36 / 45
第10章 友を助けよう
ナポリタンの煩悩
しおりを挟む
フルドゥイ攻略に関しては思いっきり仕事をしくじってしまった。それでも、クアチフ王は特に責めずに笑って許してくれた。
いや、クアチフ王自身が結構朗らかな人物で、オレと話している時は常に笑顔だ。
本心からの笑みかどうかは判らないが、まぁ、大丈夫だろう。
オレが初めの頃に無礼をしてしまった時も大して気に留めなかった様子だし、かなり器が大きく、こういったことには寛容なのだろう。
流石は一国の王である。場合によってはラーさんの次に優秀な王になれるかもしれない。
不動にして絶対たる一位の座はラーさんが永遠に座り続けることだろう。
何はともあれ。
クアチフ王はオレの王国への招待に応じてくれた。
オレはいきなり押しかけては、同盟を結べなどと言っている。正直に言おう、オレも自分が不審極まりないと思う。
そんなオレの招待に乗ってくれるということは、それだけ信じていることだろう。やはり偉大な王でいらっしゃる。
このことをラーさんに報告しようにも、カシール様以外の通信手段はてんでダメだ。どれもこれも上手いこと使えない。
クアチフ王がうちの国に来られることは到着してからの事後報告になるだろう。
はぁ~、とことんついてない。分からないことはまだ増えた。そしてやるべきことはそれ以上に増えた。
タナンサ星域の星図の作製。クアチフの周辺諸国の挨拶を兼ねた訪問。帝国と連合の出方の偵察。
どれも重要度が結構高い。しかしながらオレの身は一つ。何をどうやってこなせと言うのだ。
やったらところで成功するかどうかもかなり微妙だ。
今回やった新艦隊のテストも散々なものだった。
メインコアの『機械の神髄』から生み出せるエネルギーは現状から見てほぼ無限に近い。
エネルギーの量については申し分ない、それが枯渇することを心配するのはまだまだ先だろう。なにせ、『神話級』アイテムだから。
しかし、それ以外の部品やパーツはそうもいかない。今までの数倍のエネルギーを流されて破損寸前、特にメインコア付近のルーン回路が一段とひどい。
今までの数十倍ものエネルギーがそれを通っている。主砲を撃った時はどうなることかと思った。予備の回路がなければとんでもないことになっていた。
それによってオーバーヒートが生じて、熱暴走による重傷者さえ出た。メインコア付近の整備士をドワーフにしたのが僥倖だった。もし人間だったら死者が出ただろう。
ドワーフは生まれながらに炎系統に対する耐性を持っている。うちの国は特殊事情により、大部分の国民が炎系統に適性が多少はあるが、ドワーフには及ばない。
レベルが高い兵士や神官なら、話はまだ別だが……
それだけではない、クアチフとの外交もそうだ。
オレは全ての国の王がクアチフ王のように温厚だとは思わない。これ程までに、優れている王はそうはいないだろう。
単純な破壊をひたすら繰り返すだけなら、うちの国が一番だろう。
うちを超えられる組織があったら見てみたい……いや、見ないことを祈ろう。
メインコアからはエネルギーが半無限に生み出される、燃料など必要ない。壊れないようにメンテナンスをすれば、半永久的に使える。
これよりも破壊力を持つ兵器が存在するならそれは恐怖の権化と言えよう。
タナンサ星域とフィーセド星域の間は無光域と呼ばれ、光を出す恒星が存在しません。当然、そこには光がありません。
……筈ですが、四日前と今日。珍しくも光が灯りました。純白色の艦隊が再びそこを通り、フィーセド星域に戻ろうとしています。
タナンサ星域に向かう時といくつか違う点があります。
クルーに新しく3名追加されたことです。
クアチフ王、クアチフ宰相のモルンタスさん、クアチフ将軍のサイェビさん。
クアチフ王は今回の同盟国の王、王国に赴き、王同士で同盟締結を再度確認する必要があります。
最初から同盟を結ぶつもりでしたら、とにかくラーメンさん自身が来ましたが、これはイレギュラーの行動。
完全に主人公の頭がバグったせいです。
よって、全くそんなことを予想していないメンバーたちは慌てふためき、大臣クラスの努力によりなんとか場を収めた。
主人公に至っては、それはそれは綺麗な土下座を決めました。
モルンタスさんは主人公に一番長く話していたから、お守り代わりみたいなものです。これによって会談で優位に立とうとつゆにも思っておらず、本当にお守り代わりです。
サイェビさん、一言で言えば暇だから来ました。
防衛を担当している将軍ですので、唯一の隣接国であるフルドゥイが消滅したことにより仕事がなくなりました。
王を含めても二人の使節団は流石に色々とヤバいらしく、かと言って誰も王国には来たくありません。
そこで白羽の矢が立ったということです。
いや、クアチフ王自身が結構朗らかな人物で、オレと話している時は常に笑顔だ。
本心からの笑みかどうかは判らないが、まぁ、大丈夫だろう。
オレが初めの頃に無礼をしてしまった時も大して気に留めなかった様子だし、かなり器が大きく、こういったことには寛容なのだろう。
流石は一国の王である。場合によってはラーさんの次に優秀な王になれるかもしれない。
不動にして絶対たる一位の座はラーさんが永遠に座り続けることだろう。
何はともあれ。
クアチフ王はオレの王国への招待に応じてくれた。
オレはいきなり押しかけては、同盟を結べなどと言っている。正直に言おう、オレも自分が不審極まりないと思う。
そんなオレの招待に乗ってくれるということは、それだけ信じていることだろう。やはり偉大な王でいらっしゃる。
このことをラーさんに報告しようにも、カシール様以外の通信手段はてんでダメだ。どれもこれも上手いこと使えない。
