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プロローグ
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その日、歌音は休日にスーパーで特売の品物を買い終えて店を出た。
「待てーーー!!」
「すまない!!」
遠くで、待てと叫ぶ声がした。と、思う。その瞬間、身体がぐらりと揺れ倒れると思うやいなや。身体は、荷物とともに……。
「えっ?!」
「口は動かさないでくれ!! 舌を噛む!!」
頭の上で、心地良い低音の声。太陽の陽射しの匂い。
激しく揺れることなく、男性に抱きかかえられている。男性は、そのまま走り続けた。
ちらりと顔を見ると、赤みがかった茶色い髪。蒼く金混じりの瞳。鼻筋が綺麗で、唇も……。
ーートクトクーー
どちらの心臓の鼓動か? 鼓動は重なり合う。
いつもの日常が、彼との出会いで変わっていっていた。私をお姫様抱っこで、彼が走っている。
そして、藤井歌音は、この異世界から来た騎士に忠誠を誓われる。
「待てーーー!!」
「すまない!!」
遠くで、待てと叫ぶ声がした。と、思う。その瞬間、身体がぐらりと揺れ倒れると思うやいなや。身体は、荷物とともに……。
「えっ?!」
「口は動かさないでくれ!! 舌を噛む!!」
頭の上で、心地良い低音の声。太陽の陽射しの匂い。
激しく揺れることなく、男性に抱きかかえられている。男性は、そのまま走り続けた。
ちらりと顔を見ると、赤みがかった茶色い髪。蒼く金混じりの瞳。鼻筋が綺麗で、唇も……。
ーートクトクーー
どちらの心臓の鼓動か? 鼓動は重なり合う。
いつもの日常が、彼との出会いで変わっていっていた。私をお姫様抱っこで、彼が走っている。
そして、藤井歌音は、この異世界から来た騎士に忠誠を誓われる。
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