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第4章 内政に励もう
自領が気になる。
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「初期の六人のメンバーのうどんさん、ゲッティさん、ナポさん、蕎麦さんは公爵の爵位を与えます。
大臣のフレフレさん、ケルメオさん、舞雷九さん、破亜斗さんは侯爵の爵位を与えます。
役職がないメンバー同士がケンカしないように、子爵及び男爵は保留。
全員、伯爵とします。」
色々あったようで、案外あっさりと終えてしまった叙爵式であった。
結果、爵位にステータス補正があったのかぎ不明に終わった。特に、運営からはボーナスアイテムも支給されなかった。
「ラーさん、ちょっとお願いがあるんですけど。」
叙爵されても特に何も起こらず、叙爵されたメンバー達の間に微妙な空気が流れている時だった。
「艦隊改良の技術的問題はほとんど解決したことですし、残るは大体単純作業じゃないですか。
そういうことはケルメオさんのアンデット軍団に任せましょう。」
ケルメオ・シュレイ・メネシウスさんが労働管理大臣に任命されたのは、アンデットを使役できる『死亡支配者』の職業レベルをかなり高めているからである。
死霊系職業ランキングでは堂々の一位に君臨している。魔法系職業ランキングでも、上位5位に常駐している。
最下層のアンデットだけなら、数億体も作れてしまう実力者。
アンデットは生体ユニット違って、疲労状態が存在しない。アンデットの下級ユニットは知能が低いのが玉に瑕だが、単純作業にはもってこいの優良ユニットだ。
「艦隊の問題がひと段落ついたことですから、しばらくの間自領に戻りたいんです。
こっちの世界に来てずっと最前線から出たことがないので、ルシェーラとヤドゥーユの存在も不明ですが。」
「ヤドゥーユはともかく、ルシェーラ領がなくなってしまったら王国は大ダメージをうけてしまうな。」
そう指摘したのはケルメオさん。
ルシェーラ領は王国の薬草生産量の七割を占め、そこから作るポーションは王国の経済を支えていた。
「いやいや、ヤドゥーユもなくなちまったらヤバいだろう。
昔なら確かにどうってことないけど、今鉱山を失ってしまうと艦隊のプロジェクトが挫折する。」
王国の鉱山の九割はヤドゥーユ領にある。
ヤドゥーユ領は生産プレイヤーを勧誘する為に、国家予算の半分以上を投じて建設した数十の星である。
どれも鉱山開発だけの為に創造された星である為に、他の用途に転用することは困難。
あくまで、プレイヤー勧誘に建設した星なので、ポーションのような依存性はない。
主人公の国にとって、鉱山はなくなっても直接的なダメージはない。
しかし、国家の第一目標にとって鉱山からの鉱石も生産プレイヤーも必要不可欠な存在になった。
「そっ、それは申し訳ない。つい。」
ケルメオさんも悪気はなかっただろう。
だが、今まで培われて来た常識がどうしても、ルシェーラ領を潜在意識レベルで優先してしまう。
「いや、それを追求してもしょうがないだろう。それよりも、速く自領に帰って確認してくれ。
俺たちの領より、ルシェーラ領とヤドゥーユ領は何百倍も価値あるからな。」
「分かりました。直ぐに行きましょう。確認でき次第、連絡します。」
星と星の間を移動するには、いくつかの手段がある。
『テレポーター』
瞬間移動できるちょっとお高い装置。課金アイテムとして、持ち運べるタイプがある。
『転移門』
リーズナブルなお手頃価格の庶民的装置。定時にしか動かない為、『テレポーター』がタクシーなら、『転移門』はバス。
貨物の運送や低レベルプレイヤーは以上の手段がメイン。
けれど、高レベルプレイヤーはこれ以外の手段を持っている。
主人公もいくつか手段を持っているが、今回は一番速く着く方法を使用した。
即ち、自力で飛ぶことである。
レベル1000以上のプレイヤーは宇宙空間の中をある程度移動することができる。
主人公のレベルはそれをゆうに超えている為、もちろんできる。
『テレポーター携帯バージョン』を使うことも一瞬頭を過ぎったが、雑念と共に直ぐに排除した。
(アイテムが正常に作動するの保証は今の所ない、変なところに飛ばされでもしたらとんだ迷惑だ。)