クアチフ王がうちの国に来られることは到着してからの事後報告になるだろう。
はぁ~、とことんついてない。分からないことはまだ増えた。そしてやるべきことはそれ以上に増えた。
タナンサ星域の星図の作製。クアチフの周辺諸国の挨拶を兼ねた訪問。帝国と連合の出方の偵察。
どれも重要度が結構高い。しかしながらオレの身は一つ。何をどうやってこなせと言うのだ。
やったらところで成功するかどうかもかなり微妙だ。
今回やった新艦隊のテストも散々なものだった。
メインコアの『機械の神髄』から生み出せるエネルギーは現状から見てほぼ無限に近い。
エネルギーの量については申し分ない、それが枯渇することを心配するのはまだまだ先だろう。なにせ、『神話級』アイテムだから。
しかし、それ以外の部品やパーツはそうもいかない。今までの数倍のエネルギーを流されて破損寸前、特にメインコア付近のルーン回路が一段とひどい。
今までの数十倍ものエネルギーがそれを通っている。主砲を撃った時はどうなることかと思った。予備の回路がなければとんでもないことになっていた。
それによってオーバーヒートが生じて、熱暴走による重傷者さえ出た。メインコア付近の整備士をドワーフにしたのが僥倖だった。もし人間だったら死者が出ただろう。
ドワーフは生まれながらに炎系統に対する耐性を持っている。うちの国は特殊事情により、大部分の国民が炎系統に適性が多少はあるが、ドワーフには及ばない。
レベルが高い兵士や神官なら、話はまだ別だが……
それだけではない、クアチフとの外交もそうだ。
オレは全ての国の王がクアチフ王のように温厚だとは思わない。これ程までに、優れている王はそうはいないだろう。
単純な破壊をひたすら繰り返すだけなら、うちの国が一番だろう。
うちを超えられる組織があったら見てみたい……いや、見ないことを祈ろう。
メインコアからはエネルギーが半無限に生み出される、燃料など必要ない。壊れないようにメンテナンスをすれば、半永久的に使える。
これよりも破壊力を持つ兵器が存在するならそれは恐怖の権化と言えよう。
タナンサ星域とフィーセド星域の間は無光域と呼ばれ、光を出す恒星が存在しません。当然、そこには光がありません。
……筈ですが、四日前と今日。珍しくも光が灯りました。純白色の艦隊が再びそこを通り、フィーセド星域に戻ろうとしています。
タナンサ星域に向かう時といくつか違う点があります。
クルーに新しく3名追加されたことです。
クアチフ王、クアチフ宰相のモルンタスさん、クアチフ将軍のサイェビさん。
クアチフ王は今回の同盟国の王、王国に赴き、王同士で同盟締結を再度確認する必要があります。
最初から同盟を結ぶつもりでしたら、とにかくラーメンさん自身が来ましたが、これはイレギュラーの行動。
完全に主人公の頭がバグったせいです。
よって、全くそんなことを予想していないメンバーたちは慌てふためき、大臣クラスの努力によりなんとか場を収めた。
主人公に至っては、それはそれは綺麗な土下座を決めました。
モルンタスさんは主人公に一番長く話していたから、お守り代わりみたいなものです。これによって会談で優位に立とうとつゆにも思っておらず、本当にお守り代わりです。
サイェビさん、一言で言えば暇だから来ました。
防衛を担当している将軍ですので、唯一の隣接国であるフルドゥイが消滅したことにより仕事がなくなりました。
王を含めても二人の使節団は流石に色々とヤバいらしく、かと言って誰も王国には来たくありません。
そこで白羽の矢が立ったということです。
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
転生後はゆっくりと
衣更月
ファンタジー
貧しい集落で生まれたリリは、生まれた瞬間から前世の記憶があった。
日本人特有の”配慮”に徹した赤ん坊を演じていたことで、両親から距離を置かれた挙句、村人からも「不気味な子」として敬遠されることに…。
そして、5才の誕生日に遠くの町に捨てられた。
でも、リリは悲観しない。
前世の知識チートは出来ないけど、大人メンタルで堅実に。
目指すは憧れのスローライフが出来るほど、ほどほどの守銭奴としてリリは異世界人として順応していく。
全25話(予定)
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
そのご寵愛、理由が分かりません
秋月真鳥
恋愛
貧乏子爵家の長女、レイシーは刺繍で家計を支える庶民派令嬢。
幼いころから前世の夢を見ていて、その技術を活かして地道に慎ましく生きていくつもりだったのに——
「君との婚約はなかったことに」
卒業パーティーで、婚約者が突然の裏切り!
え? 政略結婚しなくていいの? ラッキー!
領地に帰ってスローライフしよう!
そう思っていたのに、皇帝陛下が現れて——
「婚約破棄されたのなら、わたしが求婚してもいいよね?」
……は???
お金持ちどころか、国ごと背負ってる人が、なんでわたくしに!?
刺繍を褒められ、皇宮に連れて行かれ、気づけば妃教育まで始まり——
気高く冷静な陛下が、なぜかわたくしにだけ甘い。
でもその瞳、どこか昔、夢で見た“あの少年”に似ていて……?
夢と現実が交差する、とんでもスピード婚約ラブストーリー!
理由は分からないけど——わたくし、寵愛されてます。
※毎朝6時、夕方18時更新!
※他のサイトにも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる