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やっべーヤツだった
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休日、商会の打ち合わせに出向いた時、たまには表のお店の様子も見てみようと思ったのが運の尽き……
「ふぅーん、ここがネクラリーフの店ねぇ」
なんかこうカチンと来るような蔑んだ言い方をするふわふわの金髪美少女が居たがその顔つきは性格が悪そうに見える。
てか私はあんたの事知らんぞ!?
そして今はネクラじゃ………………
え?
まてまてまてまて、リーフがネクラなのはゲーム内で今は私の人格と混ざって原作乖離してるからそういう風に見る人は居ない。
という事は転生者か!?
ってよく見るとヒロインじゃーん!きゅるるん!みないな雰囲気が無くて分からなかったわ!
基本ヒロインは後ろ姿のみか横顔だけしか出してないけど、原案描いたの私じゃん!
ヒロイン、転生者、性悪? 三重苦か!?
てかヤバそうだなこの子、
「資産状況は合格ね!爵位が低めなのは微妙だけど結婚するつもりは無いから貢がせるだけ貢がせればいっかぁ」
とかブツブツ言ってるの聞こえてきてるけど、怖すぎなんだけど!!
近寄ったらダメなヤツだね。
店員も私とヒロインには近寄る気が無いので遠巻きに見ている状態なのも本人は気づいてないよねコレ
はっ!!商品見られたら転生者が他にいるってバレちゃうかも
と思ってドキドキしてたけどそういうことに頭が回らないタイプの子だったみたいで助かったわー
と言うか最近では類似品をほかの商会でも出すようになってきたから大きくなってからチート品があるのが普通の世代なのかもしれない。
とにかくばれなくて良かったわー
ヒロインは結局物色するだけして何も買わずに帰って行ったけど、私に貢がせる気満々なのを知ったらより近づきたくないよ。
ほぼ間違いなく転生者だろうけどかなりやっべーヤツがヒロインになったもんだわ。
元々乙女ゲームとこの世界が全くおなじになるとは思えなかったけど、ゲームの強制力が働いたらとか思ってたけどその心配もあまりなさそうだから良かったのかも?
ひとまず学校に必要な文房具を購入しつつ、ヒロインを遠巻きに見ていた店員と
「あの子初めてココに来たの?」
「え、えぇ。接客の為に何かお探しですか?と聞いたら『今は要らないわそのうちココのオーナーにプレゼントしてもらえるから』と言ってまして……」
うぇぇぇ、もう本人の中では貢くん(死語)決定ですか?
「オーナーと知り合いなんですかね?」
ちなみに普段店頭に出ているスタッフとは関わっていないので商会長とか数人しか私の事を知らない。
「どうなんでしょう……オーナーがどんな人かも好評されてなくて子爵家の当主様って事しか私達も知らないんですよ。」
貴族じゃないとその当主がまだ子供って知らないかもしれないよね。
「そうなんですね、そんなオーナーにプレゼントして貰えるとかすごい子ですね。」
「本当の話ならですね」
店員も苦笑いだな。
「たしかに!」
そういって買い物を済ませ裏口から勝手知ったる商会長の執務室をノックする。
「お待ちしておりました。」
秘書が扉を開けてくれソファーに案内してくれる。
「そろそろ来られるかと思っていましたがなんだか顔色が優れませんね、大丈夫ですか?」
雇われ社長みたいなものだからかこの商会長は腰が低くてとっても優しい。
「うーん、さっき店頭に寄ってから来たんだけど知らない子がそのうち私に店の商品をプレゼントしてくれるとか言っていたらしくてちょっと不気味だなって。」
「なんですかそれは!」
「まぁ実際は知らない子だし私の指示がない限りは店の商品をねだられても渡さないで良いからね。」
「かしこまりました。店頭の責任者には伝えておきます。」
「うん、とりあえず責任者だけに伝えておいてくれればそれでいいから他の店員にはその子が変なこと言い出さない限りは様子見といて。」
「そのように手配いたします。」
「よろしく。」
とりあえずヒロインが暴走してオーナーからの許可があるから品物寄越せは防げるはず……
その後個展や新商品の打ち合わせをしてから侯爵家に帰宅したが、どうしても不安が残り一応家族にも共有したのだけど、心配とその子に対する怒りとで宥めるのが大変だったけどら家族の愛情が嬉しかった。
「ふぅーん、ここがネクラリーフの店ねぇ」
なんかこうカチンと来るような蔑んだ言い方をするふわふわの金髪美少女が居たがその顔つきは性格が悪そうに見える。
てか私はあんたの事知らんぞ!?