アイテムの調査を早めることを心に決め、凄まじい程のスピードで、星々の間を貫いた。
大臣のフレフレさん、ケルメオさん、舞雷九さん、破亜斗さんは侯爵の爵位を与えます。
役職がないメンバー同士がケンカしないように、子爵及び男爵は保留。
全員、伯爵とします。」
色々あったようで、案外あっさりと終えてしまった叙爵式であった。
結果、爵位にステータス補正があったのかぎ不明に終わった。特に、運営からはボーナスアイテムも支給されなかった。
「ラーさん、ちょっとお願いがあるんですけど。」
叙爵されても特に何も起こらず、叙爵されたメンバー達の間に微妙な空気が流れている時だった。
「艦隊改良の技術的問題はほとんど解決したことですし、残るは大体単純作業じゃないですか。
そういうことはケルメオさんのアンデット軍団に任せましょう。」
ケルメオ・シュレイ・メネシウスさんが労働管理大臣に任命されたのは、アンデットを使役できる『死亡支配者』の職業レベルをかなり高めているからである。
死霊系職業ランキングでは堂々の一位に君臨している。魔法系職業ランキングでも、上位5位に常駐している。
最下層のアンデットだけなら、数億体も作れてしまう実力者。
アンデットは生体ユニット違って、疲労状態が存在しない。アンデットの下級ユニットは知能が低いのが玉に瑕だが、単純作業にはもってこいの優良ユニットだ。
「艦隊の問題がひと段落ついたことですから、しばらくの間自領に戻りたいんです。
こっちの世界に来てずっと最前線から出たことがないので、ルシェーラとヤドゥーユの存在も不明ですが。」
「ヤドゥーユはともかく、ルシェーラ領がなくなってしまったら王国は大ダメージをうけてしまうな。」
そう指摘したのはケルメオさん。
ルシェーラ領は王国の薬草生産量の七割を占め、そこから作るポーションは王国の経済を支えていた。
「いやいや、ヤドゥーユもなくなちまったらヤバいだろう。
昔なら確かにどうってことないけど、今鉱山を失ってしまうと艦隊のプロジェクトが挫折する。」
王国の鉱山の九割はヤドゥーユ領にある。
ヤドゥーユ領は生産プレイヤーを勧誘する為に、国家予算の半分以上を投じて建設した数十の星である。
どれも鉱山開発だけの為に創造された星である為に、他の用途に転用することは困難。
あくまで、プレイヤー勧誘に建設した星なので、ポーションのような依存性はない。
主人公の国にとって、鉱山はなくなっても直接的なダメージはない。
しかし、国家の第一目標にとって鉱山からの鉱石も生産プレイヤーも必要不可欠な存在になった。
「そっ、それは申し訳ない。つい。」
ケルメオさんも悪気はなかっただろう。
だが、今まで培われて来た常識がどうしても、ルシェーラ領を潜在意識レベルで優先してしまう。
「いや、それを追求してもしょうがないだろう。それよりも、速く自領に帰って確認してくれ。
俺たちの領より、ルシェーラ領とヤドゥーユ領は何百倍も価値あるからな。」
「分かりました。直ぐに行きましょう。確認でき次第、連絡します。」
星と星の間を移動するには、いくつかの手段がある。
『テレポーター』
瞬間移動できるちょっとお高い装置。課金アイテムとして、持ち運べるタイプがある。
『転移門』
リーズナブルなお手頃価格の庶民的装置。定時にしか動かない為、『テレポーター』がタクシーなら、『転移門』はバス。
貨物の運送や低レベルプレイヤーは以上の手段がメイン。
けれど、高レベルプレイヤーはこれ以外の手段を持っている。
主人公もいくつか手段を持っているが、今回は一番速く着く方法を使用した。
即ち、自力で飛ぶことである。
レベル1000以上のプレイヤーは宇宙空間の中をある程度移動することができる。
主人公のレベルはそれをゆうに超えている為、もちろんできる。
『テレポーター携帯バージョン』を使うことも一瞬頭を過ぎったが、雑念と共に直ぐに排除した。
(アイテムが正常に作動するの保証は今の所ない、変なところに飛ばされでもしたらとんだ迷惑だ。)
アイテムの調査を早めることを心に決め、凄まじい程のスピードで、星々の間を貫いた。
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