名探偵レン太郎

レン太郎

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ドキドキ時限爆弾

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 とある遊園地にて──。

「黒川くーん。早くこっちよー!」

「ま、待てよ、ミホコ!」

 黒川とミホコは、久しぶりの休みに絶叫ランドという遊園地でデートを満喫していた。

「しかし、ミホコ」

「なに?」

「なんで、絶叫ランドなんだ?」

「あーひょっとして黒川くん、絶叫マシン駄目なんだ」

「な、なにを言ってるんだ……俺はただ、あーゆう子供じみた乗り物はな……」

 絶叫ランドとはその名の通り絶叫マシンしかなく、観覧車などのゆったりとした乗り物は皆無な遊園地なのだ。
 黒川は絶叫マシンが、大の苦手である。しかし、プライドが邪魔をして、口が裂けても「乗れない」なんて言えないのであった。

「じゃあまず、あれから乗るわよー!」

 ミホコが最初に選んだのは、絶叫ランドでも一位の怖さを誇るアトラクションだった。

「え、あれはマズいんじゃ……」

「あら、怖いの?」

「こ、怖いわけないだろ。さ、さあ……行こうか!」

こうして、ミホコに連れ回され、次々と絶叫マシンに乗り続けた、黒川なのであった。
 そして、

「な、なんか顔色が悪いわね。黒川くん」

「い、いや……少し疲れただけだ」

 黒川は、すっかりグロッキー状態であった。

「あの展望台で休みましょうか?」

 ミホコが指差した先には、この絶叫ランドで唯一の休息場所の、展望台が見えていた。

「そうだな、少し休むか」

 黒川にとっては、まさに地獄に仏といった感じだろう。展望台を目指して、黒川は早足で歩いて行った。

「待ってよ、黒川くーん!」


 展望台内にて──。
 エレベーターを上がると、絶叫ランド全体を見渡せる、見晴らしのいい風景が黒川を癒した。

「はい、黒川くん」

 ミホコは自販機から缶コーヒーを買ってきて、黒川に手渡した。

「ああ、悪いな」

「無理して付き合ってくれて、ありがとう。やっぱり黒川くん、絶叫マシン苦手なんでしょ?」

「あ、いや、その……」

 ミホコには、すべてお見通しのようだ。だがミホコは、仕事以外で黒川と一緒に居られる時間だったので、楽しく過ごせたようだ。また黒川も、それは同じ気持ちだった。
 とその時、黒川の携帯が鳴った。

「もしもし、黒川だ」

「黒川か? 俺だが」

「あ、はい、課長」

 電話は、捜査課長からのようだ。

「休みのとこスマンが、緊急事態だ!」

「どうしました?」

「先日、お前が捕まえた、矢田の事だが」

「矢田の?」

 矢田ノブオ。趣味で爆弾を作ってはいろんな場所に仕掛け、脅迫電話をして楽しんでいた狂人である。
 だが、爆破はいずれも警察により未然に防がれており、先日黒川に逮捕されたばかりだった。

「矢田がどうかしましたか?」

「取り調べで吐いたんだよ。実はまだ、仕掛けている爆弾が残っているってな」

「それは、どこですか?」

「絶叫ランドの展望台だ」

「な、なんですとぉーっ!」

 なんと、黒川とミホコが、今まさにいる場所に爆弾が仕掛けてあるというのだ。

「悪いが黒川、すぐに現場に向かってくれんか?」

「いえ、実は、課長……」

「なんだ?」

「今、その展望台にいるんですが」

「な、なんだと!」

「はい、ですから、今から展望台にいる人間を非難させます」

「そうか、頼んだぞ。あと、もし爆弾を見つけても、触らずに爆弾処理班を待つんだ」

「はい……努力します」

 黒川は電話を切ると、一度大きく深呼吸をした。

「どうしたの? 黒川くん」

 ミホコは心配そうに、黒川を覗き込んだ。

「ミホコ、今から、この展望台の人間を全員非難させろ」

「え、どうして?」

「この展望台には、爆弾が仕掛けられている」

「なんですって!」

 ミホコは驚きを隠せないでいる。

「非難させたら外にいろ。絶対に中に入ってくるんじゃないぞ」

「え、黒川くんは?」

「俺は、爆弾を探す!」

「ダメよ! 爆弾処理班を待った方がいいわ!」

「大丈夫だ。もし見つけても、無理だとわかったら、俺もすぐに避難するから」

「……絶対よ」

 ミホコは、目に涙を潤ませている。

「ああ、心配するな」

 黒川はミホコの涙を指で拭うと、爆弾を発見するべく走っり去って行った。


 そして一時間後──。
ミホコの、的確かつ冷静な誘導により、展望台の人間はすみやかに全員避難できた。ミホコは報告しようと、黒川の携帯に電話した。

「黒川くん、全員避難できたわ」

「そうか、わかった」

「爆弾は?」

「まだだ。あと一カ所調べて、無かったら俺も避難する」

「黒川くん、急いで!」

「ああ、わかった」

 そして、電話は切れた。

 そのころ黒川は、エレベーターの中にいた。そう、黒川が調べる最後の場所とは、エレベーターの天井裏である。
 黒川は倉庫から脚立を持ってきて、天井裏へと顔を覗かせた。

