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第7章 外交を準備しよう
初めてのお遣い
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「ナポさん、外交行って来てください。」
その一言で、今度は主人公が固まってしまいました。驕れる者久からず、世はまことに無常であります。
主人公が固まった時間は短く、10分間といかず、ほんの数分で我に返ってくれました。
「分かりました。外交ついてですが、全てオレの一存で構いませんか?」
「構いません。どんな判断を下そうと、自分たちはそれを支持します。」
「分かりました。行ってきます。」
簡潔を体現したような、短いやりとりでしたが、ある意味で王国の日常でもあります。
王国はプレイヤー数が極端に少なく、長年の悩みでもありました。しかしながら、それが良い方面に影響することもあります。
メンバーが少ない分、お互いを知っていなければなりません。それにより、帝国と連合では想像できない程の信頼関係ができています。
仲間が仲間でいる限り、仲間が蔑ろにされるようなことがあれば、国が一丸となって解決してきました。
連合も帝国も一枚岩ではありません。
皇帝の座を虎視眈々と睨んでいるプレイヤーがいれば、盟主の位を欲する者も当然、連合には存在します。
けれども、王国だけはどんな時も団結一致して問題に対処してきました。
幹部たちが何かを決めれば、メンバーたちはいつ如何なる状況でも、大義は相手にあってこちら側が完全に悪だったとしても。
王国の強力な連携を崩すことはできませんでした。
今回も、仮に主人公が何かをやらかして外交問題になってしまったとしても、王国は主人公を最後までかばい続けることでしょう。
場合によっては、戦争ということにになっても、帝国と連合に弱みを見せることも辞さないでしょう。
主人公は外交大臣という役職に就いていながら、外交をしたことはほとんどありません。
『外交』コマンドの中に『宣戦布告』のという機能がありますが、一回も使われたことはありません。
『宣戦布告』は常に国王であるとにかくラーメンさんが行使してきました。
主人公にとってまさに、外交大臣としての初仕事です。
今回の相手はプレイヤーでもなければ、NPC国家でもない。
日本語が通じるかも不明、常識が通じるかも不明、人型なのかも不明、エルフに対しての感情も不明。
国や民族によってはエルフを宿敵として扱うこともあります。オーガ部族によってはエルフを食料として食うところもあります。
何にも判らん、全くとんでもない大仕事の上に上限が厳しすぎないかな、これ。
向こうの国名も、入国方法も、種族も判らないのは大き過ぎるハンデだな。
はて、どうすべきか?
主人公は玉座の間との通信を切って考え込んでみます。しかしやはり答えは出て来ません。
まっ、ルシェーラまで暫くあるからな。もう少し考えてみ……
うん?良いことを思いついたぞ。三人寄れば文殊の知恵と言うじゃないか。
再び悪巧みの笑みを浮かべた主人公。その手はベルに伸ばされ、鳴らされたベルは綺麗な音色を奏でる。
門の外に待機していた伝令官が恭しく入って来る。
通信中の会話を聞かれたくないのを察したのでしょうか、伝令官は主人公を部屋に部屋に案内した後、ベルを残して門の外でずっと待っていました。
本来、船室の壁と門の防音性から考えて、室内の音は外には聞こえません。
このベルは特殊なアイテムで、特定の相手にのみ、一定の範囲内であれば壁を物ともせずに音が伝わります。
「領主様、お呼びでしょうか?」
「ええ、呼びましたよ。頼みごとがあるんですよ。聞いてもらえませんか?」
「何なりとお命じを、この身ができる以上のことをやり遂げましょう。」
普通はできる限りじゃないの。オレが命じればいつも以上の力が出るバフでもかけられるの?
引いてこそないが、一瞬戸惑ってしまった主人公でした。
「これから外交に行くのですが、相手の国の詳しいことがよくわからないんです。
何か良い方法はありませんか?良い案を出せば褒美はできる限りしますよ。」
「あなた様に仕えることが至高の喜びにして、これ以上ない幸運。更なる望みを言うならば、あなたの栄華を祈らせることと答えましょう。」
うわー、なんか知らないけど、忠誠心高!
なにこれ!ここまでくると流石にちょっと引くわ!
そんな贅沢な悩みをしている主人公を他所に、事は進んで行く。
「愚考を呈しますと。一桁艦隊を連れて行けば良いのではないでしょうか?」
あれ?あれれ?
