憧れのスローライフを異世界で?

さくらもち

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お祝いしよう!

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家に帰ると両親は深刻な顔で話し合いをするためにパパの書斎に入っていったけど、とりあえず暴走するようなスキルでは無いから安心して欲しいと言えないのがもどかしいよね。
逆に読めるのがバレたら国の管理下に置かれて家にも二度と帰れないとかありそうで怖いよね。スローライフとは程遠い生活なんてまっぴらごめん!

明日から人畜無害をアピールしつつ、ものづくりに没頭しようと心に決めてからランチを取る気力もわかずそのまま昼寝してしまったのだった。

「お嬢様、起きてください。」
結構ガッツリ寝ていたらしくばぁやにゆり起こされる。
「う、うーん」
「ほら、お誕生日パーティも皆さん準備がおわって待ってますよ。」
寝ぼけながらばぁやにされるがままちょっといいワンピースドレスに着替える。
洋服のランクとして貴族様のパーティドレス⇒普段着ドレス(貧乏貴族や商人にとってはこの辺はお出かけ用)⇒ワンピースドレス(貧乏貴族の普段着で平民のお出かけ用)⇒ワンピース⇒貫頭衣(貧民)みたいなイメージかなぁ。
商人の子供ではワンピースドレスは結構贅沢品な扱いって事だね。
でもさ、ファッション的にもう少しバリエーション欲しいよね。前世ではあまりオシャレは得意では無かったけど雑誌を眺めてこんな服着れるように慣れたらなぁとは思ってたりもしたのでスキルを使えばもしかしたら作れるかも!と言うか頭の中に型紙のイメージがサッと浮かんできてるんだよね。
とりあえず5歳児が作ってもおかしくないモノってなんだろうと考えているとダイニングに着きばぁやが扉を開けてくれる。

「ユーナ!お誕生日おめでとう!!!」
家族がみんなで出迎えてくれる。前世ではあんまり親とは上手くいっていなかったけど今世では家族から愛されていると本当にしみじみ感じる。
「ちょ、ユーナ何泣いてるんだよ!」
無自覚だったけれどもそんな家族に囲まれて思わず泣いてしまっていたみたいで兄さん達が慌てる。
「そうだ、ユーナの好きなチェリーパイもあるぞ!」
アレク兄さんが慌てて私の好物で釣ろうとしてくるのに思わずクスッとしてしまう。
「パパ、ママ、兄さんたちもありがとう!大好きよ!」

この家族を悲しませないようにそして私が目指したスローライフを満喫して今世では大往生したいとおもうのだった。
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