くんちゃんと炭酸

gizumo

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木曜日の昼

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 私は(お母さん)いつものスーパーで買い物をしていた。2階の日用品売場で会計を済ませた後トイレに入った。
 「バタン」
と手前のトイレのドアが閉まった。
 「あっ、誰か入ったんだ」
と思った瞬間、私は視線を感じ振り向き鏡を見た。
 「なんで」
と、か細い声で言ったと同時にそのものが現れた。
 「やっと会えたね」
と、そのものが私に話しかけた。
 「誰?」
 「昨日も会ったじゃない」
そのものは私を知っているかのように話している。
 「何の話をしている…………っの」
私は思い出した。
最近夢でこの光景を見るのだ。
でもなんで現実になっているのだろうと考えていたら他の人が入ってきた。
すると、そのものは消えていた。そしてトイレも空きになっていた。
 私は不思議に思いながら家へ向かった。  「ただいま」
 「おかえりなさい」
と元気な2人の声で安心した。
 トイレでのことは忘れようと思った。
 「えっ、お母さん」
 「何?」
 「…………」
「あれっ、今呼んだ?」
返事がないので振り向くと2人はもうそこにはいなかった。
 2人は10分前には2階にいたと言っていた。
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