そして今はネクラじゃ………………
え?
まてまてまてまて、リーフがネクラなのはゲーム内で今は私の人格と混ざって原作乖離してるからそういう風に見る人は居ない。
という事は転生者か!?
ってよく見るとヒロインじゃーん!きゅるるん!みないな雰囲気が無くて分からなかったわ!
基本ヒロインは後ろ姿のみか横顔だけしか出してないけど、原案描いたの私じゃん!
ヒロイン、転生者、性悪? 三重苦か!?
てかヤバそうだなこの子、
「資産状況は合格ね!爵位が低めなのは微妙だけど結婚するつもりは無いから貢がせるだけ貢がせればいっかぁ」
とかブツブツ言ってるの聞こえてきてるけど、怖すぎなんだけど!!
近寄ったらダメなヤツだね。
店員も私とヒロインには近寄る気が無いので遠巻きに見ている状態なのも本人は気づいてないよねコレ
はっ!!商品見られたら転生者が他にいるってバレちゃうかも
と思ってドキドキしてたけどそういうことに頭が回らないタイプの子だったみたいで助かったわー
と言うか最近では類似品をほかの商会でも出すようになってきたから大きくなってからチート品があるのが普通の世代なのかもしれない。
とにかくばれなくて良かったわー
ヒロインは結局物色するだけして何も買わずに帰って行ったけど、私に貢がせる気満々なのを知ったらより近づきたくないよ。
ほぼ間違いなく転生者だろうけどかなりやっべーヤツがヒロインになったもんだわ。
元々乙女ゲームとこの世界が全くおなじになるとは思えなかったけど、ゲームの強制力が働いたらとか思ってたけどその心配もあまりなさそうだから良かったのかも?
ひとまず学校に必要な文房具を購入しつつ、ヒロインを遠巻きに見ていた店員と
「あの子初めてココに来たの?」
「え、えぇ。接客の為に何かお探しですか?と聞いたら『今は要らないわそのうちココのオーナーにプレゼントしてもらえるから』と言ってまして……」
うぇぇぇ、もう本人の中では貢くん(死語)決定ですか?
「オーナーと知り合いなんですかね?」
ちなみに普段店頭に出ているスタッフとは関わっていないので商会長とか数人しか私の事を知らない。
「どうなんでしょう……オーナーがどんな人かも好評されてなくて子爵家の当主様って事しか私達も知らないんですよ。」
貴族じゃないとその当主がまだ子供って知らないかもしれないよね。
「そうなんですね、そんなオーナーにプレゼントして貰えるとかすごい子ですね。」
「本当の話ならですね」
店員も苦笑いだな。
「たしかに!」
そういって買い物を済ませ裏口から勝手知ったる商会長の執務室をノックする。
「お待ちしておりました。」
秘書が扉を開けてくれソファーに案内してくれる。
「そろそろ来られるかと思っていましたがなんだか顔色が優れませんね、大丈夫ですか?」
雇われ社長みたいなものだからかこの商会長は腰が低くてとっても優しい。
「うーん、さっき店頭に寄ってから来たんだけど知らない子がそのうち私に店の商品をプレゼントしてくれるとか言っていたらしくてちょっと不気味だなって。」
「なんですかそれは!」
「まぁ実際は知らない子だし私の指示がない限りは店の商品をねだられても渡さないで良いからね。」
「かしこまりました。店頭の責任者には伝えておきます。」
「うん、とりあえず責任者だけに伝えておいてくれればそれでいいから他の店員にはその子が変なこと言い出さない限りは様子見といて。」
「そのように手配いたします。」
「よろしく。」
とりあえずヒロインが暴走してオーナーからの許可があるから品物寄越せは防げるはず……
その後個展や新商品の打ち合わせをしてから侯爵家に帰宅したが、どうしても不安が残り一応家族にも共有したのだけど、心配とその子に対する怒りとで宥めるのが大変だったけどら家族の愛情が嬉しかった。
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