「……ん?」

 見るとそこには、明らかに不審な箱が、小さな赤い光を点滅させながら、時を刻んでいたのである。

「畜生、見つけちまったか」

 運が良いのか悪いのか、黒川は軽く舌打ちをすると、エレベーターの天井裏へとよじ登った。その不審な物体を「時限爆弾」だと確認するために。

「暗いな、よくわからん」

 天井裏なので、暗くてよく見えない。
 とそこへ、

「黒川さん、明かりをどうぞ」

 と、後ろから何者かが黒川にペンライトを手渡した。

「ああ、スマンな……ってオイ!」

 もうお気づきの方もいるだろう。ペンライトを手渡した人物の正体とは、皆さまご存知、名探偵レン太郎であったのだ。

「お前、どっから入ってきた?」

「まあまあ、んなことどうでもいいじゃないですか。それよりも何ですかこれ?なんか面白そうですね」

 そう言ってレン太郎は、不審な箱に触れようとした。

「バカッ! 危ない! 爆弾かもしれないんだぞっ!」

「……え?」

 レン太郎の手が止まった。

「これ、爆弾ですか?」

「ああ、たぶんな」

「じ、じゃあ黒川さん……私はこれで失礼しまーす」

 恐れをなしたレン太郎は、帰ろうとした。

「何しに来たんだオメーは!」

 とその時、ズゴゴゴゴゴ──と、地面から唸るような音と共に、エレベーターが揺れた。

「な、何だ……いったい」

 そして、黒川の携帯が鳴った。

「どうした?」

「黒川くん大変よ! 地下の電力室が爆発したわ!」

「なんだって!」

 どうやら矢田は、爆弾を二カ所仕掛けていたようだ。

「黒川くん、大丈夫なの?」

「ああ、今んところは大丈夫だ」

「今のところって……どういうこと?」

「爆弾は二カ所に仕掛けられていたようだな。一カ所目は、今爆発した電力室だ」

「もう一カ所は?」

「今、俺の目の前だ」

「なんですって! 黒川くん、早く逃げて!」

「ミホコ、どうやらそれは無理のようだ」

「どうして?」

「俺がいる場所は、エレベーターの天井裏なんだよ」

「……え」

「先に電力室をヤラれたからな、エレベーターが動かん」

 なんと黒川は、電力室を爆破され、動かなくなったエレベーターの中に閉じ込められてしまったのだ。

「ミホコ、そろそろ切るぞ」

「ど、どうするつもりなの?」

「爆弾を解除する」

「ダメよ! 爆弾処理班を待っ……」

 だが、ミホコの言葉の途中で、黒川は携帯を切ってしまった。
 そこへ、

「黒川さん」

 と、レン太郎の声。

「……ん?」

「私は、大切なことを忘れるところでしたよ」

「なんだ?」

「これです!」


 エロい妄想大爆発!
 コスプレ好きな
 イメクラ探偵!
 名探偵レン太郎!


 と、レン太郎は黒川の耳元でそっと呟いた。

「そこまでして、やらなきゃいけない事なのか?」

「ええ、これだけを楽しみにしている読者の方が、結構いらっしゃるんで……」

「律儀な奴だな」

「はい、そうなんです」

「少しは謙遜しろよ」

 黒川は、解体作業を始めることにした。

 黒川はまず、着ていたジャケットを脱ぎ、ジャケットの内側にある隠しファスナーを開いた。すると、薄っぺらい袋が、ジャケットから鈍い音をたてて落ちてきた。

「黒川さん、これは?」

「まあ、俺の七つ道具ってところだな」

 黒川はもしもの時に備えて、ジャケットに小道具を隠し持っていたのだ。

「黒川さん、ひょっとして、電池で動くコケシとか丸いピンクのブルブルするやつとかが入ってるんじゃ……」

「んなもんで、爆弾解体できるかーっ!」

「冷めた女性の心なら、解きほぐせるかも?」

「なに上手いこと言ってんだ、バカ」

 そう言いながら、黒川は道具袋を開いた。

 ドライバー、ペンチ、ニッパーやピッキングの道具にいたるまで、薄っぺらい袋の中に所狭しと入っていた。
 黒川はまず、ドライバーで不審な箱のフタを外すことにした。

「今から作業にかかるから、お前はライトで照らしておいてくれ」
「こうですか? 黒川さん」

 レン太郎はライトを、黒川の顔の下から照らしてみた。

「キャーッ! 黒川さん怖いー!」

「遊ぶなーっ!」

 レン太郎は静かに殴られた。そして、黒川は不審な箱のフタを開けた。
 見ると、アナログ時計が時を刻み、時計の下にはプラスチック爆弾。そして、時計と爆弾をつなぐように、赤いコードと青いコードが二本伸びていた。