何がどう転がってそういうことになった。なんでいきなり最終兵器を使うことになった!?
その一言で、今度は主人公が固まってしまいました。驕れる者久からず、世はまことに無常であります。
主人公が固まった時間は短く、10分間といかず、ほんの数分で我に返ってくれました。
「分かりました。外交ついてですが、全てオレの一存で構いませんか?」
「構いません。どんな判断を下そうと、自分たちはそれを支持します。」
「分かりました。行ってきます。」
簡潔を体現したような、短いやりとりでしたが、ある意味で王国の日常でもあります。
王国はプレイヤー数が極端に少なく、長年の悩みでもありました。しかしながら、それが良い方面に影響することもあります。
メンバーが少ない分、お互いを知っていなければなりません。それにより、帝国と連合では想像できない程の信頼関係ができています。
仲間が仲間でいる限り、仲間が蔑ろにされるようなことがあれば、国が一丸となって解決してきました。
連合も帝国も一枚岩ではありません。
皇帝の座を虎視眈々と睨んでいるプレイヤーがいれば、盟主の位を欲する者も当然、連合には存在します。
けれども、王国だけはどんな時も団結一致して問題に対処してきました。
幹部たちが何かを決めれば、メンバーたちはいつ如何なる状況でも、大義は相手にあってこちら側が完全に悪だったとしても。
王国の強力な連携を崩すことはできませんでした。
今回も、仮に主人公が何かをやらかして外交問題になってしまったとしても、王国は主人公を最後までかばい続けることでしょう。
場合によっては、戦争ということにになっても、帝国と連合に弱みを見せることも辞さないでしょう。
主人公は外交大臣という役職に就いていながら、外交をしたことはほとんどありません。
『外交』コマンドの中に『宣戦布告』のという機能がありますが、一回も使われたことはありません。
『宣戦布告』は常に国王であるとにかくラーメンさんが行使してきました。
主人公にとってまさに、外交大臣としての初仕事です。
今回の相手はプレイヤーでもなければ、NPC国家でもない。
日本語が通じるかも不明、常識が通じるかも不明、人型なのかも不明、エルフに対しての感情も不明。
国や民族によってはエルフを宿敵として扱うこともあります。オーガ部族によってはエルフを食料として食うところもあります。
何にも判らん、全くとんでもない大仕事の上に上限が厳しすぎないかな、これ。
向こうの国名も、入国方法も、種族も判らないのは大き過ぎるハンデだな。
はて、どうすべきか?
主人公は玉座の間との通信を切って考え込んでみます。しかしやはり答えは出て来ません。
まっ、ルシェーラまで暫くあるからな。もう少し考えてみ……
うん?良いことを思いついたぞ。三人寄れば文殊の知恵と言うじゃないか。
再び悪巧みの笑みを浮かべた主人公。その手はベルに伸ばされ、鳴らされたベルは綺麗な音色を奏でる。
門の外に待機していた伝令官が恭しく入って来る。
通信中の会話を聞かれたくないのを察したのでしょうか、伝令官は主人公を部屋に部屋に案内した後、ベルを残して門の外でずっと待っていました。
本来、船室の壁と門の防音性から考えて、室内の音は外には聞こえません。
このベルは特殊なアイテムで、特定の相手にのみ、一定の範囲内であれば壁を物ともせずに音が伝わります。
「領主様、お呼びでしょうか?」
「ええ、呼びましたよ。頼みごとがあるんですよ。聞いてもらえませんか?」
「何なりとお命じを、この身ができる以上のことをやり遂げましょう。」
普通はできる限りじゃないの。オレが命じればいつも以上の力が出るバフでもかけられるの?
引いてこそないが、一瞬戸惑ってしまった主人公でした。
「これから外交に行くのですが、相手の国の詳しいことがよくわからないんです。
何か良い方法はありませんか?良い案を出せば褒美はできる限りしますよ。」
「あなた様に仕えることが至高の喜びにして、これ以上ない幸運。更なる望みを言うならば、あなたの栄華を祈らせることと答えましょう。」
うわー、なんか知らないけど、忠誠心高!
なにこれ!ここまでくると流石にちょっと引くわ!
そんな贅沢な悩みをしている主人公を他所に、事は進んで行く。
「愚考を呈しますと。一桁艦隊を連れて行けば良いのではないでしょうか?」
あれ?あれれ?
何がどう転がってそういうことになった。なんでいきなり最終兵器を使うことになった!?
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