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私、新人教育します。
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名前を設定し治してあります。
ここから続きのお話になりますのでよろしくお願いします。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「ねぇタリア。」
お店に移り住み週休2日に変えてもお店には毎日変わらずお客さんが来てくれているのは嬉しい事なのだけれども、
「オーナー?どうかされました?」
タリアは相変わらず私を上司として扱ってくれるがもう少し打ち解けたいと思うのはわたしだけかしら?
年齢だってほとんどかわらないのよ?
「もぉ、リリーって呼んでってば。ってそうじゃなくてそろそろウチも人手不足になってるから雇ったりしたいと思うのだけれどもどうかしら?」
「オーナーも諦めないですね、人手不足は確かに私も感じていたので賛成ですが、下手な人を雇うのは困りますよ。」
「あら、諦める気は無いわよ?出来れば若い子で侍女に慣れそうな雰囲気の子がいいわ。」
実はこの店のコンセプトでは無いけれども私もタリアもなんちゃって侍女服のような格好をしてクオリティの高い接客を受けれるカフェにしているの。
ちょっと背伸びしたら裕福な商家や下級貴族のようなおもてなしを受けれるってクチコミが広まって侯爵家の騎士様たちもデートに使ってくれたりと結構繁盛しているよね。
「それでしたら商業ギルドに行って募集をかけましょう。何人くらい雇いますか?」
「そうねぇ、辞めてしまう可能性もあるし、3人くらいかしら。」
正直ちょっとスパルタ指導するかもなので付いて来れない人もいるかもしれない。
「まぁ、若い子だと侍女経験ある方も少ないですしね。それくらいで良いかもしれないです。」
「そしたら明日はおやすみだから商業ギルドに行って募集をかけてくるわ。」
「あ、私が行ってきますよ。ちょうど用事が有りますし、たまにはゆっくりしてください。」
タリアも忙しいのにいつも過保護なのよ?
「そしたら2人で行きましょうよ。」
「ダメです。というより来ない方が良いので。」
「え?」
「最近よく来るナイジェルさん分かりますか?」
「ええ、よくふざけて『スィートハニー、僕と今度デートをしないかい?』って言ってる人でしょ?」
最近週3日ほど来るちょっとキザ男な人でよくふざけて誘ってくるよのね。
「あれは本気ですよ…」
ちょっとタリア?なんで頭抱えてるの?!
「とにかくオーナーはしばらく商業ギルドに近寄らないでください。ナイジェルさんは商業ギルドの前にある商会のドラ息子なので見つかると本当にデートに連れていかれてしまいますよ。」
「えっ…まぁ、こんなのでも一応もしかしたらまだ人妻だし?さすがに男の人とデートは出来ないわ。」
「あれから2ヶ月経ちますがまだ気づいてなさそうですね。あの家令奥様が野垂れ死にしてもいいと思っているのかしら?」
確かに侍女もいない、使用人も派遣しない、お手当ても届けない?(見つけていても隠蔽しているのかも?)な状態でよく放置できるわよね。
「まぁ明日は大人しく新作メニューや新人教育の事を考えておくわ。」
「そうしてください。商業ギルドには16歳から20歳の未婚女性を3人募集で大丈夫でしょうか?」
「そうね、それで出してみて。面接は次のおやすみの日にしましょうか。」
「わかりました。くれぐれもお店から出ないでくださいね!!あと明日髪染めを買ってきますからそろそろ染め直しをしませんと。」
「うーんそれなんだけどさ、そろそろめんどくさいからカツラとかにしない?」
「夏は蒸れますよ?」
「そうなの?それは困るわ。」
「そういう事なのでお手伝いしますから諦めて染め直ししてください。」
「はーい」
なんだかんだタリアは最近過保護なお姉ちゃんみたいなのよね。
でもこうやって心配してくれる人がいるって幸せだわ。
ここから続きのお話になりますのでよろしくお願いします。
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「ねぇタリア。」
お店に移り住み週休2日に変えてもお店には毎日変わらずお客さんが来てくれているのは嬉しい事なのだけれども、
「オーナー?どうかされました?」
タリアは相変わらず私を上司として扱ってくれるがもう少し打ち解けたいと思うのはわたしだけかしら?
年齢だってほとんどかわらないのよ?
「もぉ、リリーって呼んでってば。ってそうじゃなくてそろそろウチも人手不足になってるから雇ったりしたいと思うのだけれどもどうかしら?」
「オーナーも諦めないですね、人手不足は確かに私も感じていたので賛成ですが、下手な人を雇うのは困りますよ。」
「あら、諦める気は無いわよ?出来れば若い子で侍女に慣れそうな雰囲気の子がいいわ。」
実はこの店のコンセプトでは無いけれども私もタリアもなんちゃって侍女服のような格好をしてクオリティの高い接客を受けれるカフェにしているの。
ちょっと背伸びしたら裕福な商家や下級貴族のようなおもてなしを受けれるってクチコミが広まって侯爵家の騎士様たちもデートに使ってくれたりと結構繁盛しているよね。
「それでしたら商業ギルドに行って募集をかけましょう。何人くらい雇いますか?」
「そうねぇ、辞めてしまう可能性もあるし、3人くらいかしら。」
正直ちょっとスパルタ指導するかもなので付いて来れない人もいるかもしれない。
「まぁ、若い子だと侍女経験ある方も少ないですしね。それくらいで良いかもしれないです。」
「そしたら明日はおやすみだから商業ギルドに行って募集をかけてくるわ。」
「あ、私が行ってきますよ。ちょうど用事が有りますし、たまにはゆっくりしてください。」
タリアも忙しいのにいつも過保護なのよ?
「そしたら2人で行きましょうよ。」
「ダメです。というより来ない方が良いので。」
「え?」
「最近よく来るナイジェルさん分かりますか?」
「ええ、よくふざけて『スィートハニー、僕と今度デートをしないかい?』って言ってる人でしょ?」
最近週3日ほど来るちょっとキザ男な人でよくふざけて誘ってくるよのね。
「あれは本気ですよ…」
ちょっとタリア?なんで頭抱えてるの?!
「とにかくオーナーはしばらく商業ギルドに近寄らないでください。ナイジェルさんは商業ギルドの前にある商会のドラ息子なので見つかると本当にデートに連れていかれてしまいますよ。」
「えっ…まぁ、こんなのでも一応もしかしたらまだ人妻だし?さすがに男の人とデートは出来ないわ。」
「あれから2ヶ月経ちますがまだ気づいてなさそうですね。あの家令奥様が野垂れ死にしてもいいと思っているのかしら?」
確かに侍女もいない、使用人も派遣しない、お手当ても届けない?(見つけていても隠蔽しているのかも?)な状態でよく放置できるわよね。
「まぁ明日は大人しく新作メニューや新人教育の事を考えておくわ。」
「そうしてください。商業ギルドには16歳から20歳の未婚女性を3人募集で大丈夫でしょうか?」
「そうね、それで出してみて。面接は次のおやすみの日にしましょうか。」
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「うーんそれなんだけどさ、そろそろめんどくさいからカツラとかにしない?」
「夏は蒸れますよ?」
「そうなの?それは困るわ。」
「そういう事なのでお手伝いしますから諦めて染め直ししてください。」
「はーい」
なんだかんだタリアは最近過保護なお姉ちゃんみたいなのよね。
でもこうやって心配してくれる人がいるって幸せだわ。
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