「恐ろしいくらいベタな、時限爆弾だな」

 と、黒川は呟いた。

 そこへ、

「これが、時限爆弾ってやつですか?」

 と、レン太郎が興味津々と覗き込んできた。

「そうだな」

「解除できそうなんですか?」

「シンプルだ。この二つのコードのどちらかを切れば、解除できる」

「で、どっちを切れば?」

「さっぱりわからん」

「もし、間違ったコードを切ったとしたら?」

「俺もお前も、あの世行きだな」

「ええーっ! まだ観てないエロDVDが五本もあるのに」

「思い残すことが、ショボ過ぎるぞ」

「ところで、後どのくらいで爆発するんですか?」

「おそらく、後5分ってとこだな」

 時限爆弾の時計は、11時55分を指している。恐らく、12時きっかりに爆発する仕掛けだろう。

「く、黒川さん。早くしないと…」

「お前、どっちが好きだ?」

「……え?」

「赤と青、どっちが好きだって聞いてんだよ」

「ヒデキが選ぶなら、どっちでもいーよ」

「この事態にフザけてんじゃねーよっ!」

「え、えーと……んじゃ、青で」

「……青か」

「ちなみにミホコさんは、何色が好きなんですか?」

「ミホコは、赤が好きだな」

「あたしとミホコ、どっちをとるのよっ!」

「ミホコに決まってんじゃねーか」

「じゃあ、赤を切るんですか?」

「……うーん」

 黒川は、コードをじっと見つめ悩んでいる。

 しかし、こうしてる間にも時間は刻一刻と迫っている。どうする、黒川。

「よし、決めたぞ」

 黒川は、一本のコードを選びペンチで挟んだ。

 5……4……3……2……
 残り1秒!


「違っても恨むなよ!」


 カチ!


「爆発……しませんね?」

「ああ、タイマーも止まった」

「てことは……」

「助かったんだよ」

「ヤッター黒川さん! これでエロDVDが観れます!」

「結局、そこかよっ!」

「で、どっちのコードを切ったんですか?」

 と、レン太郎が時限爆弾を見ると、青いコードが切られていた。

「ヒデキ嬉しい! やっぱり、あたしを選んでくれたのね?」

「いや、その逆だ」

「……え?」

「ミホコが好きな色を、切ることが出来なかっただけだよ」

 そして間もなく爆発物処理班が到着し、黒川とレン太郎は、エレベーターから助け出された。
 展望台から出ると、今にも泣きそうなミホコが待ち構えていた。

「黒川くーん!」

 ミホコは黒川に駆け寄った。

「ミホコーっ!」

 黒川は両腕を広げてミホコを受け止めようとした。
 だが、


 パシィーッ!


 ミホコのビンタが、黒川に炸裂した。

「バカッ! バカバカバカッ!」

 そう言いながら、ミホコは黒川に何度もビンタをした。黒川は黙ってそれを受けた。
 そう、そのビンタの数は、黒川を心配したミホコの気持ちの重さと一緒なのだから──。

「スマンな、心配かけて」

 黒川は優しくミホコに言った。

「もう、本当に心配したんだからぁーっ!」

ミホコは黒川に抱き着いた。

「もう、本当に心配したんだからぁーっ!」

 レン太郎も黒川に抱き着いた。

「オメーはすっこんでろーっ!」

 カキーン!


 ミホコは、どこからともなく出されたバットで、レン太郎をかっ飛ばした。

「アーレー! ミホコさん、メジャーリーガーみたーい!」

 そしてレン太郎は、空の彼方へ飛んで行き一つの星となった。


 キラーン!


「キラーン、じゃないですよーっ!」

 だが、すぐ戻ってきた。

「あら、もう戻ってきたの」

「危うく、天に召されるところでした」

「あんたは、殺しても死なないわよ」

「ところで、黒川さん」

「なんだ?」

「せっかくミホコさんといい感じなんですから、この後ラブホでもいかがですか?」

「な、何をいきなり……」

「これで素人童貞脱出ですよ!」

「だから、素人童貞じゃねーよっ!」


 カキーン!


 また黒川も、バットでレン太郎をかっ飛ばした。

「アーレー! 黒川さんまでーっ!」


 キラーン!


 レン太郎は、また星となった。

「ったく……これでもけっこうヤってるっつうんだよ」

 と、黒川が呟いたその時、

「へえー黒川くんって、けっこうヤってるんだ?」

 そう言いながら、ミホコはバットをブンプンと素振りしている。

「あ、いや、あれは言葉のアヤってやつで……」

 黒川は、焦って取りつくろっている。
 だが、

「問答無用ーっ!」


 カキーン!


 黒川もミホコに、かっ飛ばされてしまった。

「違うんだ! ミホコーッ!」


 キラーン!


 そして星となった。

「さて、帰るか!」

 そうしてミホコは、現場を後にした。

 見事に爆破を食い止めた? 名探偵レン太郎。
 次回は、どんな現場に現れるのであろうか。


「ほら黒川さん。あれが、腰つかい座大星雲ですよ」

「うるせーよ!」


(つづく)
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