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エピローグ
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モーネスがアイリスにプロポーズしてから半年して、2人は王都近くのフルフィルメント侯爵の所領に住まいを移した。そして、所領内の小さな教会で結婚式を挙げた。それは、とても小さな挙式だったが、アイリスが【大切】にしている人々と一緒に居られる時間でもあった。
侯爵は、挙式を挙げた教会にアイリスの両親の墓石を建てアイリスがいつでも訪れる事が出来るように取り計らった。
「お前が俺の結婚式の日に……ハルに子供ができたって……初耳だ、俺は」
「いや、なに。お前の式の準備には顔出ししていただろ?」
「だからな……俺たちの結婚式準備で来ていて……子供ができましたって、あるか?!」
「別にいいだろう、ハルとは夫婦なんだ」
男2人で話していたのは、結婚式準備に来ていたヴォルフとハルの間に、子が出来ていたことだった。それも、式の準備に半年近く所領の家を借りて過ごしていた新婚夫婦。あり得ない話ではないとはないだろうとは、モーネスは思ったが自分の結婚式に友人の妻が身重でいるという不思議な光景ができていた。
「モーネス、わたしは孫の顔が早く見たくて仕方ない」
「侯爵……少々、気が早いのでは? わたしたちは、今日、式を挙げたばかりですし……」
「わたしと、亡き妻は、それはもう……」
「旦那様、アイリス様がいらっしゃる前では控えたほうが良いかと……刺激が強すぎますし」
「んんっ!!……つまりは、家族はたくさん居ると楽しいからなぁ……モーネス君!!」
酷く期待に満ちた目で、初老になり始めた男性のフルフィルメント侯爵は、瞳を輝かせてモーネスに言った。モーネス自身、フルフィルメント侯爵家に初めて訪れ、彼女と重ねた日以来……手を繋いだり、口づけをする以外、していない。つまり、本当の意味での初夜は、今夜となる。
彼自身も、期待がある。あの日の彼女を忘れたわけではない。
そして、初夜の夜、ハルはアイリスへのプレゼントを渡しており。それをきちんと身につけ纏った彼女を観たモーネスは、彼女に夢中になった。ベッドの上で恥じらいつつ身に纏っていたモノを少しずつ取り、愛し尽くしていく……。一度味わった彼女の愛おしさは、とどまることがなかった。
アイリス自身、この上ない浮遊感と満たされていく感覚に涙した。彼の優しい手と、眼差し。絵筆をとり、自分をスケッチする時の柔らかな瞳と、激しい愛おしさを隠さない瞳。柔らかく、強く、激しく……どれも、欠けてはならないアイリスの感情を新たにつくっていくものになっていった。
ーー数年後ーー
「「とうさまー、かあさまー」」
「父様と母様は逃げないから、そんなにっ!!」
「「わっ!!」」
「ほらっ、手を出して?」
丘の上でデッサンをしていたモーネスは、走ってくる双子の息子と娘、それを後から追いかけ面倒を見る2人の2つ上の息子。モーネスの傍に居たアイリスは、ゆっくりと子供たち3人のところへと行き柔らかな笑顔を向けている。
出逢った時の彼女は、【欠けている侍女】と言われていたが。今は、【愛おしい妻】であり、【なくてはならない女性】であった。子供たちにとっては、母が昔笑いもしなかったというのは信じて貰えないくらいだ。
モーネスの描く絵には、日々の家族の絵や、所領の人々の姿が増えていった。その絵画は、フルフィルメント侯爵により美術館に展示されたり、王宮画家たちの手本ともなっていった。
所領の家で、アイリスは満たされていく感情を日々感じている。
いつかは、父と母のように、子供たちや愛する夫のモーネスと別れる日がくるとしても……アイリスは、愛するという感情を再び得られた喜びとそれを取り戻すきっかけを作ってくれたモーネスを愛さずにはいられなかった。
ただ、ただ、この愛する人たちとの生活を……最期の日まで……供にありたいと、空を仰ぎ見た。
侯爵は、挙式を挙げた教会にアイリスの両親の墓石を建てアイリスがいつでも訪れる事が出来るように取り計らった。
「お前が俺の結婚式の日に……ハルに子供ができたって……初耳だ、俺は」
「いや、なに。お前の式の準備には顔出ししていただろ?」
「だからな……俺たちの結婚式準備で来ていて……子供ができましたって、あるか?!」
「別にいいだろう、ハルとは夫婦なんだ」
男2人で話していたのは、結婚式準備に来ていたヴォルフとハルの間に、子が出来ていたことだった。それも、式の準備に半年近く所領の家を借りて過ごしていた新婚夫婦。あり得ない話ではないとはないだろうとは、モーネスは思ったが自分の結婚式に友人の妻が身重でいるという不思議な光景ができていた。
「モーネス、わたしは孫の顔が早く見たくて仕方ない」
「侯爵……少々、気が早いのでは? わたしたちは、今日、式を挙げたばかりですし……」
「わたしと、亡き妻は、それはもう……」
「旦那様、アイリス様がいらっしゃる前では控えたほうが良いかと……刺激が強すぎますし」
「んんっ!!……つまりは、家族はたくさん居ると楽しいからなぁ……モーネス君!!」
酷く期待に満ちた目で、初老になり始めた男性のフルフィルメント侯爵は、瞳を輝かせてモーネスに言った。モーネス自身、フルフィルメント侯爵家に初めて訪れ、彼女と重ねた日以来……手を繋いだり、口づけをする以外、していない。つまり、本当の意味での初夜は、今夜となる。
彼自身も、期待がある。あの日の彼女を忘れたわけではない。
そして、初夜の夜、ハルはアイリスへのプレゼントを渡しており。それをきちんと身につけ纏った彼女を観たモーネスは、彼女に夢中になった。ベッドの上で恥じらいつつ身に纏っていたモノを少しずつ取り、愛し尽くしていく……。一度味わった彼女の愛おしさは、とどまることがなかった。
アイリス自身、この上ない浮遊感と満たされていく感覚に涙した。彼の優しい手と、眼差し。絵筆をとり、自分をスケッチする時の柔らかな瞳と、激しい愛おしさを隠さない瞳。柔らかく、強く、激しく……どれも、欠けてはならないアイリスの感情を新たにつくっていくものになっていった。
ーー数年後ーー
「「とうさまー、かあさまー」」
「父様と母様は逃げないから、そんなにっ!!」
「「わっ!!」」
「ほらっ、手を出して?」
丘の上でデッサンをしていたモーネスは、走ってくる双子の息子と娘、それを後から追いかけ面倒を見る2人の2つ上の息子。モーネスの傍に居たアイリスは、ゆっくりと子供たち3人のところへと行き柔らかな笑顔を向けている。
出逢った時の彼女は、【欠けている侍女】と言われていたが。今は、【愛おしい妻】であり、【なくてはならない女性】であった。子供たちにとっては、母が昔笑いもしなかったというのは信じて貰えないくらいだ。
モーネスの描く絵には、日々の家族の絵や、所領の人々の姿が増えていった。その絵画は、フルフィルメント侯爵により美術館に展示されたり、王宮画家たちの手本ともなっていった。
所領の家で、アイリスは満たされていく感情を日々感じている。
いつかは、父と母のように、子供たちや愛する夫のモーネスと別れる日がくるとしても……アイリスは、愛するという感情を再び得られた喜びとそれを取り戻すきっかけを作ってくれたモーネスを愛さずにはいられなかった。
ただ、ただ、この愛する人たちとの生活を……最期の日まで……供にありたいと、空を仰ぎ見た。
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