらい転勤と海外暮らしになるか分からなかったけど、お父さんを1人にできないって思った。何より、わたしもお父さんと居たかった。
榊三陽。お父さんと2人で暮らしていて、突然の韓国への転勤だったが動揺は殆どしてなかった。オロオロしていたのは、お父さんだった。娘が一緒に来てくれるか、すごく心配だったらしい。
それからというものの、目まぐるしく忙しくなった。荷物の準備、パスポート申請、滞在中の許可申請や日本人学校入学手続き。転勤先の住まいは、お父さんの務めるエンジニアの会社が所有する一軒家を貸してくれることになった。もともと住んでいたマンションは、会社所有だったので、住まいが変わるのに不動産屋を介するという手続きはなかったらしい。
韓国へ旅立つ日、お父さんの会社の同僚の数人とお父さんのおじいちゃんとおばあちゃんが来てくれた。おじいちゃんとおばあちゃんは、空港まで長距離バスを利用してホテルに泊まってまで見送りに来てくれた。エンジニアのお父さんが、いつでも顔を見て話せるようにとビデオ通話を保育園通いの時からしてきた。だから、わたしもビデオ通話を1人で準備して出来るようにはなっていた。おじいちゃんもおばあちゃんも、数年やりとりするうちにパソコン操作もスマホ操作も慣れた。
韓国行くのに初めて知ったのは、世界で良く使われているゴーゴルマップが使えない事だった。国の事情で、使えないけどインターネットサイトでの韓国マップはあるようなので大きな不便はないようだった。
「三陽ちゃん、またビデオ通話で話そうな?」
「おじいちゃんとおばあちゃんも、身体に気を付けてね」
「息子よりしっかりしすぎて、孫娘の三陽が心配だわ」
「母さん!! 俺だって……最近はやっとトーストを焦がさなくなったんだ」
「お父さん、三陽はもう目玉焼きもできるよ?」
「先輩……娘さんが彼氏出来たら、大変ですね?」
「か、彼氏? いるのか? 三陽?!」
「お父さん、わたし6歳だよ」
6歳の娘に彼氏がいるかどうかで、うろたえて動揺していたお父さんが、韓国での生活に慣れてきたら再婚するとなって驚いたのはわたしだった。それも、韓国人の女性で男の子が1人いて、わたしより3つ年上だった。
日本人学校に入学して1年経って7歳の時だった。2年生になったわたしに、お母さんとお兄ちゃんができた。
オモニとオッパ。
韓国語はまだ不慣れだけど、簡単な単語や屋台での注文は少しできる。近所の日本人学校の友だちとは……逆にあまり仲良くなれなかった。変に大人びた6歳は、受け入れがたかったみたい。
オモニは、ヘギョンさんと言ってお父さんと同じくバツイチ。ヘギョンさんの息子さん、つまりはわたしのオッパはジュヨンと言った。ジュヨンは、切れ長の瞳で少し丸みのある面長。太めの眉で、少し猫目っぽかった。
最初から一緒に住むのではなく、半年くらいヘギョンさんとジュヨンと一緒に外食したり、お互いの家でご飯を食べたり。お出かけをした。ヘギョンさんは、お父さんの会社のあるビルの中の別会社の会社員で共有で利用できるカフェレストランで出逢って話すうちに意気投合したみたいで。
ジュヨンは物静かで、もくもくとご飯食べていて、出かけても無視されるかと思ったら手を繋いでくれてはぐれないようにしてくれたり。迷子になる心配があるのは、わたしからしたらお父さんだったんだけど。本当にお父さんが迷子になった時は、ヘギョンさんも驚いて、わたしがヘギョンさんを慰めて「お父さんを見失わないように傍に居て欲しい」と言ったら抱きしめてくれた。初めて『愛してるわ、可愛い娘のミニョ』と言われた。
わたしは、それから【ミニョ】と愛称がついた。
ヘギョンさんがオモニになって、ジュヨンがオッパになって。4人家族になった。
家族になって分かったのは、とても外食やテイクアウトがヘギョンさんの家でも多かったのは……ヘギョンさんは、オモニは超絶に料理が下手だったのだ。レシピ通りに作ったものが、全く違う味付けで食べるのも大変だった。ジュヨンも料理は得意ではなく、洗濯や掃除はできていたけど……わたしがお父さんと暮らしていた時と同じで、わたしは自然と料理スキルも掃除・洗濯スキルも向上していった。
韓国料理も、ヘギョンさんのおばあちゃんが時々来てくれて教えてくれたから覚える事ができた。「ヘギョンは教えても教えた甲斐がなかったけど、ミニョは教え甲斐があって楽しいわ」と喜んでいる。
ジュヨンは学校から帰ると、わたしの前の晩に作ったおかずの残りを温め直して食べてから宿題をしている。わたしは日本人学校の3年生になると、ジュヨンからたくさんの韓国語を教わる時間を貰った。ジュヨンとも、ヘギョンさんとも、ヘギョンさんのおばあちゃんともいっぱいお話したいと思ったから。あと、ビデオ通話で日本のおじいちゃんとおばあちゃんもジュヨンともお話するようになった。わたしと一緒に、韓国語と日本語を交えて。
オッパと自然に呼べるようになってきたけど、ジュヨンは何だか距離感がすごく近い。ポッポをすごくしてくる。ほっぺとか、おでことか。お父さん達が居ない時は、口にしてきている。わたしのファーストキス、オッパのジュヨンだった。ポッポをしてきている時の、オッパの瞳は優しくて、でもいつもの真顔で……。相変わらず何を考えているかが分かりにくいけど、嫌われているわけではないのだけはたしか。
韓国語に慣れて、リーディング・リスニング・ライティングが出来るようになってきてオモニのヘギョンさんが、「韓国の国での韓国語資格受けてみなさい」と勧めてくれて資格に向けて勉強するのにオッパも一緒に勉強してくれた。
日本人学校は小学校の上のクラスもあったけど、クラスの子と馴染めなかったり逆にわたしが韓国語と日本語が混ざって話してしまうので。先生も教えるのに苦労しだして、中学クラスへの進級は韓国の現地でも日本人の子も受け入れている韓国の学校を選んだ。入学試験で、オモニに韓国語資格を勧められて受験し下から2番目の資格を取得していたので入学後の授業の遅れは問題なくクリアした。
ジュヨンが同じ中学クラスの学校で、上級生が「ジュヨンの義妹がいるらしい」と良くクラスに覗きにきていたけどオッパが注意してくれて、それもなくなった。学校の行き帰りも一緒で、帰りには一緒にスーパーでわたしが献立考えて買い物して荷物を持ってくれた。
こんなに頼りになって、優しいお兄ちゃん。オッパが、ジュヨンがわたしは大好きだった。相変わらず、ポッポは続いているけど。彼の愛情表現だと、認識していた。
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