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スピンオフ 反撃のダンデリオン
第十八話 未完成のバリア
しおりを挟む宮殿から交代のダマール兵が現れると各所に立っている兵と交代をし始めた。
ツバキ:交代したダマール兵は宮殿へ戻った。三カ所とも位置についたぞ。
メルとニコラとルチカはツバキの連絡を受け、それぞれ配置についたダマール兵を同時に討伐した。
ネイザン村からの出口からはロロとララが、ポルテナ村からの出口からはロンジとタブリンが先導して市民達をそれぞれの幌馬車に乗せ始めた。
ロロ:みんな早く乗って!こっちこっち!
そこへタカールとダイナムがバリアを張る為にポルテナ村側の入り口から移動しようとしていた。
タカ:ロンジ、タブリン、避難の方は頼んだぞ。
ロンジ:タカール様、任せて下せえ。 バリアの方はよろしく頼みますだ。
タブリン:はい!全員避難させるまで頑張って馬車を走らせます。
そして避難してる市民を逆行する形でメルとニコラとルチカも宮殿側の入り口へと移動を開始していた。
そこへ高台にいたツバキが避難が終わったのを確認してメル達の後ろから走ってやって来た。
メル:避難は終わったか?
ツバキ:うむ。後はバリアを張り終われば。
宮殿側の入り口に着くとタカールとダイナムは既にバリアを張る為に呪文を唱えていた。
ニコラ:タカール様!ダイナム様、お願いします!
タカ:うむ。バリアを張り終わるまで私達は動けなくなる。護衛頼んだぞ。
ダイナム:港の方からは敵は来ないのですか?
ツバキ:私の隊員が見張ってるから何かあれば連絡が来ます。
ルチカ:それなら安心・・。
そこへロロとララの馬車がやって来た。
メル:どうした。お前達も避難しないと危ないぞ。
ロロ:このおじさんが連れてってくれって言うから連れて来たんだよ。
すると馬車からコーネリアが降りて来た。
コーネリア:お二人のお手伝いをさせて頂きたく参りました。
タカ:コーネリア来てくれたか!助かる。
ダイナム:これでドーム状にすっぽり宮殿とルーチェの間までバリアが張れそうです。
ララ:後は任せたよ、おじさん達!
ロロとララは大きく手を振ると馬に鞭を打ち走り去った。
その後、タカールとダイナムとコーネリアを見守るように各部隊も宮殿側へと続々と集結し始めた。
メル:バリアを張り始めてまだ二時間か・・・終わるまでに気がつかれなければ良いが。
ツバキ:このまま宮殿まで攻め入りたくなるな。
ルチカ:・・・相手の戦力が分からぬままだと返り討ちになりかねない・・・気持ちは分かるけど・・。
ニコラ:こっちも準備万端って言いたいところなんだけど。もっと強くなる為に試練の里で修行をし直したいよ。
ツバキ:同じく。だが、時間も必要だが素質もないと他の武器の扱いは受け継げないぞ。
ニコラ:ちぇっ。お師匠様にまだまだって言われてるから当分無理かなあ。
メル:雑談もほどほどにな。タカール様様が身動き出来ないのだから警戒を怠るな。
その時だったニコラの束ねていた髪留めが落ちると、髪の毛が何本か枯葉のようにハラハラと落ちた。
ニコラ:えっ?!
メル:・・・勘付かれたか。
ツバキ:来るぞ!!
ツバキの言葉にメル達は武器を取り出し身構えた。
そして宮殿側から未完成のバリアを超えていくつもタガーが飛び出して来た。
バリアが未完成とはいえダマール兵達はハッシュタルト側に通り抜けする事は出来ずにいた。
だが、そのバリアを打ち破る為に自分達の体を犠牲にして猛烈に体当たりを繰り返し始めた。
メル:まずい。このままだと隠れ里の二の舞だ。
タカ:・・・っ。バリアを固定するまでにまだ時間がかかりそうだ。
するとバリアの向こう側からシエンが現れ不気味な笑みを浮かべていた。
シエン:来るとは思ってましたよ。それも錚々たる顔ぶれじゃないですか。
ダマール兵が体当たりした割れ目から通り抜けるとハッシュタルト側に悠然と立った。
そしてバリアを張る為に入り口にいる無防備な態勢のタカールとダイナムとコーネリアをチラリと見た。
ニコラ:元ウィンドウォーカーならあたいとルチカが相手だよ!タカール様達には手を一本も触れさせない!!
シエン:良いでしょう。お相手して差し上げましょう。
そう言うとシエンはダマール剣と白い羽を顔の前で交差する形で構えを取った。
ニコラ:ルチカ行くよ!
ルチカは背中の細身の剣を抜き取り白狼に乗ったニコラの真横に付き、息がぴったりとあった動きでシエンへと突進し始めるのであった。
つづく
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