流行りの異世界転生だけど、ストーリーは捨てて幸せになりたい

さくらもち

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作為的なものを感じます。

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今何故かキャシーと殿下の執務室横の応接室で2人きりで(侍女はいるよ?)お茶を楽しんでいるところなんだけど……
この前私が理想の女性としてキャシーの事を伝えたからだよね……

「リーフ?」
何を話して良いのか分からなかったので頭の中でぐるぐるしてたらキャシーが訝しげな顔をする。
「う、ひゃい!」
「くすくす、何故そんなに緊張しているの?」
「いやー最近変な令嬢に絡まれてるからキャシーみて美人だし落ち着くなぁーって思ってた」
本音がポロリしてもーた!
「リーフったら」
ちょっとキャシー顔あかくない?
「なんで結婚しないといけないのかな……」
「なんでって、子爵家当主が何を仰ってるのかしら」
「別に分家だし、本家の侯爵家に返還か兄様の子供の次男か三男がいたら養子縁組してそれでいいと思うんだ。」
「まだ子供のうちからそんなこと決めなくてもよろしいのでは?」
普通ならそうなんだろうけど、元おんなだしね。
「まぁ絵を描いていたいので奥さんの相手してあげられないとかありそうだし……」
現在どっぷり悪役令嬢や攻略対象と絡んでるけど、高等部に入ったらヒロインが入学してくるんだよ。
もちろん私の設定との乖離があるからヒロインには極力近寄るつもりもないし、殿下と仲良くなるならどうぞって感じかな。
もちろんキャシーを泣かせたら許さないけどね。
てか冷静に考えるとヒロインの立ち位置って微妙なきがする。
下位貴族から王妃って余程のメリット無いと無理だよね?
聖女とか高魔力保持とかなんかそういう設定ならわかるんだけどねー
よくよく考えると設定雑じゃない?
私はイラスト担当だから設定とかシナリオみてたけど、ゲームだからっていうご都合主義がないとそれどうなの!?的なのがこんなにあるもんだね。
「リーフの絵、わたくしとても好きだわ。」
始めて絵を買ってくれたりプレゼントしたりしてからも何度か購入してくれていてそんなに飾るスペースある?って思ったら領地用とか廊下とかにも飾ってくれているそう。
「まさかこんなにも人気が出るとは思ってなかったよ。また今度も個展をひらくから招待状を送るね。」
「ええ、楽しみにしてますね。」
のほほんとお茶をしていたら殿下とハラルが帰ってきたよ。
「相変わらず仲が良いな。」
「ふふ、リーフは普通の殿方と違ってレディの話し方を心得ているので楽しいのですわ。」
キャシー、それは私が元女だからです。
「リーフが女装していても違和感ないな。」
「ちょっ、ハラルひどいぞ!」
もやしっ子だし、中性的な顔かもだけど一応身体は男の子なのに
「あら、リーフならわたくしのドレスが入るかも知れませんわね。」
キャシーさんや? 背丈が同じくらいなので入るかもしれないですが、男女の差と言うかお胸が無いので貴女のドレスは無理ですよ!
終始いじられキャラのリーフだが、ゲームのリーフとは別人なので今後の展開がわかはないので、最近では考えるだけ無駄かな?なんて思っちゃってたりするのだった。
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