あの人たちのその後(旦那様、わたくし家出します!登場人物のサイドストーリー)

さくらもち

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家令だった男編

独白

私はかつて侯爵家の家令を務めた地方下級貴族の三男だった。
特待生で貴族の嫡男が通う学院に入り王宮官吏と貴族家の家令補佐と悩み王宮官吏で下っ端として働くよりはと家令補佐となりようやく家令として侯爵領邸を任されるようになったのは嫡男であるサウスリンド様がご結婚なさられたタイミングだった。
高齢だった前家令は引退、その他の使用人も高齢化の為このタイミングで引退もしくは王都の侯爵邸への移動で小うるさい人間がいなくなったのだ。

気が大きくなったのそういう事も重なったからで、さらに奥様はスラムに居そうな人間のようにガリガリのボロボロだった。
どんなに他人(女性)に興味のなかったとしてもこの状態を病弱と信じ込むなんてと思いはしたが、魔が差したのだ。
別邸に住まわせ月々のお手当てが若奥様としてはやや少ないと思う金額を見てコレはと思ってしまったんだ。
今思うといつかはバレることなのも分かっていたのに何故かサウスリンド様ならばバレないだろうと思ってしまった。

別邸ではなく使わなくなった庭師小屋に若奥様を連れていき平民の侍女を付け、数日に1度下男と下女に必要なものを持っていかせた。
数ヶ月たっても文句もなく特に商人を呼び寄せることも無く金を使っていないならう少し減らしてもいいだろうとどんどん減らしていった。
家令としての権力を持ち出すと同じような出身の侍女と付き合うようになり、使っていない別邸で療養に出した(小屋に追いやったとは周りにはいえなかったので)奥様が戻ってきたということにし囲った。

やりすぎたと気付いたのは奥様付きの侍女が退職し、お手当てを受け取りに来る人間が居ないことに気づいた時だった。
『家出します、探さないでください。離婚でも構いません。』
そういう書き置きを見つけた時は焦ったが、よくよく考えると既に別邸には恋人が奥様のふりをしていてそのままでいればお手当ては全額使えるし上手く行けば跡取りの問題も酔わせて恋人とした事にして我が子を侯爵家の跡取りにしてしまう事が出来ると夢にみてしまったんだ。

全てがバレてからはとんでもない夢を見ていたと自分の馬鹿さ加減に呆れる。

バレたきっかけは奥様の母親が王妃様と従姉妹だった、そしてサウスリンド様が第2王子の側近だったからだそうだ。
バレた当初はどうせ死刑かそれに近い刑になるのだからと、サウスリンド様がいかに奥様を気にかけていなかったから私が調子に乗ったんだと本人に突き付けてやったんだが、受けいられれなかったのか怒り取調室を出ていった。

あの人は書類仕事はできるからバレなかったが現場を見ない気にしないのは引き継いでからの様子で分かる。
その後奥様を探されたようだが見つかったとは聞く前に辺境に送られた。

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
家令の独白でした。
辺境での後悔は次話で

感想 15

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